Shopifyでのメルマガ配信方法は?おすすめのアプリや作成時のポイントを解説

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1.Shopifyとは?

Shopifyは世界175か国100万ショップ以上の利用者がいる、カナダ発祥の世界最大のプラットフォームで、アカウントを作成するだけで誰でもECサイトを開設できるASPカートです。
煩わしい準備等が必要ないのにも関わらず、ECサイトの運営に必要な機能が揃っており、利用者はそれらを簡単に利用することができるのがshopifyの大きな特徴です。サイトデザインから決済手段まで様々な機能が利用でき、対応言語も多く、海外配送のサービスも備わっており、越境ECを考えている方にもおすすめです。

2.Shopifyのメルマガ機能の特徴

2-1.シンプルな操作性

Shopifyメールの操作性は非常にシンプルで、HTMLなどのコーディングに詳しくない方、メルマガ作成に慣れていない方でも、短時間で本格的なメルマガの作成が可能です。
デザインされたメールのテンプレートが予め用意されているので、目的に合うものを選ぶだけでも本格的なメールを作成可能で
ショップ名やロゴ、商品情報等を自動で反映してくれるテンプレートも数多く用意されています。
文章だけではなく、画像やCTAボタン、商品情報など、魅力的なメールを作成可能となっているので
コーディングの知識のない方でも、クリック一つで配置箇所やフォントサイズの変更を行えます。

2-2.低コストでメールマーケティングができる

Shopifyメールは以前は2,500通までが無料でしたが、Shopify標準搭載アプリとなってから無料で送信できるメール数が10,000通に増えました。
それ以降は、1,000通/月につき1米ドルからで利用可能となっているので、
オープンしたてであったり小規模なECサイトであれば、追加料金も必要なく、無料のまま使えることケースも多いでしょう。
極力コストを抑えてメールマーケティングを始めたい方におすすめです。

参照:https://apps.shopify.com/shopify-email?locale=ja

2-3.ショップの顧客データを使える

Shopifyメールアプリは、Shopifyの管理画面上でメールの送信や分析が可能です。顧客データもShopifyと連動するので、顧客が増えるたびにリストインポートを行なったり顧客のセグメントにかかる手間が軽減されます。

外部メルマガ配信サービス(Shopifyと連動していないサービス)も沢山ありますが、連動していない=定期的に顧客リストの更新が必要になる、など手間も掛かってきます。
まずは無料のShopifyメールを使用して、欲しい機能や月の配信メール数・メールマーケティングにかけられるリソースや予算を考慮し、検討すると良いでしょう。

次項以降ではデフォルトの以外のメールアプリについて解説していきます。

3.Shopifyでおすすめのメルマガ配信アプリ

ShopifyではShopifyアプリをダウンロードするだけでより高機能な設定が可能となります。デフォルトのアプリ以外を使ってメルマガを配信したい方に向けて、おすすめのメルマガ配信アプリを紹介いたします。

3-1.Klaviyo(クラビヨ)

参照:Email & SMS marketing automation for retail and DTC brands| Shopify アプリストア

Klaviyoは、ユーザーの属性・行動履歴から非常に細かなセグメントが出来るShopifyのメルマガアプリです。
収集したデータを活用して最適なメールの送信時間や内容を分析、更にメッセージ内容の半自動作成や設定した時間で自動送信する機能も付いています。
利用料金はメールの配信数によって変動する従量課金制になりますが、Klaviyoの公式サイトから配信数を入力することで料金が算出されるシミュレーション機能を利用できるようにされていますのでお試しください。
セグメント分析を細かく行えるなど、高機能なだけあり比較的高めの価格設定となっています。

3-2.Omnisend Email Marketing & SMS(オムニセンド)

参照:Omnisend Email Marketing, Pop Ups & SMS for Shopify Stores| Shopify アプリストア

オムニセンドは、最初に紹介したKlaviyoよりももう少しコストを抑えてメルマガ配信を行いたいという方におすすめのShopifyアプリです。
最初に配信のワークフローを一度設定すれば、メールマーケティングの手間を減らす事ができます。
加えてセグメント機能は、顧客の購買履歴やキャンペーン行動履歴から分類可能です。
料金体系はシンプルで、最低限の機能のみを活用するのであれば月15,000通まで無料で利用でき、
その後は、加入者数に基づいて月額16ドルから費用が発生します。
無料で配信できる件数がデフォルトのアプリと比較しても多いので、実際に利用してから有料プランを検討すると良いでしょう。

3-3.Privy(プライビー)

参照:Privy ‑ Pop Ups, Email, & SMS for Shopify Stores| Shopify アプリストア

Privyはメール配信以外にもポップアップ機能が便利なShopifyアプリです。
ストア上でメルマガ会員登録を促す内容のポップアップを表示できるので、メルマガ登録でクーポンプレゼントなどの施策も行えます。
メルマガ配信の基本的な機能は全て利用可能で、サンクスメールやフォローメール、リマインドメールなどを自動的に配信することができます。
こちらの料金体系ですが、ポップアップ機能のみの利用であれば月平均5000PVまでは無料となっています。
メルマガ配信はインストールから最大100件の連絡先に対しては無料で配信を行えます。
その後は1,000件の連絡先追加ごとに月額15ドルの費用が発生する料金体系となっています。
無料体験期間があるので、実際に使用してから利用を検討すると良いでしょう。

4.Shopifyでメルマガを送る際のポイント

4-1.一目でわかるくらい短く、インパクトのある件名に

お客様にショップからのメールが送付された時に、ほとんどの場合は件名だけ見て終わってしまいます。まずはメールを開いてもらうことが最初のステップになるので、表示される文字数も考慮し、件名で内容が伝わるように考慮しましょう。
この件名が興味深いかどうかによってお客様は本文を読むかどうか決まります。
ターゲットが興味を引かれる内容を簡潔に書くようにします。
メルマガの配信対象になっているユーザーは、自社以外にもメルマガを受信している可能性が高いです。
他のメルマガに埋もれないよう、なるべくわかりやすい件名を設定することが効果的です。

4-2.本文も短く簡潔にする

メールを開いた後も大切なポイントがあります。
上記件名での説明に記載したように、ほとんどのユーザーは自身にとって有益な情報しか興味をもたず、それ以外の情報は飛ばしてしまいます。
そのため、ユーザーにとって極力有益な情報を提示できるよう簡潔な文章を心がけましょう。

4-3.ターゲットにあわせた配信時間を設定する

メルマガは配信する時間も重要です。
お客様の手が空いている時間にメールが読めるよう、ターゲット層の生活リズムを想定してメール配信をすることがおすすめです。
またターゲット層によっても生活リズムが異なるため、配信時間のテストを行いながらベストタイミングを探してみましょう。

4-4.結果を定量的に分析する

メルマガ配信が終わった後は定期的に出た結果に対して定量的な分析を行い、改善点や課題を見つけていくことが非常に重要です。
メルマガの効果測定を見る際に用いる主な数値は以下の通りです。

効果測定で見る数値

  • 開封率
    開封されたメールの数
  • クリック数
    リンクのクリック数/開封数
  • メルマガ経由の売上

5.まとめ

メルマガを行う目的の一つにECサイトの顧客との持続的な関係を構築できるという点が挙げられます。
通常、ネットショップでショッピングをした際に購入者は商品名は覚えていてもネットショップ名を記憶することはあまりありません。
しかし、商品購入後も定期的に有益な情報を送り、購入者に対し丁寧なアフターフォローを実施することで購入者にはブランドやショップ名も認知してもらえるようになります。
すると商品を繰り返し同じショップで購入してもらえる可能性があがり、リピーターやショップ自体のファン創出も期待ができます。

ご紹介してきた通り、まずはデフォルトのShopifyメールでのご使用をおすすめしますが、Shopifyメールで対応していない部分もあるので、自社のターゲット層や商品、ニーズに合わせて他のメルマガアプリの検討も考慮していくのが良いかと思います。

Shopifyをご利用されている、またこれからご利用を検討されている方は、本記事の内容を参考に、自社に最適なメルマガの配信方法を選んでいただければと思います。

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Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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