楽天のライブコマース「楽天ショッピングチャンネル」とは?特徴、メリット・デメリットを紹介
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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。
ECサイトの集客や転換率向上に効果的なライブコマース。
近年ではインスタライブを使用した新商品の紹介なども頻繁に行われ、ユニクロをはじめとしたアパレル業界も力を入れています。
出典元:UNIQLO LIVE STATION
お客様の心をつかむために、商品画像や商品説明テキストや画像、時には特集ページ等を作成しているかと思いますが、テキストや画像だけでは商品やブランドの魅力を存分に伝えることは難しいと思います。
ECサイトでは、実店舗での対面販売のように商品そのものを実際に手に取ることは出来ません。
その点を補う手法として「ライブコマース」が注目されています。
本記事では楽天市場で発信が可能なライブコマース「楽天ショッピングチャンネル」について概要や特徴、メリット、配信方法をお伝えいたします。
Contents
1.楽天市場ショッピングチャンネルとは
楽天市場 ショッピングチャンネルは2021年11月より提供が開始されたライブコマースのサービスです。
ライブコマースを含めた様々な機能の複合サービスとして、「Rakuten LIVE」と言うサービスが以前提供されていましたが、ライブコマースに特化したサービスとして「楽天市場 ショッピングチャンネル」という名称で提供されています。
楽天市場に出店されている方であれば最大90分のライブ配信が可能です。
そもそもライブコマースとは、「ライブ配信」と「オンラインでの物販やサービスの取引を行う電子商取引」を組み合わせた手法で、古くはテレビショッピングやラジオショッピング等が主流でした。
近年スマートフォンが定着し、EC化の成長、SNSの普及によりオンラインでのライブ配信が手軽に行えるようになり、ライブコマースに参入する企業も増えてきております。
前述にあげたユニクロ以外にも以下のような企業がライブコマースに力を入れています。
- 三越伊勢丹
- ニトリ
- 資生堂
- 無印良品
オンラインでのライブコマースはもともと中国で発展が進んでおりましたが、SNSの普及とともに日本でも主流の集客方法となりつつあります。
しかしながら、まだ日本国内での認知度がそこまで高くなく、取り入れている企業が少ないのが現状です。
そのため、取り入れている企業が少ない今こそチャンスです。
本記事を参考にぜひ取り入れいただければと思います。
2.楽天ショッピングチャンネルの特徴
楽天ショッピングチャンネルでは以下4点の実現が可能です。
- 商品の使用感や使用方法を詳しく見せる
- 実店舗でお買い物をしているように、相互コミュニケーションを取りながら商品の紹介をする
- ブランドや商品、作り手の思いを深く知ってもらいコアなファンを育成する
- 競合との差別化を図れる
ライブ配信で発信できる内容は、商品の紹介だけでなく、セールや店舗独自のイベント情報の発信も可能で「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」といった楽天市場主体のモールイベントと連動させることも可能です。
またコメント機能も搭載されているため、紹介中の商品に対し視聴者がその場で質問できる点も大きな特徴です。
ユーザーはライブ配信を視聴し「買いたい」と思った商品を、配信画面から直接購入できたり、X(旧Twitter)やLINEなどのSNSに共有することも可能です。
ライプ配信から購入や共有まで画面を切り替えることなく、シームレスで体験できるため、購買意欲が高まったタイミングで購入につなげられるのは楽天ショッピングチャンネルならではの特徴です。
3.楽天市場ショッピングチャンネル 利用のメリット
「楽天市場 ショッピングチャンネル」は、リアルタイムでユーザーとコミュニケーションを取りながら商品を販売できる点に最大のメリットがあります。
購入を躊躇している、商品に興味はあるけど購入の後押しとなる情報が欲しいユーザーの購買意欲を引き上げる楽天ショッピングチャンネルの具体的なメリットを4点お伝えいたします。
3-1.商品の魅力を最大限に伝えられる
商品ページのテキストや画像で魅力を伝えようとしても、限りがあります。
楽天ショッピングチャンネルを活用することで、商品の使用方法や使用感、着用感など実際に商品を使うシーンに沿ってユーザーに紹介することが出来ます。
またライブ配信中は、リアルタイムでコメント欄などを通じて視聴者と直接やり取りをすることが可能です。
コメントから店舗はユーザーの生の声を聴く事ができ、ユーザーは商品に対する質問の回答がその場で得られることで、安心感と納得感を持ってお買い物をすることが出来ます。
商品購入後のレビューでもユーザーの生の声を聴く事は出来ますが、ライブ配信中の「見ながら」コメントを送れるという所が大きな違いです。
不特定多数のユーザーが同時視聴するライブ配信では、断続的にコメントが流れます。
それにより、コメント入力の心理ハードルが下がり(みんなコメントしているなら私も)、コメント欄が盛り上がるといった現象につながります。
ライブ配信のコメントでいただいた質問や、感想はそのまま商品ページの改善に活かせる内容ですので、その場で回答して終わりではなく、次につなげる貴重な情報として大事にしましょう。
3-2.売上につながりやすい
楽天ショッピングチャンネルでは、ユーザーはライブ配信を見ながらその場で紹介されている商品を購入することが出来ます。
楽天ショッピングチャンネル限定のクーポン等も表示され、目の前で紹介されている商品が”今だけ”クーポンでお得になるといった見せ方ができ、ユーザーの購買意欲を高める効果が見込めます。
LINEやX(旧Twitter)などのSNS共有も可能なため、ユーザーの知人・友人への拡散も期待できます。
3-3.楽天主体のモールイベントの恩恵が受けられる
楽天ショッピングチャンネルは楽天市場で定期開催される「楽天スーパーSALE」「お買い物マラソン」などと連動して配信枠が設けられることが多く、楽天市場の集客、購買意欲が高いタイミングでライブ配信することが可能です。
ゲストに有名タレントやインフルエンサーが起用されることもあり、視聴者数が増加しやすい点も大きなメリットです。
出典元:楽天市場
またクリスマスやお歳暮、母の日・父の日などのシーズンイベントに合わせた配信も狙い目です。
楽天市場ならではのモールイベントに絡め、スペシャルライブで商品を紹介してもらう事で、売上にアップに繋がるので、ぜひ挑戦してみてください。
3-4.アーカイブが残せる
ライブ配信はリアルタイム視聴だけでなく、アーカイブ動画として残すことが可能です。
メルマガやLINEなどで、リアルタイムで視聴できなかったユーザーへの後日アプローチも可能です。
アーカイブ動画を残すのかどうかの設定は自由となっているため、セール情報や季節性の高い情報の配信の場合は、該当期間を過ぎたタイミングで削除することをおすすめいたします。
4.楽天市場ショッピングチャンネル 利用のデメリット
楽天ショッピングチャンネルにはデメリットも存在します。
メリットとデメリットを理解したうえで、運用しましょう。
4-1.視聴者を集める必要がある
せっかくのライブ配信も視聴者がいなければ意味がありません。
いきなりライブ配信をしてもなかなか視聴者は集まりません。
そのため、ライブ配信の時間に確実に多くのユーザーに見てもらうためには「事前告知」が必須です。
店舗内のバナーやメルマガ、R-SNSでの周知はもちろんですが、楽天市場外から集客することも必要になります。
実店舗があれば店頭配布物やDM、SNSなど、またインフルエンサーに出演いただく場合は出演者のSNSなどで告知していただくのも有効な手段です。
楽天ショッピングチャンネルは、まだ成長過程のサービスであり、1回目の配信から多くの視聴者を集めることは比較的難しいです。
視聴者数増加に向けた対策が別途必要になるため、店舗集客と合わせて集客施策を進める必要があります。
4-2.どこから視聴できるのか、導線が分かりにくい
楽天ショッピングチャンネルのイベント配信やアーカイブ動画の視聴が、どこから出来るのか現状分かりにくい点もデメリットの1つです。
ユーザーが最も目にする楽天市場のトップページのどこを探しても「楽天ショッピングチャンネル」の文字が見当たりません。
楽天ショッピングチャンネル専用ページにユーザーがたどり着くのは至難の業です。
そのため集客対策にも言えることですが、該当ページへの導線は店舗内バナーやR-SNSで目立つ場所に提示する必要があります。
4-3.認知度が低い
前述した通り、楽天ショッピングチャンネルは2021年11月にリリースされた比較的新しいサービスです。
そのため、ユーザー認知度に関してはまだ低く、利用店舗数も少ないのが現状です。
機能面でも未完成の部分がないとは言えないですが、近年ライブコマース需要が高まってきているため、楽天ショッピングチャンネルも今後アップデートが期待されるサービスです。
ただ利用店舗が少ない今だからこそ、チャンスとも言えます。
5.楽天ショッピングチャンネルの配信方法
5-1.楽天ショッピングチャンネルの配信種別の選択
楽天ショッピングチャンネルの配信方法は以下の2種類です。
まずは配信方法の選択から進めましょう。
- スポット配信
店舗独自で配信日程を決め、ライブ配信を行う - イベント連動配信
ワンダフルデーや、ご愛好感謝デーなど楽天で定期的に開催されるイベント日程に連動する形で、楽天市場が定めた日時でライブ配信を行う
イベント連動でライブ配信を実施したい場合は、事前申し込みが必要です。
申込可能なイベントに関しては、都度RMSで確認してみてください。
またいずれの配信方法でも、システム利用料として、楽天ショッピングチャンネル経由売上に対し定められた料率がかかります。
5-2.利用ルールの理解
楽天ショッピングチャンネルでは禁止商材が定められております。
下記商材は、楽天ショッピングチャンネルでの紹介、販売は不可です。
また薬機法などによる禁止表現もあるため、該当商品は配信内容に注意が必要です。
- 楽天市場で出品が禁止されている商材
- アルコール等購入に年齢制限がある商材
- 医薬品、医療機器
- グロテスクな外見など視聴者に不快感を与えるもの
5-3.申込準備
以下のような情報が必要になります。
他にも用意しておくべき情報はありますが、少なくとも以下2点は決めておきましょう。
- LIVEのオファー
〇% OFF、クーポン、ポイント〇倍など
イベント連動の多くの場合、設定必須になります。 - 配信内容
楽天ショッピングチャンネルの配信場所や出演者情報
5-4.リハーサル、本番配信
PCを利用するほか、楽天から提要されている配信専用アプリ「Rakuten DRAGON」を利用しスマートフォンやタブレットからの配信も可能です。
カメラや音声等事前チェックを含めたリハーサルを実施いただくことをおすすめいたします。
6.まとめ
今回は楽天市場のライブコマース「楽天ショッピングチャンネル」についてご紹介いたしました。
商品やブランドの魅力・特徴を伝えるためには、様々な運営方法がありますが、ライブ配信を用いることで実店舗での購入体験に近づける事ができる点はお分かりいただけましたでしょうか。
楽天ショッピングチャンネルは楽天の集客力を活かし、ライブ配信が可能であるため、売上アップの近道になると言えます。
ライブ配信にあたり、配信内容やオファー内容を考えたり、配信集客を高める対策等の事前準備は必要になりますが、お客様にリアルタイムで商品の魅力を伝える事が出来、また生の声が聴ける貴重な場になりますので、積極的に取り組んでみてください。
楽天市場の集客や転換率対策に関しては、以下の記事も参考になると思います。
明日からの店舗運営のお役にたてればと思います。
株式会社Proteinum 代表取締役