ECサイトのカート移管(リプレイス)タイミングは?カート移管の手順と注意点を解説!

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1.カート移管するタイミングは?

現行カートシステムに不満がある、セキュリティ的な問題を解消したい、ECサイトのリニューアル実施や、業務改善や効率化を図りたいなど、カート移管する理由はいくつか考えられます。

ECサイトのリニューアルに適したタイミング
1.システムが老朽化して使いにくくなった
2.セキュリティ面に問題が発生した
3.カスタマイズ性が低く、システムとの連携に問題が生じている/td>
4.売り上げが落ちた、または伸び悩んでいる
5.カートシステムのサポートに不満がある など

このような問題を放置していると、日々のECサイト運営に関わる業務に余計なコストがかかる、必要な施策を行えない、不正アクセスによる個人情報流出につながるなどの恐れがあります。
ECサイトの売り上げを伸ばしたり、業務の効率化を目指したりするために、課題を抱えている場合、カート移管を検討しましょう。

2.カート移管の手順

2-1.カート移管先の申込

まずは、カート移管先の新環境のサービスを申込する必要があります。その後、カート移管先の管理画面へログイン情報が発行されます。
実際のカート移管作業はこの発行された管理画面で実施し、カート移管先環境にて必要なものを構築、データを移行していく作業となります。
基本的にはこの管理画面のログイン情報が発行された時点でカート移管先サービスの利用料金が発生します。
決済(ペイメントサービス)の申込もカート移管先サービスの申込とほぼ同時期に実施しておく必要があります。決済手段によっては、クレジットカードの審査が完了しなければ申請できないものもあります。
必ず必要なクレジットカード決済は、現在利用しているペイメントサービスを新環境でもそのまま利用できる場合もありますが、多くの場合はカート移管先サービスが標準接続しているペイメントサービスを利用することになるので、申請手続きが必要とお考えください。

カートシステムの料金相場や選定のポイントについてはこちらの記事でも解説しておりますので参考にしてみてください

https://proteinum.co.jp/独自ドメイン/20210409-3/<・p>

2-2.カート移管先のECサイト制作

実際のカート移管先作業に入ります。まずは、カート移管するECサイトの骨格となるテンプレートを設定します。

主要3ページのテンプレート設定
・TOPページ ・商品雛形ページ ・カテゴリ雛形ページ

テンプレートとは、カート移管先に利用するECサイトヘッダー、フッター、アサイドなどのECサイト各ページに共通する部分で、ECサイトの各ページデザインを決定するものです。
ECサイトの場合は主に上記3つのテンプレートを決定する必要があります。まずはサイト全体で使うヘッダー、フッター、アサイド等の基本的なページ構成を決定します。
このテンプレートは主にTOPページを構築する際に、決定し設定を行います。後の2つは商品ページのテンプレート、カテゴリページのテンプレートです。
ECサイトの商品ページやカテゴリページはほとんどの場合、商品情報やカテゴリ情報を登録変更することで、その情報をあらかじめ指定したこれらのテンプレートのレイアウトに従い表示させます。
カート移管の際にテンプレートは完全オリジナルなこだわりデザインを追求する場合、それらのワイヤーフレーム構築・デザイン作成の工程も入り費用や手間は多くなります。

2-3.商品情報とカテゴリ情報のカート移管

商品情報CSV作成・登録
カート移管先のCSV形式で商品情報(商品名、価格、詳細情報など)を作成します。多くの場合、現システムから一括ダウンロードが可能です。CSVの一括ダウンロードできない、商品情報がデータベースになっていない等があると、一から作成する必要があり、作業工数が発生します。
カテゴリ情報の登録
商品情報の移行とよく似ていますが、カテゴリが少ない場合は、管理画面より直接設定をしますが、カテゴリが多い場合は、カテゴリ構成表を作成(現サイトのカテゴリをベースに)し、そのファイルを登録することでカテゴリ登録が完了します。
商品画像登録
現システムから画像データを一括でダウンロードするなどし、カート移管先へアップロードすることが基本です。移管するタイミングで画像の修正や圧縮処理で軽くするなどを改修作業が実施されます。また、商品情報CSVと紐づけて一括アップすることで、商品情報と画像を関連させることができ、データ整備を行っていた場合には、商品画像登録の移管作業も簡単に移行可能となります。
登録内容チェック
一括データ移行後に、適正に情報が移行され表示されているか内容のチェックを実施します

2-4.下層ページの情報移管(下層ページコンテンツ移行)

下層ページのカート移管は、主に下層ページの情報をカート移管先に移管する作業であり、多くの場合はそのままページ情報をコピペして完了します。
下層ページのデザインテンプレートは、TOPページで設定したテンプレートに従うことが基本ですが、下層ページのテンプレートを変える場合は、また下層ページ用のテンプレート設定が必要になります。
カート移管に合わせて、下層ページの情報を見直しされる場合も多く、その場合は下層ページを移行する前に、これらのコンテンツを適正に整備することが必要です。
以下がECサイトにほぼ必ずある下層ページで移管が必要なものです。

・ショッピングガイド
・Q&A
・特定商取引に基づく表記
・会社概要
・プライバシーポリシー
会社概要はコーポレートサイトへのリンクの場合もあるのでその場合は特に引越し等は不要です。上記以外に、その他説明のページ、特集ページやLPなどがある場合はそのページのコンテンツも移行させます。

2-5.諸設定

諸設定の代表的なものに以下のようなものがあります。

・アクセス解析各種必要タグの設置
・広告関連(アフィリエイト、リスティング等)設定
・在庫設定
・送料設定
・決済/手数料設定<
・ポイント設定
・レビュー設定
・各種受注関連メールテンプレート設定
・納品書設定
・領収書設定

設定後は意図した内容がサイトに反映されているか、必ず動作確認を行いましょう。

3.カート移管の注意点

ECサイト構築システムをカート移管するとき、移管するデータは主に「商品データ」「会員データ」「受注データ」の3つに分けられます。

3-1.カート移管の注意点 「商品データ」

商品データの項目がそろっていないと、データ移行の作業が難航することも少なくありません。
商品データをCSVファイルなどで一括ダウンロードした後、データ項目の紐付け(既存のECサイトにおける「データ項目A」を、カート移管先のECサイトの「データ項目C」に対応させるなど)を規則的に行えるように、商品データを事前に整理しておきましょう。

3-2.カート移管の注意点 「会員データ」

現在のECシステムで使用している会員情報の書式(フォーマット)が、カート移管先のシステムに合致するか確認することも必要となります。
会員のパスワードは、ECシステムをカート移管の際に移管しないことがほとんどです。一般的にパスワードは暗号化されて保持されており、パスワードの文字列を抽出することが難しいためです。
パスワードをどうしても移管したい場合には、既存のECサイト構築システムで使用しているパスワード認証のロジックを、移行先のECシステムにもそのまま適用するといった解決策があります。
ただし、それには既存のECサイト構築システムのベンダーに協力を仰ぐ必要があるなどハードルも高いため、実際には行わないことがほとんどでしょう。
EC事業者の多くは、カート移管先にECサイトをリリースした後に、会員に対してパスワードの再登録を依頼することになります。

3-3.カート移管の注意点 「受注データ」

ECサイトの受注データは、ECサイト構築システムをリプレイスする際に移管しないことも珍しくありません。
ECサイト構築システムによって受注データの形式が異なり、データを移行するには膨大な修正作業が発生するため、費用対効果が合わないと判断するEC事業者が多いです。

4.まとめ

今回は、カート移管についてお話ししてきました。
カート移管をご検討されている方は、下記の問い合わせフォームよりお問い合わせください。

※弊社ProteinumはIT導入補助金2023の導入支援事業者です。制度の概要や申請方法の詳細はこちらのブログをご確認ください。

自社ECのカート移管についても補助金の対象となります。IT導入補助金の活用をご検討されている方は、下記の問い合わせフォームよりお問い合わせください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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