楽天市場への出店手続きの流れや出店プラン(費用・コスト)について徹底解説

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記事の対象となる方

  • これから楽天への出店を考えている方
  • 楽天市場へ出店することは決めたけど、どのプランで出店すべきか悩んでいる方
  • 楽天市場への出店までの流れを確認したい方
  • 出店後の費用の詳細を知りたい方

楽天市場に出店しようにも、「無駄な出費はしたくない」「正直プランごとの違いがわからない」といった方が多いのではないでしょうか?
そんな方のために、今回は楽天市場出店にあたり出店手続きや出店プランを紹介していきます。
また、楽天出店後にかかる各種費用についても詳細情報を記載しておりますので、是非参考にしてください。

楽天市場出店までの流れ

楽天市場に出店するまでの簡単な流れを整理しましょう。

出所:楽天市場HP 開店までの流れ

  1. WEBから出店審査の申し込み(審査に2週間程度)
  2. 審査通過後、RMSアカウントオープン
  3. 開店のための各種準備(約2週間程度)
  4. 開店前審査(約2週間程度)
  5. 開店!

出店申請から開店まで、約1.5か月~2か月程度みておくと良いでしょう
ただ、どれくらいページ制作に時間をかけていくのかで準備時間が変わってくるので、
販売開始時期に合わせてしっかりした準備が必要になります

楽天市場出店の手続きー1.WEBから出店審査の申し込み

必要書類は以下の通りです。書類によっては準備に時間がかかるものもあるので、ご注意ください。
審査期間は2週間程度を見込んでおくとよいでしょう。

【提出書類】

  • 出店申込書
  • 審査書類
  • お取扱予定商材の販売に当たって必要な営業許可・資格等の書類(古物取扱、酒類販売、食品営業、医薬品販売等)
  • 商材の写真
  • 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
  • 住民票・印鑑証明書(個人事業主の場合)
  • 実店舗の写真(個人事業主の場合)

楽天市場出店の手続きー2.審査通過後、RMSアカウントオープン

審査に通過すると、楽天市場の管理画面であるRMSのアカウントがオープンし、楽天市場のショップ構築の準備が進められるようになります。

楽天市場出店の手続きー3.開店のための各種準備

主に商品登録や決済・配送設定などのショップ開設を行います。ページ作成にはhtmlの知識が必要になります。楽天ページの制作支援ツールがあったり、勉強したりすれば作れはしますが、時間を短縮する意味では、フリーランスの方や運営代行業者に依頼する手段を検討してもよいでしょう。

楽天市場出店の手続きー4.開店前審査

ショップ作成後に振込口座の登録や配送設定、商品登録など、ショップを運営するにあたって必要な情報が登録されているか審査されます。
最短で2週間程度の時間がかかり、審査が一発で通らない場合さらに時間がかかるため、1か月程度は見ておくとよいでしょう。

楽天市場の出店審査に通過するコツ

基本的に、楽天の出店審査は減点方式で行われます。
厳密には審査基準は非公開となっておりますが、定款の事業内容、オフィスの有無(バーチャルオフィスかどうか)、新設法人かどうか、取り扱いに特別な申請が必要な商品かどうか、その他企業与信など、あらゆる角度から審査されますので、不安な部分がある場合は、できる限り事前に対策を打っておきましょう。

対応内容のリストを作成する

ミスや漏れを減らすために、準備が必要な書類や必要な開店手続きチェックリストを作成して作業するのがおすすめです。不備のない状態で申請を行いやすくなり、審査に通りやすくなります。

開業届や法人登記などの申請を早めに行う

法人登記や開業届の提出は書類審査の前に行っておくことで、審査の申し込みがスムーズに進められるようになります。

開業届は当日でも受理されますが、法人登記は申請してから完了するまで2週間程度要するため、前倒しでの準備を意識しましょう。

実績を作る

店舗の実績や知名度も審査の際にチェックされますので、実績を作るようにしましょう。
初めてECに出店する先が楽天市場の場合、実績不足と判断されやすくなりますので、楽天以外のモールや自社ECなどで実績を作るようにすることがおすすめです。
実店舗がある場合はプロモーションに注力したり、口コミでの評判の改善に努めて知名度を向上させるようにしましょう。

出品代行を活用する

ECに関する経験が少なく楽天の出店審査の準備に不安がある場合は運営代行を利用することもおすすめです。運営代行のスタッフは審査に通過するために必要なことを理解しているので、審査通過できるページ作成を商品登録を行ってくれるため安心して審査に臨めます。

楽天市場への出店費用

楽天市場への出店費用は色々なコストがかかるため、わかりにくいので、まず全体像を把握してください。一番左の出店料と左から2番目のシステム利用料がプランに紐づいており、その他は共通で費用がかかる構造になっています。

出典:https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/cost_detail/?l-id=pc_plan_costdetail_simulation

楽天市場の出店プラン

2024年6月1日(土)以降、改定された基本出店料(月額固定費)を紹介します。
プラン別にかかる料金をまとめると以下の通りです。

出店プラン がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
基本出店料(税別) ¥25,000 ¥65,000 ¥130,000
商品数(初期値)
R-Storefront
10,000品目 50,000品目 無制限
画像容量(初期値)
R-Cabinet
1.5GB/500フォルダ 100GB/3,000フォルダ 無制限
システム利用料
R-Cabinet
月間売上高×3.5-7.0% 月間売上高×2.0-4.5% 月間売上高×2.0-4.5%
契約期間 1年

詳細なコストの説明をしたあと、シミュレーションは提示しますが、月商が178万円を超えるとスタンダードプランが一番お得です!

  • がんばれ!プラン:月額固定費が安くなっているため、まだECでの売上がどのぐらい立つのか、どこまでの工数をかけるか、といったことが決まっていない方向けのプランです。
  • スタンダードプラン:本格的に始めることを決めている方向けのプランです。固定費がメガショッププランより抑えられ、システム利用料はメガショッププラン同様となっているので、デメリットが少ないプランです。
  • メガショッププラン:工具系など商品数が圧倒的に多い店舗様向けのプランです。すでに大量の商品登録が必要だとわかっている場合は、メガショッププランを選ぶとよいでしょう。

楽天市場に出店する際の各種サービス利用料金(プラン共通)

楽天市場に出店すると、実は出店費用以外にも様々なサービス利用料金がかかります。全体のコストを把握していないと、思っていたよりずっと費用がかかった!ということにもなりかねないので、ご注意ください。以下が全プラン共通でかかる費用です。

全プラン共通料金
初期登録費用 ¥60,000
楽天ポイント 楽天会員の購入代金(税抜)×付与率(通常1.0%)
楽天スーパーアフィリエイト アフィリエイト経由売上の2.6~5.2%
モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料 月間売上高の0.1%
R-Messe 無料期間中(月額固定費3,000-5,000円予定)
楽天ペイ利用料 月間決済高の2.5%~3.5%

楽天ポイント

楽天ポイント付与料 1商品ごとのポイント付与料(100円あたり1ポイント(=1円))の合計額

※商品に送料、代金引換手数料が含まれている(「込」を設定している)場合、送料、代金引換手数料にも付与率が課金されます。
商品に送料、代金引換手数料を含まない(「別」を設定している)場合、送料、代金引換手数料に対して付与率の課金は発生しません。
※原資をご負担いただくサービスは、楽天会員登録を利用した購入(モバイル含む)になります。
※クーポンを使って値引きした分は、ポイントの付与の対象外となります。

楽天スーパーアフィリエイト

パートナーへの成果報酬(税別) 楽天スーパーアフィリエイト経由の売上×成果報酬料率(2%~4%)

■掲載されたリンクを経由した売上については、店舗様が設定された成果報酬料率に応じて、パートナーに成果報酬を支払います。 各パートナーへの成果報酬は、楽天から店舗様に一括してご請求し、楽天が支払を代行いたします。
■パートナーサイト経由で商品が購入された時点で、当該商品について設定されていた、楽天市場モールの商品ジャンルIDに対応する下記成果報酬料率が適用されます。
■楽天スーパーアフィリエイト経由の売上には、クーポン利用に伴い値引きした分は含まれません。
※月間成果報酬総額は、店舗様が登録した商品等の代金(消費税を含む)を基準として計算され、送料は含まれません。ただし、店舗様が送料を商品等の代金に含めて登録していた場合は、この限りではありません。

※楽天スーパーアフィリエイトの活用方法については以下記事をご覧ください。

モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料

安心・安全・便利に楽天市場をお使いいただくためのシステム開発、ユーザー向け窓口の開設・運用、およびユーザー補償の拡充のための料金です。

システム利用料(税別) 基準売上高×0.1%

※基準売上高=販売価格(消費税を含む)+送料
利用されているクーポン種別に関わらずクーポン値引き後の金額です。

楽天ペイ

楽天ペイとは、楽天オリジナル決済サービスのことで、楽天市場決済とも呼ばれます。
楽天ペイの利用料に応じた手数料も発生し、利用料は月間決済金額と平均決済単価に応じて2.5%〜3.5%のレンジで変動します。

楽天市場に出店する際のオプションサービス

R-SNS(アール・エス・エヌ・エス)利用料

R-SNSとは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のFacebook、Instagram、LINE公式アカウント、ROOMを楽天市場の店舗運営に活用できる有料サービスです。

月額固定費(税別) 3,000円

※R-SNSの活用方法については以下記事をご覧ください。

LINE公式アカウント利用料

月額固定費(税別) ・コミュニケーションプラン   0円
・ライトプラン       5,000円
・スタンダードプラン   15,000円
追加メッセージ料金(税別) 追加メッセージ配信数×単価
・コミュニケーションプラン 追加購入不可
・ライトプラン 追加購入不可
・スタンダードプラン ~3円/1通
プレミアムID(税別) 1,200円/年

※楽天市場におけるLINEの活用方法については以下記事をご覧ください。

R-Mail メール配信料

R-Mail(含モバイルメール)メール配信料 1円/通(税別)

※楽天指定の条件を満たしたリストで配信されたメールは、週1回に限って無料となります。

※R-Mailの活用方法については以下記事をご覧ください。

楽天市場出店時のコストシミュレーション

基本的には売上によって変わってきますので、スタンダードプランが最もお得になる月商178万円を超える場合と超えない場合のシミュレーションを貼っておきます。
さらに詳細を見てみたいという方は出典に記載しているURLより楽天市場のシミュレーションページをご確認ください。

【月商100万円の場合】

出典:https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/

【月商300万円の場合】

出典:https://www.rakuten.co.jp/ec/plan/

楽天市場への出店手続き、出店料金のまとめ

今回は、楽天市場の出店プランやシステム利用料についてお話ししてきました。これから楽天市場への出店を考えている方は、是非お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

Writer渡邊 嵩大

株式会社Proteinum 取締役

楽天市場に入社し、広告企画販促部で広告の企画および販促を担当。コンサル会社に転職後、大手通信事業者の新規事業(EC)の立ち上げ、大手化粧品メーカーのブランド戦略、外資系生保の営業戦略などに携わる。あるときECの可能性を再確認し、プロテーナムに参画。ECの上流設計をメインにしつつ、D2C事業にも携わる。ベンチプレス120kgを目指し、日々自分の限界に挑んでいる。

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