Shopifyペイメントとは?メリット・デメリットや設定方法を解説!

1.Shopifyペイメントとは?

Shopifyペイメントとは、Shopifyが提供する公式の決済サービスです。Shopifyに標準搭載されていて、決済手数料も割安に設定されています。

国内主要クレジットカードブランドであるVisa、Mastercard、JCB、American Expressのクレジットカードに対応しています。国内発行、海外発行を問わずクレジットカードを使用でき、日本円のみならず多通貨での決済が可能です。

2.Shopifyペイメントを導入するメリット

2-1.導入時の審査が不要、設定後すぐに利用できる

一般的には決済サービスを導入する際には申込時に審査があり、審査に1ヶ月ほど掛かることもありますが、Shopify ペイメントは導入時の審査がありません。そのため、オンラインストアを開設しShopifyアカウントを作成して設定を完了させたら、すぐにクレジットカード決済に対応することができます。

2-2.決済手数料以外の追加料金が掛からない

決済手数料とは別に、顧客が支払う料金から取引手数料が発生する決済サービスがありますが、Shopify ペイメントでは決済手数料以外の追加料金がかかりません。Shopifyでは、Shopify ペイメントを利用せずに外部の決済サービスを利用すると、決済ごとに0.5%〜2.0%の取引手数料が別途掛かるので、この取引手数料が掛からないのは大きなメリットになります。

2-3.管理画面からリアルタイムで決済情報を確認できる

Shopify Paymentは管理画面が使いやすく、支払い額をリアルタイムに確認できます。また、注文や売上、出荷在庫なども1つのダッシュボード上で管理ができるというメリットがあります。ECの運営において非常に重要な売上状況や支払額などを管理画面で常に把握できるのは大きなメリットです。

3.Shopifyペイメントを導入するデメリット

3-1.コンビニ決済、銀行決済、後払いには対応していない

Shopifyペイメントはコンビニ決済、スマホ決済、楽天ペイ、後払い、Amazon Pay、PayPal、キャリア決済などには対応していないので、Shopify ペイメント以外の決済サービスを併用することで、Shopify ペイメントのデメリットを補う必要があります。

3-2.対象17ヵ国以外の地域を拠点とするECサイトでは利用できない

Shopifyペイメントは日本のみでビジネスをする場合には問題ありませんが、日本を含めアメリカ、イギリスなど定められている17か国のどこかを拠点としてビジネスを行う必要があります。この対象の17か国以外でビジネスをする場合には注意が必要なので、海外展開の際には必ず確認しましょう。

4.Shopifyペイメントの決済手数料

Shopify ペイメントの手数料は以下の通りです。決済手数料以外は費用が掛からず、一般的な決済手数料と比較してもShopify ペイメントは国内最安水準になるので、運用面でもコストを削減しやすいです。

 ベーシックスタンダードプレミアム
月額利用料金25ドル/月69ドル/月299ドル/月
Visa,Mastercard
決済手数料
3.40%3.30%3.25%
American Express
決済手数料
3.90%3.85%3.80%
JCBの決済手数料4.15%4.10%4.05%
Shopifyペイメントを利用しない場合の追加手数料2.00%1.00%0.50%

5.Shopifyペイメントの設定方法

では、実際にShopifyペイメントの導入・設定の方法について解説していきましょう。

5-1.Shopifyペイメントを有効化

まず、管理画面の「設定」から「決済設定」に進みます。決済設定に進み、Shopify Paymentセクションの中にある「アカウントの設定を完了する」をクリックすると、Shopifyペイメントが有効化されます。
既に利用している他のクレジットカード決済サービスからShopifyペイメントへと変更したい場合は、「プロバイダを変更する」のダイアログでShopify ペイメントを有効に設定します。ここでShopifyペイメントを有効にすると、他のクレジットカード決済サービスは削除されます。

5-2.情報登録

以下の必要情報を記入していきます。こちらの情報の入力を終えたら、「アカウントの設定を完了する」をクリックします。

  • 会社(個人事業主)情報
  • 個人情報
  • 銀行口座(支払い受け取り用)
  • 銀行情報
  • サービスの詳細
  • カード明細書に表示させる請求書情報

5-3.Shopifyペイメントの設定

必要情報の登録が完了したら、Shopify ペイメントの設定を行っていきます。Shopify Paymentセクションの「編集」ボタンをクリックすると、以下の項目を設定することができるので、設定したい項目にチェックを付けていきます。

  • 通知:支払いを受け取ったら通知メールを受信するかどうか選択する
  • CVV(Card Verification Value)の認証に失敗した支払いを拒否する:CVVはクレジットカードのセキュリティコード(裏面にある3桁または4桁の数字)のことで、この認証に失敗した支払いを拒否するかどうかを設定する
  • 郵便番号の認証に失敗した支払いを拒否する:クレジットカードの登録の郵便番号と、ECサイトで入力された郵便番号を比較し、認証に失敗した支払いを拒否するかどうかを設定する
  • 3Dセキュア認証:設定するとVISA及びMaster Cardによるオンライン取引の追加認証が必要になる
  • お支払い方法:設定するとVISA、Master Card、JCB、American Expressから利用可能なカードブランドを選択することができる(デフォルトは全て利用する設定)
  • 簡単なチェックアウト:設定すると配送先の情報入力やクレジットカード情報の入力を簡単にするための決済手段の選択ができる

5-4.テストモード

設定を終えたら、決済のテストを行います。設定の編集の上部にあるテストモードにチェックを入れてテストモードを有効にし、取引のシミュレーションを行っていきます。

※テストを行った後はテストモードを無効にしましょう。テストモードのままだと、購入が行えません。

参照:Shopifyヘルプセンター

5-5.販売開始

全ての設定とテストを終えたら、ついに販売開始です。売上は毎週金曜日に登録した銀行口座に支払われます。
販売を開始後に一定の売上に達すると、ShopifyからShopifyペイメントに登録した人の写真付きのIDのアップロードを求められます。この確認が完了しないと、売上の支払いは保留のままになってしまいますので、アップロードは早急に対応しましょう。

6.Shopifyで利用できる決済サービス

Shopify ペイメントだけではカバーしきれない決済方法は他の決済サービスも併用することで、より多くのニーズに応えることができます。以下、Shopifyで利用できる代表的な決済サービスをご紹介します。

決済サービス対応ブランド特徴
Amazon PayVISA、Master Card、AmericanExpress、JCB・Amazonアカウントの情報を自動入力できる
SBペイメントサービスVISA、Master Card、AmericanExpress、JCB、Diners・QRコード決済、コンビニ決済、キャリア決済も対応可能
KOMOJUVISA、Master Card、AmericanExpress、JCB、Diners 

・コンビニ決済に対応
・Pay-easyやデジタルマネー決済も使用可能

PayPalVISA、Master Card、AmericanExpress、JCB、Diners ・海外での利用率が高く、越境ECに強い
・Shopifyネットショップ開設時点ですでに導入されている
携帯キャリア決済NTT docomo、au、SoftBank・代金未回収のリスクが低い
・クレジットカードを所持していなくても決済可能

7.まとめ

決済サービスの導入は、ECサイト運営する上で必要です。Shopify ペイメントを利用することによって、安価かつスムーズにECサイトを運営する事ができることが分かりましたね。
ECサイト運営を始めたものの利益が少ないことに悩んでいる方や、これからEC運営を始める方は、本記事をお読みいただいた上でShopify ペイメントの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

※弊社ProteinumはIT導入補助金2023の導入支援事業者です。ShopifyでのECサイト新規開設をお考えの方は、IT導入補助金を利用しての新規サイト制作が可能です。制度の概要や申請方法の詳細は下記のブログをご確認ください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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