【チェックリスト付き】楽天RPP広告改善のポイントを徹底解説!広告運用を制して売上UP!

この記事では、楽天運用のプロとして1,000社以上を支援してきた弊社Proteinumが、RPP広告の概要から売上UPのための運用のコツ、運用における注意点などを初心者にもわかりやすく解説します。

動画でサクッと確認したいという方はぜひ以下からどうぞ!

関連動画:【楽天】RPP広告の基本の「き」|広告概略と目的別の考え方

RPP広告の設定方法など、より基本的な情報について気になる方は以下の記事をご覧ください。

関連記事:楽天RPP広告とは?設定方法から押さえておきたい設定のコツまで解説!

Contents

【結論】楽天RPPの改善で最も重要なポイントは【キーワード×入札調整×商品ページ】の同時最適化!

【結論】楽天RPPの改善で最も重要なポイントは【キーワード×入札調整×商品ページ】の同時最適化!

楽天RPPの改善で最も重要なのは、
「正しいキーワード × 適切な入札調整 × 効果的な商品ページ」
という3つのポイントを同時に最適化することです。

よくある事例として、ひたすら入札単価やキーワードの調整に取り組まれているケースがございます。
ですが、RPP広告の改善において入札単価やキーワードの調整はほんの一部の施策にすぎません。
広告管理画面上での設定最適化と合わせて、遷移先ページの最適化を同時に取り組むことが、RPP広告の最適化においては非常に重要なポイントになります。

改めて、改善のための重要なポイントは以下の通りです。

  • 広告配信するキーワードが最適化されていないと費用対効果は上がらない
  • 入札額(CPC)は感覚的に調整するのではなく、適切なデータに基づいて調整すべき
  • 商品ページのCVR(転換率)が低いと、どれだけ広告を回しても売れない

RPPは「広告」ではありますが、本質的には “検索 × 商品ページ × 入札管理” の三位一体の施策 であることを必ず念頭に置いてください。

キーワード設定については以下の動画でも解説していますので是非ご覧ください!

楽天市場のRPP広告とは?

楽天市場のRPP広告の概要や特徴、広告が表示される仕組みについて解説をします。

  • 楽天RPP広告の特徴
  • 楽天RPP広告の仕組み

楽天RPP広告の特徴

楽天RPP広告とは、Rakuten Promotion Platform(楽天プロモーションプラットフォーム)の略称で、楽天市場内でユーザーが検索したときに、検索キーワードに連動して検索結果の上部に表示される検索連動型広告のことを指します。以下のように商品名の前に「PR」と表示されている商品がRPP広告で表示された商品です。

▼ パソコンの場合のRPP広告の見え方

出典:楽天市場検索画面

パソコンだと最上列に4枠、スマートフォンでは上から6枠がRPP広告枠となり、キーワードに対して適切な商品が表示されるような仕組みとなっています。また、検索結果の他にもジャンルからの流入ページ、トップページから階層を下ったページにも同様にRPP広告は表示されます。

RPP広告の特徴は以下の通りです。

  • 楽天市場で検索をした際に検索結果上部に掲載される広告
  • 広告で表示された商品は、商品名の横に [PR] と表示される
  • ユーザーに最適な商品が自動配信されるため運用負荷が少ない
  • 自然検索での順位を上げるために必要不可欠
  • クリック数に応じて広告費用が課金されるクリック課金制
  • 月予算は5000円から利用が可能
  • 商品CPCとキーワードCPCの設定が可能

RPP広告の基本概要については以下の動画でもご紹介していますので是非ご覧ください!

楽天RPP広告の仕組み

楽天市場のRPP広告は、ユーザーが検索したキーワードに対して商品が上位表示される広告ですが、同じような商品や同じキーワードで入札されている商品がある場合、基本的には設定している入札単価(CPC)が高い商品がより上位に表示される仕組みになっています。

ただし、RPP広告の掲載順位はCPCだけでなく、設定商品の過去の売上やレビュー件数、自然検索順位などによって変動し、基本的に自然検索順位が高いほどそのキーワードに対する目安CPCは低くなる傾向にあります。

CPC単価には設定できる金額の範囲が以下のように決まっています。

  • キャンペーンCPC:10円~10,000円
  • 商品CPC:10円~10,000円
  • キーワードCPC:40円~10,000円

高額入札をするとROASが低下する可能性があるため、パフォーマンスレポートで効果を見ながら、CPC単価を調整することが重要だと言えます。

楽天RPPを改善するうえで重要な3つのポイントとは?

RPPを改善するうえで重要な3つのポイントとは

楽天RPP広告は “ただ回すだけでは絶対に成果が出ない広告” です。
売上を伸ばしている店舗は例外なく、キーワード・入札単価・商品ページの3軸を連動させた運用 を行っています。

逆に言うと、この3つさえ正しく最適化できれば、広告効率は確実に改善します。

ここでは、RPP改善で最も重要となる3つのポイントを、初心者でも分かりやすく、かつ上級者が読んでも納得できるレベルで深掘りします。

① 正しいキーワードを選定しているか?

RPP運用で最初に着手すべきは「キーワード最適化」です。
なぜなら、RPPは“検索連動型広告”であり、どんなキーワードで広告を出すかが、成果のほぼ80%を決めるためです。

キーワード選定が間違っていると全てが狂う理由

キーワード選定が間違っていると、以下のような悪循環に陥る危険があります

  • 検索意図とズレる
  • クリックはされるが購入されない
  • CPC(クリック単価)が高騰する
  • ROASが悪化する
  • 広告費だけが無駄に消える
  • 赤字運用になる

この“負のスパイラル”は、多くの店舗が無意識に陥っています。
よくあるケースとして、CPCを下げたり対象商品を削減する形での調整のみに留まってしまうことがありますので、必ずキーワードの選定が適切かどうか確認するようにしましょう。

正しいキーワードの条件

楽天で成果が出るキーワードは次の3種類です

① 購買意図が明確なキーワード(高CVR)

  • 「トートバッグ レディース A4 仕事」
  • 「枕 低反発 横向き 肩こり」

→ “目的がはっきりしている”ためCVRが高く、広告費が生きる。

② 競合が少なくクリック単価が安いキーワード(低CPC)

  • 「撥水 トートバッグ 自立」
  • 「まくら 介護用 洗える」

→ ニッチで狙い目。広告効率が一気に改善する。

③ 商品名に自然に含まれるキーワード(楽天SEOと連動)

RPPとSEOはセットで考えるべき施策です。

商品名に入っている=楽天SEOにも効く → RPPとの相性も良い

よくあるNGキーワード

  • 「バッグ」など抽象語
  • ビッグワードでクリック単価が暴騰
  • CVRの低いキーワードを残し続ける
  • 競合が多い単語に固執する

キーワードの“断捨離”こそ、RPP改善の最重要ステップです。

一定の基準を設けて、キーワードを定期的に除外するような運用がおすすめです。
長期間配信してきたキーワードや注力したいと考えているキーワードについては基準を下回っていてもなかなか削除に踏み切れないケースもあるかと思います。
そういった場合は、一定の条件で自動除外をしてくれる自動運用システムなどを使用して運用することをおすすめしています。

弊社が提供しているRPP広告自動運用システム【ECPRO】であれば特定の条件を満たした場合に自動除外することが可能なため、除外がうまく管理できない場合はぜひお試しください!

AI搭載のRPP広告自動運用システム

② 入札単価(CPC)は適切に調整されているか?

RPP運用において“入札単価の調整”は最重要業務です。
しかし、多くの店舗は 「なんとなく上げる・なんとなく下げる」 の感覚運用になっています。
これは非常に危険で、赤字の原因になります。

こちらも明確な基準を設けて調整することを推奨しています。
例えば基準となるROASを設け、下回っているキーワードについてはROASが基準値に合うように調整をするなど、あらかじめルールを設けておくことで適切な運用ができる可能性が高まります。

すでに一定の配信実績があり、CTRやCVRが推測できる場合は、想定ROASから逆算して上限CPCを設定するのが最も理想的な運用になります。

入札単価が適切かどうか判断するための指標

以下の3つを基準にすれば、正しく調整できます。

① CVR(転換率)

→ 高いキーワードはCPCを上げても採算が取れる
→ 低いキーワードはCPCを下げないと赤字化する

② 商品の粗利(利益率)

RPPは“利益が残る範囲”で回す必要があります。

例:

  • 粗利800円の商品
  • CVR2%
    なら、広告費の上限(1クリックあたり許容額)は 約16円 が目安になります。
③ ROAS・CPA

最終的には以下で判断します

  • ROAS(広告費用対効果)=売上÷広告費
  • CPA(1注文獲得単価)

理想は以下水準です。

商品区分理想ROAS理想CPA
消耗品300〜500%利益以内
単価が高い商品500〜800%利益以内
競争激しいジャンル250〜400%利益以内

機械的に入札を動かすのではなく、
利益構造に基づいた数字で運用することがRPPで成功する鍵です。

入札単価調整のNG例

  • CVRが低いのにCPCを高く保つ
  • データを見ずにCPCをいじる
  • 一律でCPCを下げる(流入が激減する)

入札単価調整の改善例

  • CPAが高いキーワードのCPCを段階的に調整
  • ROASの高いキーワードは強化
  • 利益率の低い商品は広告配信を限定

③ 商品ページのCVRが広告の成果を左右する

RPPの改善を行うと、多くの店舗が気づく事実があります。
それは…

「広告をいくら改善しても、ページが弱いと売れない」という現実

広告はあくまで “流入を増やす施策” です。
しかし、商品ページが弱いと、せっかく増えたアクセスが売上につながりません。

CVRが低い商品は、どれだけ広告を最適化しても利益が出ない構造になっています。

売れている商品ページの共通点

売上の大きい店舗が必ず実践しているのは、以下の4つです。

① ファーストビューで “買う理由” を伝える
  • お客様利益(ベネフィット)
  • 他商品との違い
  • 即日発送・保証などの安心感
② スマホ最適化(最重要)

楽天の閲覧の約90%はスマホです。
縦長ページの視認性・情報設計・フォントサイズはCVRに直結します。

③ 競合との差別化ポイントを画像で表現する

・比較画像
・使用シーン
・レビュー引用画像
などは、CVR改善に非常に効果があります。

④ レビュー施策

レビュー数が少ない=CVRが低くなる原因
レビュー施策は広告より費用対効果が良いケースも多いです。

商品ページ改善のNG例

  • 写真枚数が少ない
  • 1枚目画像に情報が少ない
  • 商品説明が長文で読まれない
  • ページの“ストーリー”がない

商品ページ改善の具体例

● Before
1枚目:商品だけ
説明文:テキストだけ
レビュー:無し

● After
1枚目:メリット+利用シーン
説明文:構造化(図解+メリット箇条書き)
レビュー:星評価 × 実際の声

CTR:+20% / CVR:+15% / 広告効果:+30% 改善 した事例あり。

3つのポイントをまとめると?

改善項目なぜ重要?何をすべき?
キーワード最適化RPP効率の80%を左右する“購入意図のある” キーワードに絞る
入札単価調整赤字運用を防ぐためCVR×粗利×ROAS基準で設定
商品ページ改善広告の最終成果を決める画像・レビュー・構造化でCVR改善

この3つを同時に最適化することで、
RPPは初めて“利益が残る広告”に変わります。

楽天RPP広告運用のコツとは?5つのコツを紹介!

楽天市場のRPP広告を活用して売上をアップするための運用のコツについて解説をします。
広告運用のコツは5つあります。

  • RPP広告に向いている商品の特徴
  • RPP広告のキーワード選定のコツ
  • 商品CPCの活用方法
  • 目的別運用方法のコツ
  • ROASの上げ方

RPP広告に向いている商品の特徴は?

RPP広告において効果が出やすいRPP広告に向いている商品の特徴は以下の通りです。

  • 転換率が高い人気商品
  • 競合他社が同一商品を出品していない商品
  • ターゲットユーザー(キーワード)が明確な商品
  • 単価が安い商品 ※利益率が低い場合は注意が必要

まず、転換率が高い人気商品はRPP広告を出すべきだと言えます。なぜなら、RPP広告はクリック課金式のため、転換率が高いということは「広告をクリックした人が購入まで至る確率が高い」と言えますので、必然的に広告費用対効果(ROAS)が高くなるためです。

競合他社が出品していない専売商品やメーカー商品などもRPP広告では効果がでやすいと言えるでしょう。購入してもらうためにはまず認知をしてもらわなければいけないので、RPP広告を使って検索上位に表示させることが重要です。ブランド認知度が上がってくれば指名キーワードを入れることによって効果が最大化されます。

また、ターゲットとするユーザーやキーワードが明確である商品もRPP広告が有効です。ターゲットが明確であれば、そのターゲットが検索するであろうキーワードで入札をすることでRPP広告の結果も出やすくなります。

最後に、単価が安い商品も高単価の商品と比べて転換率が高くなりやすいためRPP広告で効果がでやすくなります。しかし、単価が安いということは利益率(額)が低いことが考えられるので、CPCを設定する際には注意が必要です。

RPP広告のキーワード選定のコツは?

楽天のRPP広告におけるキーワード選定のコツを説明します。RPP広告においてキーワードをどのように設定していくべきかは、「対象の商品のこれまでの実績(売上)」により変わります。

実績がある商品については、ビッグキーワード(検索ボリュームが大きいと思われるキーワード)を狙って設定をしましょう。例えば「ソファー」や「掃除機」、「傘」といった基本的に1単語で形成される商品のカテゴリを表す上で特定できる範囲の最大単位の表現を指します。

まだ販売実績がない商品については、まずは複合ワードのなどのミドルキーワードを狙って設定をするとよいでしょう。実績がない商品で、いきなりビッグキーワードを狙うと目安CPC単価が高くなり、ROASが下がってしまう傾向にあるからです。

例えば、ソファーを扱っている企業がRPPのキーワード設定をする場合は【ソファー】というビッグキーワードをいきなり設定するのではなく、【ソファー 3人掛け】や【ソファー 北欧】などといった複合キーワードを狙っていくようにしましょう。

関連記事:楽天市場 RPP広告のキーワード別設定方法|ワード選定からコツまで徹底解説

商品CPCの活用方法と運用のポイントは?

楽天市場のRPP広告にて商品CPCを活用するメリットは以下の通りです。

  • キーワードの登録や調整が必要ないため初心者でも運用しやすい
  • キーワード別CPCよりもCPCが低くなりやすい
  • キーワード別CPCを補完する役割が期待できる

商品別CPCは商品ごとの入札単価を決めて、広告が表示される検索キーワードは自動で選定されるためキーワードの登録や調整が不要です。楽天市場の広告運用に慣れていなかったり、商品数が多い出店者でも運用がしやすいという特徴があります。

次に、商品別CPCは最低入札単価が10円から設定できるため、40円からしか設定できないキーワード別CPCよりもCPCが抑えられる可能性があります。広告にかけられる費用が限られていたり、費用対効果(ROAS)を最優先したい場合は商品別CPCを活用すると良いでしょう。

また、キーワード別CPCは設定したキーワードに対して入札を行うため、設定外のキーワードからの流入を商品別CPCにて補完することができます。キーワード別CPCでの予算消化が思ったよりも進まず、商品別CPCの消化額の割合が大きい場合は、キーワード別CPCにおけるキーワードの追加や入札単価の引上げを検討しましょう。

関連記事:【楽天市場】RPP広告における商品別CPCの活用方法を徹底解説

目的別運用方法のコツとは?

目的別にRPP広告の運用方法のコツを解説します。

  • 主力商品が決まっている場合
  • 取り扱いの商材が多い場合

主力商品が決まっている場合のコツ

主力商品が決まっており、売上の大半を主力商品で作っていく店舗に関しましては、主力商品に絞って運用していく方針をお勧めします。

縦売りの運用で売り上げを大きく伸ばすには、楽天市場内の同ジャンルの売上シェアをとっていく必要があります。そのため、出稿当初は競合商品との兼ね合いからROASが低くなることがあります。

RPP広告運用を通じ売上が向上し、自然検索順位が上がることも期待できるので効果を検証しつつ継続運用が重要です。

取り扱いの商材が多い場合のコツ

例えばSKUが数百~千点と多い場合はキーワード設定やCPCの管理が難しくなります。そのためROASの基準値を決め、商品やキーワードのCPCを運用していく方針になります。

設定した基準値以下の商品は除外商品申請し全体のROASが悪化しないように調整、広告効果が良い商品に対しては商品CPCを上げたりキーワードCPCを設定していく形となります。

ROASの上げ方について

RPPは運用型の広告になりますので、パフォーマンスレポートを活用してデータを分析し、改善していくことが重要になります。パフォーマンスレポートで見れる各指標については以下で解説をしていきます。

関連記事:楽天市場 RPP広告運用の成功事例について徹底解説

楽天RPP広告パフォーマンスレポートで見るべき指標とは?

RPP広告パフォーマンスレポートで見るべき指標とは?

RPP広告におけるパフォーマンスレポートで見ることができる各指標について解説をします。

  • パフォーマンスレポートの指標項目
  • 商品別レポートの見方
  • キーワード別レポートの見方

パフォーマンスレポートの指標項目

RPP広告の効果を最大化するために、必ず見ていただきたいのがパフォーマンスレポートになります。実施した広告の効果が見れるレポートで、RPPの設定のパフォーマンスレポートから確認することができます。

レポートは商品別やキーワード別、キャンペーン別で確認することができ、またそれぞれに対して月別、日別でレポートを出すことができます。

パフォーマンスレポートにて出力できる指標は下記の通りです。

  • 売上
  • 売上件数
  • CVR
  • CTR
  • クリック数
  • CPC実績
  • 注文獲得単価
  • ROAS

上記それぞれに対して新規顧客のデータ、既存顧客のデータまたクリックされてから12時間のデータ、720時間のデータという形で出力がされます。

商品別レポートの見方

商品別のレポートで見るべきポイントはクリックされているものの、売れていない商品です。閲覧はされているけど購入まで繋がりにくい商品はただクリックされて費用が発生してしまっているが、売れていないためROASを押し下げている要因となる商品になります。除外商品に登録するか、あるいはCVRを上げる方法を検討するようにしましょう。

キーワード別レポートの見方

キーワード別のレポートで見るべきポイントはRPP広告経由での売上が立っていないキーワードです。それらのキーワードは除外して他のキーワードを設定するか、あるいはそのキーワードで実際に検索してみて、他の競合の商品と比較して自社の商品が買ってもらえるように対策できないかの検討が必要です。

関連記事:RPP広告のパフォーマンスレポートの活用方法

楽天RPP広告の運用におけるミスや注意点

楽天市場のRPP広告の運用における注意点は以下の通りです。

  • RPP広告を設定すると全商品が対象になるため除外設定が必要
  • RPP広告を設定しても必ず広告が表示されるとは限らない
  • 在庫が1点でもあれば広告が表示されてしまう
  • 予算が切れてしまうと広告配信が止まってしまう

RPP広告では設定すると登録している「全商品」が対象となりますので(在庫切れの商品は表示されません)対象にしたくない商品がある場合は「除外商品」を登録します。また、除外商品登録を行った後に登録した商品、倉庫にあった商品を表示させた場合も広告対象となります。対象にしたくない場合は追加で除外登録をする必要があります。

関連記事:楽天市場のRPP広告の除外商品設定について解説!

また、他社が常に同じ価格、同じ商品で運用しているわけではありませんので、広告が必ず表示されるとは限りません。レポートは翌日以降でしか確認できず、また何番目に表示されているか、PC・スマートフォンそれぞれで表示されているかなどはレポートでは確認できませんので、実際の表示を目で見て確認する必要があります

在庫切れの商品は表示されませんが、1点でも在庫があれば表示されます。例えばカラー展開が5色ありそのうち4色が在庫切れの場合、購入に至る可能性が低くなりますので在庫が豊富にある商品に差し替えるなどの対応が必要です。

「継続月予算」を少なめに設定している場合は、月の途中で予算を消化しきると広告が停止する可能性がありますので注意が必要です。常に設定している予算を把握しておくようにしましょう。

RPP広告改善チェックリスト

RPP広告は「正しい運用ができているか」を定期的にチェックすることで、無駄な広告費を削減し、売上を最大化できます。以下のチェックリストに沿って、自店舗の運用状況をセルフ診断してください。

キーワード選定のチェック項目

  • ☐ 購買意図のあるキーワードを中心に配信できている
  • ☐ 抽象的・ビッグワード(例:バッグ、枕)を減らしている
  • ☐ 成果の良い“勝ちキーワード”を把握できている
  • ☐ 成果の出ないキーワードを停止または大幅にCPCを下げている
  • ☐ ロングテールキーワードを活用している
  • ☐ 商品名やSEOキーワードと広告キーワードが連動している

入札単価(CPC)改善のチェック項目

  • ☐ CPCは「利益 × CVR」を基準に設定している
  • ☐ 成果の出るキーワードのCPCは積極的に引き上げている
  • ☐ 赤字キーワードのCPCを適切に下げている
  • ☐ なんとなく上げ下げする“感覚運用”になっていない
  • ☐ ROAS・CPAを指標にして判断している
  • ☐ 商品の利益率に応じてCPCラインを決めている

商品ページ(CVR改善)のチェック項目

  • ☐ 1枚目画像にメリット・特徴・安心情報が整理されている
  • ☐ スマホで見たときの可読性が最適化されている
  • ☐ 競合に勝つための差別化要素が視覚的に表現されている
  • ☐ レビュー施策(レビュー依頼・レビュー訴求)を行っている
  • ☐ 商品ページ内の画像が構造化され、情報過多・不足がない
  • ☐ SEOのキーワードがページ内にも反映されている

広告全体の運用管理チェック

  • ☐ 成果の悪いキーワードを毎週見直している
  • ☐ 勝ちキーワードへの予算集中ができている
  • ☐ 広告データを商品別・キーワード別で分析している
  • ☐ 1商品あたりの最適広告比率(売上に対する広告費)を把握している
  • ☐ RPP・SEO・商品ページ改善の三位一体運用ができている
  • ☐ 月次・週次で広告のPDCAサイクルを回せている

このチェックリストで“YES”が多いほど成果が出やすくなります

もしチェック項目のうち、3割以上が「未実施」「知らなかった」場合、RPP広告の改善余地は大きく、広告費を削減しながら売上を上げるチャンスがあります。

逆に、7割以上が「YES」だった場合、あなたの店舗はすでに“利益を残しながら売れる運用“に近い状態です。一つの目安としてぜひご活用ください。

よくある質問

よくある質問は以下の通りです。

Q1:RPP広告はどれくらいで成果が出ますか?

広告改善のスピードは以下が目安です:

  • 1〜2週間:クリック率・表示回数が安定
  • 1ヶ月:成果の出るキーワードが見えてくる
  • 2〜3ヶ月:最適化された運用になり、売上が安定

※ 商品ページの改善が早いほど成果は早く出ます。

Q2:キーワードはどれくらい追加すべき?

初期は 30〜50キーワード を推奨。
運用が安定したら 10〜15個の“勝ちキーワード” に絞ると効率が最大化します。

Q3:CPC(入札単価)はどう決めればいい?

利益 × CVR × ROAS が基準です。
感覚で調整せず、利益構造に基づいて判断してください。

Q4:商品ページが弱いとRPPの成果は出ませんか?

はい、出ません。
CVRが低いページは広告の費用対効果が必ず悪化します。
広告の前にページ改善が必須です。

Q5:SEOとRPPは同時に改善した方が良い?

はい。
商品名・カテゴリ・タグIDはRPPとも密接に関係しており、
SEO改善 → RPP改善 の順が最も効果的です。

Q6:低予算でも改善できますか?

可能です。
月3〜10万円のRPPで成果を出している店舗も多く、
勝ちキーワードに“集中投資”すれば十分改善可能です。

【まとめ】楽天RPP改善は「キーワード × 入札 × 商品ページ」の三位一体で成果が最大化する

楽天市場のRPP広告は、ただ運用すれば成果が出る単純な施策ではありません。
むしろ間違ったキーワード・最適化されていない入札設定・弱い商品ページで運用すると、
広告費が増えるのに売上が伸びない“赤字運用”に陥りやすい広告 です。

しかし、今回解説したように、
改善すべきポイントを正しい順番で最適化すれば、RPPは最短で売上改善に直結する施策に変わります。

また、RPPは「広告」という単体施策ではなく、
SEO(検索対策)や商品ページ改善と密接に関連する総合施策 であることも重要なポイントです。

商品が検索に表示され、クリックされ、商品ページを見て購入に至る。
この一連の流れを“広告視点”ではなく“顧客視点”で最適化することで、
無駄な広告費を使わずに売上が伸びる状態をつくることができます。

以下に、本記事で最も重要なポイントを再度整理します。

RPP改善の3大ポイント

項目なぜ重要?やること
キーワード最適化RPPの成果の80%を左右する “入口”購買意図のある検索語に絞る
入札単価最適化利益を守りつつ売上を伸ばすための必須要素利益×CVR×ROASを基準にCPC決定
商品ページ改善最終的に売れるかどうかを決める “出口”画像・訴求・レビューでCVRを改善

今日からできる改善アクション

本記事を読み終えた今から、すぐに着手できる改善点は以下です。

  • CTRの低いキーワードを除外(またはCPCを大幅に下げる)
  • 売れているキーワードに予算を集中させる
  • 商品名に購入意図のあるキーワードを追加する(SEO連動)
  • 1枚目画像にベネフィット・比較・安心感を入れる
  • レビューを増やす施策を開始する(CVR改善につながる)
  • 利益構造を基準に入札単価(CPC)を再設計する

たったこれだけでも、広告効果が明確に改善し始めます。

Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、集客も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
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月間の広告予算に応じて、月額5000円からご利用いただけますので、ぜひお試しいただけますと幸いです。
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Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

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