【2024年度最新版】Amazon スポンサーブランド広告とは?登録方法と活用方法について徹底解説!
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Contents
1.スポンサーブランド広告とは
スポンサープロダクト広告はブランドロゴ、カスタマイズ可能な見出しとともに最大3つの商品をAmazonの検索結果や閲覧した商品の詳細ページに表示することができる、検索連動型の広告です。
後述しますが、広告の掲載箇所が目につきやすい箇所に表示されるため、売上アップはもちろん自社のブランドの認知拡大にもつながるのが大きなポイントです。
1-1.ブランド登録を済ませている必要がある
スポンサープロダクト広告やスポンサーディスプレイ広告など、他のAmazonで出稿できる広告との大きな違いは、商標登録が完了している自社のブランドを持っており、さらにAmazonのブランド登録を済ませているセラーのみが利用できるというポイントです。
ブランド登録については、以下の記事でも詳しく説明を行っていますのでこちらを最初にご覧ください。
以下の記事にある通り、ブランド登録は用意するものも多く手間がかかりますが、その分スポンサーブランド広告で、露出の強化や転換率のアップにつながるため、手間をかけてでも対応いただければと思います。
1-2.スポンサーブランド広告の掲載枠
次に、広告の表示場所について説明します。スポンサーブランド広告は、検索結果の上部や商品詳細ページなど、PCおよびモバイルページの複数の場所に表示されます。以下で実際の検索画面を元に具体的な表示場所を説明します。
検索結果上部の表示例 (PC)
検索結果上部に表示されるため、非常に目につきやすいのが特筆すべき点です。
また、自社の商品ではないページにも、同カテゴリであれば表示させることができます。
競合他社のページから流入が見込めるという点が大きなポイントです。
検索結果上部の表示例 (モバイル)
PCでの表示と同じく、検索結果上部と商品ページ内に表示されます。
1-3.スポンサーブランド広告のリンク先
スポンサーブランド広告のリンク先は、クリックする場所によって以下の様に分かれます。遷移先で離脱が行われないよう、商品コンテンツを充実させたり、ストアページをしっかり作りこんでおきましょう。
- ブランドロゴか見出しをクリックした場合:Amazonストアもしくは専用のランディングページに遷移する
- 個別商品をクリックした場合:商品の詳細ページに遷移する
商品のコンテンツとして欠かせない、商品紹介コンテンツの作り方については以下の記事を参考にしてみてください。
2.スポンサーブランド広告のメリット・デメリット
次に、メリットとデメリットについて詳しく解説します。
1.スポンサーブランド広告のメリット
スポンサープロダクト広告と違い、商品ページだけでなくAmazonストアやカスタムしたランディングページに遷移させられることが特徴であり、検索結果上部に表示されるため転換率も高いのが特徴です。大きくまとめると、以下のようなメリットがあります。
- リンク先をAmazonストアに設定ができるため、複数商品の訴求が可能
- 検索結果画面の最上部に表示されるため、転換率が高い
- 動画や画像、ロゴなどでも出稿可能
- セグメントを絞ったキーワードでの出稿も可能
スポンサーブランド広告ではロゴや見出しを活用してブランドの情報やメッセージを広告訴求することが可能です。Amazonストアに顧客を誘導することもできるため、よりブランドの魅力を伝えることも可能です。
こうした特徴から、ブランドの認知度を高めながら商品の販売促進につなげることができる点がスポンサーブランド広告のメリットです。
2.スポンサーブランド広告のデメリット
メリットが多いスポンサーブランド広告ですが、デメリットもあります。
- 最低入札額が他の広告と比較すると高い
- 出稿前にブランド登録が必須
一つ目は最低入札額が高いことです。
スポンサーブランド広告はスポンサープロダクト広告やスポンサーディスプレイ広告に比べて枠自体が少ないため、競合との争いが激しくなりやすい傾向にあります。
そのため入札額が上がりやすく、費用がかかってしまうことが多いです。
おすすめの対処法はスポンサーブランド広告の配信期間を効果が出やすい時期に絞ることや、他の広告と合わせて使うことでブランドの認知と売上アップを狙うことです。
二つ目は「ブランド登録」をしないとスポンサーブランド広告を出稿することができない点です。
この作業については次の項目で解説します。
3.スポンサーブランド広告の設定方法
前述のようにスポンサーブランド広告はスポンサープロダクト広告と異なり、ブランド登録という作業が必要になります。
以下で作業を確認していきましょう。
1-1.ブランド登録の実施
スポンサーブランド広告を入稿する前に、まず自社のブランドをAmazonに登録する必要があります。ブランド登録のための条件は「商標登録をしている」ことです。その条件を満たしている事業者は、以下のページからブランド登録の手続きを行うことができます。最初に掲載した、弊社ブログ記事を見ながら登録を進めていきましょう。
1-2.キャンペーンの作成
ブランド登録が完了したら、さっそくスポンサーブランド広告を開始しましょう。
広告キャンペーンマネージャーから「キャンペーンを作成する」を選択し、次の画面で「スポンサーブランド広告」を選択します。
1-3.広告フォーマットとリンク先の設定
広告フォーマットは、以下の3種類が選択可能です。
- 商品コレクション:ランディングページを指定して複数の商品を広告表示させる
- ストアスポットライト広告:サブページを含むストアを広告表示させる(ストアが4ページ以上で、各ページに商品が1個以上あることが条件)
- 動画:自動再生の動画で一つの商品を広告表示させる
リンク先は「Amazonストア」、「新しいランディングページ」、「カスタムURL」のいずれかを選択することができます。
Amazonストアを作成済みであれば、ストアをリンク先として活用することで、ブランドの世界観を伝えることができるので、無駄な工数も発生しません。
一方で、特定の商品だけを広告配信したいといった場合は「新しいランディングページ」を選択するとよいでしょう。選択画面から任意の商品を最低3個以上追加することで、簡易的なランディングページが生成されます。
1-4.クリエイティブの作成
クリエイティブとして設定するのは以下の4項目です。
- ブランド名とロゴ
- 商品
- 見出し
- カスタムイメージ(現段階ではベータ版での提供)
商品とは別の画像をクリエイティブに含めることができますが、注意すべきこととして、スポンサーブランド広告には広告審査があります。見出しやロゴなどの設定項目の規定があるためです。
審査手続きは通常24時間以内に完了しますが、最長で3営業日かかる場合があるので確実に配信したいの5営業日前には手続きを済ませておくと安心かもしれません。
1-5.ターゲティング設定
スポンサープロダクト広告と同様、以下いずれかの方法でのターゲティングが可能です。
①キーワードターゲティング
設定したキーワードとマッチングした検索語句に対して広告を配信します。ターゲットとしたいキーワードの語句とマッチタイプ、入札額を設定します。
②商品ターゲティング
設定した商品ジャンル、もしくは個別商品に対して入札額を設定し、広告を配信しします。ブランドや価格帯、レビューの星の数でターゲットを絞り込むことも可能です。
4.スポンサープロダクト広告とのターゲティングの違い
1-1.スポンサーブランド広告にはオートターゲティングの機能がない
スポンサープロダクト広告にあるオートターゲティングは、ユーザーの検索語句や閲覧した商品詳細ページの情報と商品情報に基づきマッチングし、関連性の高い広告を出稿する仕組みですが、スポンサーブランド広告では使うことができません。
オートターゲティングの機能がある、スポンサープロダクト広告については、下記記事で詳しく解説しているので読んでみてください。
1-2.スポンサーブランド広告のみマッチタイプで「絞り込み部分一致」が使用できる
スポンサーブランド広告の場合、設定キーワードの単語の前に半角のプラス記号「+」を追加することで、キーワードとして設定した語句が含まれた時のみ広告を配信することができます。通常の部分一致と違い、より意図した検索語句だけに広告を表示させることができます。
以下が具体例です。
キーワード設定 表示される検索語句の例
- 水 炭酸(部分一致): 水 500ml
- +水 +炭酸(絞り込み部分一致): 炭酸水 1000ml
5.スポンサーブランド広告 最後に
スポンサーブランド広告について説明してきましたが、いかがでしょうか?
Amazonでは各商品ごとでの勝負となるため広告費がかさみがちですが、ブランド訴求で少しでもファンを増やしていきましょう。配信するタイミングや、セグメントを見計らってアップセルを実施してみてください。
Proteinumでは元楽天コンサルタントが在籍しており、集客も含め、分析~戦略立案~実行まで一気通貫してサポートするコンサルティングサービスを提供しています。
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こちらの記事が皆様のお役に立てていますと幸いです。
株式会社Proteinum 代表取締役