Amazonの販売機会拡大ツールを活用した売上アップの方法を解説!
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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。
数あるECモールの中でもAmazonは出店のハードルが比較的低いため、多くの個人や企業がセラーとして参加しています。しかし、出品は簡単に行えても売上を伸ばし続けることは難しく、悩んでいる出品者が多いのも事実です。
本記事ではAmazonの売上改善手法についてご説明いたします。
Amazonには、「販売機会拡大ツール」という便利な機能がありますので、今回は販売機会拡大ツールの内容に沿ってご説明していきます。
Contents
1.Amazonの販売機会拡大ツールとは
Amazonには販売機会拡大ツールという機能があります。
売上を成長させるために実行できるアクションについて提案してくれる機能です。
出品者の商品の販売可能性の評価や、類似商品に対するおすすめのアクションの完了後に他の販売パートナーで発生した売上増加など、様々なデータに基づいて提案がされます。
amazon側でセラーに実施してほしいアクションが掲載される傾向にあると考えられますが、実施しておいて損はないため、可能なところから手を付けていきましょう。
2.販売機会拡大ツールで表示される指標
販売機会拡大ツールには、各種指標が表示されています。これらの指標は毎週更新されるので、商品の動向チェックに活用しましょう。以下で、各指標について説明していきます。
1.売上の増加見込み
売上の増加見込みは、商品に対して90日前に特定のアクションを実行したと仮定し、90日経過後に獲得できると考えられる売上の増加を試算しています。
2.純利益の獲得
これは、90日前にこのアクションを実行した場合に、90日経過後の純利益として得られる可能性がある金額です。
Amazonでは、商品1点あたりの純利益の増分を算出し、過去90日間の販売点数の合計に適用しています。
3.日次セッション
過去30日間に購入者がこの商品を閲覧した1日の平均セッション数。
矢印とパーセンテージは、ページの閲覧を過去30日間と比較して、どのような傾向を示すのかを表します。
4.ASINのコンバージョン率
過去30日間に購入者がこの商品(ASIN)を閲覧した合計セッション数に占める購入された商品の割合です。
購入者がこのASINを閲覧後、出品者から商品を購入したセッションの平均を%で示しています。
矢印とパーセンテージは、この割合を過去30日間と比較して、どのような傾向を示すのかを表しています。
5.カテゴリーコンバージョン率
カテゴリー内のすべてのASINに関して、過去30日間に購入者が商品を閲覧した合計セッション数に占める購入された商品の割合です。
同一カテゴリー内のすべての出品者が対象で、購入者がASINを閲覧し、その後購入したセッションの平均を%で示しています。
パーセンテージと矢印は、この割合を過去30日間と比較して、カテゴリーレベルでどのような傾向を示すのかを表します。
6.売上ランキング
過去30日間における、この商品の平均売上ランキングです。
矢印は、過去30日間の平均売上ランキングと比較して、このASINが移動したランキング位置の数を示しています。
7.在庫数
これは、在庫管理にある出品者のリアルタイムの在庫です。このASINで出品されているすべてのSKUを集計したものです。
3.各種販売機会拡大方法
Amazon側から商品に合わせて、どのような施策を実施すべきか提案がされます。
それぞれのアクションについて、説明していきます。
1.Amazon Vineへの登録
カスタマーレビューは、Amazonでユーザーがショッピングを楽しむ際の重要な要素です。
Amazon Vineは、新しい商品に必要とされるフィードバックを効率良く得ることを目的としたプログラムとなっており、Amazonが選択したレビュアーに商品を無料で提供することができます。
Amazon Vineについては、下記記事で詳しく解説しているので読んでみてください。
2.Amazon定期おトク便の割引を増やす
ロイヤルティプログラムであるAmazon定期おトク便(SnS)では、使用頻度の高い商品の定期配送を設定することで、購入者の時間と費用を節約できます。
このプログラムにより、商品のリピーターを増やし、ブランド認知度を高めることができます。
定期おトク便に参加すると、ASIN当たりの収益が平均20%以上増加すると言われています。
Amazonでは、定期おトク便の登録ステータス、在庫健全性レポート、現在の定期おトク便の割引レベルに基づき、出品者様の商品が定期おトク便の割引率に適しているかどうかを評価し、レコメンドをしています。
3.スポンサープロダクト広告の作成
スポンサープロダクト広告の実施推奨商品は、機械学習モデルを使用して、広告を掲載した場合にクリックされる可能性が高い商品が特定されます。
この予測は、説明、画像、購入者のレビューなど、お客様が商品について確認できる情報に基づいて実施されます。
その他、スポンサーブランド広告やスポンサーディスプレイ広告など、Amazon内の広告を積極的に使っていくことで露出を強化することができます。
4.ビデオを追加する
ビデオは、商品の使用法をデモしたり、商品を説明したり、商品独自のストーリーを伝えたりする優れた方法です。
効果的に活用すれば、ビデオをアップロードすることで、お客様の注目度が高まり、売上の向上につながる可能性があります。
商品にビデオをアップロードすると、商品詳細ページで商品の画像の横に表示されます。アップロードしたビデオは、検索やホームページなどの他のページにも表示される場合があります。
5.メイン画像を追加する
メイン画像のない商品は、購入者の検索結果に表示されません。メイン画像は、商品詳細ページで購入者が最初に目にする画像であり、検索結果ページおよび閲覧ページにも表示されます。
Amazonのシステムは、不備のあるメイン画像をリアルタイムで検知し、商品の検索結果に影響が出るため、頻繁に画像を確認することをおすすめします。
6.商品紹介(Aプラス)コンテンツの作成
高品質な商品紹介コンテンツは、コンバージョンの増加で売上を改善し、購入者に商品をよく理解してもらうことにより返品の削減につながります。
上記4.と同様に、ビデオコンテンツも追加することができるため、積極的に情報をアップしていくようにしましょう。
7.商品紹介コンテンツの比較表を作成
商品紹介コンテンツに比較表モジュールを追加すると、一定期間の売り上げが向上する可能性がある商品に提案がされます。
比較表モジュールは、同じ商品ラインにある複数の異なる商品の要素を比較したり、同じブランド内の関連商品を一緒に購入してもらう目的として使用したりできます。
商品紹介コンテンツマネージャーでは、比較表モジュールを含めるために商品紹介コンテンツを編集することができます。
比較する商品を少なくとも2つ選択して、商品画像、比較指標、それぞれのASIN情報を選択します。
下書きを完成後、送信します。審査は数日ほどで完了します。
商品紹介コンテンツが承認されると、24時間以内に商品詳細ページに表示されます。
商品詳細ページでは、購入者が比較表から各商品の商品詳細ページに簡単にアクセスできるようにリンクが生成されます。
4.まとめ
今回はAmazonの販売機会拡大ツールについて説明してきました。販売機会拡大ツールはamazon独自のアルゴリズムで売上があがる可能性が高いアクションを提示してくれます。
一方で、必ずしも売上が上がるわけではないので、一つの参考としながら実際の改善アクションを実行していくことが大切です。
Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、集客も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
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株式会社Proteinum 代表取締役