SNSとは|【楽天 R-SNS】のメリットから活用術まで
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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。
この記事では「楽天 R-SNS」についてご紹介します。
Contents
1 SNSについて
まずは、「SNS」について説明していきます。
1-1 SNS利用者の規模
まず、はじめにSNS利用者の動向が下記となります。
日本国内におけるSNS利用者数は8,270万人に到達し、ネットユーザー10,199万人のうち82.0%がSNSを利用しています。
SNS利用者数は年々増加しており、2024年末には8,388万人に到達する見込みで、ネットユーザーに対するSNS利用者数の比率は83.2%と推移する見込みです。
SNS利用率は、LINE:79.5%、YouTube :62.0%、Twitter: 55.9%、Instagram: 52.9%、Facebook:24.6%、TikTok:19.7%となりました。また、若者に人気であるTikTokの利用率はネットユーザー全体の約2割に留まっており、幅広い世代へと浸透していない状況です。それに反してLINEはコミュニケーションツールとして、普段使いのSNS(連絡手段)として世代を問わず定着しています。
実際にLINEでの利用者数が1番多い20代は98.1%、利用者数が少ない60代でも52.8%となっており、「幅広いユーザー属性を抱えるSNS」ということがわかります。
引用元:ICT総研「2022年度SNS利用動向に関する調査」
1-2 楽天市場の店舗運営者がSNSを活用するメリット
SNSを活用すると、楽天市場内の自店舗にSNSのユーザーを集客することが可能になります。
検索表示対策などで集客を強化することはできますが、「楽天市場の会員」や「楽天市場の利用に慣れている会員」にしかアプローチできません。
新規属性の顧客を獲得するには、様々なユーザーが利用するSNSを集客チャネルに据えることがポイントになります。
SNSを上手く運用すれば、自社SNSアカウントから直接楽天市場の自店舗への誘導ができるなど、送客率を最大限高めることが可能です。
特にInstagramのショップ機能やLINE公式アカウントのリッチメニューやなどは、楽天市場の自店舗へのリンクを設定するのに最適な機能であり、自社商品の魅力を伝えながら、購買意欲の高まったユーザーを商品ページへの誘導が可能になります。
楽天市場で店舗運営をするEC事業者が、SNSを活用するメリットは大きく分けて2つあります。
①高い送客率
1つ目のメリットは「高い送客率」です。例えばLINE公式アカウントの機能にある「リッチメニュー」や「チャット配信」、「クーポン」などは直接楽天市場のショップへのリンクを貼れる機能となります。
またInstagramのショップ機能は、投稿する画像や動画に直接リンクを貼ることがことができるため、直観的にユーザーを自社ECへと遷移させることができます。つまり、スムーズに自社ブランドの魅力を伝え、ユーザーを商品購入画面へと最短で誘導できるのです。
Instagramのショップ機能を利用して、投稿画面から直接楽天市場などのECモールへ誘導したい方も多いかと思いますが、ECモールへのリンクは張ることができません。
独自ドメインで運営している自社ECであれば、「Instagramの投稿画面」➡「Instagram内のショップページ」➡「自社ECサイト」という導線でユーザーを誘導させることが可能です。
Instagramのユーザーを獲得するには「自社ECサイトの構築」が必要になりますが、楽天市場のショップ+自社ECサイトの2本柱でEC運営ができるため、集客・販促施策の幅が広がると思えば良い機会になります。
②自社ブランドに興味・関心のある新規顧客を獲得できる
2つ目のメリットは「自社ブランドに興味・関心のある新規顧客を獲得できる」ことです。楽天市場内のみで集客を行っていると、楽天市場のショップに訪れるユーザーは「楽天市場の会員」もしくは「検索エンジンから流入するユーザー」に偏ってしまいます。
そうしたユーザーの多くは、「自社ブランド」よりも「商品」の方に目が行きがちで、より安い商品があれば別のショップで購入する可能性もあります。つまり、自社ブランドへ長期的に利益をもたらす「優良顧客」ではない可能性があるのです。
一方、SNSから集客するユーザーは、自社ブランドのSNSアカウントを通過しています。実はここがポイントで、ユーザーが自社ブランドの世界観やコンセプト、SNSのアカウントから感じ取るブランドイメージを経て、楽天市場内のショップへとたどり着くことになります。
「一度自社ブランドのSNSアカウントを通過したユーザー」が楽天市場のショップに来ていることを想像してみてください。
中には「自社ブランドの投稿を複数回見ており、ブランドの世界観に惹かれて訪れたユーザー」がいるかもしれません。
さらに、「その商品がほしいと思ったことは今までなかったのに、世界観や投稿内容やに共感してしまって、いつの間にか楽天市場のショップにたどり着いていた」というユーザーがいても不思議ではありません。
1-3 SNSで発信する内容のポイント
①自社商品の投稿ばかりをするのはNG
意外かと思いますが、実は「自社商品の投稿ばかりをするのはNG」であることを認識することが重要です。何故なら、本来SNSとはユーザー同士で交流することが目的の媒体だからです。
商品の訴求や、購買を支援するのがECプラットフォームの役割だとすれば、SNSはブランドへの興味・関心の醸成、購買以外の部分でのユーザー同士の関わりを見出す場所となります。
そのため、商品の機能面や他社比較ばかりを押し出すのではなく、ブランドが大切にしているコンセプトや世界観などを投稿に反映していくことがポイントとなります。
昨今の世の中の価値観は、お金を払って物欲を満たすことよりも、精神的な豊かさを求めるように変化してきています。
つまり、『モノ消費』ではなく『コト消費』の需要にシフトしてきています。
例えば、その商品を購入すると、どんな素敵な『コト』が待っているのか?を訴求すると「いいね!」がつきやすい傾向にあります。
1-4 SNS媒体ごとの活用術は?
LINE公式アカウント|お得な情報や商品情報を発信する
最も利用者数が多いLINEで運用する場合は、LINE利用者一人一人にアプローチしやすい「LINE公式アカウント」を利用します。
LINE公式アカウントには企業やブランドがLINEを使った快適な集客活動が行えます。
メルマガは他のメールに埋もれてしまって見てもらえない、 といったこともありますが、LINEは気軽にメッセージができることから、メルマガと比較すると開封されやすいという特徴があります。
また、LINEの友だち追加をしてくれたユーザーに送付できる「クーポン」は、「A商品を楽天市場内のショップで購入するユーザーに限り、1,000円割引のクーポン適用」といった条件を設定し、友だち追加を行ったユーザーに効果的にアプローチすることができます。
Instagram|ハッシュタグキャンペーンを行う
Instagramの場合はフォロワーという形で見込み顧客が把握できるため、フォロワーに向けた情報発信を行うことができます。
ハッシュタグキャンペーンなどを行い、ある商品の名称やキャッチコピーなどを含めた投稿をユーザーに促します。
そうしてユーザーが投稿したコンテンツは、「UGC(User Generated Contents:ユーザー生成コンテンツ)」と呼ばれ、自社アカウントがタグ付け・メンションされた際に、自社アカウントのストーリーズにて再投稿(リポスト)することが可能です。
ストーリーズ機能は24時間で消えてしまいますが、アカウントの状態をリアルタイムで伝えることができるツールとなります。例えばキャンペーン期間中であれば、キャンペーンに参加してくれたユーザーの投稿をリポストし、自社コンテンツとしても利用することができます。
2 楽天 R-SNSについて
最後に、楽天市場ストアとSNSを掛け合わせることができる、「楽天 R-SNS」について説明していきます。
2-1 楽天 R-SNSとは
「楽天 R-SNS」とは、楽天市場が提供する出店店舗向けのSNS活用サービスです。(情報発信ツール)
(参考:楽天市場への出店・開業案内 「R-SNSとは」)
楽天市場ではガイドラインにて「外部サイトへのリンクの設置」が禁止されていますが、この楽天 R-SNSを利用することで、店舗内に自社ブランドのSNSアカウントのリンクバナーを設置することができたり、メルマガ内にSNSリンクを設置したりといった行為が可能になります。
2-2 楽天 R-SNSを利用するメリット
①既存顧客以外のユーザーへとアプローチできる
楽天 R-SNSを利用するメリットは、先述した「SNSを利用するメリット」と関連して、既存顧客以外のユーザーへとアプローチできる点です。楽天 R-SNSを利用することで、楽天市場の店舗ページ内にバナーを設置して、LINE公式アカウントの友だち登録や、Instagram等のフォロワー募集を行うことができます。
自社ブランドのメルマガを受信していないユーザーや、楽天市場ユーザーにもSNSの接点を持つことができます。
先述したSNSを活用するメリットは、「SNSから楽天市場」という流れでしたが、楽天 R-SNSを活用することで、「楽天市場」➡「SNS」という流れも生み出すことで、より新規顧客獲得の相乗効果が期待できます。
2-3 楽天 R-SNSの利用料金
楽天 R-SNSは初期費用無料・月額費用3,000円(税別)を支払うことで利用できます。この月額費用を支払うことで、楽天市場とSNS自社アカウントをリンクで繋げるようになります。ここで利用できるSNSはInstagram、LINE公式アカウント、Facebook、ROOMとなります。
引用元:https://navi-manual.faq.rakuten.net/promotion/000028422?l-id=ManualLeftNavi
※LINE公式アカウントで有料プランをご利用する場合は追加料金が発生します。
ただし、楽天 R-SNSのアカウントは楽天市場専用のアカウントとなります。楽天市場用のアカウントから、自社ECサイトへの送客は、利用規約や楽天市場の出店規約、ガイドラインで禁止されているので注意が必要です。
2-4 楽天 R-SNSの申込み手順
R-SNSの申し込みは以下の手順で簡単におこなえます。
R-SNS利用申込/契約状況確認をクリックし、以下の項目にチェックを入れ「入力内容を確認する」をクリック
以下の「申し込む」ボタンクリックで申し込み完了です。
利用可能までにかかる日数については以下です。
- Facebook…5営業日程度
- Instagram…5営業日程度
- LINE公式アカウント…最短4~最長10営業日程度
- ROOM…5営業日程度
2-5 楽天 R-SNSの注意点
①外部サイトやSNSへ誘導することは禁止
楽天 R-SNSアカウントは楽天専用なので、外部サイト,SNSへ誘導することは禁止されています。
違反した場合は、R -SNSが利用できなくなりますので、注意が必要です。
②年間契約のため途中解約できない
年間契約のため途中解約はできず、契約開始日から1年間は契約が継続されます。SNSを利用していない場合でも料金は発生しますので注意が必要です。
3 まとめ
以上、SNSを活用するメリット、そして楽天 R-SNSを活用することでより多くのユーザーに自社ブランドを認知してもらい、ECサイトの集客拡大に繋がることをお伝えしてきました。
SNSの自社アカウントを運用し始めた頃は手探りの状態が続くと思います。しかし、ユーザーの反応などを継続的に注視することで、発信内容の方向性や適切なコンテンツとは何かが少しずつ見えてくるはずです。媒体ごとの特徴を意識して、最大限自社ブランドの魅力をユーザーへ向けた投稿を意識してみてください。
SNSが活用でき、楽天 R-SNSを掛け合わせることができれば、多様な新規顧客を獲得できるようになります。
楽天 R-SNSやSNSアカウント、ECサイトの運用方法のコツなどをさらに知りたい方は、ぜひお気軽に弊社へご相談いただけますと幸いです。
今回は、楽天市場におけるSNSの活用方法を説明しましたが
EC全般におけるSNSの使い方については、下記記事で詳しく解説しているので読んでみてください。
株式会社Proteinum 代表取締役