Yahoo!ショッピング内の検索対策!概要と今すぐできる対策を解説

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Yahoo!ショッピングの売上を上げるためには、Yahoo!ショッピング内での検索対策が必須となります。Yahoo!ショッピングの売上は、Yahoo!ショッピング内の検索経由が55%、カテゴリからの流入が23%というデータがあります。
合計で8割弱がYahoo!ショッピング内の検索経由からの売上なので、Yahoo!ショッピング内の検索対策は非情に重要な施策となります。

今回はYahoo!ショッピングの検索対策のポイントを最新のアルゴリズムと共に運営初心者でも実践できる施策を解説致します。

ストア運営に必須の検索対策が実行できるようになるので、ぜひ参考にしてください。

Yahoo!ショッピング検索対策のポイント

優良配送

ヤフーは2022年8月下旬から、「Yahoo!ショッピング」の検索結果画面、レコメンド枠で「優良配送」対応商品を優先的に表示する取り組みを始めると「ストアクリエイターPro」で公表しました。

施策実施後は「優良配送」対応商品が検索結果の上位に表示されるようになっています。「優良配送」対応商品を消費者が“見つけやすく”“購入しやすく”する狙いがあります。

Yahoo!ショッピングを運営していく上で「優良配送」表示条件を満たすことが今後非常に重要な項目になってきます。

Yahoo!の優良配送については、下記記事で詳しく解説しているので読んでみてください。

販売成約率

販売成約率をアップさせることはECモール内の検索エンジンで上位表示を狙う最短の近道となります。

「販売成約率の高い商品=ユーザーに受け入れられている商品」の証であり、売買成約金額に対する手数料で収益を上げている媒体側にとってはユーザーに人気のある商品を露出させ、商品が一層売れていくことこそが自社の利益につながるからです。

そのため、Yahoo!ショッピングに限らず、楽天市場などのモール型ECサイトでは販売成約率の高い商品を優先的に上位表示させる傾向にあります。

キーワードの適正化

キーワードの適正化はSEO対策で最も重要ですが、国内最大級で競合店舗数が多いYahoo!ショッピングではキーワードの適正化はとくに外せない要素です。

商品名キーワードの字数制限、関連性、トレンドやランキング上位のキーワードを盛り込みなど、Yahoo!ショッピングならではのキーワード対策を適正に施していく必要があります。

PV数・クリック率

Yahoo!ショッピングのSEOでは、より多くのユーザーに見てもらっている指針となるPV数やクリック率が高い商品ページも上位表示の対象になりやすい要素です。

PV(ページビュー)とはユーザーがWebページを閲覧した回数のことで、クリック率とはユーザーに表示された回数のうち、どのくらいのユーザーがクリックしたかを示す割合のことです。
特に検索結果に表示されるサムネイル画像の品質が大きな要素となりますので、ユーザーが思わずクリックしたくなる画像作成を行っていく必要があります。

レビュー件数

Yahoo!ショッピングのSEOでは、レビュー件数の多さも重要視される要素となります。

Yahoo!ショッピングでは楽天市場などと異なり、レビューを促進するキャンペーンの開催もほぼ制約がありませんので、積極的にレビューを集めていきましょう。

ストア評価数

Yahoo!ショッピングでは、レビューと共に実際に店舗を利用した購入者からの「ストア評価」もSEOに大きく優遇されます。

一定のストア評価の基準を満たした優良店は、Yahoo!ショッピング運営側からバッジの付与など、さまざまな優遇を受けることができ、より売上も上がりやすくなります。

PRオプション料率

PRオプションの設定料率を高めることで、Yahoo!ショッピングの検索順位を決めるスコアの一部に有利に働きかけ、上位に表示されやすくなります。

取扱商品カテゴリーの平均PRオプション料率レポートがストアクリエーターProから確認できますので、その料率を参考に上位表示するための目安料率を参考に設定していきましょう。

Yahoo!ショッピング検索対策アルゴリズム

GoogleやBingなどの検索エンジンでは独自の検索アルゴリズムがあり、Yahoo!ショッピングにも独自の検索アルゴリズムが存在します。Yahoo!ショッピング内の検索アルゴリズムで順位決定をする要素として、公式サイトでは次のように発表しています。

1.優良配送アイコンを表示している商品
優良配送アイコン(※1)を表示している商品は、優先的に「おすすめ順」の上位に表示するよう設定しています(ただし、特別表示カテゴリ(※2)の商品は除きます)。
設定している場合、優良配送アイコンを表示していない商品は、優良配送アイコンを表示している商品より下位に表示されます。

2.その他の考慮要素
検索ワードとの関連性
商品の購入件数、購入顧客数、販売個数、商品レビュー数、ストア評価数、ストア評価の平均値、ストア評価の合計値等
優良ストアアイコン(※3)の有無、ストア(※4)が支払う販売促進費の設定率等

引用:Yahoo!ショッピングヘルプ

おすすめ順位を決定する要素

先ほども触れましたが、Yahoo!ショッピングの公式サイトでは「おすすめ順」の並び順を決定する上で以下の要素を挙げています。

  • 優良配送アイコンを表示している商品
  • 検索ワードとの関連性
  • 商品の購入件数・客数・販売個数
  • 商品レビュー数
  • ストアの販売促進費の設定率
  • ストア評価数・平均値・合計値

優良配送アイコンを表示している商品

前述のように、Yahoo!ショッピングではユーザーに指示された出店者が売れる売り場に変わろうとしています。
施策実施後は「優良配送」対応商品が検索結果の上位に表示されるようになりますので、「優良配送」表示条件を満たすことが今後非常に重要な項目になってきます。

検索ワードとの関連性

検索ワードとの関連性とは、商品名(タイトル)に付けているキーワードと実際の出品商品との適合性です。
Yahoo!ショッピングのSEOでは、ユーザーが探している商品を瞬時に見つけやすいように、出品商品の特徴を正確にキーワードとして盛り込んでいる商品ページが高い評価を受けます。
Yahoo!ショッピングの商品名と実際の商品と関連性のない文言が含まれていると、店舗評価自体を下げることになります。

購入件数・客数・販売個数

商品の購入件数、客数、販売個数が検索アルゴリズムに大きく影響します。
売上額自体が大きい店舗よりも、なるべく多くのユーザーから購入された商品ページの方が、より多くのユーザーに受け入れられているとYahoo!ショッピングの検索エンジンが認識するためです。

ストア評価数・平均値・合計値

Yahoo!ショッピングでは「ストア評価」を上げることが検索アルゴリズムに大きな影響を与える要素となります。「ストア評価」とは、Yahoo!ショッピングが2018年11月から導入した「ストアパフォーマンス制度」に基づき、ストア評価を含む一定の基準を満たしたストアを優良店と認定してユーザー高評価店バッジの付与などの特典を与えるようになりました。

当然、バッジや特典を付与された店舗にはお客様が集まるようになります。

ストア評価を向上させることは、消費者に安心と信頼を与えるだけでなく、新規顧客の獲得や販路拡大など、売り上げにつながる多くのメリットがあります。

ストアの販売促進費の設定率

ストア販売促進費とは「PRオプション」というYahoo!ショッピングに支払う売上ロイヤリティです。ストア販売促進費(PRオプション)の設定は店舗側で決めることができるため、特にいくらにしなければならないという決まりはありません。まずは取扱商品カテゴリーの平均PRオプション料率レポートがストアクリエーターProから確認できますので、その料率を参考に上位表示するための目安料率を参考に設定していきましょう。

また、Yahoo!ショッピングの公式サイトでは、必ずしもストア販売促進費の設定率だけで検索順位が決まる訳ではないことを以下のように明言しています。

いずれにせよ、Yahoo!ショッピングのPRオプションは目安として月商100万円以下の店舗は使用できないことになっているため、まずは「ストア評価」を上げていくことに集中するべきです。

Yahoo!ショッピング内の検索対策方法

ここまでYahoo!ショッピングの検索対策のポイントや検索アルゴリズムについて解説してきましたが、ここからは実践できる検索対策のやり方をご紹介してまいります。

Yahoo!ショッピングで実践できる検索対策のポイントは以下の5つ。

  • 商品名入力欄の規程を守る
  • キーワード選定方法の見直し
  • 入力するべき項目は全て埋める
  • レビュー投稿を促進
  • サムネイル画像を改善

検索対策①商品名入力欄の規程を守る

Yahoo!ショッピングで商品名入力欄の規程を守ることは基本中の基本です。
Yahoo!ショッピングでは次のような装飾文字は不要なテキストと判定され、減点対象となります。

【 】 < > [ ] ! ! ♪ ※ ★ ☆ ◆ ◯ ◎ ○ □ ◇ ▽ ▼ △ ▲

楽天市場ではアピールしたい文言を商品名に詰め込む傾向がありますが、Yahoo!ショッピングでは逆効果です。

【送料無料】、【ポイント〇倍】、【期間限定】などのワードも商品名に入れるのはYahoo!ショッピングでは評価を下げる行為となるので注意が必要です。

送料無料や割引率などの情報を盛り込みたい場合は、サムネイル画像に盛り込むかキャッチコピー欄に入力するようにしましょう。

検索対策②キーワード選定方法の見直し

Yahoo!ショッピング向けの対策としては、以下の要素を含めてみることも有益です。

  • 優先したいキーワードは先頭に
  • 商品との関連性を重視
  • サジェスト・ランキングのキーワードを盛り込む

Yahoo!ショッピングの商品名は75文字まで入力が可能ですが、商品の特徴を表すキーワードはなるべく先頭に入れておくことが肝心です。

商品との関連性が重視されるため、Yahoo!ショッピングの検索窓に表示されるサジェストキーワードを参考にキーワード選定を行いましょう。

検索対策③入力するべき項目は全て埋める

商品登録作業の入力に必要な項目は、原則的に全て埋めるように心がけましょう。
Yahoo!ショッピングで商品登録をする際、SEO対象項目は以下です。
※()内はCSV上の項目名

  • 商品名(name)
  • 商品コード(code)
  • キャッチコピー(headline)
  • 商品情報(explanation)
  • 製品コード(product-code)
  • JANコード/ISBNコード(jan)
  • ブランドコード(brand-code)
  • プロダクトカテゴリ(product-category)

Yahoo!ショッピングの検索ページやカテゴリページでお客様がカテゴリで絞込みをした場合、「プロダクトカテゴリ」を設定した商品が表示されます。

検索対策④レビュー投稿を促進

Yahoo!ショッピングは楽天市場と違い、レビュー投稿キャンペーンが禁止されていないため、何かユーザーメリットを与える形でレビューを増やすのも1つの選択肢です。

ただし、レビューを増やさなければと過剰になりすぎて、自社で自作自演などを行う行為はすぐにバレてしまうため絶対に避けるべきです。

また、ストア評価を上げるためには、ただ投稿してもらうだけでなく、低評価をつけられないための対策も必要になるため、とにかく迅速かつお客様に気持ちよく買い物して頂ける対応を心がけるようにしましょう。

検索対策⑤サムネイル画像を改善

Yahoo!ショッピングのSEO対策向けにPV数をアップさせるには、検索結果に表示された小窓の第一画像(サムネイル)を改善することです。

主に以下の要素を踏まえてサムネイル画像を見直してみましょう。

  • 商品の特徴がわかりやすい
  • カラーバリエーションが一覧できる
  • 送料無料・割引率などお得な情報がわかりやすい

サムネイル画像を改善するコツは、一枚の画像で商品の特徴、カラーバリエーション、送料無料、割引率など、お得な情報が一覧できることです。

また、Yahoo!ショッピングのサムネイル画像のガイドラインが変更されます。
2023年4月頃には、ガイドラインを守っていない商品は「検索結果に表示されない」などの処置があるようなので、「商品画像登録ガイドライン」をしっかり確認しておく必要があります。

Yahoo!ショッピング外からの検索対策

また、店舗様への流入はYahoo!ショッピング内からだけではありません。商品登録の際には、Yahoo!ショッピング以外のWeb検索サイトなどでのSEO対策も行っておきましょう。

META description

META descriptionは商品登録の「追加表示情報」から設定ができます。

ストアページには表示されませんが、Yahoo!やGoogleなどさまざまな検索サイトでヒットした際の検索結果に表示されます。META descriptionの内容によってクリック率が向上することもあります。優先的に訴求したい内容を前に配置しましょう。

META descriptionが検索結果に表示されるのはパソコンだと140文字程度、スマートフォンだと90文字程度なので、大体90文字程度の商品説明文を作成するとよいでしょう。

商品説明

商品説明はPCのみで表示される部分で、Yahoo!ショッピングの検索対象にはなりませんが、Web検索サイトのSEO対象になります。HTMLも使用できる部分なので、より詳細な商品の情報を記載するのに最適な箇所です。

最大で半角1万文字まで入力できるので、商品名やキャッチコピーで記載できなかったキーワードなどを盛り込むと良いでしょう。

まとめ

商品名、商品情報、プロダクトカテゴリ……と、手直しする箇所が山ほどあるように見えますが、この対策をすることでYahoo!ショッピング内での露出が増えるので、やっておいて決して損にはなりません。

商品データのCSVを作成することで、手作業での修正より格段に楽になりますが、それでもすべての商品の対応が難しい、という場合はまず目玉商品や売れ筋商品から対応してみましょう。

対策をした商品のアクセスがアップすることで、回遊率や離脱率などのデータを収集でき、次の施策を打ち出せるようになります。

まずは、自社の登録商品の商品名を見直すことから始めてみましょう。

弊社でサポートできることがありましたら、下記よりお問い合わせください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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