【サイト運営者必見】薬機法・景品表示法も併せて解説!Proteinumのデザイン制作事例
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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。
今回は弊社で作成したデザインの事例をご紹介いたします。楽天やモールへの対応に特化した弊社ならではのノウハウはもちろん、薬機法や景品表示法についても解説しておりますので、デザイナーはもちろんサイト運営者の方も参考になれば幸いです。
①楽天 サプリメント ランディングページ 制作事例
弊社のクライアント様へ実際に納品したページをご紹介します。まずは基本的なランディングページの構成方法を説明していきます。
https://item.rakuten.co.jp/koritoreru/broadbifi
1.楽天 サプリメント ランディングページ概要
本ページは腸内フローラを整えるビフィズス菌のサプリメントです。同サイト上には他にも乳酸菌のサプリメントがありますが、その中でもより効果にコミットする用に開発されたワンランク上のビフィズス菌サプリメントです。
ランディングページ(以下、LPと呼びます)を作る際は、このように作成する商品ページがどのようなポジションで、誰に向けたページで、どのような点をアピールしたいのかをまずははっきりと方向性を定めておく必要があります。
他にも、ページのデザインを作成する際には以下のポイントを押さえ、競合調査も忘れないようにしましょう。
- 同業他社はどのようなページを作っているか、どのような点をアピールしているか
- ベンチマークにしているサイトがあれば、デザインの参考にする
2.楽天 サプリメント ファーストビュー構成
ファーストビューは最初に目に入る画像のことです。今回のLPは腸活がメインの訴求となります。
キャッチコピーはついついたくさん入れてしまいがちになりますが、以下の様に分けるとすんなりと頭に入ってきます。最初の項目でも述べましたが、まずは情報整理を行い「何を一番訴求したいのか?」を優先順位をつけていきましょう。
- 大キャッチコピー(大腸の環境を「良好にする」)
- 中キャッチコピー(毎日うれしい、わたしの腸活。)
- 訴求ポイント(右の丸2個)
メインビジュアルや広告画像などにも言えますが、人物写真を使用することによりクリック率や滞在時間が上がるというデータもあります。今回は「腸活ですっきりした毎日」をイメージさせやすいように、20~30代ぐらいの笑顔の女性をメインビジュアルにしました。
補足1:景品表示法について
また、ここからは景品表示法のお話しになるのですが「訴求ポイント(右の丸2個)」内とキャッチコピーに記載されている※1、※2に対する注釈が下のほうに小さく記載されているのがあるのがわかりますでしょうか?
「〇人が推奨」「〇%が満足いただけました」というような具体的な数字を記載するときは、必ず根拠となるエビデンスが必要になります。
「日本一」「日本初」というようないわゆる最上位表現についても注意が必要です。
補足2:景品表示法の具体的な要件
今回のような表記を行う場合、最低でも以下の2つが必要となります。
この2つの要件の具体的な考え方は、「不当景品類及び不当表示防止法第7条第2項の運用指針」において詳細に示されています。
- 試験・調査によって得られた結果(年数含む)
- 専門家、専門家団体若しくは専門機関の見解又は学術文献
簡単に言うと、消費者に誤った情報を与えないというのが目的になります。
景品表示法によってこれらは定められており、実際に根拠がない記載で消費者庁からの指摘を受けている企業は意外と後を絶ちません。
LPや広告画像の作成時は、景品表示法についても詳しく知っておきましょう。
参考:景品表示法について(消費者庁ページ)
3.楽天 サプリメント お悩み訴求
よくあるお悩み訴求です。
商品ページを見た人に「自分もそうかも?!」と思ってもらい、購入を促進するために入れ込みます。
4.詳細の説明
ここから、ビフィズス菌の説明を入れ込んでいます。
実はこのLPのワイヤー構成からデザインまでを一括で担当した社員は、ビフィズス菌や腸内細菌のことを詳しく知らなかったため、まずは調べることから始めましたが、逆にそれが商品ページのわかりやすさに繋がりました。
商品のことを全く知らず、初めて見る人に向けた目線というのはLPにおいてとても大事な点です。用語や説明など、誰が読んでもわかりやすいような構成を心掛けましょう。
そして再度商品のウィークポイントの紹介です。
お悩み→そのお悩みを解決するにはこれが必要→そのお悩みを解決できるのはこの商品です!というような流れになっているので、スムーズに読み込めるのではないでしょうか。
訴求したい点も「ポイント1」「ポイント2」と大項目に分けて記載することで、テキストすべて読まなくても大項目だけ読んでいればなんとなく商品の良いところがユーザーに伝わります。
実は、この「なんとなく伝わる」というのはLPにおいて非常に重要な要素です。
とても長いLPや短いLPでも、商品のウィークポイントや概要を把握できるか・できないかという点でCVが大きく変わってきます。
これは色々な目線からの研究が必要になるので、LPを作成した後もヒートマップや滞在時間なども踏まえ、徐々にアップデートしていきましょう。
5.楽天 サプリメント 締めの画像
最後に、商品についての開発の思いや改めて強調したい点などを掲載します。
この時に未来像(今回の場合はお腹の問題が解決されて、すっきりとした状態)を入れることで、印象を残すことができます。
補足:デザイン構成について
今回のLPですが、実は各エリアを可能な限り正方形で作成しています。
わかりましたでしょうか?
正方形で作成することで、楽天の商品ページには欠かせない商品詳細画像にもスライスするだけで簡単に掲載することができます。
これはかなり時短であり工数も削減できるテクニックなので、覚えておきましょう。
商品ページの登録方法については、以下記事でもご紹介しているので、参考にしてみてください。
②楽天 ダイエット食品 ランディングページ
次に、ダイエットに特化したハーブティーのランディングページをご紹介します。
https://item.rakuten.co.jp/risou/938220_3
1.楽天 ダイエット食品 ランディングページ概要
今回はダイエットをサポートする成分が含まれたハーブティーの商品ページです。おいしさにもこだわり、体の中からキレイを整える成分が含まれています。
基本的な構成は先ほどのLPと同じですが、今回は「ダイエット」という薬機法に携わる内容が主なテーマとなりますので、薬機法や機能性表示食品について言及していきます。
2.楽天 ダイエット食品 言い回しの表現方法
まずは先ほどのLPと同じく、未来像でユーザーにこうなれるかも、というポジティブな印象を与えます。
今回の画像のように「すっきりする」「サポート」などの文言を、さまざまな広告で見かけたことがある人が多いかと思います。
「痩身」「ダイエット」などの文言は、トクホ(特保/特定保健用食品)や機能性表示食品などの一定の基準を満たしていないと基本的に表示することができません。
1:特定保健用食品(トクホ)とは?
健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品です。表示されている効果や安全性については国が審査を行い、食品ごとに消費者庁長官が許可しています。
トクホを獲得するには厳しい審査はもちろん、かなりの費用が必要のため、ほぼ大手企業のみが獲得していると言っても過言ではないでしょう。獲得するとトクホマークが付与されるため、購入時に確認することができます。
2:機能性表示食品制度とは?
事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。販売前に安全性及び機能性の根拠に関する情報などが消費者庁長官へ届け出られたものです。
ただし、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。
先ほどのビフィズス菌サプリメントは機能性表示食品のため「大腸の環境を良好にする」のように具体的な効果の表示を行っています。
他にも栄養機能食品というカテゴリもあり、各食品の位置づけは以下の様になっています。
今回のダイエットティーは「食品」カテゴリ内の「一般食品(健康食品)」に該当するため、機能性の表示が行えず、痩身効果を彷彿とさせる言い回しはNGです。
参考ならびに引用元:消費者庁「機能性表示食品って何?」https://www.caa.go.jp/notice/assets/150810_1.pdf
4.薬機法と機能性表示食品の違い
先ほどの表の下に「医薬品」「医薬部外品」カテゴリがありますが「医薬品」「医薬部外品」は以下の商品が該当し、これらは「薬機法」の対象となります。
薬機法の正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」です。2014年に「薬事法」から「薬機法」へと改正されています。
- 医療機器-コンタクトレンズ、血圧計等
- 医薬品-かぜ薬等
- 医薬部外品(薬用化粧品)-うがい薬、日焼け止め等
- 化粧品-シャンプー、メイク用品等
薬機法は機能性表示食品と異なる広告規制があり、より厳しく定められています。薬機法と今回の食品との関係ついては、次の項目で詳しく解説します。
3.楽天 ダイエット食品 レビュー掲載の注意
今回のページでは実際に商品を購入したユーザーの口コミを掲載しています。
抜粋するレビューでも注意が必要で、薬機法に抵触しないものをピックアップしましょう。
1.「健康食品」と薬機法の関係
今回の様に「一般食品」でかつ、健康に特化した商品は、以下の表の一番左にあるその他のいわゆる「健康食品」と呼ばれるものです。
これらは法律上の定義は無く、医薬品以外で経口的に摂取される、健康の維持・増進に特別に役立つことをうたって販売されたり、そのような効果を期待して摂られている食品全般を指しているものです。
一般食品が「ダイエットに効果あり」「2週間で○キロ減」など、具体的な効果効能を謳ってしまうと、薬機法の医薬品と見なされてしまい、薬機法に抵触するため注意しなくてはなりません。
これは実際の購入者の声を引用したレビューでも同様に適用されます。
2.薬機法 注意すべき文言
では具体的にどのような文言に注意すればよいのでしょうか?詳細は薬機法チェックを行う企業に依するのが望ましいですが、大まかな点では「具体的な体の部位」が「具体的な効果」を禁止しているため、以下の文言の掲載は避けましょう。
- 治る
- 改善
- 安心
- 安全
- 効果
また、楽天市場ではレビューの改変を規約で禁じている点も忘れないでください。
楽天 ランディングページ 終わりに
今回は基本のLPの構成の後に、薬機法などについても併せて解説いたしましたが、いかがでしょうか?
LPについての構成は本件と重複する点もありますが以下記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、集客も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
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こちらの記事が皆様のお役に立てていますと幸いです。
株式会社Proteinum 代表取締役