昨今話題のライブコマースとは?日本における成功事例や導入ツールを解説

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そもそもライブコマースとは?

近年中国やアメリカで勢いを増しているライブコマースですが、日本でも徐々に注目されてきています。

コロナ禍の追い風もありECで商品を購入することが当たり前となってきているこの時代で今後も浸透がさらに加速されていくと予想されています。

この記事ではライブコマースについて紹介していきます。

ライブコマースの仕組み

ライブコマースとは、ライブ配信とECサイトを組み合わせたサービスのことで、配信者と視聴者がコミュニケーションが取れる新しい形の販売手法です。

静止画やテキストだけでは伝えきれなかった商品の詳細や、視聴者からの質問にその場で答え疑問点を解消するなどしてユーザーの購買意欲を高めていきます。

リアルタイムで双方のコミュニケーションをとることで通常のECより購買率を高めることが可能になります。

ライブコマースのメリット

ライブコマースのいちばんのメリットは、ECの課題であったユーザーが実際に商品を手に取れないことをある程度解消できるといった点です。

配信者が手に取った様子を伝えてくれたり、使用感などをリアルタイムで伝えることで、商品に対しての不安感を払拭することができます。

また、ライブ配信というコンテンツ自体が盛り上がっているということもあります。

若年層を中心に17ライブやInstagramなどのSNSによるライブ配信のトレンドが来ているため、このトレンドの波に乗りライブコマースも盛り上がりつつあります。

なぜライブコマースが注目されているのか?

現在、世界中の国々でライブコマースの市場が拡大しています。

中でも中国での市場拡大は目覚ましく、EC利用者の約半数がライブコマースを利用して商品を購入したことがあるようです。

中国でのライブコマース

前述のとおり、中国ではすでにライブコマースが当たり前のこととして受け入れられています。

タオバオとTikTokが連携されているなど生活の中の常識として存在しており、その市場規模は2020年には9610億元(約19兆2200億円、1元=約 20 円)、翌年の 2021 年には1兆2012億元(約24 兆240億円)に急拡大しました。

この成長は今後も続き 2023年には1兆6594億元(約33兆円)、2025年には2兆1373億元(約42兆円)の市場規模となることが予想されています。

(出所:iiMedia Research(艾媒咨询) 「2022-2023年中国直播电商行业运行大数据分析及趋势研究报告(2022年6月)」)

また、中国でのライブコマースの特徴として、インフルエンサーを中心に浸透している傾向にあります。これは、偽物を買わないために信用できる人から購入することを重視していることからライブコマース市場が拡大した結果につながっています。

日本でのライブコマース

日本でもライブコマースの市場は拡大傾向にありますが、中国など他の国に比べるとまだまだ成長段階にあります。

株式会社サイバーエージェントと他共同会社の調査によれば、デジタルライブエンターテイメントの2020年の市場規模は140億円の見通しでした。

しかし、2023年には700億円超、2024年には約1000億円まで成長すると見込まれています。

(出所:https://cyber-z.co.jp/)

また、一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)の「動画配信市場調査レポート2021」によると、2020年の動画配信市場規模は、3,710億円(前年比134%)、2025年には5,020億円になると推定されています。

(出所:https://prtimes.jp/)

ライブコマースのデメリット

ライブコマースでは高い効果を期待できる一方でデメリットや注意点もあります。

配信者のスキルが必要であったり、視聴者を集める集客施策が必須であったりと様々な準備が必要になります。

こちらの詳細は後述の「ライブコマースの始め方」で説明します。

日本におけるライブコマースの成功事例

食品事例 三越伊勢丹

URL:https://www.mistore.jp/shopping/feature/shops_f3/live_commerce_sp2.html

百貨店の三越伊勢丹は一足早く2018年にライブコマースを導入しました。

華やかなパッケージのお歳暮商品をこだわりの食材をリアルタイムで紹介することで大きな反響がありました。

アパレル事例 SHIPS(シップス)

URL:https://live.shipsltd.co.jp/

2020年5月からライブコマースを開始しました。

インフルエンサーを起用するのではなくショップスタッフがコーディネートや着用感を紹介するスタイルで、ユーザーとのコミュニケーションを重視した配信内容になっています。

ライブコマースの始め方

配信機材の選定

スマホさえあればライブコマースを配信することは可能ですが、商品をきれいに見せたいなどある場合はカメラや照明、場合によってはマイクなども使用します。

また、照明が暗くて商品が見えづらいなどのトラブルが起きた際の対応マニュアルなども準備しておくと安心です。

通信環境を整える

ライブ配信が途切れないように通信回線を整えておくことも重要です。

音声や映像に問題がないかテスト配信で確認しておくことも必要となります。

配信者の決定

インフルエンサーを起用するか、商品知識が豊富なショップ店員を起用するかなど、商品やターゲットユーザーに合わせて決定していきます。

ユーザーに向けてどのようなアプローチをしていきたいかよく検討したうえで決定するとよいでしょう。

商品在庫と購入導線の決定

予想される視聴者数から必要在庫を逆算して、過剰在庫を避けつつ在庫を確保しておきましょう。

また、商品の購入導線をわかりやすくすることも重要で、視聴者専用の購入ページを設置できると転換率が向上するでしょう。

導入ツールの選定

YouTube

URL:https://www.youtube.com/

2019年から動画の下部に商品を直接表示する広告フォーマットがリリースされ、ライブコマースの需要に対応しています。

Instagram

URL:https://www.instagram.com/?hl=ja

視覚コンテンツを主体としており、ライブコマースとの相性のよいプラットフォームといえるでしょう。

アパレル以外にもさまざまな企業が利用しており、インフルエンサーによる配信も活発です。

HansUP(ハンズアップ)

URL:https://handsup.17.live/

アパレルブランドのEGOISTやWEGOでも導入実績のある、「17LIVE」から提供されているライブコマースサービスです。

自社サイト内にも簡単に設置できる仕様になっており利用企業が増えてきているサービスです。

視聴者の集客施策の検討

ライブ配信を行う前にSNSやLINEなどで告知することが必要です。

限定商品の販売やタイムセールなどを実施して集客を強化するのもよいでしょう。

まとめ

今後ますます発展していくと予想されるライブコマースについて紹介しました。

実店舗やECサイトを持つ企業にとって売上拡大のための重要手段であるライブコマースですが、配信を通して視聴者とコミュニケーションをとることで顧客との関係強化にもつながっていくと予想されます。

新しいECの形であるライブコマースの導入をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

ライブコマースについては、下記記事でも触れているので合わせて参考にしてください。

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