楽天 39ショップとは?参加のメリット・デメリットなどを解説!
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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。
本記事は送料無料ライン39ショップについてご説明させていただきます。
Contents
【本記事の対象となる方】
- 楽天市場に出店しているが、まだ楽天39ショップの対象でなく、参加を検討されている方
- まだ、楽天市場に出店していないが、出店予定で楽天市場の39ショップについて知りたい方
1.楽天 39ショップ(送料無料ライン)とは
39(サンキュー)ショップとは、送料無料ラインを3,980円以下(一部商品・地域を除く)に設定しているショップの総称です。
2019年に楽天より39ショップの導入の告知があり2020年3月より施行されました。ユーザー向けにも楽天が39ショップの概要を公開しているので、こちらもご一読ください。
それ以前の楽天市場では、ショップそれぞれで送料無料になる価格が別々で決まっておらず、お客さんからすると送料を考えながら購入する必要がありましたが、39ショップが導入されたことにより、ユーザビリティの向上へと繋がりました。
2023年10月現在、楽天市場に出店している店舗の95%以上が参加している状況になります。
ただ、このキャンペーンは店舗の負担がかなり大きく、ある一部のショップから強い反発もあり、独禁法違反(優越的地位の乱用)の疑いで公正取引委員会の立ち入り検査を受けたこともニュースで話題になりました。
元々楽天側としては全店舗の導入を予定していましたが、これが問題となり、強制での参加ができなくなってしまいました。
後述しますが、楽天側は全ショップを39ショップにするために施策を打っています。
2.楽天 39ショップの背景
プライム会員であれば送料が無料になる「Amazon Prime」などの影響で、ユーザーがECモールで商品を購入する際に重要視しているのは送料の有無であり、送料が転換率に多大な影響を与えていると言っても過言ではないでしょう。
楽天はAmazonのようなカタログ型のモールではなく、さまざまな店舗が独自の施策を掲げて販売を行う店舗のため、各店舗によって送料設定がバラバラなのがネックでした。
39ショップではそのデメリットを解消するために、金額が3,980円以上送料無料であるとわかりやすく統一しました。
3.楽天 39ショップでも対象外になるケース
39ショップはすべての商品が合計金額が3,980円以上で送料無料になるというわけではなく、対象外になる商品もあります。
・クール便
・大型便、単品配送
・特定送料が設定されている商品
特定送料とは、39ショップに参加していない店舗の商品、一部の酒類、商品の発送元が沖縄や離島の商品、本・CDとなっております。
4.楽天 39ショップ参加のメリット
それでは送料無料ライン39ショップへの参加するにあたってのメリットについてご説明していきます。
・アイコンが表示されて、未参加店舗と区別がしやすくなる
常時39ショップ化している店舗の商品には検索画面で39ショップのロゴがつくようになっています。
そのため、ユーザーはどの商品が対象の商品なのかが一目でわかります。
逆に言うと、参加していない店舗はかなり不利な状態となっています。
検索する部分では、対象の商品だけにセグメントをかけて検索することができる仕様になっており、そのセグメントで検索してしまうとそもそも未導入の店舗の商品を見つけてくれる可能性は0%となってしまいます。
・39ショップ対象のキャンペーンに参加できる
専用ページからエントリー&39ショップ店で3,980円以上購入することで、ポイントが2倍になるキャンペーンが開催されています。
このキャンペーンはマラソンやスーパーSALEなど、集客が増えるタイミングで実施されることが多いです。マラソンなどの買い回りとは別にポイントアップできるため、店舗内の訴求にマラソンで買い回り最大44.5倍+39ショップエントリー2倍…と言ったように、お得感を強く訴求できるため転換率アップにも繋がります。
ほとんどの店舗がポイントUPになることもあり、楽天としてもかなりコストのかかる施策です。
それだけ、楽天が全店舗39ショップ化することにこだわっているが伝わってきます。
お客さんとしても少しでもポイントが欲しいと思うので、送料無料ライン39ショップを導入している店舗で買いたいと思いますよね。
・参加店の送料無料設定がユーザーに伝わりやすい
一定額の送料無料はわかりやすいため、ユーザー側のメリットではありますが、店舗側としても送料が統一されていることでユーザーからの送料に関しての問い合わせが減ることも見込まれます。
5.楽天 39ショップ参加のデメリット
・商材によっては利益ダウンが見込まれる
店内全商品3,980円以上を送料無料とすれば、店舗側が利益ダウンを気にするのは当然であり、楽天への出店中止を検討するケースもあるでしょう。
しかし自社ECサイトを立ち上げるより初期費用が抑えられるし、さらに「楽天」というネームバリューは大きく、集客効果は圧倒的です。店舗にとって影響が大きい、楽天の39ショップで、店舗にとっては不安感の強い施策ですが、楽天側は購入率の上昇を見込んでいます。
このように楽天としては、かなり強気で39ショップ化の促進を行っております。それだけ、楽天市場は3,980円で送料無料のモールであるというイメージを付けたいということでしょう。
前述したとおり、楽天はもともと全店舗を足並みそろえて3,980円以上で送料無料にする予定でしたが、強制することができず未参加の店舗がいる状況となっています。
そのため、楽天としては先述のメリットにある通り参加する店舗が有利になるような施策を打っています。
6.楽天 39ショップへの参加方法
39ショップへの参加は、RMSの店舗運営Naviの「店舗・決済・配送情報などを設定する」より簡単に申請することが可能です。
共通の送料込みラインのメニューをクリックした後、左の目次の【適用対象「39(サンキュー)ショップ】をクリックし、申請を進めてください。
7.楽天 39ショップには必ず参加するべきか
導入を迷われている店舗様が一番気になるポイントです。先述の通り、39ショップ限定のアイコン付与やポイントアップなど参加店限定の施策によるメリットがあることも事実です。
ただ、正直なところお取り扱いの商材や商品の販売形態によるところが大きいため、その点を加味して参加の有無をご判断ください。
8.終わりに
以上、送料無料39ショップについてご説明させていただきました。もし不明点等ありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
また、弊社では楽天などのECショップの運営代行を行っていますので、それについてのご質問でも構いません。
「○○円以上購入で送料無料」という送料バーについては、下記記事でも触れているので合わせて参考にしてください。
株式会社Proteinum 代表取締役