自社EC|重要度の高い会員登録機能とは?活用方法、登録率を上げる施策を徹底解説!
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ECサイトにおいて、新規ユーザー・リピーター獲得は売上向上に大きく関係します。大きな効果を出すためのポイントは、「会員になってもらう」ことです。会員登録してもらえれば、セールや新商品の案内を継続的に伝えることができます。また、サイト内の行動についても会員IDと紐付けて収集することができるためECサイトの改善につなげることも可能です。今回は会員獲得のための方法に加え、それをいかに維持していくか、その手法について考察します。
自社ECサイトの回遊性向上、レビュー(口コミ)獲得についての記事もありますので、こちらも併せてご覧ください。
自社ECサイトにおける会員登録の重要性
ECサイトで会員登録してもらうことは売上向上のために非常に重要になります。
その重要性を理解することで、会員獲得や維持のために適切な打ち手を打つことが可能になります。
リピート率・購買率が向上する
会員登録をしてもらうことで、会員へキャンペーン情報や商品情報を継続的に伝えることができます。継続的に情報を伝えることでショップとお客様との関係性を深めることができ、ファン獲得に繋がります。
結果として「会員のリピート率」「購買率」を向上することが可能となります。
行動履歴をもとにデータ収集・分析が可能になる
ECサイトの会員になることでユーザーが得られるメリットのひとつとして、商品購入時に毎回個人情報を入力する手間が省けることがあります。そのため、会員はログイン状態でECサイトをアクセスしてくれます。ログイン状態の場合、サイト内行動を会員IDと紐付けて把握することができます。
ユーザーが何に興味を持っているのか、離脱率の高いページなどを知ることができるため、適切な販促キャンペーンの実施をしたり、ECサイト改善に役立てることができます。
会員がほかの顧客(新規ユーザー)を連れてきてくれる可能性が高まる
会員登録後、良い体験が続きリピートしてくれた会員は店舗のファンになってくれるケースも多くあります。その場合、友人や知人に店舗や商品を紹介してくれる可能性が高くなります。
新規顧客を獲得するにはコストが大きくかかりますが、既存会員から紹介してもらえることで低コストで新規顧客を獲得することができます。
会員登録機能を活用する
自社ECサイトで会員登録機能を活用するステップについて説明していきます。
会員登録内容の選定
ECサイトにおける会員登録で最低限必要となる項目としては
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
があります。上記以外は販売商品やサービスにより必要な項目が変わります。
店舗側の気持ちとしてはユーザーの様々な情報を知りたいですが、ユーザーにとっては多数の項目を入力するのは負担になります。項目数が多いことで離脱されてしまうリスクもあります。
まずは会員登録にあたって必要最低限の入力をしてもらい、追加項目の入力をしてもらえた場合はクーポンを提供するなど、ユーザーを離脱させない工夫が必要です。
新規会員獲得のための施策検討
次に必要となるのは、会員登録をできる限り多くのユーザーにしてもらうための施策です。
購入の際に会員登録を必須としてしまうと、負担となり離脱されてしまう可能性が出るため避けましょう。購入時に会員登録を同時にした場合は割引になる、送料無料になる…など、ユーザーにメリットがあると思ってもらえる形で誘導するのが効果的です。
また、会員登録を行うことで得られるメリットをしっかりと知らせることも会員登録数の増加には重要です。
会員機能を活用したマーケティング施策
会員登録数が増えてきたら、会員に対してリピート客になっていただく施策を実施していきます。
一例として「クーポンの発行」があります。リピートしてもらうための短期的な施策として有効です。
また、ユーザーが興味を持つような内容やお役立ち情報をメルマガで配信することでお客様との関係を深めていくことも重要です。店舗ファンになってもらうことでリピートが期待できます。
会員獲得・会員維持のための施策
ここまで会員登録の重要性や会員登録してもらうためのステップについて説明してきました。
しかし、何もしなければ会員になってもらえる可能性はほぼありません。また、会員になってもらったとしても、放置していると退会されてしまいます。
そこで、会員獲得・会員維持のために必要な施策例をいくつかご紹介します。
会員を獲得するための施策
SNSを活用して顧客とつながったうえで会員に誘導する
店舗の情報を何も知らず、検索経由で訪問したユーザーよりも、X(旧:Twitter)やInstagramで発見され認知を得たユーザーの方が、会員になってもらえる可能性は高くなります。
SNSを活用し、積極的に自社商品やサービス、店舗スタッフの情報を発信することで会員獲得の機会を増加させることが可能です。
プレゼントやクーポン配布を行う
自社の商品に興味を持っているユーザーに対して自社商品のプレゼント企画を実施し、その応募条件を会員登録にする方法は有効です。他にも、会員になることで購入時に使えるクーポン券を配布するなども効果的です。
注意点として、プレゼント施策を行う場合には「自社商品をプレゼントする」ことが重要です。自社商品に興味関心を持ったユーザーに会員になってもらわないと意味がないためです。
またクーポン配布を特典とする場合には、初回購入時から使えるようにした方が高い効果を期待できます。
ソーシャルログインの導入で会員登録のハードルを下げる
ソーシャルログインとは、LINEやFaceBook、Yahoo! JAPAN、Google、X(旧:Twitter)などユーザーが普段使っているサービスのアカウントでECサイトへログインすることです。
ソーシャルログインを導入することで、ログインで連携したSNSなどで既に入力されているアカウント情報をもとにフォームに自動入力することができます。
ユーザーにとっては会員登録時の面倒な住所や連絡先などの入力が不要となり、ログインするためのアカウント情報を新しく管理する必要もなくなるため、会員登録のハードルが下がります。
会員登録によるメリットを提示する
ユーザーにとって、会員登録することのメリットが注文のたびに住所などを入力する手間が省けるというだけではメリットが小さくなります。
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどのECモールのように何度も注文する可能性が高い場合は別ですが、ユーザーとしては初めて購入する際に2回目以降の注文をするかどうかが分からないケースの方が多いと思います。
店舗で販売している商品に興味があるということは確かなため、会員登録することにより「割引や送料無料といった金額的なメリット」があることや「レアな商品のセール情報が得られるといった希少性」を訴求することで会員登録につなげることが重要です。
EFO対策
EFO(入力フォーム最適化:Entry Form Optimization)は入力の手間削減や入力漏れ、エラーの防止対策を行うものです。
入力の効率化例
- 郵便番号から自動的に住所を補完
- 氏名入力時のフリガナ自動入力
- 電話番号を全角入力した場合、自動的に半角へ変換
- 性別、年齢、職業等は選択肢から入力
入力漏れやエラー防止
- 必須項目と残数の明示
- 入力にエラーがある場合は瞬時に明示
- 入力漏れやエラーがある場合は「送信」ボタンが押せない
ECサイトのカートシステムに標準で提供されているEFO機能を活用することで上記対策が可能です。
会員による会員紹介キャンペーンを行う
初めて、もしくは数回訪問しただけのECサイトからのオススメと比較すると、家族や友人からのオススメの方が信頼されます。
既存会員に対し、ポイント還元や自社商品プレゼントなどの会員紹介キャンペーンを実施するのも効果的な会員獲得方法になります。
会員を維持するための施策
会員をランク分けし、ランクごとの特典を設定する
会員登録してからの期間や購入金額、購入回数などで会員ランク分けをして、ランク毎に特典を変化させるというのは会員維持していく上では有効です
会員はより有利な特典を得る、または今の特典を維持するために積極的に購入をしてくれるようになります。
特典の一例としては以下のようなものがあります。
- 割引率…ランクが上がると割引率アップ
- ポイント付与…ランクが上がるとポイント付与率アップ
- 送料…特定ランク以上は送料無料
- 返品…返品可能期間を延ばす、試着したものでも返品可能にする等、ユーザに有利な返品ポリシーを適用
継続的な情報発信を行う
継続的な情報発信をすることで、会員との関係性が深まり信頼度も高まります。
会員になった後に、ECサイトからまったく連絡がない、有益な情報を得ることができない場合、会員でいる必要性を感じなくなり退会されてしまいます。
決まった曜日の決まった時間に配信するなど、情報発信を継続して会員の興味を維持することが必要です。
まとめ
今回はECサイトで会員登録の重要性や進め方などを解説しました。
ECサイトの売上を拡大するには新規顧客だけではなくリピート顧客を獲得するのが重要となります。リピーター獲得を伸ばす為には会員登録が近道になるため、ぜひ会員登録率を高める施策を実行してみてください。
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株式会社Proteinum 代表取締役