Amazon「スポンサーディスプレイ広告」とは?種類・設定方法まで解説!

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この記事でわかること
・ Amazonの広告の種類
・スポンサーディスプレイ広告の掲載場所
・スポンサーディスプレイ広告の設定方法

本記事では、スポンサーディスプレイ広告の概要から種類と出稿方法について詳しく解説していきます。

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1.Amazon スポンサーディスプレイ広告とは

まず、Amazonのスポンサーディスプレイ広告の概要をお話しする前に、Amazonの出稿できる広告の種類についてお話しします。

1-1.Amazonで出稿できる広告の種類

Amazonには、各種目的に合わせて出稿できる広告があります。
まずは、どのような広告があるか紹介していきますので、しっかりとついてきてください。
主に以下5つの広告がアマゾンには存在しますが、基本的に使用するのは上の三つ、「スポンサー」が頭につく三つの広告です。

  • スポンサープロダクト広告
  • スポンサーブランド広告
  • スポンサーディスプレイ広告
  • ストア広告ディスプレイ広告
  • 動画広告カスタム広告

今回は最も使用するケースが多い、「スポンサーディスプレイ広告」に焦点を絞って解説をしていきます。

その他の広告について、以下の記事でアマゾンの広告の全体像をまとめておりますので、合わせて見てみてください。

1-2.Amazonスポンサーディスプレイ広告とは

Amazonスポンサーディスプレイ広告は、商品やブランドを特定のターゲットユーザーに表示する広告です。これにより、購入意欲の高い顧客に効果的にリーチできます。広告はAmazonのサイト内外に表示され、ターゲティングオプションにはオーディエンスターゲティングやリマーケティングがあります。設定はAmazon広告コンソールから簡単に行えます。
この広告は、見込みユーザーに対して、最近自社商品を閲覧したものの購入に至らなかったユーザーをリマーケティングすることで購入を促進するのに役立ちます。クリエイティブ(広告素材)は、自動生成されたディスプレイクリエイティブを利用することも、カスタムクリエイティブを使用することもできます。

1-3.Amazonスポンサーディスプレイ広告の掲載場所

続きまして、スポンサーディスプレイ広告の掲載場所についてご説明いたします。

①Amazon商品詳細ページ内

主な掲載場所は以下となります。
購入者が商品ページに入ってきたときに見える、いわゆるファーストビューや、レビュー付近などに掲載がされます。

  • 商品詳細ページ上部
  • カート下
  • 画像付近
  • レビュー付近

②Amazon検索結果内

検索結果画面ではそれぞれ以下の位置に記載されます

③Amazonトップページ

ターゲティングをオーディエンスに設定した場合、Amazonのトップページにも掲載される場合があります。

④Amazon以外のアプリやサードパーティWebサイト

2023年1月、Amazonより出品者宛に以下の内容がメールで通知されました。

新機能でAmazon以外のオーディエンスにもリーチ可能なスポンサーディスプレイ広告がAmazon以外の他のウェブサイトにも表示されるようになりました。
これにより、Amazon内外両方の掲載枠に広告が表示されるようになり、従来よりも幅広いオーディエンスにリーチを拡大し、ブランドの認知度を高め、商品の検討を促すことが可能になりました。
この新機能により、Amazon上の掲載枠だけでなく、Amazon以外のインターネットのウェブサイトやサードパーティアプリにもスポンサーディスプレイ広告が掲載されます。
広告主様は特に追加の設定をする必要はありません。Amazon内外ともにターゲティング戦略に基づいて自動的に掲載枠が選択され、広告掲載商品の商品詳細ページにトラフィックを誘導できるように最適化されます。

つまり、設定しているターゲティング次第で、既存キャンペーンや今後作成するキャンペーンが外部のサイトやアプリに配信される可能性があるとのことです。

Amazonの該当ページには「掲載枠は、Twitchまたはサードパーティのアプリやウェブサイトなど」と記載されています。

参考:https://advertising.amazon.com/ja-jp/library/guides/sponsored-display-guide

1-4.Amazonスポンサーディスプレイ広告の課金方法

スポンサーディスプレイ広告は、クリック課金制(CPC)とビューアブルインプレッション1,000回あたりの単価(vCPM)の価格設定オプションに対応しており、キャンペーン最低出稿額要件はありません。また、1日の入札額と予算を指定することができ、必要に応じて入札額の変更やキャンペーンの一時停止が可能です。
引用:https://advertising.amazon.com/ja-jp/solutions/products/sponsored-display

1-5.Amazonスポンサーディスプレイ広告の種類

スポンサーディスプレイ広告のターゲティングオプションについて、ご説明いたします。

  • 商品ターゲティング
  • オーディエンスターゲティング

上記2種類がありますので、それぞれ以下で分けてご説明いたします。

①商品ターゲティング

商品ターゲティングとは、広告掲載商品や類似商品、および関連カテゴリーを『閲覧している』オーディエンスに広告を露出することです。これにより、競合商品のページを見ているユーザーに自社製品を表示して購入の可能性を高めます。

さらに、価格、レビューの星の数、ブランド名、プライムの利用資格など、細かくターゲティングを設定することも可能です。これにより、より具体的で効果的な広告キャンペーンを実施できます。

②オーディエンスターゲティング

新規顧客だけではなく、広告商品を閲覧したオーディエンスへのリターゲティングが可能になり、
Amazon内における関連性の高い購入者にリーチ可能な「過去の行動を基にしたターゲティング」となります。

2.Amazonスポンサーディスプレイ広告の4つのメリット

2-1.リターゲティングができる

スポンサーディスプレイ広告最大の特徴は、リターゲティング機能です。
一度自社商品のページを訪れたものの購入に至らなかったユーザーや、同カテゴリーの商品を検討したユーザーに対して再度広告を表示することが可能です。

▼リターゲティングの仕組み

  1. ユーザーが自社商品の詳細ページを閲覧
  2. 購入せずに離脱
  3. その後、Amazon内外のページ閲覧時に再び自社広告が表示

この流れにより、すでに商品に関心を示したユーザーへ繰り返しアプローチできます。
一度離脱した見込み客の「購入意欲を再燃」させ、コンバージョン(購入)に結びつけやすくなるのが大きな利点です。


2-2.新規顧客を獲得しやすい

スポンサーディスプレイ広告は新規顧客の獲得にも強い広告形式です。
なぜなら、Amazonサイト内だけでなく、Amazon以外の提携サイトやアプリにも広告が表示されるため、潜在顧客層へのリーチが広がるからです。

たとえば、他のWebサイトを閲覧している際にも、自社商品の広告が表示されることがあります。これにより、まだ自社商品を知らない層に対しても認知拡大が可能になります。

ただし、「誰に広告を見せるか」というターゲティング設定を誤ると、無駄なコストが発生することも。
広告出稿前には、明確なターゲットを設定し、適切な配信条件を選択することが重要です。


2-3.インプレッションの増加を期待できる

スポンサーディスプレイ広告は、掲載可能な場所が多く、インプレッション(広告表示回数)の増加が見込めます。
インプレッションが増えることで、商品やブランドの露出度が高まり、最終的な購入率アップにもつながります。

さらに、詳細なターゲティング設定により、より関心度の高いユーザー層に広告を届けることが可能。
「見てもらう機会」を増やしながら「購買意欲の高い層に的確にリーチ」できる点が、この広告形式の大きな魅力です。


2-4.広告の掲載箇所が幅広い

Amazonスポンサーディスプレイ広告は、Amazon内外に多彩な掲載先を持ちます。

▼主な掲載箇所

  • 商品詳細ページの右側・下部
  • カスタマーレビュー横
  • 商品検索結果ページ上部
  • おすすめ商品の下部

さらにAmazon外部のWebサイトやアプリにも配信可能。
そのため、購買意欲が高まるタイミングで効果的に訴求できることが特徴です。
ブランドの露出強化だけでなく、リピート購入促進にもつながります。

3.Amazonスポンサーディスプレイ広告の2つのデメリット

3-1.CPA(顧客獲得単価)が高くなるリスク

効果的な広告ではあるものの、**CPA(Cost Per Acquisition/顧客獲得単価)**が高くなる傾向があります。
配信範囲が広く、新規顧客へのアプローチが中心になるため、クリック数の割に購入率が低い場合、コストが膨らみやすいのです。

▼例

  • 広告クリック数:1,000回
  • 購入者数:10人
  • クリック単価:100円
    → CPA = 10,000円

このように、広告をクリックしても購入に至らないケースが多いとCPAが上昇します。
したがって、広告運用ではクリック率(CTR)だけでなく**コンバージョン率(CVR)**の最適化が欠かせません。


3-2.掲載・効果が出るまで時間がかかる

Amazonスポンサーディスプレイ広告は審査や配信最適化に時間を要するため、即効性が低い点にも注意が必要です。

  • 広告審査:通常3営業日程度(内容により延長あり)
  • 効果の実感:配信開始から約1〜2週間

広告が最適化され、AIによるターゲティング精度が高まるまでには一定の期間が必要です。
したがって、短期的な成果を求めるのではなく、データを蓄積しながら改善していく中長期運用を意識しましょう。

4.Amazonスポンサーディスプレイ広告の設定方法

続きまして、具体的な設定方法についてご案内いたします。

①右側のスポンサーディスプレイ広告「続ける」を選択

②キャンペーン名と1日の予算、広告グループ名を入力

③広告を回したい商品を選択

④ターゲティングを選択

上記でご説明した、①商品ターゲティングと②オーディエンスの二種類から選択します。

⑤入札を設定する

また、入札額の最適化には以下の通り3種類あります。

  • ビューアブルインプレッションに合わせた最適化
  • ページの訪問数に合わせた最適化
  • コンバージョンに合わせた最適化

⑥ターゲティングの詳細設定

入札額を設定後の流れは④で「商品ターゲティング」を選択した場合と「オーディエンス」を選択した場合で異なります。
商品ターゲティングを選択した場合は、ターゲットに設定する商品を選択します。ターゲットとなるカテゴリや商品を選択します。

<オーディエンスを選択した場合>

オーディエンスには2種類あります。

・Amazonオーディエンス

インマーケットは、 特定カテゴリの商品を購入したアクティブユーザーに対して、カテゴリごとでターゲティングが可能となります。
ライフスタイルは、広告運用者はライフスタイルごとでユーザーにターゲティング可能となります。
興味は、 Amazonはユーザーの購買行動をもとに、興味のあるカテゴリを分析し、興味のカテゴリごとにターゲティングが可能となります。

・閲覧リマーケティング

⑦クリエイティブを作成する

最後にクリエイティブを作成します。
カスタマイズすることもできますが、既存のクリエイティブを使用して販売することも可能です。

5.Amazon「スポンサーディスプレイ広告」まとめ

今回はAmazonのスポンサーディスプレイ広告について解説をしてきました。
なかなか上手く登録できない場合は、テクニカルサポートに問い合わせをしてみるとよいと思います。
弊社では広告運用はもちろん、商品登録代行や、売上向上に向けた運営代行のご支援を行っておりますので、不明点等ございましたら是非お問い合わせください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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