楽天市場に出店するメリット・デメリット総まとめ|出店方法から費用までまるっと解説!

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国内最大級のECモール「楽天市場」。初めてネット販売を始める人にとっても馴染みのあるプラットフォームですが、実際に出店するとなると「費用はいくらかかるの?」「メリット・デメリットは?」と不安も多いはずです。
この記事では、楽天市場の出店方法から費用の目安、さらに出店のメリット・デメリットまでをわかりやすく解説します。出店を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
Contents
1. 楽天市場に出店する前に知っておきたい基本情報
楽天市場とは?
楽天市場は、1997年にスタートした日本最大級のオンラインショッピングモールです。現在では5万店以上の店舗が出店し、数億人規模のユーザーが利用しています。ポイント還元やキャンペーンなどの販促施策が充実しており、個人から大手企業まで幅広い事業者が出店しています。
出店形態の種類
楽天市場での出店は、法人・個人事業主を問わず可能です。モール型の「楽天市場」に加え、CtoC販売の「ラクマ」などもありますが、本格的な店舗運営を行うなら「楽天市場」への出店が基本となります。
楽天市場が向いている業種
ファッション、食品、日用品、コスメ、家電など、生活密着型の商品ジャンルが特に強い傾向にあります。一方で、ニッチ商品や高単価なオーダーメイド商材などは、自社サイトの方が適している場合もあります。
2. 楽天市場への出店方法をわかりやすく解説
出店までの流れ
- 楽天市場の出店申込みフォームから必要情報を入力
- 楽天による審査(約1〜2週間)
- 契約・初期設定(店舗情報・決済設定など)
- 商品登録・ページ制作
- オープン(販売開始)
全体で1〜2ヶ月程度が一般的なスケジュールです。
出店時に準備しておくもの
- 開業届または登記簿謄本(事業者証明)
- 店舗名・ロゴ・バナーなどのデザイン素材
- 商品画像・説明文・在庫データ
- 銀行口座・クレジット決済情報
初期設定時のポイント
店舗ページのデザイン・カテゴリ構成・配送ルールなど、最初の設定が売上に大きく影響します。楽天の専用システム「RMS」を使いこなすことで、運営効率を高められます。
▼出店方法について、他の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
3. 楽天市場に出店するメリット【出店者にとっての強み】
楽天市場に出店する最大のメリットは、圧倒的な集客力と購買意欲の高いユーザー層を活かせる点です。ECサイトをゼロから立ち上げるよりも、信頼性・認知度のあるモールに出店することで、短期間で売上を作りやすい環境が整っています。
① 圧倒的な集客力とブランド信頼性
楽天市場は日本最大級のECモールとして、月間アクセス数は数億PV。ポイントプログラムにより顧客ロイヤリティが高く、「楽天で買う」という行動が定着しています。自社サイトでは難しい集客面を楽天が担ってくれるため、販売初期から一定の流入を得やすいのが強みです。
② ポイント制度による購買促進力
楽天ポイントはユーザーの購買行動を強く後押しします。「お買い物マラソン」や「スーパーSALE」などのイベント時には、ポイント倍率が上がることで売上が大幅に伸びるケースも珍しくありません。
③ 多彩な販促・広告機能を活用できる
RPP広告・クーポン・メルマガなど、売上を伸ばすための販促ツールが豊富です。特にRPP(検索連動広告)は費用対効果が高く、楽天内SEOと組み合わせることで効率的な集客が可能です。
④ ショップ独自のデザイン・ブランディングが可能
Amazonとは異なり、楽天市場では店舗ごとにデザインを自由に設定できます。ショップの世界観を反映したデザインやバナーを作り込むことで、ブランド認知を高めることができます。
⑤ 手厚い運営サポートと分析ツールの提供
楽天独自の管理システム「RMS」では、売上分析・アクセス解析・顧客管理などが一元化されています。担当コンサルタントのアドバイスや、運営セミナーなどの支援体制も充実しています。
▼仕掛けるタイミングも紹介しています。売上UPを狙っていきましょう!
4. 楽天市場に出店するデメリット【注意すべきポイント】
一方で、楽天市場に出店する際には「コスト面」や「競争環境」といったデメリットもあります。実際に運営を始めてから「思ったより費用がかかる」「差別化が難しい」と感じる出店者も少なくありません。
① 月額固定費・手数料が高め
出店プランによって月額料金は異なりますが、最低でも数万円〜十数万円の固定費が発生します。さらに、販売手数料・システム利用料・ポイント原資・広告費なども別途必要です。
② 競合が多く、価格競争になりやすい
数万店舗が同じカテゴリで競い合うため、価格やレビュー数で優位に立つ必要があります。商品名や画像を工夫し、他店と差別化することが重要です。
③ 広告・ポイント原資など追加コストがかかる
売上を伸ばすには、広告やポイント還元を活用する必要がありますが、これらは利益を圧迫します。利益率を確保するためには、広告費の最適化とリピート対策の両立がカギです。
④ 楽天内SEO(検索順位対策)が複雑
楽天の検索順位は「売上実績」「キーワード」「レビュー評価」など複数要素で決定されます。継続的な改善とデータ分析が欠かせません。
⑤ 顧客データの自由度が低い
楽天市場では顧客情報がモール管理のため、独自のCRM施策を行いにくい点があります。自社サイトのようにメールマーケティングを自由に行うことは難しいため、楽天内の仕組みを活用する工夫が必要です。
デメリットを補う運営のコツ
- 広告費を抑えるために「商品名SEO」を徹底
- レビューを増やし、自然検索で上位表示を狙う
- 同梱チラシやメルマガでリピーター化を促進
- 利益率の見直しと費用管理を定期的に実施
▼失敗する理由をまとめた記事もございます。ご一読ください。
5. 楽天市場の出店費用はいくら?【最新料金プラン一覧】
楽天市場の出店費用は、選ぶプランによって大きく異なります。以下は代表的なプランの概要です(※料金は目安)。
プラン名 | 月額出店料 | 販売手数料 | おすすめ対象 |
---|---|---|---|
がんばれ!プラン | 19,500円〜 | 約2〜7% | 小規模店舗・個人事業主向け |
スタンダードプラン | 50,000円〜 | 約2〜7% | 中規模店舗向け |
メガショッププラン | 100,000円〜 | 約2〜7% | 大規模・高売上店舗向け |
このほかに、RMS利用料・システム手数料・広告費・送料なども加わるため、月間の実質コストは10万円〜30万円前後になることが多いです。
6. 出店後に成功するためのポイント
- 楽天SEOを意識した商品名・カテゴリ設定
- 高品質な商品画像とレビュー獲得施策
- キャンペーンやクーポンで定期的に販促
- データ分析で広告費を最適化
これらを継続的に行うことで、売上を安定させることが可能です。
▼売れない理由も記事にまとめています。必読です!
7. 楽天市場出店の成功事例・失敗事例
成功店舗の共通点
- 商品ページの改善とSEO対策を継続
- レビュー・リピーター対策を重視
- 広告費をかけすぎず、利益率を守る運営
失敗店舗の特徴
- 費用構造を理解せず赤字運営になる
- 広告依存で利益が残らない
- 差別化ができず価格競争に陥る
8. まとめ:楽天市場への出店は「コストと集客力のバランス」で判断を
楽天市場への出店は、確かに初期費用やランニングコストがかかりますが、その分だけ高い集客力と販売チャンスを得られます。自社のリソースや販売戦略に合わせて、メリット・デメリットを正しく理解することが成功の第一歩です。
もし自社商品が「全国に認知を広げたい」「リピーターを増やしたい」という方向けであれば、楽天市場は非常に有効な販売チャネルといえるでしょう。
▼出店代行サービスについても紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。

株式会社Proteinum 代表取締役