【2025年版】STORES(ストアーズ)とは?料金・機能・ショップ開設方法!

ネットショップのスタートに、なぜ今「STORES」が選ばれているのか?

コロナ禍以降、オンライン販売の重要性がますます高まる中、個人から中小企業まで幅広い事業者がネットショップの立ち上げに踏み出しています。
その中でも、圧倒的な使いやすさとコストパフォーマンスで注目されているのが「STORES(ストアーズ)」です。本記事では、STORESの基本情報から料金プラン、他サービスとの違いまで、EC事業者目線で徹底解説します。

STORES(ストアーズ)とは?

STORES は、専門的なスキル不要でECサイトを開設・運営できるオンラインサービスです。
以下のような特徴があります。

  • 初期費用・月額費用ゼロから始められる
  • スマホ対応、直感的なUI
  • 出品、決済、在庫、注文管理すべて一元管理
  • デザインテンプレートが豊富でブランディングにも◎

初めてのEC運営でもすぐに販売をスタートできる手軽さが、多くの事業者に評価されています。

STORESの5つの機能

ネットショップの開設

開設
これからネットショップを始めたいと考えている方でも、専門的な知識がなくても大丈夫。HTMLやCSSといったプログラミング言語を覚える必要はなく、初心者でも手軽にショップを立ち上げることができます。
さらに、選べるデザインテンプレートは40種類以上と豊富で、すべて無料。シンプル・ナチュラル・ポップなど、多彩なスタイルが揃っており、自分のブランドに合った世界観を手軽に表現できます。

販売促進に使える機能
商品登録は回数無制限で、追加費用なし。SNS連携機能も整っており、Instagramとの連携によって、投稿画像から直接商品ページへアクセスできるため、購買導線がスムーズになります。さらに、購入履歴をもとに新規・リピーターを判別できる顧客管理機能もあり、販促の戦略立案にも役立ちます。

決済と売上の管理
対応している決済方法は非常に幅広く、あらゆるユーザーのニーズに対応可能です。
売上は購入者が決済を完了した時点で反映されるため、発送が遅れる場合でもタイムラグなく計上されます。
また、資金繰りを早めたい方向けに「スピードキャッシュ」という翌営業日入金の仕組みも用意されており、緊急の仕入れや資金確保にも心強いオプションです(※利用には条件と手数料あり)。

ネット予約システム

ネット予約と決済が一体で行えるシステムで、24時間いつでも受付やキャンセルに対応可能です。支払い方法も柔軟で、都度払い・月謝制・回数券など多様なニーズに応えられます。予約状況や顧客情報はスマートフォンから確認でき、外出先でも管理が簡単。さらに、来店頻度や経過日数に応じた自動メール配信機能により、リピーターの獲得にも役立ちます。オンラインレッスンを提供している場合は、ZOOMと連携させることで、参加用URLを自動で送信できる便利な機能も利用可能です。

キャッシュレス決済

実店舗での会計をキャッシュレスに対応させることができ、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など、多様な支払い方法をカバーしています。さらに、請求書を発行しURLで送る「STORES 請求書決済」機能も用意されており、対面以外の場面でも柔軟な対応が可能です。

導入手順もシンプルで、申し込み後に加盟店審査を経て決済端末が発送され、端末を設定すればすぐに利用を開始できます。最短で申請から3営業日以内にスタートでき、専用アプリをスマートフォンにインストールするだけで操作もスムーズです。

POSレジ

ネットショップとPOSレジがスムーズに連携
1つのアカウントでネットショップとPOSレジを連動させることができ、商品登録は一度入力すれば両方に即時反映。複数の店舗を運営している場合でも、在庫情報を一元で管理できるため、「在庫があると思ったらなかった」といったミスを防げます。
例えば、店頭で商品が完売した際も、在庫共有機能によりネットショップ側に自動で「SOLD OUT」と表示されるため、都度在庫調整をしなくても安心。もちろん、ネットショップだけ、またはPOSレジのみの利用も可能です。

売上や注文情報の管理もラクラク
Web上で売上データを簡単に確認でき、期間や店舗ごとに絞って集計することも可能です。CSV形式でのダウンロードにも対応しているので、会計処理や分析にも役立ちます。
さらに、ネットショップから注文が入ると、POSレジの画面で配送内容がすぐに確認でき、店舗でも迅速に発送準備が始められる仕組みになっています。

店舗アプリ作成

ノーコードでオリジナルアプリを簡単に作成
STORESでは、自分のお店専用のアプリをコードを書かずに作ることが可能です。デザインテンプレートも複数用意されており、ブランドの雰囲気に合わせて自由にカスタマイズできます。専門的な知識がなくても、手軽に洗練されたアプリを制作できます。

顧客情報の管理とパーソナライズ機能も充実
アプリには顧客管理機能も搭載されており、年齢・性別・誕生日・来店履歴・ポイント数・ランクなどの情報を記録・表示できます。POSレジやネットショップとの連携により、実店舗とECでの購入履歴も一元的に管理可能です。
さらに、個別の条件に合わせてプッシュ通知やクーポンを配信することもできます。たとえば「最後の来店から●日経過」「雨の日の来店促進」といった設定ができるため、より効果的なアプローチが可能です。

STORESのメリット

①操作性が抜群にシンプル

STORESの最大の魅力の一つが「操作のしやすさ」。
直感的なUI設計で、PCでもスマホでも簡単に操作できます。商品登録、価格設定、在庫管理、発送指示など、すべてのステップがスムーズ。

特にスマホ対応の管理画面は、出先での確認・対応にも便利。
EC運営にありがちな「操作が難しくて挫折」という悩みも、STORESなら心配無用です。

②多様な決済手段でユーザーの利便性アップ

ECサイトで売上を左右する大きなポイントのひとつが「決済の利便性」。
STORESでは以下のような多様な決済方法に対応しています:

  • クレジットカード(VISA / MasterCard / JCBなど)
  • コンビニ決済
  • キャリア決済(docomo / au / SoftBank)
  • 銀行振込
  • PayPal
  • 楽天ペイ
  • PayPay(※オプション設定)

これにより、ユーザーが自分に合った支払い方法を選べるため、カゴ落ち(途中離脱)を大幅に防止できます。

③豊富なテンプレートでデザインの自由度も◎

「デザインが不安…」「おしゃれなサイトにしたいけど、知識がない…」という方もご安心を。
STORESにはプロのデザイナーが手掛けたテンプレートが豊富に揃っています。
しかも、すべてスマホ最適化済み。自分のブランドや世界観に合わせてカスタマイズも可能。HTMLやCSSの知識がなくても、魅力的なショップが誰でも作れます。

④無料プランでスモールスタートできる

ネットショップを始める際に心配なのが「初期コスト」や「ランニングコスト」。
STORESでは、完全無料で始められるプランがあるため、まずはノーリスクでスモールスタートできます。
売上が伸びてきたタイミングで、有料プラン(月額3,300円〜)へ移行すればOK。
この柔軟性が、個人からスモールビジネス、そして法人まで幅広く支持される理由です。

⑤オプションサービスが充実

STORESは単なるショップ開設ツールにとどまらず、ECビジネスをトータルで支援するオプション機能が充実しています。

例えば:
Instagram・LINE連携:SNSと連携して集客力アップ。
発送代行サービス:梱包・発送を代行してくれるため、作業時間を大幅に削減。
スピードキャッシュ(翌日入金):売上が最短で翌営業日に振り込まれるので、キャッシュフローも安心。
定期購入機能:サブスク型商品の販売にも対応。
予約販売機能:ファッション、イベント系商品に便利。

STORESのデメリット|事業規模や目的に応じた注意点

①カスタマイズ性に限界あり

STORESはテンプレートベースで簡単にデザインできますが、HTMLやCSSの編集には制限が多く、高度なカスタマイズや独自機能の追加は困難です。
例えば

  • JavaScriptの自由な追加不可
  • 独自の決済連携・API接続が難しい
  • EC運営を自動化したい場合に柔軟性が低い

そのため、中級者以上で自社の世界観を細かく表現したい方や、機能面に強いこだわりがある場合にはShopifyなどの他サービスも検討が必要です。

②無料プランでは一部機能が制限

STORESの無料プランは確かに魅力的ですが、ビジネスとして本格展開するには制限が多いのも事実です。
たとえば無料プランでは

  • 拡張決済(PayPayや楽天ペイ等)が利用不可
  • 在庫の一括管理ができない
  • 配送設定の細分化が不十分
  • 商品登録数にも上限あり

本格的に売上を伸ばしたい場合は、月額3,300円(税込)の「ベーシックプラン」への移行がほぼ必須となります。

③テンプレートの柔軟性に課題

STORESのテンプレートはクオリティが高く、スマホにも最適化されていますが、自由設計とは言い難い部分もあります。
Shopifyのように完全に自由な構成やコードベースでのデザインには対応しておらず、

  • 商品ページのレイアウト変更
  • LP(ランディングページ)の自由作成
  • 動的なコンテンツ追加

などには限界があります。
そのため、ブランドの世界観を徹底的に表現したい場合は物足りなさを感じる可能性があります

STORESの評判まとめ

実際のユーザーからは、以下のような声が多く寄せられています

  • 「初心者でも迷わず使えた」
  • 「テンプレートが多く、自分に合うデザインが選べた」
  • 「決済手段が豊富で便利」
  • 「とにかく操作がシンプル」
  • 「コストを抑えながらスタートできる」

特に、EC未経験の方や個人事業主からの支持が厚いのが特徴です。

STORES開設にかかる費用とプラン

ネットショップ開設

・初期費用は無料
ネットショップの開設時に登録料などは一切不要。0円でスタートできます。

・選べる2つのプラン
2025年春のリニューアルにより、現在は「フリープラン」と「スタンダードプラン」に統一されています。

  • フリープラン:月額料金0円、決済手数料は販売形態により5.5%〜(ネットショップ)。
  • スタンダードプラン:月額3,300円(税込)、決済手数料はネットショップで1.98%〜、実店舗やレジ連携も可能。

中小店舗向けのパッケージプランでは、キャッシュレス決済やPOSレジまでセットで、手数料1.98%~、初期費用・端末費用も抑えられています。

・決済手数料の最新動向(2025年1月改定)
2025年1月6日正午以降、フリープラン/ベーシック(旧名称)の一部決済が手数料率改定されました。
フリープランでは、PayPay・楽天ペイなどが6.5%へ、ベーシックでは4.6%に変更されています。

・振込手数料
売上金の振込には以下の通り手数料がかかります(変更なし):

  • 1万円以上:振込手数料275円
  • 1万円未満:振込手数料275円+事務手数料275円

ネット予約システム

初期費用は無料。4つのプランがあり、月額料金と機能が異なります

プラン月額(税込)特徴
フリー0円月間予約数制限あり、低コストでお試しOK
ライト約8,778円基本的な予約機能に加え、スタッフ指名等が使用可能
スタンダード約26,378円SMS通知やページ数の増加、柔軟なカスタマイズが可能
プラチナ約66,600円大規模予約や高度な運用向けのフル機能プラン

キャッシュレス決済導入

・初期費用・月額固定費ともに0円

・決済手数料(標準)

  • クレジットカード:1.98%〜(中小支援プランではVisa/Masterは1.98%、JCB/AMEX等は2.38%)
  • QRコード/電子マネー:2%〜3.24%が多い傾向

・振込手数料

  • 自動入金:無料
  • 手動入金:売上10万円未満で200円(10万円以上は無料)

・決済端末費用

  • 通常価格19,800円(税込)
  • 中小支援プラン契約なら0円提供(2024年末から実施中)

POSレジおよび店舗アプリ

・POSレジアプリ(iPad利用)
ネットショップと同じプランで利用可能

  • フリープラン:月額0円
  • スタンダードプラン:月額3,300円(税込)

・店舗専用アプリ
業態・規模に応じた個別見積もり制。詳細は要相談。

STORESと主要 EC プラットフォーム比較

サービス月額決済手数料主な特徴
STORES スタンダード¥3,300(税込)ネット1.98%〜、実店舗統合可  EC・POS・レジ・予約・分析を低コストで統合  
フリープラン(STORES)¥05.5%〜 → 6.5%(Free)  コストゼロのスモールスタート
BASE¥0約6.6%〜7%(クレカ+サービス料) 完全無料でテンプレート豊富、決済対応◎
Shopify Basic¥3,650〜クレカ ~3.55%、Shopify Paymentsなら追加手数料なし 高拡張性・グローバル展開・アプリ豊富
MakeShop¥12,100+初期¥11,000決済3.14%〜BtoC中〜大規模向き、HTML自由編集
futureshop¥24,000+初期¥22,000決済3〜4%OMO・CRM・定期購入など高機能対応
EC Force月額約¥50,000〜決済約3%D2C・サブスク特化、高機能・高額 

STORESは、シンプルで直感的な操作性と無料プランの存在から、これからECを始めたい初心者に非常に適したサービスです。
ただし、将来的に「自社独自の機能を持ちたい」「海外展開を視野に入れている」「高度なマーケティング施策を打ちたい」と考える事業者には、Shopifyのようなカスタマイズ性に優れたサービスが合う場合もあります。
実際に、多くの成長企業は初期にSTORESやBASEでスタートし、その後の事業フェーズでShopifyやMakeShop、futureshopへとステップアップする流れも見られます。

STORESのショップ開設方法

以下の手順で設定できます。

1.アカウントの作成

まずはメールアドレスとパスワードを入力し、アカウントを作成をします。

2.サービスを選択し、必要項目の入力

3. 認証コードを受信し認証

必要項目の入力が終わると、メールアドレス宛に認証コードが届くので認証してください。

4. 登録完了

5. ストアデザインを設定

ストアデザインは左タブの「ストアデザイン」をクリック。
豊富なデザインテンプレートが用意されていますので、気に入ったデザインを選んでください。

STORES の導入事例

【事例1】Parker’s choice(大阪・京都)

導入ツール:POSレジ/ネットショップ/キャッシュレス決済
ポルトガル産のオーガニック石鹸や雑貨を扱う「Parker’s choice」では、大阪・京都に実店舗を構え、ネットショップも展開中。
導入前の課題
・手作業の売上管理に時間がかかり、リアルタイムな状況把握が困難
導入後の成果
・外出先からでも売上や在庫状況が確認可能に
・よく売れる商品の傾向を分析し、仕入れや接客に活用
・商品画像付きのレジ画面により、スタッフの操作ミスを軽減

【事例2】Trippers(東京・立川)

導入ツール:POSレジ/ネットショップ/キャッシュレス決済
トレイルランニングやアウトドア向けアイテムを揃える専門店「Trippers」では、ネットと実店舗を連動して運営。
導入前の悩み
・在庫の手動調整による誤差や作業の手間
導入後の効果
・店舗とネットの在庫が自動連携し、販売ロスを防止
・レジ画面のレイアウトも自在にカスタマイズでき、作業効率が向上
・商品登録が1回で済み、両チャネルに同時反映されることで業務が簡潔に

まとめ

STORESは、初心者から上級者まで幅広く対応できるシンプルで使いやすいネットショップ作成サービスです。
無料プランで気軽に始められ、多様な決済手段やテンプレートも充実しているため、専門知識がない方でも安心して運営できます。

ただし、カスタマイズ性には一部制限があるため、高度な機能や独自デザインを求める場合は、他のプラットフォームと比較検討するのもおすすめです。
小規模ECを低コストで始めたい方には、STORESは非常に有力な選択肢です。

最後までご覧いただきありがとうございました。

ProteinumはECサイトの支援実績多数です。ぜひお気軽にお問合せください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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