Shopifyが提供するAPIとは?各APIの一覧から使い方まで徹底解説!
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Contents
- Shopify APIとは?
- Shopify APIを使うメリット
- Shopify API一覧・できること
- 1. アクセスAPI(Access)
- 2. 分析API(Analytics)
- 3. 請求管理API(Billing)
- 4. 顧客管理API(Customers)
- 5. 割引API(Discounts)
- 6. イベントAPI(Events)
- 7. ギフトカードAPI(Gift Cards)
- 8. 在庫管理API(Inventory)
- 9. マーケティングAPI(Marketing Event)
- 10. メタフィールドAPI(Metafield)
- 11. オンラインストアAPI(Online store)
- 12. 注文管理API(Orders)
- 13. Shopify Plus API(Shopify Plus)
- 14.製品管理API(Products)
- 15. 販売チャネルAPI(Sales channel)
- 16. 配送・フルフィルメントAPI(Shipping and fulfillment)
- 17. Shopify Payment API(Shopify Payment)
- 18. プロパティAPI(Store properties)
- 19. 入札取引API(TenderTransaction)
- Shopify APIの使い方
- Shopify APIを使うときの注意点
Shopify APIとは?
Shopifyではストア管理者・アプリ開発者・マーチャント向けにShopify APIという機能が提供されており、自社のECサイトを最適化するために使える便利なツールです。多数のAPIが展開されており、また日々アップデートされているのですが公式サイトが英語表記なこともあり理解するのは簡単ではありません。そこで本記事ではShopify APIの各機能の解説から使い方までわかりやすくまとめていきます。
ECサイトのデザインや機能をカスタマイズできる
Shopify APIとは、Shopifyのデータをさまざまなシステムと連携させることで、自社のECサイトのデザインや機能をカスタマイズできる仕組みのことです。Shopifyが提供しているAPIの種類は非常に豊富であり、適切に導入をすることで自在にShopifyストアをカスタマイズし、自店舗のニーズに合わせて拡張を行うことができます。
Shopify APIの仕組み
「API」とは「Application Programming Interface」の略語であり、異なるコンピューターやプログラム、サービス同士をつないでデータのやりとりをしたり、他のソフトウェアの機能を共有できるようになる仕組みのことです。
Shopify APIではShopifyストアや管理画面に対して、Shopifyが提供する便利なアプリケーションや第三者が開発したソフトフェアだけでなく自作のアプリも導入することができます。その数は数千を超えていて、その中には使用するのに注意が必要なものから専門的な知識がなければ使用できないものまで幅広くありますので、Shopify APIそれぞれの特徴を抑えて必要なAPIを選んで利用することが大事になります。
Shopify APIを使うメリット
Shopify APIはマーチャントやアプリ開発者向けに便利な機能です。以下でShopify APIを使うことで得られるメリットをまとめました。
1. ECサイトのデザインや機能をカスタマイズすることができる
Shopify APIには「Shopifyテーマストア」がありテーマストアでは既存のデザインテンプレートを導入することができます。数多くのテンプレートから好みのテーマを選ぶだけですので、制作などの工数を抑えてまずはネットショップを開始したいという方におすすめです。
2. 店舗運営業務の効率化ができる
フロントのデザインだけでなく、裏側の管理画面においても業務効率化に使用できるAPIが多数用意されています。例えば商品情報をエクセルなどで一括で取り込みたい、基幹システムで管理している在庫情報をShopifyに取り込みたい、複数のプラットフォームで管理している顧客管理を一元化したい、請求書の作成を自動化したい、などさまざまなニーズに応える機能が充実しています。また、もし自身がもとめるアプリがなかったとしても難易度は高くなりますが自分でアプリを開発することもできます。
3. 外部アプリケーションとの連携ができる
Shopify APIを使えばShopify内だけでなく、外部のサービスとの連携をすることができるようになります。例えば在庫数や配送情報、商品マスタといった基幹システムとの連携や、WEB広告・SNSといったマーケティングサービス等をShopify APIでつなぎこむことによって一元管理が可能です。必要な機能が網羅されているモール出店と異なり、自社サイトの場合はメルマガやSNS、広告、BIなど複数のツールを使用することが多いため管理が煩雑になりがちですが、Shopify APIを使用することで解決することができます。
また、ShopifyではMAツールを導入する必要がないくらいの充実した機能をもつアプリがありますので余計なコストの削減にも繋がります。
以下記事にSNSとの連携方法をまとめておりますのでぜひ参考にしてください。
4. マルチチャネル販売対応ができる
Shopifyには実店舗とShopifyストアにて在庫情報を共有できるPOSのサービスが提供されています。ShopifyのPOSに実店舗で更新された情報を打ち込むことで、マルチチャネル販売でありがちな在庫切れによる販売機会ロスや煩雑な管理を回避することができます。
また、Shopify内に実店舗の販売データが蓄積されていくため、蓄積されたデータを活用した商品のレコメンドなどのマーケティングを行うことができますので、マルチチャネル販売を検討している企業にはShopifyは向いています。
5. 独自のアプリを開発できる
Shopify APIには第三者が開発したさまざまなアプリケーションが展開されていますが、必要に応じて自分でAPIを活用してアプリを開発することが可能です。開発者向けのツールや説明もリリースしており、もちろん専門知識は必要ではありますが、比較的開発しやすい環境が整っています。
また、開発したアプリはアプリストアにリリースして他の人に使ってもらうことも可能です。この開発機能があることにより、公式リリースのアプリだけでなく一般ユーザーが作成したアプリが日々増えていくので、加速度的にアプリの種類が増えていく仕組みになっています。
Shopify API一覧・できること
Shopify APIの機能一覧を以下にまとめました。
1. アクセスAPI(Access)
アクセスAPIは、ストアへのアクセス権を管理するためのAPIです。ユーザーアクセスの制御や認証に関連する機能が含まれています。
2. 分析API(Analytics)
分析APIは、ストアやビジネスのデータにアクセスし、分析するためのAPIです。売上データや顧客行動などの情報を取得できます。
3. 請求管理API(Billing)
請求管理APIは、ストアの請求書や支払いに関する情報を管理するためのAPIです。料金の詳細や請求のステータスを取得できます。
4. 顧客管理API(Customers)
顧客管理APIは、顧客情報を管理するためのAPIです。新しい顧客の作成や既存の顧客データの取得、更新ができます。
5. 割引API(Discounts)
割引APIは、ストアで利用可能な割引やクーポンに関する情報を管理するためのAPIです。割引コードの作成や割引の適用などが含まれます。
6. イベントAPI(Events)
イベントAPIは、ストアで発生したイベントに関する情報を管理するためのAPIです。注文の作成や支払いの完了などが含まれます。
7. ギフトカードAPI(Gift Cards)
ギフトカードAPIは、ギフトカードに関する情報を管理するためのAPIです。新しいギフトカードの作成や残高の取得ができます。
8. 在庫管理API(Inventory)
在庫管理APIは、ストアの商品在庫に関する情報を管理するためのAPIです。在庫数の取得や更新が可能です。
9. マーケティングAPI(Marketing Event)
マーケティングイベントAPIは、ストアのマーケティングイベントに関する情報を管理するためのAPIです。セールやプロモーションなどが含まれます。
10. メタフィールドAPI(Metafield)
メタフィールドAPIは、商品や注文などのエンティティにカスタムフィールドを追加するためのAPIです。カスタムデータの管理ができます。
11. オンラインストアAPI(Online store)
オンラインストアAPIは、オンラインストアのデザインやコンテンツに関する情報を管理するためのAPIです。テーマやページの設定が含まれます。
12. 注文管理API(Orders)
注文管理APIは、注文に関する情報を管理するためのAPIです。新しい注文の作成や注文のステータスの更新ができます。
13. Shopify Plus API(Shopify Plus)
Shopify Plus用APIは、Shopify Plusプランのユーザー向けの拡張機能や機能を提供するAPIです。高度な機能やパフォーマンス向上のためのAPIが含まれます。
14.製品管理API(Products)
製品管理APIは、ストアの商品に関する情報を管理するためのAPIです。商品の作成、取得、更新ができます。
15. 販売チャネルAPI(Sales channel)
販売チャネルAPIは、異なる販売チャネルとの連携や情報の共有を可能にするAPIです。外部プラットフォームとの連携が含まれます。
16. 配送・フルフィルメントAPI(Shipping and fulfillment)
配送・フルフィルメントAPIは、商品の発送やフルフィルメントに関する情報を管理するためのAPIです。在庫の追跡や出荷情報が含まれます。
17. Shopify Payment API(Shopify Payment)
Shopify PaymentAPIは、Shopify Paymentsに関する情報を管理するためのAPIです。支払いの処理や取引履歴の取得ができます。
18. プロパティAPI(Store properties)
プロパティAPIは、ストアのプロパティに関する情報を管理するためのAPIです。ストアの基本情報や設定が含まれます。
19. 入札取引API(TenderTransaction)
入札取引APIは、オークションや入札に関する情報を管理するためのAPIです。入札の作成や入札の状態の取得が可能です。
Shopify APIの使い方
まだ使ったことがないけど、Shopifyアプリを使いたいという方向けにまず初めに検討したいShopify APIの使い方を3点以下にまとめました。ご自身や会社に合った方法があるかどうか参考にしてみてください。
既存のShopifyアプリを導入する
Shopifyには既存のカスタマイズ用アプリが用意されています。数多くの既存アプリが揃っていますので基本的なカスタマイズであれば、新規開発をせずとも事足りることが多いでしょう。はじめてShopifyを使うという方であればまずはShopify自体やAPI、アプリケーションの使い方や仕様に慣れるという意味でも既存アプリから使用することをおすすめします。
新しくアプリを開発する
上記のShopify既存アプリで自身がやりたいことしたいことが実現できない場合は、Shopify APIを活用することでアプリ開発をすることができ、アプリ開発をすることである意味どんなECサイトでも作成することができるようになります。Shopifyではアプリ開発担当者向けのナレッジやツールが充実しているため、比較的開発はしやすい環境にあると言えます。しかし、もちろん専門的な知識・プログラミングの知識が必要になるため、初めて開発する場合は相当な時間と労力がかかることに注意をしましょう。
外部業者にアプリの作成を依頼する
ニーズを満たす既存のアプリがない場合、かつ、社内でアプリ開発をすることができる人材がいない、足りない場合はShopifyアプリの開発を行っている専門業者への依頼をおすすめしています。外部委託の形になりますのでもちろん費用はかかりますが、初期投資として捉えることができれば検討することも十分可能でしょう。また、社内リソースで時間をかけて開発したとしてもその人件費やクオリティの上下による費用対効果を考えれば、少しでも不安がある場合は外部業者に委託することを検討しましょう。
Shopify APIを使うときの注意点
Shopify APIは便利な機能である反面で、一部注意しておきたい点もあります。導入した後に後悔しないように内容を理解をしてメリット・デメリットを踏まえた上で実行へと移っていただきたいと思います。
プランによって利用制限がある
Shopify APIは、サービスの安定性を確保するためにAPIの利用に制限がかけられています。APIの制限は契約しているプラン(スタンダードプラン・Shopify Plus)によって条件が異なります。通常利用であれば、制限がかかることはほどんどありませんが、短期的に大量のデータを使用する際や、今後大きくデータ量が増える可能性がある場合はプランの変更検討をする必要があります。
日本語に対応していない場合がある
Shopifyは世界中で使用されているため、Shopify APIに関わらず日本語に対応していない場合があります。Shopify APIの公式ホームページについても英語での解説となっているため、英語に慣れていない人は理解に時間がかかることがあります。日本語対応しているAPIもありますので、もし不安がある場合は日本語対応のAPIを使用するか、知識がある人に相談するなどをしましょう。
セキュリティ対策が必要
Shopify APIを使うと外部サービスやアプリケーションとの連携が可能になります。ただし、Shopify外から情報が出ることになりますので、情報が漏洩するリスクは少なからず高くなります。対策として、むやみやたらに外部サービスとの連携をしない、アクティビティログを定期的に確認するなどがあげられます。
Shopifyについてはぜひ以下の記事も参考にしてみてください。
株式会社Proteinum 代表取締役