【2026年最新】Yahoo!ショッピングのブランドリーチの概要と活用法について徹底解説

Yahoo!ショッピングのブランドリーチの概要と活用法について徹底解説
Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

Yahooショッピングで売上を伸ばす際、ブランド認知の拡大手法としてブランドリーチを検討されていますか?

この記事は、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)が、ブランドリーチ広告の仕組みから具体的な設定手順、効果的な活用法まで、事実に基づき客観的に解説します。

結論として、ブランドリーチは視覚的訴求により潜在層へアプローチする「認知・誘導」に特化したメニューであり、アイテムリーチ(旧アイテムマッチ)との役割分担が成果の鍵となります。

【この記事の対象者】

  • Yahoo!ショッピングで新規顧客の獲得に課題を感じている店舗責任者様
  • ブランドリーチとアイテムリーチの具体的な使い分けを知りたい運用担当者様
  • Yahoo!コマースアドマネージャー(YCAM)での最新の設定手順を確認したい方
  • バナー広告や動画広告を効果的に活用して、競合他社と差別化したい方

【この記事を読んでわかること】

  • Yahoo!ショッピングにおけるブランドリーチ広告の定義と役割
  • ブランドリーチを導入することで得られる具体的な3つのメリット
  • 初心者でも迷わない、配信開始までの具体的な設定ステップ
  • ROAS(広告費用対効果)を改善するための戦略的な活用法
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Contents

Yahooショッピングのブランドリーチ広告とは?

Yahooショッピングのブランドリーチ広告とは?

Yahooショッピングのブランドリーチとは、Yahoo!コマースアドマネージャー(以下、YCAM)を通じて提供される運用型のディスプレイ広告を指します。

従来のアイテムリーチ(旧アイテムマッチ)が「商品の直接販売」を主目的とするのに対し、ブランドリーチは「ブランドの認知拡大」や「潜在顧客のストア誘導」に特化した役割を担う広告メニューです。

認知拡大を目的とした運用型ディスプレイ広告

ブランドリーチは、特定のキーワードで検索したユーザーや、特定のカテゴリーを閲覧しているユーザーに対し、イメージ画像を用いて視覚的にアピールする広告です。自社ブランドをまだ知らない潜在顧客との接点を作り、ブランドの世界観や強みをダイレクトに伝えることで、中長期的なファン形成と指名検索の誘発を促進します。

検索結果最上部などの視認性の高い掲載面の占有

ブランドリーチ(特にブランドリーチ検索)の主な掲載場所は、Yahoo!ショッピングの検索結果ページにおける最上部です。ロゴ、キャッチコピー、そして複数の代表的な商品をセットで掲出できるリッチなテンプレートが用意されており、ユーザーの視線を独占し、競合他社よりも先に自社ブランドを認識させることが可能です。

1クリック100円から開始可能なクリック課金型の採用

ブランドリーチの料金体系は、ユーザーが広告をクリックした際に費用が発生するクリック課金型(CPC)となっています。ブランドリーチ検索における最低入札価格(最低CPC)は1クリック100円から設定可能であり、アイテムリーチと比較すると最低入札価格は高いのが現状です。

とはいえ、検索結果最上部などの最もユーザーの視線が集まる場所に自社ブランドや商品を掲載できるため、認知拡大には非常に効果的と考えられます。

Yahooショッピングのブランドリーチ広告の2つのメリットとは?

Yahooショッピングのブランドリーチ広告の2つのメリットとは?

ブランドリーチをストア運営に組み込むことで、獲得型広告だけではリーチできない層へのアプローチが可能になります。事実として、これまでの支援実績において、ブランドリーチの導入はストア全体の集客基盤を強固にする結果が出ています。

以下はブランドリーチ広告の2つのメリットです。

  • 潜在層に対する視覚的なブランド訴求
  • ストア全体の認知度や指名検索数の向上

潜在層に対する視覚的なブランド訴求

ブランドリーチの最大の特徴は、テキスト情報が主体の検索結果において、イメージ画像を用いたリッチな表現が可能である点です。商品単体のスペックだけでなく、ブランドロゴや複数の代表商品を組み合わせたクリエイティブを掲出することで、ユーザーに対し「一目でブランドの世界観」を伝えることが可能です。

これにより、特定の商品を指名していない「何が良いか探している」状態の潜在顧客に対し、強力な第一印象を植え付け、比較検討の土台に乗せる効果が期待できます。視覚的なインパクトは情報の記憶定着率を向上させるため、後の再訪率向上にも大きく寄与します。

ストア全体の認知度や指名検索数の向上

ブランドリーチの運用は、広告経由の直接的な売上だけでなく、ブランド名やストア名での「指名検索」を誘発する効果があります。

指名検索が増加することで、広告費をかけない自然検索経由の流入が増え、結果としてストア全体の集客コスト(CPA)を抑制することにつながります。「広告で認知を広げ、指名検索で安価に獲得する」という理想的な集客サイクルを構築できる点は、ブランドリーチ運用の最大の恩恵と言えます。

Yahooショッピングのブランドリーチと他広告メニューの違いとは?

Yahooショッピングのブランドリーチと他広告メニューの違いとは?

Yahoo!ショッピング内で利用可能な主要広告、特に「アイテムリーチ」との違いを明確に理解することは、限られた予算で成果を出すために不可欠です。

比較項目ブランドリーチアイテムリーチ
主な目的ブランド認知・新規顧客の誘導特定商品の購入(売上獲得)
最低入札価格1クリック 50円〜1クリック 25円〜
掲載形式バナー画像・動画テンプレート商品画像・テキスト
ターゲット潜在層 〜 比較検討層購買意欲の高い顕在層
掲載面検索結果最上部(特等席)検索結果・商品詳細下部等

獲得目的のアイテムリーチとの役割分担

アイテムリーチは「今すぐ特定の物が欲しい」ユーザーに対し、具体的な商品を提案して即決を促す役割を担います。対してブランドリーチは「自分に合う物を探している」ユーザーにブランドの世界観を伝え、検討リストに入れさせることが目的です。この二つを併用することで、潜在層から顕在層までを網羅するフルファネルの集客体制を構築できます。

指標の切り分けと中長期的な広告評価の実施

ブランドリーチの評価には、インプレッション数、クリック率(CTR)、および広告接触後の再来訪といった「認知・誘導」指標を用いるのが適切です。一方、アイテムリーチはROASやCPA(顧客獲得単価)といった「収益性」で評価します。このように指標を明確に切り分けることで、広告予算を適正に配分し、ストア全体の利益を最大化できます。

掲載面に応じたクリエイティブの最適化を行う

ブランドリーチは掲載面が広く、ユーザーの目に留まりやすいため、クリエイティブの質が成果を大きく左右します。アイテムリーチがカタログ的な情報提示であるのに対し、ブランドリーチでは季節感の演出やターゲットの悩みに寄り添ったキャッチコピーの配置など、ディスプレイ広告としての訴求力を追求することが求められます。

Yahooショッピングのブランドリーチを設定する手順とは?

Yahooショッピングのブランドリーチを設定する手順とは?

ブランドリーチの配信を開始するには、YCAMの管理画面での正確な設定作業が必要となります。手順を誤ると審査落ちや配信遅延を招くため、以下のステップを確実に実施してください。

  1. Yahooコマースアドマネージャーへのログイン
  2. キャンペーンの作成、もしくは既存キャンペーンにブランドリーチ広告を登録する
  3. クリエイティブと掲載する商品の設定をする
  4. 配信するカテゴリ、キーワードを設定する

1. Yahooコマースアドマネージャーへのログイン

まず、Yahoo!ショッピングのストア運営者向けの広告管理プラットフォームである「Yahoo!コマースアドマネージャー(YCAM)」へログインします。ログインにはストア管理者権限を持つYahoo! JAPAN IDが必要であり、事前にストアクリエイターProとの連携が完了していることを確認してください。

2. キャンペーンの作成、もしくは既存キャンペーンにブランドリーチ広告を登録する

ログインしたら、レフトナビから「キャンペーン > キャンペーン一覧」をクリックしてください。
既にある広告キャンペーンに、ブランドリーチを登録したい場合は、登録したいキャンペーン名をクリックしてください。
新規でキャンペーンを作成し、その中にブランドリーチを登録したい場合は「キャンペーンを新規作成」をクリックしてください。

キャンペーンの作成、もしくは既存キャンペーンにブランドリーチ広告を登録する_1

既にあるキャンペーンにブランドリーチを登録する場合で解説します。
既存キャンペーン名をクリックしたら以下の外面に遷移しますので、広告グループの「ブランドリーチ」をクリックして下さい。

キャンペーンの作成、もしくは既存キャンペーンにブランドリーチ広告を登録する_2

以下画面に遷移したら「ブランドリーチを新規登録」をクリックして下さい。

キャンペーンの作成、もしくは既存キャンペーンにブランドリーチ広告を登録する_3

以下画面に遷移したら「広告グループ名」「広告テンプレート」を選択して下さい。
必要な情報を記入したら「広告グループを作成する」をクリックして下さい。

キャンペーンの作成、もしくは既存キャンペーンにブランドリーチ広告を登録する_4

3. 広告情報として、クリエイティブと掲載する商品の設定をする

次はブランドリーチに掲載するクリエイティブと商品を選定します。
先述したリッチテンプレートでは、表示させるバナー画像を作成する必要がありますので注意が必要です。
また、掲載商品については3商品を指定して掲載できます。選定基準としては、売れ筋の商品、もしくはブランドを象徴するような商品を掲載するのが良いでしょう。

4. 配信情報として、配信するカテゴリとキーワードを設定する

最後に配信するカテゴリとキーワードを設定します。
ブランドリーチ広告は「配信するカテゴリ」と「キーワード」の二つを設定することが可能です。より多くの顧客にブランドの認知を図る場合はカテゴリでの設定がおすすめです。
競合や類似商品などのよりニッチな層にブランドを訴求したい場合は、キーワードでの設定がおすすめです。

また、カテゴリのみの配信ですと、キーワードと併用している場合と比較してROASが低位になる傾向があります。そのため、カテゴリ配信とキーワード配信の併用を推奨します。

Yahooショッピングのブランドリーチの具体的な活用法とは?

Yahooショッピングのブランドリーチの具体的な活用法とは?

単に配信し続けるだけでなく、Yahoo!ショッピング特有のイベントサイクルや商品サイクルに合わせた運用が、投資対効果を最大化させる鍵となります。

  • 大型イベントに合わせた露出の最大化
  • 実績のない新商品の認知スピード向上
  • 競合カテゴリー閲覧層へのアプローチ

大型イベントに合わせた露出の最大化

「5のつく日」や「超PayPay祭」など、Yahoo!ショッピング全体のトラフィックが急増するタイミングに合わせて予算を増額させます。多くのユーザーが購買意欲を持ってサイトを訪れるタイミングで検索結果の最上部を占拠することは、新規顧客の獲得効率を飛躍的に高め、売上を最大化させる有効な手段です。

実績のない新商品の認知スピード向上

新商品は自然検索結果(SEO)で上位に表示されるまでに時間を要しますが、ブランドリーチを活用することで強制的にファーストビューへの露出を作ることができます。初期のアクセスを確実に確保し、レビューの蓄積や販売実績の構築を早期に完了させるための「ブースト」として活用するのが戦略的に正しい判断です。

競合カテゴリー閲覧層へのアプローチ

自社商品が競合よりも機能面や価格面で優位性を持つ場合、関連カテゴリーを閲覧しているユーザーに対してブランドリーチを配信します。具体的にはブランドリーチで配信するキーワードで競合ブランド・商品の指名キーワードを入力します。

視覚的な比較優位をバナーで分かりやすく訴求することで、他社ブランドを検討していたユーザーを自社ストアへ引き込む「ブランドスイッチ」を戦略的に狙うことが可能です。

Yahooショッピングのブランドリーチを運用する際の注意点とは?

Yahooショッピングのブランドリーチを運用する際の注意点とは?

ブランドリーチは非常に強力な集客ツールですが、運用にあたっては注意すべき事実が存在します。これらを軽視すると、期待した成果が得られないばかりか、広告予算の浪費につながるリスクがあります。

厳格な入稿規定と審査期間の把握

ブランドリーチは画像や動画を伴う広告形式であるため、テキスト広告よりも審査が厳格に行われます。通常、審査には3〜5営業日を要し、クリエイティブ内容の修正を求められた場合はさらに日数が延びることになります。イベント開始直前に入稿するのではなく、余裕を持って10日前には入稿を完了させるスケジュール管理を徹底すべきです。

短期的なROASに対する過度な期待の抑制

ブランドリーチの主な役割は「認知」と「誘導」であり、直接的な購入(ラストクリックコンバージョン)を狙うアイテムリーチとは性質が異なります。短期的なROAS(広告費用対効果)のみを絶対的な指標にすると、広告の効果を過小評価し、将来的な集客チャンスを損失する恐れがあります。ストア全体の訪問者数や指名検索の推移を総合的に評価する必要があります。

キャンペーン構造の複雑化の回避

多数のキーワードやオーディエンスを細かく分けすぎると、一つのキャンペーンに蓄積されるデータが分散し、AIによる機械学習の最適化が働きにくくなります。運用開始時はシンプルな構造を心がけ、ある程度の配信ボリューム(インプレッション数)を確保しながら、データに基づいた段階的な調整を行うことが運用の王道です。

Yahooショッピングのブランドリーチに関するよくある質問

Q1:ブランドロゴのバナーサイズのの規定は?

A1:主な推奨サイズとして「986×364」です。
その他、解像度は72dp以上で、容量が100KB以内であることが必須です。

Q2:審査完了までにかかる日数は?

A2:通常、入稿から3〜5営業日程度の審査期間を要します。
土日祝日は審査業務が行われないため、大型イベントや新商品発売に合わせて配信を開始したい場合は、少なくとも2週間前にはクリエイティブ制作を完了させ、余裕を持って入稿作業を行うスケジュール管理が重要です。

Yahooショッピングのブランドリーチについてのまとめ

Yahooショッピングのブランドリーチについてのまとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでYahooショッピングのブランドリーチについて解説してきました。

  • Yahooショッピングのブランドリーチの定義
    • YCAMで運用する認知・誘導特化型の運用型ディスプレイ広告。
    • 検索結果の最上部という極めて視認性の高い掲載面を占有可能。
    • 最低CPC100円から開始できる、コストパフォーマンスの高い料金体系。
  • ブランドリーチを導入するメリット
    • 画像や動画による視覚的アプローチで、潜在顧客の興味を強力に喚起。
    • ストア全体のブランド認知度向上や、ブランド名での指名検索数増加に寄与。
  • 具体的な設定手順と活用のポイント
    • キャンペーン作成、ターゲット選定、素材入稿の3つの基本ステップ。
    • 大型イベント時の露出強化や、実績のない新商品の認知ブーストとしての活用。
  • 運用上の注意点と他広告との比較
    • 厳格な入稿規定と十分な審査期間の確保を前提としたスケジュール管理。
    • 直接的な獲得を狙うアイテムリーチと役割を明確に分け、中長期視点で評価。

ブランドリーチを適切に活用することで、ストアへの流入経路は多角化し、外部の環境変化に左右されにくい安定した集客基盤を構築できます。本記事で解説した手順や活用法を参考に、まずは小規模な予算から、自社ストアに最適な運用パターンを模索してみてください。

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