ECサイトにおける動画活用術|ECサイトに導入すべき理由とおすすめのコンテンツ

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我々はECにおける総合的な売上向上サービスを展開しています。
楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。

テレビもスマートフォンで見る人が増え、Netflix (ネットフリックス)やAmazonプライムなどの月額定額制ネットストリーミングサービスで映像を楽しむ方が増えてきている事に対し実感されている方も多いのではないでしょうか。
スマートフォンが生活の一部になり、ECサイトへのアクセスも各種モールアプリから商品を探すのではなく、TikTok(ティックトック)やYoutube、インスタライブで発信されている情報からECサイトにアクセスするユーザーが増え、ECサイトにアクセスする、ECサイトで購入するきっかけが大きく変わってきています。

本記事では動画視聴が情報収集源として当たり前になった今、ECにおける動画の効果や、ECサイトに取り入れるべき動画例をご紹介いたします。

1.ECサイトの動画活用が増えている背景

ここ数年で、ECサイトに動画を取り入れている企業も増え、楽天市場やAmazonでも商品画像に動画を設定している商品が増えてきています。
Yahoo!ショッピングでは、商品画像に動画を設定する事で検索結果一覧にも静止画ではなく動画が掲載され、クリック率上昇にも寄与している状況です。

ECモールをはじめ、各種ショッピングサイトで動画の活用が増えてきている背景として、スマートフォンの普及があげられます。
総務省の「令和3年版 情報通信白書」によると、インターネット利用端末として、約70%の人がスマートフォン経由でインターネットを利用していると発表されております。

またスマートフォンの普及とともに、より高速で安定した回線が提供され始めたことで、ストレスなくどこでも動画を楽しめるようになりました。
そのような背景から、SNSも静止画主体の媒体から動画主体の媒体へとトレンドが移り変わり、スマートフォンの形状に合わせた縦型動画のニーズが高まっています。

動画は静止画と比較し伝えられる情報料が多く、アメリカの調査会社Forrester Research社の研究では、動画の情報伝達能力は、テキストのみと比較して5,000倍ともされています。
加えて、1分間の動画の持つ情報量は、Webページ3,600ページ分に相当
スマートフォンの普及に加え、短時間で多くの情報を伝えられると言うのがECで商品を販売する鍵となり、ECサイトでの動画活用に注目が集まっています。

参考:https://supership.jp/magazine/product/1900/

2.動画活用によるECサイトへの効果

では実際に、ECサイトで動画を活用した際、どのような効果が見込めるのか5つご紹介いたします。

2-1.商品やサービスの魅力が伝わりやすい

前述の通り、動画は静止画と比較し短時間でより多くの情報を届けることが可能です。
加えて、ユーザーも集中力が高い状態で情報を得ることが出来ます。
コミュニケーション力などでよく耳にする「メラビアンの法則」はご存じでしょうか。
コミュニケーションにおいて「視覚」「聴覚」「言語」が相手にどれだけ影響を与えるかを数値で表したもので、

  • 視覚:55%
  • 聴覚:38%
  • 言語:7%

と言われています。
動画はこの「視覚」と「聴覚」から同時に情報を与えることが出来るのです。
見方を変えると、頑張って静止画に商品の情報をテキストで入れたとしても、ユーザーには7%しか影響を与えられていないということです。

過去何度も同じ商品を購入したことがある人であれば、静止画のみでも引き続き購入してくれる可能性はあります。
ただ初回購入ユーザーを増やしてくためには、静止画の情報だけでは商品本来の魅力が伝わりきらないかもしれません。
特に楽天市場やAmazonなどのECモールは画像におけるガイドラインや設定可能枚数の上限が定められています。
他社との差別化を図り、自店舗のファンを増やしていくうえでも、動画の活用は欠かせません。
20枚の静止画より30秒の動画の方が、ユーザーに与えられる情報と印象は多く、それだけ商品やサービスの魅力が伝わりやすいのです。

2-2.クリック率・転換率向上による売上増加

国内主要モールでは現在Yahoo!ショッピングのみですが、商品紹介動画機能を活用検索結果一覧に動画を表示させることが可能です。
似たようなサムネイルの中に突如動きのある動画が表示されるため、ユーザーからの視認性も高く、クリック率を高める効果があります。
広告の話になりますが、SmaatoとLiftoffの調査では動画広告はディスプレイ広告よりもCTRが7.5倍高いことが発表されており、クリック率が高まることでアクセスが増えるため、その分売上増加も期待できます。
Yahoo!ショッピングの商品紹介機能については以下で詳しく設営しておりますので、本記事と合わせて読んでみてください。

https://proteinum.co.jp/blog/yahoo-paypay%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB/yahoo%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AB%E5%95%86%E5%93%81%E7%B4%B9%E4%BB%8B%E5%8B%95%E7%94%BB%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E5%A3%B2%E4%B8%8Aup%EF%BC%81

また静止画以上に商品やサービスの魅力が伝わりやすいため、今まで獲得出来ていなかった新規顧客を意識した動画を設置することで新規顧客の転換率の向上も見込めます
ここで意識していただきたいのが、ユーザーレビューです。
新規顧客は買ったことのない商品をECサイトで購入する際、最終的にレビューで判断する方も多いです。
いただいたレビューコメントなどを参考に、購入前に抱く顧客の不安や疑問を払拭できるような動画だと新規顧客の転換率向上も狙えると思います。

2-3.ブランドイメージを伝えやすい

ECサイトのゴールの1つは商品を購入してもらうことですが、1回購入で終わってしまうのではなく、繰り返し購入してもらうことが重要です。
そこで大事なのが商品の魅力を伝えることはもちろんですが、店舗・ブランドの魅力を伝え、商品単体ではなく、店舗・ブランドのファンになってもらうことです。

商品開発の裏側やブランドのストーリー、取り組みなどを映像で伝えることで、ユーザーに商品だけでなく、ブランド自体の魅力を伝えられます。
昨今原料高騰により、商品原価や物流費も値上げせざるおえない店舗も多いと思います。
ECモールでは価格競争も激しいですが、「なぜこの価格なのか」の説得力をユーザーに与えられるブランドコンセプトを動画で伝えることで、価格競争から脱却できるかもしれません。

2-4.問合せ件数の低減

「商品の使い方が分からない」「開封方法が分からない」「分解方法がわからない」など、商品に関するお問い合わせに時間を取られてしまう店舗も多いのではないでしょうか。
商品が実際手元に届いてみたものの、取扱い説明書をじっくり時間をかけて目を通す人は少ないです。
加えて海外からの輸入仕入れ品の場合、そもそも説明書記載内容自体不十分であることも少なくありません。

例えば家電製品やガジェットであれば、接続/設置方法や設定方法。
化粧品などは、より効果を感じやすい使用方法。
組み立て式の家具やテントなどのアウトドア製品は組み立て方法など、ユーザーから問い合わせが多い内容を動画にし商品ページに展開することで問合せ件数の低減はもちろん、商品に対する信頼性も与えることが可能です。

動画SNS経由で商品情報を得たユーザーの購買率が高い理由の背景は、圧倒的な情報量です。
テキストや静止画だけでは伝わらない商品情報を事前に動画から得ているため、商品ページにアクセスした時点で動画と大きなズレがなければ即購入に至るケースが多いのです。

2-5.SNSなどへの2次利用による集客

出店中のEC店舗が1店舗のみの場合、その1商品に対してのみ動画を作成するとなると、費用も時間もかかるうえ、結局アクセスを増やすための集客対策は必要になります。
他媒体への2次利用を前提とし長さやサイズ(横長/縦長)の異なる動画を制作しておくことで、SNSなどの外部媒体はもちろん、メルマガなどでも活用しやすく、外部集客が見込めます。
動画制作の目的をECサイト内での活用に閉じてしまうと、活用の幅が狭まってしまうので、制作の際は外部集客目的も視野に入れていただくと良いでしょう。

3.どのような動画がECサイトに求められているか

ECサイトに活用する動画は「ユーザーの疑問・不安を払拭できるか」「ユーザーのニーズに応えられるか」などの観点でコンテンツを決めることが重要です。
では実際にどのような動画であれば、転換につながりやすく、店舗のファンになってもらえるのか4つの種類に分類してご紹介いたします。

3-1.商品の特徴動画

ECサイトでは、実際に手にとって商品を吟味することができません。
画像とテキストだけでは、商品のサイズ感や素材感がわかりにくく、購入ハードルが高くなります。

店頭で実際に手に取ったうえで購入する場合、万が一自宅に持ち帰り改めて商品を試し、想定とは異なった(期待通りではない)とぢても、自分の目で見て選んだ商品だからと言う理由で後悔することは比較的少ないです。
ただECサイト経由で商品を購入した際、想定とは異なる(期待通りではない)商品が届いた際のガッカリ度合いはかなり高く、結果返品につながることもあります。

商品の機能・特徴を動画化し、実物とのイメージギャップを埋めることがでこれば、ユーザーの購入体験も高まり、リピートにもつながりやすくなるでしょう。

例えば、ソファーであれば座面ファブリックのテクスチャーや、スプリングの沈み具合。
自店舗で類似商品を複数取り扱っている場合は、それぞれの比較動画などもおすすめです。

3-2.商品の使い方動画

ECサイト内、特に商品ページでニーズが対高い動画が「商品の使い方」です。
動画内で、取扱説明書に書いている注意点や使い方のポイントなどを紹介すれば、商品購入後のユーザーへのサポート動画としても活用でき、問合せ件数の低減にもつながります

例えば化粧品であればスキンケアのステップごとの適量や効果的な使い方。
複雑な設定が必要な電子機器に関しては、初期設定方法や応用設定など。
組み立てが必要な商品は、組み立て方法。
食品であれば、おいしい食べ方やレシピ。
長く使用いただくためのお手入れ、アフターケア方法などがおすすめです。

3-3.商品開発ストーリー動画

ブランドや店舗、商品のこだわりを伝えたい場合は、商品の生産工程や制作工程を動画にするのもおすすめです。
原料や製造現場、製造している人など、こだわりのポイントを動画で紹介することで、ユーザーに商品の付加価値を理解してもらいやすくなります
食品のECサイトにおいては、生産・製造工程を動画にすることでユーザーの安心感にもつながります。

量産型の商品ではない場合は特にですが、作り手の顔が見えるとユーザーの購買欲が高まりやすいと言われています。
道の駅などでよく生産者の顔付きのポップが立っていたり、生産者自身が生産品を販売していますが、普段はあまり手が伸びない食材や量でも購入してしまうのが作り手の顔が見える商品の魅力です。

商品だけでなく、メーカー・店舗のファン化につながるような動画をECで活用することで、最終的に店舗LTVの向上も期待できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

3-4.着用、コーディネートなどの実用動画

洋服や家具のコーディネートの仕方を紹介する動画もECサイトにおいて購入の後押しに繋がります。
販売員による着こなしのポイントを紹介したり、種類の異なる家具の組み合わせ方を紹介したりすることで、一度に複数商品をアピールすることができ、クロスセルにもつながります。
例えばアパレル商材であれば、年齢や体型の異なる販売員に商品を試着してもらい、コーディネートのポイントや着こなしのコツを紹介してもらうことで、ユーザー自身が実際に商品を着用するときのことを想像しやすくなります。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、テレビ通販のQVCはリアルタイムで視聴者からの要望をコーディネートに取り入れたりすることで短時間に圧倒的な売上を作ります。
実店舗があるアパレルの場合、インスタライブで紹介された商品がECで即完売になるなど、特にアパレル商材と相性が良いと思われます。

4.ECサイトでの活用を前提とした動画制作のポイント

上記ではどのようなコンテンツの動画がECサイトに向いているのかご紹介しました。
制作するコンテンツが確定したら、次は撮影と編集です。
以下3つのポイントを参考に撮影、編集を進めてみてください。

4-1.動画の長さ

ここ数年はTikTok(ティックトック)やYoutubeショートの影響もあり、1本あたりの動画時間が短くなりつつあります。
自身がもともと興味がある場合は、多少長くても気にならないのですが、テレビやYoutubeで見たい番組・動画の間に興味がないコマーシャルが流れるとたとえ5秒や15秒でも長く感じるはずです。

そこでECサイト内に直接設置する動画は30秒~1分が限界と言われています。
組み立て商品の組み立て方などの動画は短いとむしろ情報を伝えきれず、ユーザーにかえってストレスを与えるリスクがあるため、一度Youtubeなどにアップロードしリンクを埋め込むなどの対処が必要です。

4-2.ミュートでも伝わる内容

ECで商品を購入する場合、多くはスマートフォンからのアクセスです。
通勤中やお昼休憩にスマートフォンで商品を探す人も多く、そこで求められるのがテロップフォローです。
能動的に動画を見る場合と、受動的に意図せず動画が流れてくる場合でスマートフォンを見ているシチュエーションが異なります。
プラットフォームによっては動画設定時はデフォルトでミュート再生となるようになっているものもあるため、音声がなくてもユーザーに内容が伝わるよう編集時にテロップを入れるよう心がけましょう。

4-3.縦型動画を取り入れる

繰り返しになりますが、ECで商品を購入する場合、多くはスマートフォンからのアクセスです。
また動画SNSでも縦型が主流になりつつあります。
2次利用なども視野に入れると、縦型動画は必須と言えるでっしょう。

横長で撮影することが多いと思いますが、編集時に両サイドをカットしても違和感のない構図を心がけたり、縦型でも撮影しておくことで、各種媒体で活用が可能になります。

5.まとめ

ユーザーの疑問・不安を払拭しつつ、ニーズに応えられる動画はECサイトの売上アップにつながります。
動画はハードルが高いと感じている事業者様も多いと思いますが、今はスマートフォンさえあれば簡単に撮影することが出来ます。
商品の特徴や使い方動画をはじめ、ECサイトに動画を活用することで、ユーザーが購入前に抱く期待値とのギャップを埋めることもできます。
まずは1本制作してみて、SNSやECサイトに活用し、競合との差別化を測ってみてください。

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