Amazon出品者必見!Amazonクーポンプログラムとは?登録から効果的な運用まで徹底解説

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本記事は以下の課題をお持ちの方に最適です

  • Amazonでのクーポンの使い方がよく分からない方
  • Amazonで定価を維持しながら売上を伸ばしたいと考えている方
  • Amazonでクーポンの活用を検討しているAmazon出品者の方

Amazonでは、一度商品を登録すると販売手法のバリエーションが少なく、価格以外での差別化が難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
クーポンは価格面にアプローチする施策ではありますが、メーカーとの取引価格を維持したい場合や、自社がメーカーで卸先との価格整合性を保ちたい場合でも活用可能です。

本記事では、Amazonで実施できるクーポン施策の概要と、具体的な設定方法について分かりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。

1. Amazonクーポンプログラムとは?

Amazon クーポン

Amazonクーポンプログラムとは、出品者が販売商品に対して「割引クーポン」を発行し、販促を行うための機能です。売上増加や新規顧客の獲得を狙える有効な施策です。自社商品の認知拡大や競合との差別化を図りたい場合は、積極的に活用するのが効果的です。

2. Amazonクーポンプログラムの利用条件とは?

Amazonクーポンを発行するには、以下の利用条件を満たす必要があります。

  • 大口出品者アカウントの契約
  • 出品者の評価が3.5以上を維持している必要がある

また、クーポン対象商品には、以下の基準が適用されます。

  • 商品は新品である必要があります。
  • レビューのない商品は対象です。
  • レビューのある商品は、以下の基準を満たしている必要があります。
    • レビューが1〜4件の商品の場合、評価の星の数が平均2.5以上である必要があります。
    • レビューが5件以上の商品の場合、評価の星の数が平均3以上である必要があります。

参考:Amazonセラーセントラルヘルプページ > クーポンの利用資格

3. Amazonクーポンプログラムの登録方法とは?

Amazonクーポンの登録手順は以下になります。

  1. Amazonセラーの「クーポン」ボタンを押下する
  2. 「クーポンを作成する」、「最初のクーポンを作成する」ボタンを押下する
  3. クーポンに商品を追加し、クーポン対象商品を選択
  4. 割引額と予算の設定
  5. スケジュールとターゲット(対象者)の設定
  6. 設定内容の確認と登録

参考:Amazonセラーセントラルヘルプページ > クーポンを作成する

1.Amazonセラーの「クーポン」ボタンを押下する

Amazon クーポン

Amazonセラーのヘッダーメニューのなかの「広告」カテゴリをマウスオーバーすると、「クーポン」があるので、そちらを押下します。


2.「新しいクーポンを作成」ボタンを押下する

「クーポン」設定画面に遷移するので、右上の「新しいクーポンを作成」ボタンを押下します。

Amazon クーポン


3.クーポンに商品を追加し、クーポン対象商品を選択

検索窓に対象商品の商品名もしくはASINコードを入力し、商品をクーポン対象商品として、登録します。対象商品の追加が完了したら、「次へ」をクリックします。

Amazon クーポン


4.スケジュールと割引金額、予算を設定

Amazon クーポン

クーポンの「スケジュール」「割引額・率」、「1人あたりの使用可能回数」、「予算」を設定します。

予算は次の費用の合計で設定をします。


・割引の日本円相当額

・引換手数料(1回の引き換えごとに60円)

例えば、ある商品に対して100円のクーポンを提供し、100人の購入者にクーポンを利用してもらいたい場合、


・(割引の日本円相当額 × 引換数)+(引換手数料 × 引換数)

・(100円 × 100)+(60円 × 100)= 16,000円

となります。
注意点ですが、予算はあくまで目安なので超過する可能性も考慮して登録しましょう。

参考:Amazonセラーセントラルヘルプページ > 支払額が予算を上回っているのはなぜですか?

5.クーポン名とターゲット(対象者)の設定

まず、クーポン名を設定します。例えば15%OFFのクーポンにハンドウォッシュと名前を付けた場合、「15%OFFクーポン ハンドウォッシュ」と表示されます。クーポン名はガイドラインがあるので、注意して設定しましょう。不快感を与えるような語句、割引率、Prime Dayやサイバーマンデーなどイベントに関する語句は、入力が禁止されています。

次に「ターゲットとなる購入者」の設定です。「すべての購入者」か「Amazonプライム会員」か選択可能です。プライム会員だと送料無料などの特典があるので、商品合わせたターゲット設定を行いましょう。

Amazon クーポン

6.設定内容の確認と登録

Amazon クーポン

最後にクーポンの設定に間違いがないか確認し、右上の「送信」ボタンを押下します。

※クーポン登録時の注意点
クーポン開始の2日前までは登録内容が編集可能です。
2日前を過ぎると、「クーポン有効期間の延長(延長のみです)」と「予算の増額(増額のみです)」しか編集できなくなるので注意してください。

4.Amazonクーポンプログラムのメリットとは?

Amazonクーポンを活用することで購入率が向上し、リピーターの獲得につながった事例も多数あります。以下では、その具体的なメリットについてご紹介します。

より多くのユーザーに商品ページを見てもらえる

Amazonにはクーポン掲載商品をまとめた専用ページがあり、そこを訪れるユーザーは「お得に購入したい」という意識が高い傾向にあります。通常の検索経由に加えて、このクーポンページからの流入も期待できるため、商品ページの表示機会が増え、認知拡大につながります。

さらに、クーポン経由での購入が増加すると、売れ筋商品としての評価がAmazonのアルゴリズム上で高まり、検索順位の上昇が見込める点も大きなメリットです。

購買意欲を促進することで購入率の向上が狙える

Amazonクーポンはユーザーの購買意欲を高める有効な手段であり、結果として成約率の向上が期待できます。「今のうちに買わなければ損かもしれない」といった心理を刺激することで、購入を後押しする効果が得られます。特に、まだ購入を迷っている段階のユーザーや、試しに使ってみようと考えている見込み客に対して、購入の背中を押す効果が際立っています。

さらにAmazonでは、クーポンを取得してすぐに利用できる仕組みになっており、期間限定であれば「早く使わなければ」という意識が強まり、即時的な行動につながりやすくなります。こうした時間的な制限や割引の訴求によって、購買への動機づけを直接的に強化できます。

実質的に値引きした価格で販売可能となる

クーポンを活用することで、購入者の実際の支払額を下げることができ、「お得に買えるなら選びたい」という消費者心理を効果的に刺激できます。特に、複数の商品を比較している段階のユーザーにとっては、クーポンが付いている商品がより魅力的に映る傾向があります。

同じスペックの商品であっても、クーポンがついているだけでセール品のような印象を与え、クリック率の向上が期待できます。ECサイト運営においては、まずユーザーを商品ページに誘導し、そのうえで購入アクションへと導くことが重要です。クーポンによる集客は、非常に効果的な施策といえます。

良い評価を含むレビューが増える傾向がある

クーポンによる割引を提供することで、購入者は「お得に買い物ができた」という満足感を得やすくなります。その結果、好意的なレビューが投稿される可能性が高まり、商品に対する評価が向上することが期待されます。

Amazonにおいてレビューの評価は商品の売上に大きな影響を与えるため、良いレビューを獲得することは出品者にとって大きなメリットです。クーポンを通じて価格的なお得感を提供することで、ユーザーは通常価格よりも購入のハードルが下がり、購入後の満足度も高まりやすくなります。

ただし、クーポン利用の代わりに高評価レビューを依頼するような行為はAmazonのガイドラインに違反する恐れがあり、注意が必要です。重要なのは、あくまで自然な形でユーザーに好印象を与え、その結果としてレビューが投稿されるという健全なプロセスが重要です。

5.Amazonクーポンプログラムのデメリットとは?

Amazonクーポンの活用にはさまざまな利点がありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。以下では、そのデメリットについてご紹介します。

クーポンの対象商品や利用条件に制限がある

Amazonのクーポンは、大口出品プランを利用していることや、一定のレビュー評価や販売実績があることなど、限られた出品者のみが利用できる仕組みになっています。そのため、まだ十分な評価を得られていないショップにとっては、クーポンを活用するまでのハードルが高く感じられるかもしれません。

また、新品商品のみが対象であることや、マーケットプレイスプライムへの対応が求められるなど、商品や出品形式にもいくつかの条件があります。これらの基準を満たさないとクーポンを発行できず、制度自体が現実的でないと感じる場合もあり、デメリットのひとつといえるでしょう。

まずは、自社の出品状況や要件をしっかりと確認することが重要です。必要な条件を満たしたうえでクーポンを活用すれば、商品の露出を高め、売上向上につながる有効な施策となるでしょう。

利益率の低下につながる可能性がある

Amazonのクーポンで売上が一時的に伸びたとしても、その分の割引額や引き換え手数料によって利益率が低下する可能性があります。

Amazonのクーポンには、1回の利用ごとに60円の引き換え手数料がかかります。そのため、クーポンが多く使われるほど費用が増え、割引率が高いほど商品の単価が下がってしまい、最終的な利益を確保しにくくなるリスクがあります。

ただし、クーポン費用は実際に利用された分だけ発生するため、前もって大きな支出が必要になるわけではありません。この点は、費用対効果を見極めながら運用しやすい要素と言えます。

赤字にならない範囲で割引率を設定し、販売状況に応じてクーポン戦略を見直すなど、柔軟に対応しながら活用することが重要です。

「安売りの印象」を与え、ブランドイメージが損なわれる恐れがある

常にクーポンが発行されている状態だと、「いつも割引している=本来の価格に見合わない商品では?」といった誤解を生む可能性があります。実際には在庫調整やキャンペーンに合わせてクーポンを活用しているだけでも、定価の正当性に疑問を持たれることもあり得ます。

特にAmazonでは、意図的にセール前に価格をつり上げ、その後値下げすることで“お得感”を演出する悪質な出品者も存在します。こうしたケースを知っているユーザーほど、大幅割引やクーポンに対して警戒する傾向があります。

また、クーポンに慣れた消費者が増えると、通常価格では購入せず「クーポンが出るまで待とう」といった行動を取るようになる可能性があります。その結果、値引きをしないと売れにくい商品という印象を与えてしまいかねません。

そのため、クーポンの発行タイミングや頻度は戦略的に管理し、商品のブランドイメージと価格の一貫性を保つことが重要です。

6. Amazonクーポンプログラムの活用法

Amazonクーポンプログラムの活用法は以下です。

  • 定価からの値下げができない商品の値下げ施策として、クーポンを活用する
  • 期間限定など、特別感を演出し、イベントに合わせて実施する

クーポンを適切な金額、タイミングで使用することで、Amazon内での検索順位をあげるブースト施策として活用しましょう。ただ、カート取得できる価格で販売できる商品で実施しないと、せっかく売れてもあとの売上が続かないので、注意しましょう。

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終わりに

ここまで、Amazonクーポンプログラムについてお話ししてきました。いかがだったでしょうか?
Amazonや各種ECモール、自社ECサイトの運営にお悩みなどあれば、ぜひ弊社に気軽にご相談ください。以下問い合わせフォームからご連絡お願いいたします。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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