【楽天市場】RPP-EXP（エクスパンション）について解説！設定方法から運用のポイントまで整理
本記事では、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社（Proteinum）がRPP-EXP（エクスパンション）について解説していきます。
RPP-EXP（エクスパンション）は楽天市場の外部（主にGoogleおよびGoogleの提携先媒体）に配信されるクリック課金型広告です。楽天市場の顧客に対しても販売強化したいという店舗様向けの広告となっています。どのような効果が期待できるのか、どうすれば出稿できるのか、効果を最大化する出稿時のポイントまで整理していきます。
【本記事を読んでいただきたい方】
- RPP-EXP（エクスパンション）の出稿を検討されている方
- RPP-EXP（エクスパンション）について知っておきたい方
- RPP-EXP（エクスパンション）をすでに利用しているが、より成果を引き上げる施策を模索されている方
【本記事を読むとわかること】
- RPP-EXP（エクスパンション）の概要
- RPP-EXP（エクスパンション）の設定方法
- RPP-EXP（エクスパンション）の運用のポイント
株式会社Proteinum 代表取締役
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。
Contents
RPP-EXP（エクスパンション）とは？
RPP-EXP（エクスパンション）とは、RMSに登録されている配信可能な商品の中から、広告が配信されるユーザーのGoogleでの検索を中心とした行動に基づき、関連性の高い商品の情報が広告として表示される検索連動型の広告です。
RPP-EXP（エクスパンション）の特徴
RPPエクスパンションは以下の特徴を持っています。
- 主にGoogleおよびGoogleが提携している媒体の掲載面に配信します。
- RMSに登録している商品の中から、ユーザーの検索キーワードと関連性の高い商品を自動で広告として掲載します。
- RMSに登録している商品と掲載原稿は連動するため、画像入稿・原稿編集は不要です。
- 広告配信実績を「パフォーマンスレポート」で確認できるため、費用対効果の検証が可能です。
従来のRPP広告は楽天市場内に広告配信がされますが、RPPエクスパンションは主にGoogleの掲載面に「商品画像＋テキスト」形式で配信することができます。
RPPエクスパンションでは、楽天グループサービス外の顧客に商品をリーチできることにより、市場を一気に拡大させることができます。加えて、検索連動型の広告であるため、購買意欲の高いユーザー層にアプローチすることも可能です。
RPP-EXP（エクスパンション）とその他の楽天市場広告の役割比較
RPPエクスパンションは、楽天グループサービス外の購買意欲の高いユーザー層へのアプローチに効果的です。
RMSより：https://info.rms.rakuten.co.jp/rms/message/95702b5b-c698-45c0-a29e-f54ec7abfb24
RPP-EXP（エクスパンション）の配信先
RPPエクスパンションでは、以下のメディアに広告を配信することができます。
・Googleの検索結果/「ショッピング」タブ/「画像」タブ
・その他、Googleが提携するWEBサイト
Google検索（PC）
Googleショッピングタブ（PC）
Google画像タブ（PC）
Googleスマートフォン画面への表示
RPP-EXP（エクスパンション）の利用料金
RPP-EXP（エクスパンション）は、ユーザーによるクリックが発生したときに課金が発生するクリック課金型広告です。広告費用は広告が表示された時点では発生せず、広告がクリックされた場合に発生します。
例）クリック数が2,000、クリック単価が10円の場合
広告費用＝20,000円（クリック数：2,000円 × クリック単価：10円）
※申込時に広告予算（月額）を設定しますが、設定した広告予算（月額）を超過する場合があります。
最低出稿金額は5,000円から月額予算の設定ができるため、想定している広告予算に合わせて設定しましょう。
RPP-EXP（エクスパンション）とRPP広告の比較表
RPP広告とRPP-EXP（エクスパンション）の違いは以下の表のとおりです。
| 比較項目 | RPP-EXP（エクスパンション） | RPP広告 |
|---|---|---|
| 配信先 | GoogleおよびGoogleの提携媒体 | 楽天市場内 |
| 課金形態 | クリック課金 | クリック課金 |
| 月額予算 | 5,000円～ | 5,000円～ |
| 設定可能項目 | 月額予算のみ | ・月額予算 ・対象商品・キーワード ・商品・キーワードごとのCPC |
RPP-EXP（エクスパンション）の利用について
RPP-EXP（エクスパンション）は簡単に設定することができるので、予算があればとにかくまずは出稿してみましょう。
RPP-EXP（エクスパンション）の広告掲載までの流れ
RPPエクスパンションのキャンペーン登録画面から4つのステップで完了いたします。
以下流れでRPPエクスパンションのキャンペーン登録画面にアクセスしてください。
- RMSからメニュー選択
RMSトップ（メインメニュー）＞広告・アフィリエイト・楽天大学＞1 広告（プロモーションメニュー）＞検索連動型広告-エクスパンション＞キャンペーン＞新規登録 - 「キャンペーン名」に任意の「キャンペーン名」を入力
※「キャンペーン名」は広告原稿には掲載されません - 「キャンペーンステータス」にて「有効」を選択
- 「継続月予算（月額予算）」を広告予算（月額）を入力
※最低5,000円から入力可能
RPP-EXP（エクスパンション）運用の3つのポイント
調整できる項目が少ないRPP-EXPですが、運用時のポイントがあるので、実行してみてください。
- Googleの学習機能があるため、効果が悪くても3か月程度は配信する
- 除外商品を設定する
- 定期的に消化状況を確認する
Googleの学習機能があるため、効果が悪くても3か月程度は配信する
実質Google広告のため、期待する効果を得るには配信開始から一定期間配信し続ける必要があります。出稿したばかりのタイミングで効果が悪くても継続して配信しましょう。2カ月目ぐらいからROASが高くなっていく傾向があります。3か月配信しても効果が改善されない場合は配信を停止しましょう。
除外商品を設定する
RPP-EXPの唯一調整できるのが除外商品の設定です。パフォーマンスレポートで効果が確認できるので、売上につながっていない商品を除外して、さらに効果を引き上げましょう。
定期的に消化状況を確認する
RPP-EXPは調整できる項目がほとんどないため、消化スピードの把握をしておくことが重要です。日々消化額を確認し、どのぐらい予算が消化されているか確認しましょう。効果が良い場合は予算切れが発生した際にスムーズに予算追加が可能です。
RPP-EXP（エクスパンション）運用時の注意点
RPP-EXPの運用はほぼ自動なため、押さえておきたい注意点があります。
- 楽天市場の外に配信するため、RPP広告と比較するとROASが悪くなりやすい
- CPC設定ができないため、配信CPCは自動調整頼み
- 自社ECなどでGoogleに広告出稿しているとカニバリが発生する可能性がある
楽天市場の外に配信するため、RPP広告と比較するとROASが悪くなりやすい
楽天市場の外のユーザーは、楽天市場に商品を購入しに来ているユーザーと異なり、購買意欲が低い場合が多いです。そのため、必然的に広告の効果も低下傾向にあります。RPP広告と役割が異なり、あくまでも楽天市場の外にいる新規顧客獲得目的で配信するなど、違いを意識して配信しましょう。
CPC設定ができないため、配信CPCは自動調整頼み
CPC設定ができないので、自動でCPCが設定されます。パフォーマンスレポートで確認することができますが、調整できないことは認識しておきましょう。
自社ECなどでGoogleに広告出稿しているとカニバリが発生する可能性がある
言ってしまえば、楽天市場の登録データを使ったGoogle広告配信なので、自社でGoogleに広告出稿をしている場合はカニバリが発生する可能性があります。楽天市場と自社ECでは購買層が被ることは少ないですが、頭に入れておきましょう。
RPP-EXP（エクスパンション）の成功事例
RPP-EXPを出稿し、成果が挙がった店舗様の事例を紹介します。
店舗様のご状況
- 商材：雑貨
- 月商規模：1,000万超
- RPP-EXP予算：5万円/月
- 配信開始：7月下旬
RPP-EXP（エクスパンション）の配信データ（月別詳細）
配信結果は以下の表の通りです。
月ごとに売上/ROASが伸長できており、9月は約578%のROASで運用できています。
また配信開始以降CVRも右肩上がりで、おそらくRPP-EXP特有の自動最適化機能によって、配信先の最適化（より購買が発生しやすいユーザーへ配信）が行われた結果だと考えられます。
RPP-EXP（エクスパンション）まとめ
RPPエクスパンションについて紹介してきましたが、いかがでしたか？
RPPエクスパンションは、楽天グループ外に広告を掲載できる機能です。
是非上手に活用して、潜在的なターゲット層にアプローチしていきましょう！
また、楽天市場内に配信されるRPP広告については、以下の記事でも詳細に解説していますので是非ご覧ください。
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株式会社Proteinum 代表取締役
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。
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