Amazon スポンサーブランド動画広告とは?特徴や要件、配信方法について解説

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1.はじめに

Amazonスポンサーブランド動画広告は、Amazonの数ある広告の中でも比較的新しいもので(2020年12月から)、テキストや画像だけでは伝えきれない商品の魅力を動画でユーザーに伝えることができます。
本記事では、スポンサーブランド動画広告の特徴、動画広告制作時のポイントや、配信方法について徹底解説します。

2.Amazon スポンサーブランド動画広告とは?

Amazonの検索結果や商品ページに掲載することができる動画広告の一つです。
この広告を利用することで、キーワードやカテゴリー、商品を通じてターゲットを定め、クリック課金制でブランドストアや商品の詳細ページに誘導することができます。

2-1.Amazon スポンサーブランド動画広告の掲載箇所

掲載すると検索結果ページや詳細ページに表示されます。(下記水色枠箇所)

ASINで指定した商品と動画がセットで掲載されます。
他の検索結果に表示されている商品が商品が複数表示されている箇所に、商品+動画を表示でき、ユーザーの目を引く大きな枠で表示されます。

出典:Amazon検索結果

2-2.特徴①動画でより具体的に商品の魅力が伝わりやすい

テキストや画像だけでは表現しきれない商品の特徴や魅力を、より効果的かつ具体的にユーザーに伝えることが可能になります。

人は動くものに目が向けられるため、ユーザーの興味を引くことができ、特に利用シーンをリアルに伝えることができます。
また、商品の使用方法や効果を実際に映像で見せることができるため、ユーザーは商品の有益性を評価しやすくなり、購入に繋がりやすくなります。

例えば、Tシャツの広告であれば、人が着用しているシーンを動画にすることで、実際サイズ感や色味を具体的にイメージしやすくなります。

2-3.特徴②CVRが高く、ROASも高い傾向

スポンサーブランド広告は例えばディスプレイ広告に比べて、CVR(コンバージョン率)が高く、ROAS(広告の費用対効果)も同様に高い傾向があります。

ディスプレイ広告に比べて競合が少ないこと、表示面が増えていることが要因としてあげられます。

2-4.Amazon スポンサーブランド動画広告に掲載できる動画の要件

掲載できる動画の要件は以下の通りです。

2-4-1.動画と音声の仕様

動画再生時間6~45秒(20秒以下を強くお勧めします)
動画のサイズ1280×720ピクセル、1920×1080ピクセル、または3840×2160ピクセル
ファイルサイズ500MB以下
ファイル形式.MP4または.MOV
アスペクト比16:9(正方形ピクセル)のみ
動画コーデックH.264またはH.265
動画のプロファイルメインまたはベースライン
フレームレート23.976fps、23.98fps、24fps、25fps、29.97fps、29.98fps、または30fps
動画のビットレート最小1Mbps(4Mbps以上を推奨)
動画スキャンの種類プログレッシブ
音声コーデックPCM、AAC、またはMP3
音声形式ステレオまたはモノラル
音声ビットレート最小96kbps
音声サンプルレート最小44.1kHz

※音声は必須ではありません。

出典:Amazon adsスポンサーブランド動画広告クリエイティブ

2-4-2.動画のガイドライン

動画が以下のガイドラインに準拠していることを確認してください。

  • レターボックスまたはピラーボックス形式: 動画コンテンツのいずれの側にもバーを表示しないでください。
  • 動画の最初や最後に空白または黒のフレームを使用することは許可されていません。
  • 動画広告では、説明(ナレーション、スピーチ、またはテキスト)が文章の途中で切れるような仕方で終了することはできません。

出典:Amazon adsスポンサーブランド動画広告ガイドライン

3.動画クリエイティブ注意点

3-1.20秒以内の動画

Amazon広告の公式ヘルプでは、広告動画を20秒以内にすることを強く推奨しています。これは、できるだけ短い時間でユーザーに興味を持ってもらえるような動画にするためです。

3-2.開始数秒で興味を引くような内容にする

動画広告は最初の数秒でユーザーの興味を引けるかどうかが非常に重要になります。
Amazonでも数秒以内に商品や興味深いものを紹介して、購入者の注目を集める事を推奨しています。
動画だと最後まで視聴してもらえるとは限らないからです。
商品の画像から開始し、ブランド名とロゴなどは後半に持っていくと良いでしょう。

3-3.音が無くても成立する動画にする

動画広告はデフォルトでミュート状態です。
動画の右下にあるミュート解除ボタンをユーザーがタップして初めて音声が聞こえるようになります。
商品説明はナレーションではなく、必ずテキストでも表示するようにしましょう。

事例:弊社作成動画


・テキスト量と可読性の観点から、表示時間を少し長めに調整。
・商品とのイメージに乖離が出ないよう、使用するフォントや色などは可能な限り商品紹介画像に合わせる。
・途中離脱を防ぐため、1秒以上静止画が続くことがないように作成。
・表示する情報はあえて目で追えるだけの量に限定。

4.Amazon スポンサーブランド動画広告の設定方法

4-1.キャンペーンの作成

キャンペーンページに遷移し、下記水色箇所の「キャンペーンを作成する」をクリックします。

キャンペーンの種類の選択で「スポンサーブランド広告」を選択し、下記項目を設定します。

  • キャンペーン名:任意の名前を入力
  • 開始日・終了日:指定がある場合は入力
  • 1日の予算:入力必須

4-2.広告グループの作成

続けて広告グループを作成します。

「動画」を選択、LPは以下どちらかを選択可能です。

  • Amazonのストア(サブページを含む)
  • 商品詳細ページ

4-3.広告用動画の指定

表示される対象商品一覧から、広告を掲載する商品を選択し、広告用動画を追加しましょう。
複数の画像と説明が記載された商品詳細ページがある商品を追加することをお勧めします。

※動画広告に写っていない商品を選択すると審査に落ちる可能性が高いのでご注意ください。

4-4.ターゲティングについて

ターゲティングの方法は以下二種類です。

  • キーワードターゲティング
  • 商品ターゲティング

4-4-1.キーワードターゲティング

キーワードは「完全一致」「部分一致」「フレーズ一致」のマッチタイプを選択できます。

参考:Amazon ads マッチタイプとターゲティンググループ

4-4-2.商品ターゲティング

特定の商品やカテゴリー、ブランドを選択して広告をターゲティングします。

5.Amazon スポンサーブランド動画広告の入札方法

以下三種類をそれぞれ解説していきます。

  • キーワードターゲティング
  • 商品ターゲティング
  • 除外ターゲティング

5-1.キーワードターゲティングの入札方法

推奨入札額、カスタム入札額、入札額の初期値が利用可能です。

スポンサーブランド動画広告は、まだ競合が少ないため
入札額は初めは低めに入れるのがおすすめです。

参考:Amazon ads ターゲティングキーワードと商品

5-2.商品ターゲティングの入札方法

前述のキーワードターゲティングと同じように推奨入札額、カスタム入札額、入札額の初期値が利用可能です。

5-3.除外ターゲティングについて

キーワードターゲティングと商品ターゲティングに分けてそれぞれ紹介します。

5-3-1.除外キーワードターゲティング

マッチタイプは「完全一致」と「フレーズ一致」があり、
設定したキーワードにより、商品検索ワードが設定済みの除外キーワードと一致した場合に、キーワードターゲティングを設定した広告またはオートターゲティングの広告が検索結果に表示されないようにできます。
除外キーワードを使用して、パフォーマンスの低いキーワードを除外できます。
広告費を削減し、広告費用対効果(ROAS)を向上させるのに役立てることができます。

5-3-2.除外商品ターゲティング

「除外ブランド」「商品の除外」で除外対象の商品を選択することが可能です。

ブランドを除外:ブランドを指定することでブランドに含まれる商品を一括で除外

商品の除外:商品を1つずつASINで指定して除外可能

  • 検索:ASINまたは商品で検索して1個づつ追加
  • リストを入力:ASINを入力
  • アップロード:ASIN情報をテンプレートを利用して一括でアップロード

6.Amazon スポンサーブランド動画広告 まとめ

Amazon スポンサーブランド動画広告の特徴や要件、配信方法について見てきました。

スポンサープロダクト広告を入稿したことがある方であれば特に迷うことなく入稿できる内容かと思います。
動画クリエイティブを準備する必要がありますが、Amazon内で動画を掲載できることは非常に魅力的です。

スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告は利用しているけれど、スポンサーブランド動画広告はまだという方はぜひご活用を検討ください。

Amazonの広告関連記事は以下からご覧ください。

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Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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