在庫管理システムとは?特徴やタイプ別に選び方を解説

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1.在庫連携システムとは

在庫連携システムとは、企業が保有している在庫情報を、異なるシステム間で自動的に共有するシステムのことを指します。販売管理システムや物流システムなどとのデータ連携が可能で、在庫情報をリアルタイムで共有することができます。これにより、在庫状況を把握しやすくなり、商品の過剰在庫や欠品を防ぐことができます。

2.在庫管理システムの機能とは

2-1.入出庫管理

倉庫間で移動させる在庫は入出庫管理で見える化します。シンプルな入庫入力と出庫入力のほかに、移動の指示やピッキングリストの整理、入出庫伝票の出力が機能に含まれます。

2-2.バーコード読み取り

バーコード読み取りは、製品に添付されたバーコードによって製品番号や基本情報を識別する機能です。ハンディターミナルだけでなく、近年ではスマートフォンでもバーコードを読み取れます。

2-3.自動発注

在庫数が設定した数量を下回った場合や、指定したスケジュールのタイミングで自動的に発注する機能です。発注を自動化することで、在庫管理の発注漏れを防止します。

2-4.データ分析

在庫管理の状況を分析する機能も、在庫管理システムに搭載されています。棚卸しや仕入れ、受発注においてどこの管理で無駄が発生しているのかを数値から判断してくれる機能です。これまでの売上傾向からどれくらい生産すればよいか、発注すればよいかの予測が可能になります。

2-5.書類の出力

発注書や請求書を簡単に作成したり印刷したりする機能です。データをそのまま反映するので、人為的ミスが起きず、書類の管理も簡単になります。

3.在庫管理システムの選び方

3-1.倉庫管理機能を持つシステムの選び方

自社が製造業・物流業だった場合に役立つタイプです。倉庫内の在庫を管理する倉庫管理システムの機能が揃っています。物流ロボットと連携できるシステムを有した在庫管理システムが選定ポイントとなります。物流ロボットと連携できれば、一層の倉庫管理の効率化が図られることでしょう。

3-2.ECサイト・通販向きのシステムの選び方

ECサイトのカートにリアルタイムで連動する機能を有するタイプです。在庫状況は自動的に更新・表示されるため、回転が速い商品を扱っている場合は便利なツールと言えます。いろいろな作業が重なり在庫状況が更新・表示されても、気付いた時には「在庫ゼロ」などという事態も考えられます。 そのため、例えば事前設定で「在庫数50を切ったらアラート通知」という形で、在庫切れの近いことを知らせてくれる機能の有無が選定ポイントです。

3-3.備品管理に適したシステムの選び方

商品在庫の他、会社で使用している備品の在庫管理、棚卸対策にも使用できるタイプです。お客さんに販売する商品、製造物についての在庫管理の商品は多いです。一方、医薬品や医療機器、化学物質、試薬といった備品を厳重に管理したい場合、こうしたシステムの活用が安心につながります。備品管理の在庫管理システムの場合は、劇薬のような品もあるなら、入庫・出庫が正確に履歴される機能の有無は選定ポイントです。<・strong>

3-4.小規模事業者向きのシステムの選び方

最低限の機能だけを安価で利用したい場合に向いているタイプです。複数の倉庫を利用していないなら、複数拠点の情報共有の機能はあまり必要と言えません。今後は規模を大きくしたり、拠点を複数もつ予定だったりする場合、小規模~大規模な会社まで柔軟にプランやカスタマイズ変更のできる在庫管理システムが選定ポイントです。

4.在庫管理システムを導入するメリット・デメリット

4-1.在庫管理システムを導入するメリット

在庫管理システムを導入する最大のメリットは、正確かつ迅速な在庫登録・確認のできる点です。手作業を可能な限り排し、自動化することでミスなく素早いデータの反映・共有が可能となります。エクセル等に手作業で入力・管理しても、手間や誤記が加わり混乱する可能性もあります。 円滑に入庫・出荷を繰り返す際、在庫管理システムは大きな効果を発揮するはずです。 在庫管理の専用ソフト・情報管理のサーバー、棚卸のための人員や時間は、在庫管理ツールの導入で大きく削減できます。

4-2.在庫管理システムを導入するデメリット

在庫管理システムは、アプリという形でスマートフォン等が入力機器となる場合がほとんどです。運用費がたとえ無料だとしても、入力するためのスマートフォンをはじめとした機器は自社で用意する必要があります。従業員が複数働いている場合、複数台用意しなければいけないはずです。また、在庫管理の機能もサービス毎に違いがあります。 多くの在庫管理システムでは、他のツールとも連携できる場合が多いですが、どんなメーカーのツールであっても連携できる訳ではありません。 特に会計業務と連動したい場合、必要な情報を管理することが可能か、既に自社で導入している会計ソフトとの連携は上手くいくのか等、事前に確認する必要があります。

5.在庫管理システムおすすめ5選を徹底比較

5-1.NEXT ENGINE

ネットショップ・ECの一元管理ツールならネクストエンジン

「Hamee株式会社」が提供する在庫管理システムです。ECサイト・通販向きのシステムとなっています。 主要モールの他、数多くのモール・カートシステムにも対応しています。

NEXT ENGINEの機能:EC運営のコストを削減する豊富な機能が提供されています。

受注管理 注文はネクストエンジンへ自動的に取り込まれ、出荷ができる状態に処理
在庫管理 在庫変動の履歴を一元管理、各店舗の在庫も自動連携可
商品登録 複数店舗へ商品を一括登録可
アプリ メイン機能にアプリで機能を追加可能
分析 売上、粗利分析、キャンセル商品、送料やポイント・手数料等、EC視点で多角的な分析が可能
決済連携 多種多様な決済方法に対応
倉庫連携 すべての倉庫・WMSとの連携が可能
POS連携 実店舗とEC店舗の在庫を自動で連携、在庫管理をスムーズに行える

料金プラン:初期費用・運営店舗数や商品点数による追加費用は0円です。

基本料金(受注件数~400件) 月額10,000円(税抜)+従量課金制
アプリ利用料
年間保守費用 15,000円(税抜)

5-2.ロジクラ

在庫管理ソフト「ロジクラ」|無料(フリー)で試せる

「株式会社ロジクラ」が提供する在庫管理システムです。ECサイト・通販向きのシステムとなっています。AmazonFBAやCROSSMALL、Shopifyと連携が可能です。

ロジクラの機能:在庫管理や​倉庫管理等はもちろん、多様な連携機能が特色といえます。

入荷・入庫 アプリのバーコードスキャン機能を利用し、入荷検品と在庫追加が同時に行える
在庫 外出先や急な在庫確認はスマートフォンでチェック可、社員間での在庫の共有もできる
出荷・出庫 指示担当者が選択したオーダーを倉庫の担当者のスマートフォンへ送信可
ネクストエンジン連携 ネクストエンジンでの在庫操作を、スマートフォンで可能
Shopify連携 Shopifyとの連携で注文~倉庫業務までを効率化
AmazonFBA連携 自社在庫とFBA在庫を1つのシステムで一元管理、欠品させない在庫配分を実現
スマレジ連携 店舗用在庫とEC用在庫をリアルタイムで確認可能
CROSSMALL連携 複数モール・カートの受注管理システム「CROSSMALL」と連携可
STORES連携 STORES経由での注文~倉庫業務までを効率化できる

料金プラン:入出荷等の基本機能は初期費用が掛かりません。月額無料プランもあります。

料金プラン(税抜) 月額料金・年間契約 月額料金・月額契約
Free 0円 0円
Lite 9,000円 9,900円
Standard 25,000円 29,000円
Premium 40,000円 49,000円

5-3.COOOLa

COOOLa

「株式会社ブライセン」が提供する在庫管理システムです。倉庫管理機能を持つタイプのシステムとなっています。この在庫管理システムなら、同じ画面を複数言語で共有でき外国人従業員も安心です。

COOOLaの機能:便利な管理機能が揃い、多言語に対応したサービスもあります。

送り状発行機能 各運送会社とのEDI連携に対応、様々な運送会社の送り状を発行できる
BIツール機能 様々なデータを分析・見える化する機能を利用可
物流画像検品システム 独自の画像認識技術で高速に検品処理
出荷予測機能 資材の発注アラート、同梱物の在庫切れ予測で在庫切れによる販売機会損失を防止
収支・KPI機能 全荷主を横断しての作業進捗の確認が可能
多言語対応 36協定超過がある際は自動アラートで通知
外国語表示 日本語、ベトナム語、英語、中国語に対応
一体型帳票 納品書・後払振込票・ピッキングリストなどを1枚の用紙に出力

料金プラン:COOOLaへ要確認となります。

5-4.ロジザードZERO

クラウドWMS ロジザードZERO|EC物流に強い倉庫管理

「ロジザード株式会社」が提供する在庫管理システムです。倉庫管理機能を持つタイプのシステムとなっており、物流ロボット機能等、ユニークなサービスも提供しています。

ロジザードZEROの機能:同梱物管理や在庫・状況照会など、ユニークな機能を提供しています。

同梱物管理機能 購入回数に応じたフライヤー管理、数量限定ノベルティの在庫管理、同梱物を含めた誤出荷対策が行えます。設定可能な同梱条件は多岐にわたり、日付、ショップ、購入点数、商品単価、合計金額、ポイント・クーポンを指定の同梱物に付与できます。
物流ロボット連携機能 様々なデータを分析・見える化する機能を利用可
物流画像検品システム 商品の運搬等に役立ち人手不足を解消するサービスです。ロジザードZEROでは、商品の格納棚をワーキングステーションと呼ばれる作業場まで牽引する「棚搬送(GTP)型」、人とロボットがピッキングエリアで協働作業する「自律協働型」が用意されています。
在庫・状況照会機能 未入荷・受付済・検品中・入荷確定がチェックできる「入荷状況照会」、出荷予定・指示済・引当処理済・出荷確定済がチェックできる「出荷状況照会」機能が利用できます。
RFIDオプション機能 ロジザードZEROのRFIDオプション機能を使ったWMSとの連携で、商品管理業務の効率化が期待できます。RFタグ用採番、入荷検品、出荷検品、棚卸、商品検索を一元管理できます。
多言語対応 36協定超過がある際は自動アラートで通知
外国語表示 日本語、ベトナム語、英語、中国語に対応
一体型帳票 納品書・後払振込票・ピッキングリストなどを1枚の用紙に出力

料金プラン:ロジザードZEROへ要確認になります。

5-5.AnyLogi

AnyLogi(エニーロジ) | D2Cビジネスを支える物流管理

「AnyMind Group株式会社」が提供する在庫管理システムです。3つの軸を持つタイプのシステムとなっており、在庫管理を始め、受注から出荷までワンストップで管理できます。

AnyLogiの機能:複数店舗対応の受注管理から、リアルタイムで受注・返品の対応をする在庫管理機能など充実した機能。

受注管理機能 複数店舗対応型の受注管理機能。受注は自動でシステムに取り込み、ステータスごとに分けて一元管理。
在庫管理機能 受注や返品など様々な状況に合わせて、リアルタイムで実在庫数を反映。さらにECカートとの連携で、実際の在庫数が反映される。
出荷管理機能 購入者の手元に届くまでの出荷・配送手続やステータス管理を自動化。さらに、越境輸出も対応で、ローカルの物流パートナーとの連携も提案。

料金プラン:従量課金制でご利用いただけます。初期費用・運営店舗数や商品点数による追加費用はありません。

6.在庫管理システム導入後の注意点

6-1.管理体制をマニュアル化

管理体制をわかりやすくルール化し、マニュアル化しましょう。入荷時、先入れ先出し、在庫保管、検品時、ピッキング、出荷時など決めるべきことは多岐に渡ります。導入前に必ず管理体制を見直し、フローを確認するのが大切です。

6-2.トラブルへ迅速に対処

「使い方がわからない」や「設定をいじってしまった」へ迅速に対応できるように備えましょう。都度サポートを活用する手もありますが、対処が遅れ業務に支障をきたしてしまいます。そこで、可能ならばシステムを熟知した従業員が一人いるように調整するのをおすすめします。

7.まとめ

今回は、在庫連携システムについてお話ししてきました。在庫連携システムを導入することで、手作業での在庫管理を自動化することができます。複数店舗のECサイトの在庫管理や、ユーザーへのメール配信などを自動化することで、業務の効率化が期待できます。この記事が皆様にとって役に立っていますと幸いです。本記事を最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。

在庫連携システムについて解説してきましたが、ECの受注管理や一元管理システムについては、下記記事で解説しているので合わせて参考にしてください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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