楽天メルマガで売上が約4.6倍|目玉商品とクーポン訴求3つの改善ポイント

株式会社Proteinum 代表取締役
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。
楽天市場でメルマガ(R-Mail)を配信しているものの、思うように売上につながらず悩んでいませんか。実は、メルマガの成果は「開封率」だけでなく、開封したあとの訴求設計で大きく変わります。この記事は、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)が、メルマガの訴求改善で1通あたり売上を約4.6倍に伸ばした実例をもとに、すぐに見直せる改善ポイントを解説します。配信のたびに成果を出すためのヒントが見つかるはずです。
Contents
メルマガを送っても売上が伸びないのは「開封後」に原因があるかもしれません

楽天市場のメルマガを定期的に配信していても、「開封はされているのに売上が伸びない」「クーポンを付けても反応が薄い」と感じている運営担当者の方は少なくありません。
多くの店舗では、メルマガの成果を「開封率」で判断しがちです。たしかに開封率はメールが読まれたかどうかを示す大切な指標ですが、開封率が高くても、その先の行動(クリック・来店・購入)につながらなければ売上は生まれません。
つまり、売上が伸び悩む原因は「開封させる工夫」ではなく、「開封したあとに何を、どう伝えるか」という訴求設計にあるケースが多いと考えられます。今回ご紹介する事例も、まさにこの「開封後」の改善で成果が大きく変わったケースです。
楽天メルマガの成果は「1通あたり売上」で見ると改善点が見えてきます

事例に入る前に、メルマガの成果を測るうえで押さえておきたい指標を整理します。メルマガは配信して終わりではなく、次の流れで成果が積み上がっていきます。
- 開封率:配信したメールが開かれた割合
- クリック数(クリック率):メール内のリンクがクリックされた回数・割合
- 送客率:受信者のうち、メールから実際に店舗ページへ訪問した割合
- 転換率(CVR):店舗を訪れた人のうち、購入に至った割合
- 1通あたり売上:配信1通あたりで生み出した売上(売上 ÷ 配信数)
このうち、改善の優先順位を考えるうえで特におすすめなのが「1通あたり売上」です。配信数の多い・少ないに左右されず、メール1通の「稼ぐ力」を比較できるため、施策の良し悪しを公平に評価できます。
開封率だけを追っていると、「開封後に取りこぼしている売上」が見えなくなります。複数の指標をセットで見ることで、どの段階に改善余地があるのかがはっきりします。
【事例】訴求の見直しだけで1通あたり売上が約4.6倍になりました
ここからは、弊社が支援した美容・健康ジャンルの楽天市場店舗A様の事例を、匿名化したうえでご紹介します。お買い物マラソン期間中に配信したメルマガについて、前回配信と今回配信を比較・検証しました。
- 改善前:クーポンは配っていたが「何がお得か」が伝わっていませんでした
- 実施した3つの施策:割引率の引き上げ・二重価格表記・目玉商品の設置
- 改善後:開封率は横ばいでも、送客率・転換率・売上が大きく伸びました
改善前:クーポンは配っていたが「何がお得か」が伝わっていませんでした
改善前の配信では、お買い物マラソンに合わせて10%OFFクーポンを案内していました。件名は「期間限定10%OFFクーポン配布中」というオーソドックスな内容です。
クーポン自体は用意できていたものの、メールを開いた読者から見ると「何が、どれくらいお得になるのか」が直感的に伝わりにくい状態でした。割引の魅力はあるはずなのに、購入というゴールまで読者を後押ししきれていなかったと考えられます。
実施した3つの施策:割引率の引き上げ・二重価格表記・目玉商品の設置
そこで、今回の配信では訴求の見せ方を中心に、次の3点を改善しました。
- クーポン割引率を10%OFFから15%OFFへ引き上げ:件名にも割引率を明記し、お得感をひと目で伝わるようにしました。
- 二重価格表記への変更:「クーポン10%OFF」という割引率の表現から、「通常価格 → クーポン適用後価格」という形で、実際にいくら安くなるのかを金額で示す見せ方に変更しました。
- 目玉商品としての訴求:対象のスキンケア商品を「目玉商品」として明確に打ち出し、メールの中で訴求の中心に据えました。
ポイントは、配信のタイミングやメールの基本構成は大きく変えず、「割引の見せ方」と「何を主役にするか」という訴求設計に絞って改善した点です。
改善後:開封率は横ばいでも、送客率・転換率・売上が大きく伸びました

改善前後の主要指標を比較すると、次のような変化が見られました(数値は傾向が分かるよう丸めています)。
| 指標 | 改善前の配信 | 改善後の配信 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 開封率 | 71% | 70% | ほぼ横ばい(わずかに低下) |
| クリック数 | 20件 | 45件 | 2.2倍 |
| 送客率 | 3.5% | 11% | 3倍(+約7ポイント) |
| 転換率 | 20% | 31% | +11ポイント |
| 1通あたり売上 | 1.0(基準) | 4.6倍 | 4.6倍に増加 |
注目したいのは、開封率はほぼ横ばい(むしろわずかに低下)だった点です。件名で割引率を強調しても、開封そのものが大きく増えるわけではなかったと考えられます。
一方で、開封したあとの指標は軒並み大きく改善しました。メール内のリンクがより多くクリックされ(送客率は約3倍)、来店した読者の購入率(転換率)も約11ポイント上昇しています。その結果、1通あたり売上は約4.6倍に伸びました。
この結果は、「開封させること」よりも「開封したあとに、いかに分かりやすく行動を後押しするか」が売上を左右することを示していると考えられます。
成果を分けたのは「開封後の伝え方」でした

この事例から、自社のメルマガ改善に応用できるポイントを3つに整理します。
- 開封率を追うより、開封後の訴求を磨くほうが売上に直結します
- 割引は「率」ではなく「金額の差」で見せると伝わります
- 訴求は欲張らず「目玉商品」に絞ると行動につながります
① 開封率を追うより、開封後の訴求を磨くほうが売上に直結します
今回のように、開封率が横ばいでも売上が大きく伸びるケースは珍しくありません。開封率はメールが読まれる入口の指標ですが、売上を生むのはその先のクリック・来店・購入です。
開封率がある程度確保できているのに売上が伸びない場合は、件名の改善よりも、メール本文の訴求設計を見直すほうが効果が出やすいと考えられます。まずは「1通あたり売上」を計測し、開封後のどこで読者が離脱しているかを確認してみてください。
② 割引は「率」ではなく「金額の差」で見せると伝わります
「10%OFF」「15%OFF」といった割引率の表記は分かりやすい反面、実際にいくら安くなるのかは読者が頭の中で計算しなければ分かりません。
今回の事例では、二重価格表記によって「通常価格 → 適用後価格」を金額で示したことで、お得感が直感的に伝わるようになりました。割引率の引き上げ(10%→15%)と合わせて、「具体的にいくら得をするのか」を見える化したことが、転換率の改善につながったと考えられます。
③ 訴求は欲張らず「目玉商品」に絞ると行動につながります
メルマガでは、つい多くの商品を紹介したくなりますが、情報が多いほど読者は「どれを買えばいいのか」迷いやすくなります。
今回は対象のスキンケア商品を「目玉商品」として明確に打ち出し、訴求の中心を1点に絞りました。読者が「まずはこれを見ればいい」と判断しやすくなったことが、クリックから購入までのスムーズな行動を後押ししたと考えられます。
メルマガ改善でやりがちな失敗にも注意が必要です
最後に、メルマガの改善に取り組む際に陥りやすい失敗パターンも押さえておきましょう。
- 開封率だけで成否を判断してしまう:開封率が変わらないと「効果がなかった」と結論づけがちですが、本当に見るべきは開封後の指標と1通あたり売上です。
- 割引率を上げることだけが目的になる:割引はあくまで手段です。「いくらお得か」「何を買えばいいか」が伝わらなければ、割引率を上げても反応は伸びにくくなります。利益率への影響にも注意が必要です。
- 一度の配信結果だけで判断する:配信のタイミングや商材、季節要因によって結果は変動します。条件をそろえて複数回検証し、再現性を確認することをおすすめします。
まとめ:メルマガは「1通あたり売上」で評価し、開封後を磨きましょう
今回の事例のポイントを整理します。
- メルマガの売上が伸びない原因は、「開封後」の訴求設計にあるケースが多い
- 成果は開封率だけでなく、送客率・転換率・1通あたり売上をセットで評価する
- 割引は「率」よりも「金額の差(二重価格表記)」で見せると伝わりやすい
- 訴求は欲張らず「目玉商品」に絞ることで、読者の行動を後押しできる
実際の事例では、配信の基本構成を大きく変えず、訴求の見せ方を改善しただけで1通あたり売上が約4.6倍に伸びました。開封率に伸び悩みを感じている方も、まずは「開封後」の設計から見直してみてはいかがでしょうか。
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