自社ECサイト|回遊性の解説と回遊性を向上させる方法を徹底解説!

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自社ECサイトを立ち上げ、定期的にサイトを更新し続けているもののCV数やPV数に伸び悩んでいる方は少なくありません。自社ECサイトにある商品を購入してもらうには、「回遊性」を高める必要があります。PV数やCV数、売上を伸ばすには、ECサイト内をどれだけ閲覧してもらえるかが重要だからです。

そもそも回遊性が何を指す指標なのか、回遊性をECサイトの改善にどのように役立てれば良いのかをこの記事で紹介していきます。

自社ECサイトへの集客に困っている方向けに、広告運用についても下記記事でまとめていますので併せてご確認ください。

自社ECサイトの回遊性とは?

ECサイトにおける回遊性とは、ユーザーがサイト内のページをどのくらい訪問したかを表す指標です。
この指標はページビュー数(閲覧数) ÷ セッション数(訪問数)で計算されます。回遊率とも呼ばれ、サイト内のページを見れば見るほど、回遊性は高くなり、逆にページを訪れてすぐ離脱してしまうと回遊性は低くなります。ユーザーが訪問し、多くの商品ページや商品に関する情報を閲覧することで購入に繋がる機会が増え、売上アップが期待できます。

ECサイトで回遊性が重要な理由や回遊性が高いECサイトの特徴、回遊性が低いページを確認する方法を解説していきます。

回遊性が自社ECサイトで重要な理由

回遊性はページの魅力度を表している重要な指標です。回遊性が高ければそのページやECサイトが魅力的であるということを意味しています。

回遊性が高いと多くの商品に触れてもらえる機会を増やすことができるので、本来ユーザーが購入しようとしていた商品以外にも購入を促すことが可能になります。回遊性を高めることで購入機会を増やすだけでなく合わせ買いによる顧客単価を増加させる効果も生まれるのです。

回遊性が高いECサイトの特徴

回遊性が高いECサイトの特徴として「ユーザーのニーズを満たしている」ことが挙げられます。

ECサイトに訪れるユーザーは自分が持つ課題や悩みを「商品を購入」する事で叶えたいと考えている「購入顕在層」のユーザーが多い傾向があります。悩みを解決してくれる商品がECサイト上に存在することが伝わらなかった場合、購入には至らず離脱されてしまいます。
ECサイト内にある商品価値について、ユーザーの閲覧体験を通して訴求することで回遊性を高められます。

回遊性が低いページを確認する方法

ページの回遊性を確認する方法としては、解析ツールを使用することを推奨します。
GoogleであればGoogleAnalyticsを活用することで回遊性が高いページ、低いページを見つけることが可能です。
ただし、GoogleAnalytics内に回遊性という項目はないため、「ページ/セッション」「直帰率」の2つのデータを参考に回遊性データを取得する必要があります。

  • ページ/セッション…1セッション(だいたい1ユーザー)あたり閲覧ページ数
  • 直帰率…1ページ閲覧後にサイトを離れた確率

ページ/セッションは1より2の方が閲覧ページ数が多いことを意味し、直帰率は80%より30%の方が2ページ以上閲覧したユーザー数が多いことを意味しています。全ユーザーが1ページしか閲覧しなかった場合の直帰率は100%、全ユーザーが2ページ以上閲覧していれば直帰率は0%となります。
つまり回遊性が高い場合にはページ/セッションが高く、直帰率が低くなります。

一般的なウェブサイトの直帰率平均は40%前後と言われていますが、商品を販売するECサイトについては更に低い数値を目指すのが基本になります。

回遊性が低いページの特徴

ECサイトの回遊性が低いページの特徴は下記です。自社で運営するECサイトに該当している場合には、早急に改善する必要があります。

ファーストビューでユーザーが求める情報を訴求できていない

ファーストビューがターゲットに刺さっていない、またはコンテンツの内容がわかりづらいページの場合、直帰率が高くなってしまいます。ユーザーが1ページ目(ファーストビュー)を閲覧し、求める情報や商品に関する情報が足りないと判断したらすぐに離脱してしまいます。
ページを離脱され機会損失を生まないように、ファーストビューでの訴求内容について見直すようにしましょう。

ユーザーがサイトに入ってから自分の興味やニーズとマッチしていないと判断すれば3秒で離脱してしまうというデータがあります。そのため、3秒でユーザーが求める情報を伝えられるよう、内容を網羅・整理して伝えることが重要です。
回遊性を高めてより購買に繋げるために、サイト内のコンテンツのクオリティを上げ、ユーザーに「わかりにくい」「内容が薄い」など、ネガティブな印象を与えないように工夫していきましょう。

ユーザーに購入を促す導線が目立っていない

ユーザーが求める情報を入手できても、実際に購入するための導線が目立っていなければユーザーには気づかれないため、購入には至らず離脱してしまいます。

ECサイト内の商品情報がどれだけ充実していても、実際に購入画面まで遷移させるためのボタンやリンクが目立っていない場合、ユーザーにとっては満足できないサイトとなり、回遊率が高くなったとしても売上には繋がりにくくなってしまいます。回遊率は高くても「ユーザーの目的(購入)を達成するための回遊性」を上げなければ意味がありません。

ページ/セッション数や直帰率の数値は悪くないのに購入されにくいECサイトは、購入を促す導線を改善することで、回遊性が高く売上が上がるサイトにすることができるでしょう。

サイト内の回遊性を高める方法

では、いったいどうやってサイト内を回遊させていけばよいのでしょうか。回遊性を高める具体的な方法を見ていきましょう。

LPO(ランディングページ最適化)

ランディングページとは、Web広告からアクセスしたユーザーが最初に訪れるページです。
LPO=Landing Page Optimizationの頭文字を取ったもので、「ランディングページ最適化」という意味です。ランディングページ最適化のためにはユーザーの離脱を防ぎながら購入につながるような施策を実施することが必要です。デザインやキャッチコピー、ページの構成要素などの配置を変えて複数LPを制作しておき、最もユーザーが離脱せず購入につながる構成をABテスト検証していくことが重要です。

グローバルナビゲーションを設置する

グローバルナビゲーションとは、サイト内のどのページにも共通して表示される主要ページへのリンクのことです。一般的なwebサイトではヘッダー部分の会社概要や事業案内にあたる部分です。
ECサイトではお得情報、カテゴリーをグローバルナビゲーションに設置すれば、ユーザーはサイト回遊がしやすくなります。スマートフォン表示では、メニューをまとめて『三』のようなハンバーガーメニューとして設置する場合もあります。

一度設置して終わりではなく、ユーザーが目的のページに最短でたどり着けるよう、改善を繰り返すことも重要です。ユーザーが迷子にならないよう、画面スクロールに合わせて固定しておくこともユーザーが回遊しやすくする工夫になります。

カテゴリを正確に分類する

商品がカテゴリごとに適切に分類されているかどうかは回遊性に大きく影響します。
アパレルなど取り扱う商品やジャンルが多ければ多いほど、正確なカテゴリーにしなければなりません。例えば、気に入った商品をもう一度サイトで探そうとした場合にどのカテゴリに入っているかが分からず商品に辿り着けないと、ユーザー体験が悪化して離脱されてしまいます。

既存商品も新商品も適切にカテゴリ分けを行い、ユーザーが快適にサイトを回遊させるように対策しましょう。

キーワードに沿ったコンテンツの提供

ユーザーが検索したキーワードに対して、そのキーワードに沿ったコンテンツを提供しているかは非常に重要です。サイトにアクセスした際に充実したコンテンツが用意されていれば離脱率も低下させることもできます。その結果、商品の印象付けができたり関連商品ページに促すことが可能になります。

ユーザーがどのようなキーワードでサイトへ流入しているかについては、GoogleAnalyticsやサーチコンソールといったツールを用いて調べることが可能です。
そのキーワードで検索した人はどのような悩みを持っているのか、どのような情報を知りたいのか考えましょう。ただキーワードを盛り込んでコンテンツを制作するのではなく、ユーザーが検索した意図や目的を考え、その目的を達成できるコンテンツを制作することを意識しましょう。

ページ内に内部リンクを設置する

訪問したページ以外のページにユーザーを誘導させるためにも内部リンクの設置は欠かせない要素です。
1つの記事を全て読んだユーザーは途中で離脱したユーザーと比較してページに興味を持っている可能性が高いため、関連性が高い記事を設置すれば読んでもらえる確率は上がります。また、記事を読んで悩みが解決しなかった場合でも、解決するまでは別の記事を読む可能性が高いため、サイト内の回遊性を向上させることができます。記事を読み終えたユーザーをアクションにつなげるためにも、ページ内に内部リンクの設置は必須になります。

関連商品やおすすめ商品を表示する

購買商品と関連性がある商品やおすすめ商品の表示をすることは回遊性を高めるだけでなく、合わせ買いの訴求にもなるため顧客単価の増加にもつながります。ユーザーとしては購入した瞬間が最も購買意欲が高くなっていて、他の商品も購買する可能性があるため、必ず他の商品をおすすめしましょう。

「人気の商品」「割引率が高い商品」は誰もが気になるはずです。また「購入商品と関連性が高い商品」や「イチオシの商品」などは必ず表示しましょう。
ユーザーの購買心理を理解して、多くのページを閲覧してもらう工夫を入れることが重要です。

レビューを表示する

レビューの表示については「購入するかどうかだけの判断材料」と思われがちですが、回遊性を高めるのにも役に立ちます。
レビューがあることで商品の定量的な価値がわかり、レビューが高いと商品だけでなく店舗自体の評価も高く感じてもらえます。そのため、仮にその商品が買われなくても他の商品へ誘導することができます。特にECサイトにおいて「口コミ」は非常に強い効果を発揮するため、商品の近くなどの見やすい場所に設置しましょう。

まとめ

今回は、自社ECサイトでの回遊性について解説しました。

回遊率の低いサイトになっていないかはツールを用いてチェックした上で対策を行っていくことで、回遊率は高めることが可能です。回遊率の高いサイトでユーザー体験を向上させ、顧客単価もアップできるように常に改善を意識して運営しましょう。

Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、集客も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
「ECサイトの構築を検討している」「既にECサイトは運用しているが、売上アップのためにどのように動けばよいか悩んでいる」という方は、是非お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

こちらの記事が皆様のお役に立てていますと幸いです。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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