【保存版】楽天市場の商品画像ガイドラインと違反・ペナルティの注意点を徹底解説

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楽天市場の商品画像登録ガイドラインとは?
楽天市場に商品を出品する際、「商品画像」は売上を左右する最重要要素の一つです。
しかし、売れるデザインだけを意識してルールを見落とすと、検索非表示やペナルティ対象となるケースも少なくありません。
楽天市場の商品画像ガイドラインは、2018年に策定され、2019年8月に遵守必須化、そして2020年9月からは違反時のペナルティが正式に運用開始されました。
この記事では、楽天市場のガイドライン内容に加え、違反例・注意点・ペナルティの実例、そして売上につながる画像作成のコツまでを網羅的に解説します。
楽天市場の商品画像登録ガイドラインとは?
楽天市場のガイドラインは、ユーザーが検索結果で商品を比較・選択しやすくするために設定された基準です。
特に1枚目の画像(サムネイル)は、店舗の印象を大きく左右するため、統一感と信頼性が求められます。
楽天市場の商品画像4つの基本ルール
商品画像内のテキスト占有率は20%以下に
1つ目のルールとして、商品画像内に配置するテキスト要素は20%以下に抑えなければいけません。
なおここでの20%以下とは、「商品画像を10×10の100マスに等分した時の20マス以下」を意味します。
また、テキスト要素が少しでもマス内に含まれていると1マス分として換算されますので
この点は注意が必要です。
テキストとして扱われるものには、ロゴ(商品名・ブランド・企業)やイラスト、商品のスペック情報や特徴などが当てはまります。ブランドロゴや「〇〇%OFF」などの割引文言もカウントされるため注意してください。
枠線の使用は禁止
2つ目のルールとして、サムネイル画像には枠線も使用不可とされています。
「4辺の枠線(4辺を囲う枠線)」「L字の枠線(上下左右、2辺の組み合わせの枠線)」「帯状枠線(上下左右いずれか一辺に位置する帯状の枠線)」はいずれも禁止されています。
画像の合成によって生じた余白や境界線も枠線とみなされる可能性があります。
背景は白背景または写真背景のみ
3つ目のルールとして、商品画像の背景は単色白背景もしくは写真背景でなければなりません。
単色白背景とは「白色(RGB値R255、G255、B255、カラーコードは#ffffff)のみでベタ塗りされた背景」のことを指し、写真背景とは「商品と一緒に撮影された背景」のことを指します。
合成による背景変更や単色の塗りつぶしは違反となります。
GIFアニメーションは使用不可
4つ目のルールとして、サムネイル画像にGIFアニメーションを使用することはできない点があげられます。
GIFアニメーションとは、複数の画像を連続で表示させることで映写機のように簡易的なアニメーション表現方法を指します。
アニメーションGIFは説明文などでの使用は問題ありませんが、サムネイル画像では使用不可となりますので注意してください。
楽天市場の商品画像登録ガイドライン適合、不適合を確認できる4ツール
画像が商品画像登録ガイドラインに適合しているか確認したいという方も多いのではないでしょうか?
楽天が提供するサービスを利用すると目視での確認より効率的に進められます。
商品画像判定ツール
商品画像判定ツールは、すでにRMS内で登録している商品の「商品画像(1)」が商品画像のガイドラインに適合しているかを判定できるRMSの機能です。
この作業で「テキスト要素占有率」「枠線」「背景」を全て判定できるので、最初の商品画像を登録する際に使用しておくと良いでしょう。
使用方法:RMSトップ>店舗設定>商品管理>商品一覧・登録>商品の「編集」ボタン>ページデザイン>「商品画像(1)」の項目にある、「画像判定」ボタンをクリック
商品画像一括判定ツール
商品画像一括判定ツールは、「商品画像判定ツール」の機能を最大200件まで一度にできるR-Cabinetの機能です。そのため、確認したい画像が多い場合はこちらを利用すると良いでしょう。
item.csv(SKU切替え後はnormal-item.csv)を上手く活用すると効率よく確認できます。
使用方法:RMSトップ>店舗設定> 画像・動画登録>画像一括登録/削除/商品画像一括判定>商品画像一括判定依頼
フォーマットCSVをダウンロード、該当の画像URLを入力してファイルアップロード。
商品画像一括判定処理が完了したら結果をダウンロード。
商品画像判定レポート
商品画像判定レポートは、すでにRMSに登録している商品の「商品画像(1)」が商品画像ガイドラインに適合しているかを定期的にチェックし、レポートを出力するR-Cabinetの機能です。
リアルタイムで判定できる前述のツールと異なり、「データ抽出のタイミング」での判定結果である点は注意が必要ですが、自動的に画像判定が行われるため非常に便利な機能です。
使用方法:RMSトップ>店舗設定> 画像・動画登録>商品画像判定レポート
該当のファイルダウンロード。
テキスト要素カウントツール
テキスト要素カウントツールは、「商品画像(1)」においてテキスト要素が占める割合が何%なのかを簡単に算出可能な楽天が提供しているツールです。
使用方法:以下ページから免責事項など確認のうえ、ツールをダウンロード。
[商品画像登録ガイドライン] テキスト要素カウントツール
※要RMSログイン
※使用方法についてはテキスト要素カウントツール操作マニュアルをご確認ください。
楽天市場の画像違反やペナルティの注意点
違反が発覚した場合の主なペナルティ
楽天市場では、ガイドライン違反が確認されると以下のような措置が取られる可能性があります。
- 楽天スーパーSALE・ランキングからの削除
- 検索結果(楽天サーチ)からの除外
- RPP広告(楽天広告)への掲載停止
- 最悪の場合はショップ全体の出店停止・アカウント凍結
特に、サムネイル画像のテキスト比率・白背景違反・誇大表現は頻発している違反内容です。
「他店舗との差別化のため」として派手な加工を施すと、かえって表示制限の対象になるため注意しましょう。
よくある違反パターンと具体例
違反パターン | 具体例 | 対応策 |
---|---|---|
テキスト比率超過 | 「SALE中」「送料無料」などの文字が画像の大部分を占める | 文字は20%以内に抑える/バナー画像で訴求 |
背景の非白色使用 | グレーやピンクなど単色背景を使用 | RGB #ffffff の白背景に統一 |
枠線・帯装飾 | 縁取り・角丸・帯状デザイン | 背景色と商品の自然な境界を保つ |
ロゴ乱用 | ブランドロゴを複数配置 | 1枚目はロゴ1つに限定 |
合成による不自然な写真 | 背景を後から加工・追加 | 実際に撮影した自然な背景を使用 |
売れる商品画像を作るための3つのポイント
1. 見た目はシンプルかつ分かりやすく
1枚目の画像は、ユーザーが「クリックするかどうか」を判断する重要な要素です。
余分な文字や派手な装飾を避け、商品の特徴が一目で伝わる構図を意識しましょう。
2. ブランドの世界観を統一する
フォント・色味・ロゴ配置を統一することで、一覧表示でもブランド認知を高められます。
2〜3色のブランドカラーに限定してデザインすると統一感が出ます。
3. 実物に近い色味で撮影する
照明やカメラ設定によって実物と色が異なると、返品トラブルにつながることも。
グレーカードを使いホワイトバランスを調整するなど、撮影時点での精度が重要です。
項目 | 楽天市場 | Amazon | Yahoo!ショッピング |
---|---|---|---|
テキスト比率 | 20%以内 | 基本禁止 | 20%以内 |
背景 | 白 or 写真背景 | 白背景 (#ffffff) | 白 or 写真背景 |
枠線 | 禁止 | 禁止 | 禁止 |
画像サイズ | 700px × 700px 推奨 | 長辺1600px以上 | 1200px以上推奨 |
楽天市場は、装飾・テキスト表現を一定程度認めるモールである一方、過度な加工には厳しい傾向があります。
特に2024年以降は、AIによる自動検知システムが導入されており、一度ペナルティを受けると修正後も掲載再開に時間がかかるため注意が必要です。
それぞれ楽天市場において売上を上げるために、必須となる要素です。
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楽天市場商品画像まとめ:ルール遵守が信頼と売上の第一歩
今回は楽天サムネイル画像について、遵守しなければならないガイドラインについて解説しました。いかがだったでしょうか?
楽天市場の商品画像ガイドラインは、単なる制限ではなく「ユーザーが安心して買い物できるための品質基準」です。
短期的なクリック数を狙う派手なデザインよりも、ルールを守りながら商品の魅力を自然に伝える画像作りが長期的な成果につながります。
ガイドラインを遵守しつつ、撮影とデザインの工夫を重ねれば、検索順位やCVR(購入率)にも好影響を与えられます。
もし社内で撮影体制を整えるのが難しい場合は、プロ撮影サービスの利用も検討してみましょう。
楽天の最新ガイドラインや違反事例は今後も随時更新されるため、定期的な確認とアップデートが重要です。
他商品画像についての記事は以下になります。
ECサイトのサムネイル画像の重要性について解説!
Amazon
Yahoo!
ユーザーへの訴求力の要ともいえるサムネイル画像ですが、運営から違反だと見なされてしまうと、
ペナルティが与えられランキングから外されてしまうなどの罰則を受ける可能性もあります。
更にクオリティの高いものを作るためには写真撮影スキルや画像編集ソフト習得などの技術も必要となってきます。
Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、サムネイル画像の作成代行も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
「売れるサムネイル画像を作って欲しい」「自店舗の売り上げを上げる相談をしたい」という方は、是非お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。
こちらの記事が皆様のお役に立ちますと幸いです。

株式会社Proteinum 代表取締役