EC人材育成|EC担当者が求められるスキルとEC研修を受講するメリットを解説
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近年、オンラインショッピングの市場が活況となっており、それに伴うEC参入企業の増加、就労人口減少などを背景に、EC業界では人手不足が深刻な問題となっています。新しくEC担当者を採用したいと考えていても、経験豊富なEC人材は不足傾向で期待する人材を採用するのはかなり難しい状況です。とはいえ、自社で一からECの運営スキルを持った人材を育成するのも時間がかかってしまいます。
もちろん手間もコストもかかりますが、長期的な視点で見ると自社でEC人材を育成することは戦略的にも多くのメリットがあります。幅広いスキルをが求められるEC担当をどのような方法でスキルアップするのが最も効果的なのでしょうか。
その方法として推奨するのが、短期間でECサイト運営のノウハウが身につく「EC担当者向け研修」です。今回はそのメリットをご紹介します。
Contents
ECの市場規模と活況の背景
経産省が2022年8月に発表した「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2021年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、約20.7兆円(前年比+7.35%)と拡大しております。また、2021年の物販系分野のBtoC-EC市場規模は13兆2,865億円(前年比+8.6%)と、伸長を続けております。
その背景には、スマートフォン経由のEC利用が増加していることが挙げられます。2021年のBtoC-EC物販市場規模のうち、スマートフォン経由の市場規模は6兆9421億円で、その比率は52.2%でした。ユーザーがスマートフォンを通じて気軽にECにアクセスできるようになったことから、流通方法についてもインターネットを介した形態にシフトしています。
このような市場の中で、ECに力を入れていきたい企業は増え続けており、専門の知識をもったEC担当者のニーズが急速に高まっています。
EC担当者に求められるスキル
EC担当者にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。
単純なように見えて、実はEC担当者の業務は多岐にわたるため、必要なスキルも幅広くなります。
商品企画力にはじまり、HTML・CSSの知識、ITリテラシー、外部企業との折衝能力、マーケティング力、事務能力、顧客とのコミュニケーション能力など、多数のスキルが求められます。また、コンテンツ制作能力については直近では動画活用やSNS運用スキルも重要度を増しています。
これらのスキルを全て身につけるのは非常に難しく、企業が短期間で効率的に教育するために有効な手段が「EC担当者向け研修」になります。
EC研修の対象者
EC研修は未経験の人のゼロからの育成にも活用できますが、既に運営を行っている方向けの研修も数多くあります。企業のニーズとしては以下の内容が多くなってきています。
- これからECサイトを立ち上げようとしている
- ECサイトをどう運営していいか分からない
- メーカーとしてD2Cの参入・拡大を目指す
- EC事業を担う管理職・マネージャーを育成したい
- ECの売上を増やしたい
- ECサイトの運営を改善したいと考えている
- EC戦略やマーケティングについて1から学びたい
EC研修を実施するメリット
EC研修を活用するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。大きなメリットを以下にまとめます。
現場で使える実務的スキルが短期間で身につく
EC担当者に必要なスキルというと、ECサイトの運用に必要なWebサイト制作の基本や、マーケティングの講座を思い浮かべる方が多いですが、EC担当者の仕事は、商品企画やECサイト制作、プロモーション等のマーケティング活動から、在庫管理・出荷・配送といった業務まで幅広く存在するため、必要なスキルは企業や担当する業務の範囲によって様々です。
EC研修を活用することで、自社のEC運営での課題に即したスキルを短期間で身につけることが可能です。
目的に合わせた研修カリキュラムで受講できる
EC担当者はサイト運営に必要な総合的なスキルを一通り把握したうえで、各々が特に必要とするスキルを見極め、限られた期間で習得を目指す必要があります。
EC研修であれば、分野ごとにカリキュラムがあるため目的や期間に応じた受講が可能になります。
EC研修で身につくスキルの一例
EC研修では、自分の担当業務の範囲やスキルアップの目的によって学ぶべき内容が変わってくることもあります。そのため、業務内容に応じて研修内容を適切に選定できることが理想です。以下に身に着けることができるスキルの例を記載しています。
HTMLやWordPressの運用スキル
ECサイトやWebサイト運用を行う上で、Webサイト制作の基本であるHTMLは必須の知識です。
また、コンテンツ管理システム(CMS)として幅広く使われているWordPressを会社で使用しているのであれば、使い方を身につけておかなければなりません。
WebサイトやECサイトがビジネスに欠かせなくなっていることで、システム制作のスキルが無くとも簡単に更新できるソフトやツールは増加しています。しかし、そうしたツールを利用するとカスタマイズ可能な範囲が限られるため、売上向上のために柔軟に変更を加えたい場合はECサイト制作の知識が必要になります。
ECサイト制作スキル
ECサイト制作のスキルのニーズも高まってきています。
特に、JavaScriptやPHPなどの技術的なスキルにおけるニーズは大きく増加しています。
商品企画やマーケティング施策を行う際に技術が分かっていると、多角的な視点で提案が可能になるためです。 また、成果が出るWebサイトの制作に欠かせないUI/UX(ユーザーインターフェース・ユーザー エクスペリエンス)に関する知識は、ECサイトのデザインや使い勝手を考えていく上で持っておきたいスキルです。
Webマーケティング・SEOの知識や実践スキル
企業のWebサイトやECサイトを運営し成果を上げるには、Webマーケティングをはじめとしたマーケティングの視点が不可欠です。
Webマーケティングには、SEO、効果的な広告運用のノウハウ、X(旧:Twitter)やFacebookをはじめとしたSNSを活用したマーケティング、アクセス解析をもとにした効果検証など、幅広いノウハウが含まれます。このように広がりのあるWebマーケティング施策のなかでも、優先度が高いものの1つとしてSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)があります。ECサイトの利用者を増やしたい場合に、検索結果ページの上位に自社サイトを表示させるノウハウは他社と差別化するために必要だからです。
また、Webマーケティング業界はトレンドの移り変わりが速いため、マーケティング業務の経験者であっても、キャッチアップするための継続的な勉強が欠かせません。そのため、未経験・経験者問わずWebマーケティング研修を実施して、Webサイトを使った効率的な集客方法を体系的に学ぶメリットは大きくなります。
セキュリティ対策スキル
年々、世界規模でサイバー攻撃が増加していることや、個人情報保護の観点からもEC担当者がセキュリティの知識を学んでおくことは不可欠です。研修を利用すれば、攻撃手法や防御、対応方法など最新のセキュリティ対策を学ぶことが可能です。
チーム連携におけるマネジメントスキル
EC担当者は、社内のプロジェクトチームメンバーや外注先などと連携をとる場面が多くあります。そこで、マネジメントスキルを身につけることで、営業や制作チームなど社内のメンバーや、外注先とのコミュニケーションを円滑にすることができます。
また、プレゼンテーションスキルや企画力、ディレクションスキルを実践的に身につければECサイト運営の成功に大きく寄与できます。
まとめ
今回はEC研修についてメリットや習得できるスキルについて説明しました。
多くの企業がECサイト制作の内製化を目指し人材の育成を図っています。社内でECサイトのスキルをもつ人材を効率よく育成する、もしくは担当になった人が効率よくスキルを習得する、ということを目指すにはどのような方法がいいのかについてしっかり考えていくことが重要です。
Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、集客も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
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株式会社Proteinum 代表取締役