Googleアナリティクスとは?基本的な使い方や初期設定を解説

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1.Googleアナリティクスとは

Googleアナリティクスとは、ウェブサイトのトラフィックやユーザー行動を分析するための無料のウェブ分析サービスです。
このサービスを使用することで、ウェブサイトの訪問者の行動や属性を詳細に把握することができ、その情報を基に改善点を見つけ出すことができます。
Googleアナリティクスは、測定コードによって収集されたデータをパッケージ化して、Googleのサーバーに送信します。このデータは、アナリティクスによって処理され、レポートに反映されます。

2.Googleアナリティクスの導入方法とは

2-1.Googleアカウントを作成する

Googleアカウントを持っている場合はログインし、持っていない場合は新しく作成します。氏名など必要事項を入力すれば、簡単に作成できます。複数人でレポートを共有する場合は、各閲覧者のアカウントも必要になります。

2-2.Googleアナリティクスに登録する

Googleアナリティクスに登録する作業を行います。「無料で利用する」をクリックし、必要事項を入力しましょう。アカウント名に会社名や部署、Webサイトの名前やURLを設定すれば、アカウント作成が完了です。

2-3.トラッキングコードを設置する

登録が完了すると、トラッキングコード(グローバルタグ)が発行されます。Googleアナリティクスを稼働させるために、情報を得たい全ページに書き込む必要があります。

3.Googleアナリティクスの基本的な使い方

3-1.データの取得期間を選択する

Googleアナリティクスの初期設定では、直近1週間のデータしか表示されませんが、画面上部右側の日付を選択することで、過去のデータを閲覧できます。
最大で、Googleアナリティクスのトラッキングコードを埋め込んだ時点まで遡ることが可能です。
比較ボタンにチェックを入れることで、「今週と先週のデータ」や「前年度の同期間のデータ」と比較することができます。

3-2.ExcelやGoogleスプレッドシートにデータをエクスポートする

Googleアナリティクスではできない詳しい分析や、報告書を作成する場合には、ExcelやGoogleスプレッドシートにデータをエクスポートする必要が出てきます。
データの期間を選択した後に、画面上部右側の「エクスポート」ボタンをクリックし、「PDF」「Googleスプレッドシート」「Excel(XLSX)」「CSV」から出力したいファイル形式を選択しましょう。
なお、Googleスプレッドシートの拡張機能を活用することで、自動でGoogle アナリティクスのデータを、Googleスプレッドシートにエクスポートする方法もあります。
設定を行うには、多少の専門知識が必要になってきますが、レポート作成の工数を大幅に削減できますので、活用をおすすめします。

4.Googleアナリティクスの基本機能

4-1.ユーザー

Webサイトにどのくらいアクセスがあるのか、概要を把握することができます。
ユーザー>概要から確認可能です。
【手順】
1.確認したい期間を右上で設定。他の期間と比較もできます。
2.左側メニューより「ユーザー」→「概要」を選択。
3.「ユーザー」を選択することで数値を確認できます。

ユーザー機能で覚えておきたい指標は下記の6つです。

ユーザー ブラウザ別に判断される訪問したユーザーの数
新規ユーザー 上記のうち初めて訪問したユーザーの数
セッション アクセス数(サイトの訪問数)
ページビュー数 ページが閲覧された数
平均セッション時間 セッション1回あたりの平均滞在時間
直帰率 全セッションのうち最初の1ページだけ見て離脱したセッションの割合

4-2.集客

2つ目は「集客」機能。Web検索や他サイトからのリンクなど、どんな経路からサイトに訪れたかを確認します。
【手順】
1.確認したい期間を右上で設定。他の期間と比較もできます。
2.左側メニューより「集客」→「概要」を選択。
3.「Organic Search」「Direct」など流入経路ごとのユーザー数やセッション数、コンバージョン数を確認できます。

流入元の種類は、主要で使う下記の6つを覚えておきましょう。

Organic Search Googleなどの検索エンジンからの流入
Paid Search リスティング広告(検索連動型広告)からの流入
Display ディスプレイ広告からの流入
Social SNS(FacebookやTwitterなど)からの流入
Refferal 他サイトのリンク等からの流入
Direct 上記のどれにも該当しない、流入元が不明なアクセス。
ブラウザのお気に入りなどが考えられる。

4-3.行動

3つ目は「行動」機能。Webサイト上でユーザーがどのページを見ているかを確認できます。
「すべてのページ」からは、各ページがどのくらい閲覧されているかを確認することができます。
【手順】
1.確認したい期間を右上で設定。他の期間と比較もできます。
2.左側メニュー「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」を選択。
3.「ページタイトル」をクリック。ページ名で表示されるのでわかりやすくなります。
また、検索ボックス(青枠部分)にページタイトルの一部を入れて検索することもできます。

4-4.コンバージョン

4つ目の基本機能は「コンバージョン」。問い合わせや資料請求、TELタップなどWebサイト上の目標について知ることができます。
【手順】
1.左側メニューより「コンバージョン」→「目標」→「概要」を選択。
2.コンバージョン数の推移やコンバージョン率などを確認できます。
3.目標が複数ある場合は、「目標のオプション」を変更すると目標ごとに完了数の推移やコンバージョン率を確認できます。

この項目で覚えておきたい指標は下記の2つです。

コンバージョン数 目標が完了した数
コンバージョン率 全セッションに対して目標が完了したセッションの割合

4-5.リアルタイム

4つの基本機能以外に、アナリティクスのホーム画面で気になるのが「リアルタイム」。
これはWebサイトの「今」を知るための機能で、現在何人がどのデバイスで、どのページを見ているかなどが分かります。
普段の分析ではあまり使いませんが、初期設定の状態をチェックする際に使用します。
たとえば「アナリティクスタグを設置後にGAへ反映されているか」や「自社アクセスが除外できているか」などを確認する際に使います。

5.Googleアナリティクスの初期設定のポイント

5-1.トラッキングコードを取得・設置

まずはデータ計測に欠かせない「トラッキングコード」を取得し、サイトに設置しましょう。
プロパティ名やレポートのタイムゾーン、通貨を設定しましょう。従来の「ユニバーサルアナリティクス」のプロパティを作るには「詳細オプションを表示」から設定します。
「ユニバーサルアナリティクスプロパティの作成」をオンにしないと、新規格のGA4プロパティのみが作成されるので注意しましょう。
GA4のプロパティを一緒に作成するかどうかも選択できます。GA4プロパティが不要な場合、「ユニバーサルアナリティクスプロパティのみを作成する」を選択します。
プロパティを設定したら、トラッキングコードをWebサイトのすべてのページに設置しましょう。
設定画面より、プロパティ>トラッキング情報>トラッキングコードから確認できます。

5-2.ビューを複製する

プロパティの次は、ビューを設定します。ポイントは「ビューを複製して生データを残しておく」こと。デフォルトでは「すべてのウェブサイトのデータ」というビューが作成されます。
ビュー名やタイムゾーンや通貨など最低限の設定はしますが他には何も設定せずそのままにしておきます。
フィルタを一度かけてしまうと、かける前のデータは取得できないからです。
実際アクセス解析に使うビューは、自社からのアクセスを除外するなど「フィルタ(収集するデータを限定する設定)」をかけます。
そのため「すべてのウェブサイトのデータ」からビューをコピーして、フィルタの設定をしましょう。

5-3.自社アクセスを除外する

より精度を高くアクセス解析するために、自社からのアクセスは除外しましょう。
アカウントまたはビュー単位で「フィルタ」を設定すると除外できます。
自社のIPアドレスを除外するフィルタを設定します。
フィルタの種類は「定義済み」を選択し、「除外」「IPアドレスからのトラフィック」「等しい」を選択してください。
IPアドレスに除外したい自社IPを入れれば完了です。
上記は「アカウント単位」でのフィルタ設定画面です。複数のビューに同じフィルタを適用できます。

5-4.目標(コンバージョン)を設定する

サイト改善につなげるためには「サイト上のゴール=目標(コンバージョン)」の設定が不可欠です。
業種によって適切なコンバージョンを設定しましょう。これはビュー単位で設定します。
コンバージョンに設定できるタイプは4つ。

到達ページ 特定のページにアクセスされ場合にCVカウント。
購入完了・問い合わせ完了ページに固有のURLがある場合。
滞在時間 サイトでの滞在時間が○○分を超えた場合にCVカウント。
ページビュー数/スクリーンビュー数 1回のアクセスで○○ページより多く見られた場合にCVカウント。
イベント 予め設定したイベントが発生した場合にカウント。
TELボタンクリックやPDFダウンロード、動画再生など。

一番基本なのは「到達ページ」。特定のURLを指定できない箇所をコンバージョンに設定したい場合は「イベント」をあらかじめ設定しましょう。

5-5.サーチコンソールと連携する

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)とは、ユーザーがサイトに訪れる前の「検索エンジン上」の行動を分析できるツール。
Googleアナリティクスと連携すると、サイトに流入した検索クエリ(ユーザーが検索したキーワード)を見ることができます。
流入分析において重要な要素です。サーチコンソールは、プロパティ単位で設定をします。
「Search Consoleにサイトを追加」をクリックし、初心者の場合は「URLプレフィックス」にサイトのURLを入れて設定を続けると、連携が完了です。

グーグルサーチコンソールについては下記記事で解説しているので、合わせて参考にしてください。

6.まとめ

今回は、Googleアナリティクスについてお話ししてきました。ウェブサイトの改善点を見つけ出すことができ、改善に直結する施策を実施することができます。Googleアナリティクスについて、相談したいという方は是非お問い合わせください。本記事を最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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