楽天市場の商品サムネイル分析!売れないサムネイルの特徴と改善ポイントまとめ
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楽天市場で売上を上げるために必要な軸の一つ、アクセス人数。アクセス人数を伸ばすために必ず行うべき施策がサムネイル分析です。
RPP広告で露出を強化しても、クリック率が低いサムネイルのままではアクセス人数を伸ばすことは難しいです。
本記事では、よくある売れないサムネイルの特徴と改善ポイントについてお伝えします。
楽天市場の商品画像ガイドラインについては以下記事で詳しく説明しています。
楽天市場で売れないサムネイルの特徴
売れないサムネイルにはどんな特徴があるのでしょうか。よくある例を含めてご紹介しますので、自社商品が当てはまるポイントがないか確認していきましょう。
情報が足りず、何の商品か分からない
サムネイル画像に商品写真だけを載せて、「あとは商品ページで見てください」という作りになっていませんか?検索結果や一覧画面では、ユーザーはまずサムネイルだけを見て商品を選んでいます。その時に「これは何のための商品なのか」「どんなメリットがあるのか」が一目で伝わらなければ、スルーされてしまいます。
よくある例
- 白背景で商品のみがポツンと写っている
- キャッチコピーや特徴説明が一切ない
- 使用シーンや利用方法が想像できない

改善ポイント
- 「軽量」「送料無料」「人気No.1」などの短いテキストを加える
- 商品の使い方が伝わる写真(着用例・使用中のシーンなど)を取り入れる

ごちゃごちゃして見づらい
伝えたい情報を詰め込みすぎて、結果として「何も伝わらない」状態になってしまうケースも非常に多く見られます。特に、色数が多すぎたり、フォントサイズや種類がバラバラだったりすると、ユーザーは一瞬で「見にくい」と感じて離脱してしまいます。
よくある例
- 赤・黄色・青など原色の文字が複数配置されている
- 文字と背景のコントラストが弱く、読みづらい
- 商品画像・テキスト・アイコンがバラバラに配置されて統一感がない
改善ポイント
- フォントとカラーを2〜3種類に絞って統一感を出す
- 「目立つ」より「見やすい」を意識する
- 情報に優先順位をつけ、重要な内容を大きく・中央に
他店と差別化ができていない
楽天市場では、同じような商品が無数に出品されています。その中で「どれをクリックするか」を決めるのが、サムネイル画像です。にもかかわらず、他店とほぼ同じ構図・同じ色合いの画像になってしまっていては、埋もれてしまうのも無理はありません。
よくある例
- 同じジャンルの商品でよく見かける構成をそのまま真似している
- 他店舗と比較しても違いがほとんどない
- アイキャッチの工夫が一切ない

改善ポイント
- 店舗独自のカラーやフォント、テンプレートを決めて統一する
- 他の検索結果と並べて比較し、「目立っているか」をチェック
- 季節性やキャンペーンを活用して限定感を出す

信頼感を損なう粗い画像や誤字
見た目のクオリティが低いと、「このお店、大丈夫かな?」という不安を与えてしまいます。ぼやけた写真や、読めない文字、誤字脱字があるだけで、ユーザーは購入意欲を失ってしまう可能性があります。
よくある例
- 写真が暗い、ピントがずれている、画質が粗い
- テキストが潰れて読みにくい
- 誤字や文字の配置ミスがある
改善ポイント
- 高解像度の画像を使用する(最低でも1000px以上推奨)
- テキストには縁取りをつける、または背景を透かすなどして見やすくする
- 仕上げ前に必ず複数人でチェック(校正)する
スマホでの見え方を意識していない
楽天ユーザーの大半はスマートフォンからアクセスしています。それにもかかわらず、PC画面用に作られたサムネイルをそのまま使っていると、スマホでは文字が小さくて読めなかったり、伝えたい情報が見切れてしまったりします。
よくある例
- 小さな文字がびっしり詰まっていてスマホでは判読不能
- 重要な情報がサムネイルの端に配置されており、スマホで切れている
- モバイル表示での確認をしていない
改善ポイント
- 「スマホで見ても読めるか」を必ず確認する
- 文字数を最小限にし、フォントサイズを大きめに設定
- モバイル専用のサムネイル画像を作るのも有効
売れるサムネイルにするための改善ポイント
ここからは売れるサムネイルにするために改善ポイントを5つ紹介します。
「誰に・何を・どう届けたいか」を明確にする
サムネイル画像を作る前に、「どんなお客様に、どんな魅力を、どうやって伝えるか?」を明確にしておくことが重要です。ターゲットが明確になれば、画像の構成・文字の内容・色合いなどすべてに一貫性が出ます。
実施例
- 主婦向け → 「時短」「簡単」「節約」などのワードで訴求
- ビジネスマン向け → 「高機能」「スリム」「通勤対応」などの表現
実践ポイント
- 年齢層・性別・使用シーンをイメージできるように写真や背景を工夫する
- ペルソナを1人思い描いて、その人に語りかけるイメージで構成する
視線を引きつけるレイアウト設計
サムネイルで一番伝えたい内容は、視線の集まりやすい中央~左上に配置しましょう。文字と画像を効果的に配置することで、ユーザーの目に自然と留まりやすくなります。
よく使われる構成
- 中央:商品画像
- 上部:アイキャッチコピー(例:「送料無料」「レビュー★4.5以上」など)
- 下部:特徴やメリット(例:「防水|軽量|高耐久」)
実践ポイント
- 写真と文字がケンカしないよう、背景をぼかす・透かすなどの工夫も有効
- 3ブロックに分けて情報を整理
色とフォントはブランドに合わせて統一する
あれこれと色や書体を使ってしまうと、統一感がなくなり、見た目に信頼感が欠けてしまいます。成功しているショップは、自社の「らしさ」が伝わる配色やフォントスタイルを一貫して使っています。
実践ポイント
- メインカラーは1色+アクセントカラー1色までに絞る
- フォントは読みやすさ重視。太字+ゴシック系が定番
- 「ブランド=画像の雰囲気」で印象に残す工夫を
安心感・信頼感を与える要素を入れる
ネットショップでは「このお店で買って大丈夫かな?」という不安を解消することも大切。数字や評価・実績など、信頼の材料になる情報を画像内にうまく盛り込むことで、安心してクリックしてもらえます。
おすすめ要素
- ★★★★★評価のアイコン
- 累計販売数(例:「累計10万個突破!」)
- メディア掲載実績
- 日本製・安心保証マーク
実践ポイント
- 小さくてもハッキリ見えるアイコンで掲載
- 数字は具体的に(曖昧な「大人気」より「販売実績3年連続No.1」など)
スマホでの視認性を最優先にする
楽天市場のユーザーの約80%以上はスマホからのアクセスです。PCで見たときに完璧なサムネイルでも、スマホでは「文字が小さくて読めない」「画像がつぶれて見える」などの問題が起きがちです。
実践ポイント
- スマホ画面を想定して、文字は大きく・少なく
- 縦長レイアウトや長い文章は避け、短くインパクトのある言葉で伝える
- 必ずスマホ実機で表示確認をする
成功事例から学ぶ!改善ビフォーアフター
事例①

- 商品本体の画像を大きくした
- 訴求ポイントがより目立つように、同系色ではない色を使用した
この改修でクリック率が2倍に伸長しました。
事例②

- 商品名を上部に移動し文字サイズも大きくした
- 訴求ポイントを短い単語に変更し視認性をあげた
この改修でクリック率が3倍に伸長しました。
まとめ
本記事では、売れないサムネイルにありがちな5つの失敗と、それを解消するための改善ポイントを具体的にご紹介しました。
楽天市場のような競争の激しいECモールでは、サムネイル画像が売上を左右すると言っても過言ではありません。クリックされるかどうかは、「一瞬の判断」で決まります。
手間を惜しまず、丁寧に作り込んだサムネイルは、必ず結果に結びつきます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でも改善可能です。
