Yahoo!ショッピング商品画像登録ガイドラインを徹底解説!
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1.はじめに
1-1.Yahoo!ショッピング「商品画像ガイドライン」制定経緯
Yahoo!ショッピングでは、2023年までは「商品画像」に関するルールや罰則等はありませんでした。
ですのでそれまで各ストア側は、自由に作り込み、ユーザーに訴求することが可能でした。
(Yahoo!ショッピングと統合前のPayPayモールには「商品画像のガイドライン」はありました。内容は、今回できたYahoo!のガイドラインとほぼ同じ)
そのため、検索結果ページでサムネイルが並ぶと
ゴチャゴチャして見える、統一感がない、などユーザーにとっては「商品を探しにくい」「見にくい」「誤認しやすい」という状況でした。
1-2.Yahoo!ショッピング「商品画像」ガイドライン概要
そこで、Yahoo!はお客さんにとって「見やすい」「誤解させない」商品画像の掲載を目指し、Yahoo!ショッピングでも「商品画像」にガイドラインができました。(2022年発表)
詳しい内容は後述しますが、一番は「商品画像内のテキスト要素を、20%以内に抑える」という内容です。
上記内容は、2018年7月に楽天市場で発表された「商品画像登録ガイドライン」(※)と、ほぼ同じ内容です。
※楽天市場の商品画像ガイドラインについての詳細は、下記記事をご覧ください。
1-3.店舗側で必要な対応は?
1-3-1.Yahoo!ショッピングの「商品画像登録ガイドライン」の内容を把握
2023年9月の現時点でシステムによる適合判定(画像判定)ガイドラインの判定が実際に適用されるのは『テキスト要素を商品画像内に記載する場合は、テキスト要素の占有率を20%以下としてください』のみとされています。(参照:商品画像登録ガイドライン適合判定の結果を確認する – ツールマニュアル – Yahoo!ショッピング)
しかし、遵守すべきガイドラインとして
『枠線なしの商品画像を登録』『商品画像は中央に配置』なども記載があります。
(参照:商品画像登録ガイドライン – ガイドライン・法規 – Yahoo!ショッピング)
ガイドラインはこれまでも何度か加筆、修正が行われているので
最新の情報を定期的に取得し、『不適合』と判定されないよう注意しましょう。
また、テキスト要素の占有率以外の項目もいずれ適用されるであろう事を見越して事前に対応しておく、など手間と売上げのバランスを考慮しつつ
先を見据えて対応していきましょう。
1-3-2.商品画像が「不適合」だった場合の対応
2023年7月3日(月)以降、新規登録または更新を行った商品画像に対し、システムでテキスト要素の占有率に対して適合判定(画像判定)が行われます。
画像判定結果の見方、および『不適合』となった場合の措置の流れについても解説します。
2.Yahoo!ショッピング商品画像ガイドラインの内容を把握
まず、「ガイドラインで遵守すべきことはなにか」「ガイドラインを遵守しないと何が起こるのか」を解説します。
※本記事の内容は、2023/9/27時点の「商品画像登録ガイドライン」の内容に準拠しています。
2-1.ガイドラインを遵守しないとどうなる?
現在Yahoo!ショッピングでは新規登録または更新を行った画像で不適合と判定された商品は、ペナルティがつきます。
ですから、Yahoo!ショッピングで出品を続ける以上は、ガイドラインに対応すべきでしょう。
具体的には、2023年7月3日(月)以降、新規登録または更新を行った画像で不適合と判定された商品は、定められた修正期間に修正されない場合、検索結果などの掲載順位が低下します。
つまり、ガイドラインを遵守しないと、せっかく販売していても商品がお客さんの目に届かない状態になってしまいます。
2-2.ガイドラインの対象となる画像は?
今回のガイドラインの対象となる画像は、「商品画像」と「バリエーション画像」(※)の2つです。
具体的には下図の赤枠と緑枠部分の画像です。
これ以外の各説明文に使用されている画像などは現時点では対象外です。
※バリエーション画像とは・・・
「個別商品コード画像」のこと。
「色」や「サイズ」など、複数のバリエーションのある商品の場合、バリエーション(個別商品コード)ごとに画像を登録する機能があります。
この各バリエーションごとの画像を「個別商品コード画像」(緑枠部分)と呼びます。
「個別商品コード画像」は、オプション項目が複数ある(色×サイズなど)場合は、オプション項目1(CSV上の項目名:option-name-1)に対して、登録画像が表示されます。
2-3.商品画像のルール
2-3-1.背景(必須)
画像の背景は、写真背景・単色白背景のみを使用。
写真背景:商品と一緒に撮影された背景
単色白背景:カラーコード #FFFFFF(R255,G255,B255)の背景
2-3-2.枠線なし(必須)
「枠線なし」の商品画像を登録。
画像の4辺を囲う線のほか、L字、帯状など、どこか1辺の線でも枠線とみなされます。
線の太さは関係なく、枠線の使用は不可。
2-3-3.画像の位置(必須)
商品画像は中央に配置。
全体余白:上下左右5% (商品画像が「1200px」の場合は、「60px」以上)
2-3-4.左上の余白(推奨)
「ランキングラベルが入る左上」に、余白を確保しておく必要があります。
この項目は必須ではなく「推奨」です。
左上余白:30%(1200pxの場合は360px以上)
以下のようなランキングラベルを設置できるスペースを空けておく、ということです。
※出典:Yahoo!ショッピング
2-3-5.禁止表現などの具体例
以下のような表現はNGです。
商品画像例
枠線 | 角丸 | 関連性のない物 | 関連性のない人物 |
---|---|---|---|
商材と写真の合成 | 白以外の背景ベタ塗 | 過度な加工 | キャラクター・装飾 |
画像が複数枚 | コントラスト比が低 | 補色・可読性が低 | 小さすぎる文字 |
余白例
余白:橙 | テキスト要素:青 |
---|---|
左上テキスト要素 | テキスト占有率20%以上 |
2-4.テキスト要素のルール
2-4-1.テキスト要素(必須)
テキスト要素を商品画像内に記載する場合は、テキスト要素の占有率を「20%以下」とする。
(1)ブランドロゴ、企業ロゴ、メーカーロゴ
ブランド名・企業名・メーカー名
(2)商品のスペック情報や特徴
(例:数量、重量、対象年齢、付加サービスなど)商品自体の仕様や特徴を説明しており、お客様の商品選びに役立つ情報
(3)画像クレジット
(4)「No Image」の文字、イラスト
(5)商品が掲載されていない関連画像
(6)商品以外のイラスト
(7)カラーバリエーション、色見本のサムネイル
2-4-2.NG表現などの具体例
ストア名(ロゴ含) | 商品名 | 送料無料 | 価格 |
---|---|---|---|
ポイント関する文言 | 値引きクーポン情報 | 配送情報 | 他社のランキング |
2-4-3.カテゴリ別ガイドライン
カテゴリ別ガイドラインに含まれるカテゴリは、共通ガイドラインより優先して遵守する必要があります。
対象カテゴリ | 推奨テキスト表現 | 良い例 |
---|---|---|
レディース メンズ ファッション | ・セット内容の画像 ・ブランドロゴ ・企業ロゴ ・メーカーロゴ | |
腕時計 アクセサリー | ・セット内容の画像 ・ブランドロゴ ・企業ロゴ ・メーカーロゴ | |
食品 | ・ブランド ・個数 ・セット内容 ・産地 ・容量 | |
ドリンク・お酒 | ・個数 ・セット内容 ・容量 | |
家電 スマホ タブレット パソコン テレビ オーディオ カメラ | ・ブランド ・仕様・対象 ・付加サービス | |
家具 インテリア | ・個数 ・カラーパレット ・仕様・対象 ・素材 ・付加サービス ・サイズ | |
キッチン 日用品 文具 | ・個数 ・素材 ・容量 | |
スポーツ | ・ブランド ・仕様・対象 | |
アウトドア 釣り 旅行用品 | ・ブランド ・仕様・対象 ・付加サービス | |
コスメ 美容 ヘアケア | ・ブランド ・仕様・対象 ・付加サービス ・メディアランキング | |
ダイエット 健康 | ・成分 ・個数 ・容量 | |
ペット用品 生き物 | ・成分 ・個数 ・サイズ ・容量 | |
花 ガーデニング | ・成分 ・個数 ・容量 | |
DIY 工具 | ・ブランド ・付加サービス ・仕様 ・サイズ | |
自動車 バイク 自転車 | ・ブランド ・付加サービス ・仕様 | |
ベビー キッズ マタニティ | ・成分 ・仕様 ・付加サービス ・サイズ | |
楽器 手芸 コレクション | ・効果 ・仕様 ・付加サービス | |
CD 音楽ソフト DVD 映像ソフト 本 雑誌 コミック | ・商品名 ・発売日 ・アーティスト ・作者 | デザインテンプレート内に文字入れ(商品名含)可 |
レンタル リフォーム 各種サービス | ・役務内容 | デザインテンプレート内に文字入れ(商品名含)可 |
福袋 | ・ブランド ・商品名 | デザインテンプレート内に文字入れ(商品名含)可 |
非推奨例
ファッション、腕時計、アクセサリーカテゴリでロゴ以外が記載 |
---|
3.商品画像が「不適合」だった場合の対応
システムによる自動判定が日次(更新タイミングは日によって異なります)で行われ、不適合と判定された商品は、一定期間内に修正されない場合、検索結果などの掲載順位が低下することはお伝えしました。
本ページでは、画像判定結果の見方に加えて不適合となった場合の対応の流れについて説明します。
3-1.判定結果のメール通知
システムによる自動判定の翌日、ストアアカウントにひも付いたメールアドレスに対して
判定結果のメールが通知されます。
(メール送信タイミングは前後する可能性があります)
以下の件名で送られてくるので、見落とさないように注意しましょう。
【要修正】商品画像登録ガイドライン違反:Yahoo!ショッピング
3-2.画像判定結果を確認する
ストアクリエイターProトップページの「商品・画像・在庫」の[画像管理]をクリックし、表示された画像一覧の「画像判定結果」欄から確認できます。
さらに、判定結果の詳細を知るには[画像判定結果]ボタンを押下し、レポートファイルをダウンロードします。
レポートは不適合判定された画像の一覧で、日次更新です。
ファイル内には「画像URL」「商品URL」に加え、二段階の「判定結果」や「表示順位低下開始日」
も記載されています。
「判定結果」について、
「テキスト占有率21~30%にて不適合判定された場合」は修正期間は60日ですが
「テキスト占有率31%以上で不適合判定された場合」の修正期間は30日と短いのでご注意ください。
3-3.不適合判定画像に対する措置の流れ
不適合判定となった画像は「商品画像登録ガイドライン」のテキスト要素の規定に準じて修正する必要があります。
不適合判定は、「適合」と判定されるまで措置を取り消されません。
適合判定されるには商品画像ガイドラインに適合した画像を新規登録または更新を行う必要があります。
参考:商品画像登録ガイドライン適合判定の結果を確認する – ツールマニュアル – Yahoo!ショッピング
4.まとめ
今回は「Yahoo!ショッピング商品画像登録ガイドライン」の内容と対応について、解説してまいりました。
Yahoo!ショッピングの画像についてはガイドラインの発表後にも変更点が多くありましたが
現時点では以下のように発表時よりかなり緩和された状態となっております。
- 「2023年4月以降に登録 もしくは 更新した画像」のみが、チェック対象
- 「テキスト要素の占有率20%以内」の項目のみが、チェック対象
しかしこの先もこのようなガイドラインが変更されることは十分に予想されるので
ガイドラインの更新は定期的にチェックするようにしましょう。
Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、Yahoo!ショッピングのサムネイル画像の作成代行も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
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株式会社Proteinum 代表取締役