【2024年版】楽天SEO(検索対策)対策!SEOロジックから具体的な方法まで徹底解説
楽天市場の検索結果で上位をとれるようになることは、楽天市場で売上を上げていくためにはかなり重要ですよね。そのためには楽天市場内のSEOについて、しっかり理解する必要があります。
本記事では、楽天市場での検索順位を上げるため、検索ロジックに沿った正しい検索最適化のポイントを解説します。
楽天市場の検索ロジックは全てが公表されている訳ではありませんが、色々とヒントになる情報は出してくれているので、その辺にも触れていきたいと思います。
Contents
楽天市場のSEO(検索対策)とは?
楽天SEO(検索対策)とは、楽天検索窓で検索したときに出る検索結果ページの上位に表示されるよう、商品ページに記載する情報を最適化することです。
楽天市場から公表されている検索ロジックについて
楽天市場では、SEO(検索対策)のために押さえるべき情報が公開されています。公開されている情報からわかることは、以下の通りです。
楽天SEO(検索対策)ー商品情報の品質
商品名、キャッチコピー、商品説明文、商品画像、属性情報などが、検索結果において非常に重要な評価項目となるとされています。適切な商品情報を登録すると、検索ロジックからも高く評価されることが期待できます。
楽天SEO(検索対策)ー商品・ショップの実績
検索ワードごとに、商品クリック率や転換率等が評価され、検索結果に反映されるレビュー情報、問い合わせ対応、配送品質など、ユーザーとの接点でのパフォーマンスも重要な実績として評価されます。
楽天SEO(検索対策)ーカスタム指標
楽天市場のビジネス戦略に応じて、条件を満たした商品が一時的に検索順位で優遇されることがあります。これらの施策は、特定のタイミングや条件に合わせて実施されるもので例えば配送スピード優先といったことが考えられます。
楽天SEO(検索対策)ー規約・ガイドライン(違反点数制度)
これについては、SEO対策云々以前に守るべきルールですが、「違反点数制度」により商品の検索順位が影響を受ける場合があります。違反点数が一定の基準を超えると該当商品の検索順位が下がり、改善が見られないと検索結果から除外される可能性があります。
検索キーワードに関する楽天SEO(検索対策)のロジック
プラットフォームの透明性及び公平性の向上に関する取り組みについて
ご紹介している内容は、「プラットフォームの透明性及び公平性の向上に関する取り組みについて」という楽天が公表している楽天サーチに関するロジックについて、深堀したものです。
楽天SEOについては色々な情報が出回ってますが、上記は楽天側が公表している内容になりますので、概ね正しいと考えて差し支えないと思います。
以下、楽天市場の検索についての部分を一部抜粋しました。
検索順位を決定する基本的な事項
楽天市場の商品検索においては、主に①自然言語処理による検索キーワードと商品の関連性、②検索キーワード毎の商品の人気度をスコアリングして検索順位を決定しております。
また、上記要素を常にモニタリング、反映しているため検索順位は常に変動します。
楽天SEO(検索対策)のロジックー検索キーワードと商品の関連性
検索キーワードと、商品の説明に出てくるキーワードの出現頻度や希少性を加味して商品のスコアリングを行っています。例えば、「軽い」という検索キーワードに対して、商品名や商品説明文で複数回商品の軽さについて説明されていた場合、「軽い」というキーワードに対して関連性が高いとみなします。 また、例えば「超軽量」というキーワードがついている商品が全商品に対して数が少なく希少だった場合、それらの商品は「超軽量」と検索された場合、よりスコアが高くなります。
「出現頻度」について
「取りたいキーワードについては商品名、キャッチコピー、商品説明文内にキーワードをいっぱい散りばめた方が良い」ということです。
もちろんどのくらいの頻度が最適なのかは明記されていませんが、少なくても重要なキーワードは随所に記載すべきということですね。
「希少性」について
次に「希少性」についてひも解いていきましょう。
これは、「ある程度の検索ボリュームが存在していて、かつ競合店舗がキーワード設定していないキーワードを狙うと効果的」、という理解になります。
ややこしい話になってきましたが、この考えは楽天市場のSEOにおいて超重要になります。
「バッグ」というキーワードをとりたくても、通常は競合店舗も多数狙っているため、楽天市場の検索結果で上位表示することは難易度が高いです。
一方で、「バッグ レディース おしゃれ」などのように、(恐らく一定以上の検索ボリュームがあるという前提ですが)比較的「希少性が高い(=他がそんなに重要視していない)」キーワードは攻略できる可能性が高くなります。
上記の話は、Googleの検索対策で良く出てくる「ビッグワードではなくスモールワードを狙え」みたいな話と似ていますね。
結論、楽天市場内のSEOにおいても同じ考え方で対策する必要があるということですね。
なお、希少性の部分については楽天市場内の検索キーワード別のボリュームをある程度抑える必要があります。
この辺は一般公開されていない情報になるので、ご担当のECCの方にご相談してみることをお勧めします。
検索キーワード毎の商品の人気度とは
検索を行ったユーザーが、各商品にどう反応したかをモニタリングしユーザーが支持した商品に対して検索キーワードのスコアリングを高く評価します。
例えば、「マグカップ 軽量」と検索したユーザーが多く支持した商品に対して、「マグカップ 軽量」と検索された場合にスコアは高くなりますが、「マグカップ かわいい」と検索された場合支持されていない際は「マグカップ かわいい」という検索ではスコアを加点しません。
端的に言うと、「特定の検索キーワード経由の転換率/購入数を上げれば検索順位も上がる」ということです。
ここまで楽天市場の検索ロジックについて、明確に公表されている内容を基に考察してきましたが、上記を基に具体的な対策方針を整理します。
楽天SEO(検索対策)のキーワード設定
まずはSEOについての基本的な考え方について記載します。
- 取るべきキーワードを選定する
- 選定したキーワードで、検索結果で自店舗の商品が上位表示させるアクションをとる
- 効果検証をして、上記を繰り返す
- ディレクトリIDを設定する
キーワードの楽天SEOー検索結果上位に表示したいキーワードを選定する
まずは、これがスタートになります。
ここで重要になるのが、冷静に自店舗の立ち位置と目標売上を踏まえた作戦を考えることです。楽天で既に上位店に位置する店舗は、該当商品に関するキーワードを、優先順位を付けたうえで根こそぎ狙っていく必要があります。
例として「バッグ 女性」というキーワードで既に上位表示されている一方で、「レディースバッグ」というキーワードでは上位表示されない、というケースがよくあります。
これはそもそも「レディースバッグ」という検索キーワードでの人気度が低いことが原因である可能性が高いため、キーワード別に個別の作戦を立てましょう。
逆に、新規店など、これから売上を伸ばしていくフェーズの店舗は、「バッグ」などのビッグワードをいきなり狙わずに、「希少性が高い」キーワードを「出現頻度」を上げて、少しづつ、確実に流入数を増やしていく必要があります。
そもそも、キーワードの探し方がわからない方もいらっしゃると思いますので、ここからはキーワードの選定方法を説明させていただきます。
サジェストキーワードから抽出する
楽天市場の検索窓で、キーワードを入力した後に、「スペース」を打ち込むことで、楽天市場内でユーザーがよく検索するキーワードトップ10が表示される機能があります。
ここに表示されるキーワードをサジェストワードといい、このキーワードは楽天市場内で検索ボリュームが大きいキーワードになるため、流通額が高い可能性が高いです。
また、ユーザーがよく検索するキーワードのため検索表示の回数が多くなる傾向にありますので、楽天市場のキーワードサジェスト機能で表示されるキーワードから優先的に対策を行うことで売上を大きく拡大させることができます。
注目キーワードから抽出する
注目キーワード一覧は、楽天市場内におけるトレンドワード、すなわち、よく検索されるキーワードをランキング形式で紹介しているページです。
今売れる商品やその商品に関連するキーワードを確認できるのでここも確認しておきましょう。
季節系キーワードを抽出する
楽天市場では、「バレンタイン」「母の日」「クリスマス」など、記念日やイベントの時期に需要が急増する傾向にあります。季節系ワードを使って検索するユーザーはニーズが顕在化している場合が多く、転換率が高くなる傾向にあります。
このため、需要が高まる前に「季節系キーワード」にて商品の販売対策をすることが非常に有効になってきます。
楽天市場で代表的な季節ワードは「バレンタイン」「ホワイトデー」「卒業」「入学」「就職」「新生活」「母の日」「父の日」「敬老の日」「クリスマス」などがあります。
季節系ワードの対策は直前に実施しても大きな効果は期待できないため、遅くとも2〜3ヵ月前から検索対策を行い、イベントまでに検索順位を出来るだけ上げておくことで、需要の最盛期に売上の最大化を狙えるということに留意してください。
キーワードの楽天SEOー選定したキーワードで、楽天市場内検索時に自店舗の商品が上位表示させるアクションをとる
ここまでが取るべきキーワードの選定について説明しましたので、次は選定したキーワードで、どうやって上位させていくのかについて考えていきます。
以下では、具体的なアクションを3点ご紹介します。
楽天市場のSEO対象項目にキーワードを設定する
ユーザーが楽天市場で商品を検索した時に検索に影響がある項目の箇所は下記になります。
商品名は、全デバイス共通で影響する箇所になるため、とても重要な箇所になります。
- 全デバイス:商品名
- パソコン・アプリ検索時:PC用キャッチコピー、PC用商品説明文
- スマートフォン・ガラケー検索時:モバイル用キャッチコピー
- パソコン検索時:PC用販売説明文
- スマートフォン検索時:スマートフォン用商品説明文
- SKUプロジェクト移管後:商品属性、バリエーション設定
RPP広告で検索結果上位に表示させたいキーワードの設定をする
次に、RPP広告についてご説明します。
RPP広告は、楽天市場内の検索連動型の広告で商品別にキーワード設定をすることができ、この機能をフル活用して検索順位を底上げすることが可能です。
例えば、「バッグ」「バッグ レディース」というキーワードで検索順位を上げたいときに、必要なのは指定キーワード経由での「人気度(=検索ボリューム、転換率)」になりますが、
いくら商品名やキャッチコピーに「バッグ」というキーワードを盛り込んでも、競合が既に「バッグ」という検索キーワードでの販売実績を作っているため、いきなり上位表示させることは非常に困難です。
そんなときに活用できるのがRPP広告のキーワード指定、ということになります。
注意すべき点としては、指定キーワードでの販売実績が極端に少ない場合、キーワードで露出させるためのキーワード単価がけっこう高額となりますので、そこはご予算に応じてキーワード組みをしていく必要があります。
RPP広告については以下の記事でも詳しく説明しているので、参考にご覧ください。
https://proteinum.co.jp/blog/%e6%a5%bd%e5%a4%a9%e5%b8%82%e5%a0%b4/20210327-3
効果検証をして、上記のを繰り返す
選定したキーワードでの検索順位が上がっているか、キーワード別の転換率がどうなっているか、しっかり効果検証していきましょう。
キーワード以外でもできる楽天SEO(検索対策)
ここからはキーワード対策ではなく、商品情報の変更による対策です。
SKU統合を行う
価格や仕様が同じ商品は可能な限りSKU統合を行いましょう。離脱を防げるだけではなく、1つの商品ページに統合することで販売実績がたまり、SEOが向上する可能性が高いです。SKUプロジェクトについて以下の記事でも詳しく解説しています。
全商品ディレクトリID、商品属性を入力する
楽天サーチから商品を探すときに、バッグ>レディースバッグ>牛革…など、ジャンルで絞り込んで商品を探すときに利用されるのが、全商品ディレクトリIDです。
ここで設定したIDが「楽天市場」の中のジャンル分けがされるため、露出強化のためにも必ず正しい情報で入力しましょう。
商品属性はSKUプロジェクト後に設定された項目です。こちらも絞り込みの際に表示されるように設定しましょう。
楽天SEO(検索対策)のまとめ
以上、楽天市場の検索をロジックを元にどのようにして、各キーワードで検索順位を上げるか、必要なアクションについて記載しました。
検索対策はECで販売するにあたって最も重要なポイントになります。記載させていただいた内容以外でもより詳しく知りたいなどございましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
今回の記事では楽天市場のSEOについて解説しましたが、AmazonのSEOについては、下記記事を参考にしてください。
株式会社Proteinum 代表取締役