Amazonの出品(出店)手順完全ガイド!登録の流れ・費用から、初期の売上獲得施策まで徹底解説!

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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。
国内のEC市場規模は年々拡大しており、Amazonの月間利用者数は6,724万人(2024年5月/ニールセン調査)と、国内トップクラスの集客力を誇ります。流通総額も7兆円を超え、今やECビジネスにおいて欠かせない存在です。
これからAmazonでの出品を検討している方に向けて、本記事ではAmazon出品の流れや手数料、成果を出すためのポイントまで、実践的なノウハウをわかりやすく解説しています。 Amazonでの販売にご興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
本記事ではAmazonについて詳しく解説していますが、「楽天やYahooについても詳しく知りたい」という方は、下の動画で楽天、Amazon、Yahooの日本3大モールについて解説していますので、是非参考にしてみてください。
Contents
Amazon出品の概要とメリット
Amazonは、圧倒的な集客力と販売インフラを持つECモールです。ネットショップ運営の経験がなくても、簡単な登録手続きだけで自分の商品を全国に販売できます。
主なメリットは以下の通りです。
①出品の手軽さ
複雑なサイト構築や集客の手間が不要。直感的な管理画面で出品作業が進められます。
②集客力の高さ
Amazonの巨大な顧客基盤を活用できるため、商品が売れやすい環境です。
③FBAの活用
商品の保管・発送・カスタマーサービスまでAmazonに任せられるため、業務負担を大幅に減らせます。
④多様な決済手段
クレジットカード、コンビニ決済、代引きなど幅広い支払い方法に対応。
一方で、手数料が高めに設定されている点や価格競争の激しさなど、注意すべきポイントもあります。
Amazon新規出品までの4ステップ
ここからは、新規出品するまでの手順を4ステップでご説明します。
1. 出品用アカウントの登録
Amazonの「出品用アカウント」を作成します。
必要な書類・情報は以下の通りです。
- 顔写真付き身分証(運転免許証・パスポート)
- 過去180日以内の取引明細書(通帳、クレジットカード明細など)
- メールアドレス
- 電話番号
- 銀行口座
※マイナンバーカードは不可。
審査は通常3営業日程度。登録は15~20分で完了します。
2. 出品者プロフィール・初期設定
アカウント作成後、下記の初期設定を行います。
- 特定商取引法表示:店舗名・運営責任者・住所・電話番号など
- 支払い情報:売上金受取口座・クレジットカード
- 配送・返品設定:自己発送の場合は配送料や返送先住所
- 許認可情報:酒類・中古品・医薬品など特定商材の場合
- マケプレお急ぎ便設定の解除(初期段階では推奨)
設定ミスや未入力はアカウント停止のリスクがあるため、正確に入力しましょう。
3. 商品登録
・型番商品
JANコードや型番でAmazonカタログを検索し、既存の商品ページに“相乗り出品”します。
・オリジナル商品
未登録商品は新規作成。JANコード、商品名、説明、画像などを登録。JANコードがない場合は製品コード免除申請も可能です。
登録時には、以下の情報が必要です。
- 製品コード(GTIN、UPC、ISBN、EANなど)
- SKU(自社管理用コード)
- 商品詳細(価格、状態、在庫数、配送方法、説明、画像、検索キーワード)
4. 商品の発送
注文が入ったら、下記いずれかで発送します。
・自己(自社)発送
納品書を印刷し、梱包・発送。「出荷通知」ボタンで発送報告。
・FBA(フルフィルメント by Amazon)
Amazon倉庫に納品すれば、注文処理~発送・返品対応までAmazonが代行。
FBAを利用することでプライム対象商品となり、プライムバッチが付与されるため、購入率アップやカート獲得にも有利です。
出品時に必要な手数料・費用一覧
Amazonの出品プランには「小口出品プラン」と「大口出品プラン」の2種類があります。
販売される商品ごとに支払われる形態、毎月一定額が支払われる形態を自由に選ぶことができます。
出品プランの解約や変更はいつでも可能です。
1. 出品プラン別の基本料金
プラン | 月額登録料 | 基本成約料 |
大口出品 | 4,900円(税込)/月 | 無料 |
小口出品 | 無料 | 100円(税別)/商品 |
プラン選択のポイント
- 月50点以上販売する場合は大口出品が有利です。
- 小口出品は商品が売れた時のみ成約料が発生します。
また「大口出品プラン」でのみ、以下5つの特別機能の利用が可能です。
- 一括出品ツール
- 独自配送料金の設定
- お届け日時指定の設定
- 注文管理レポート
- 多様な決済手段
Amazonのアカウントの解説や出品プランについては以下記事で解説しておりますので、合わせてお読みください。
2. 販売手数料(カテゴリー別)
カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
本・CD・レコード | 15% | なし |
AV機器・カメラ・PC | 8% | 30円 |
楽器・スポーツ・カー用品・おもちゃ | 10% | 30円 |
文房具・ホーム・家電 | 15% | 30円 |
TVゲーム・PCソフト | 15% | なし |
DIY・産業用品 | 15% | 30円 |
※商品価格+配送料+ギフト包装料の総額に対して課金
3. カテゴリー別成約料
本やCD、DVDなどのメディア商品には、販売手数料に加えて「カテゴリー成約料」がかかります。
カテゴリー | 成約料(税別) |
本 | 154円 ※2025年4月より上記価格に改定 |
CD・レコード | 140円 |
DVD・ビデオ | 140円 |
4. 配送料について
商品の配送料は、出品者様による自社配送するか、Amazonに配送をまかせるフルフィルメント by Amazon(FBA)を使用するかによって異なります。
自己発送(大口)
独自の配送料を設定可能(本・CD・DVD等除く)。Amazonが配送料分のポイントを付与します。
自己発送(小口)
Amazonが定めた配送料が商品価格に自動的に適用されます。実際の配送料は利用する配送業者によって異なるため、利益確保のため販売価格設定に十分注意が必要です。
FBA利用時
購入者への配送料はAmazonが設定し、出品者はFBA手数料を負担。加えてFBA倉庫への配送料が別途発生します。
FBA(フルフィルメント by Amazon)については、以下記事で詳しく解説していますので、併せてお読みください。
FBA(フルフィルメント by Amazon)利用時の料金
FBAを利用する場合は以下の料金が発生します。
1. FBA配送代行手数料
サイズ区分 | 寸法・重量 | 配送手数料(例) |
小型/標準 | 25cm×18cm×2.0cm以下・250g以下 | 288円 |
標準 | 33cm×24cm×2.8cm以下・1kg以下 | 318円 |
大型 | 60cm以下・2kg以下 | 589円 |
特大 | 200cm以下・50kg以下 | 2,755円 |
2. 在庫保管手数料
期間 | 小型/標準 | 大型/特大型 |
1~9月 | 5.16円×体積(10cm³単位)×保管日数/当月日数 | 4.37円×体積(10cm³単位)×保管日数/当月日数 |
10~12月 | 9.17円×体積(10cm³単位)×保管日数/当月日数 | 7.76円×体積(10cm³単位)×保管日数/当月日数 |
3. その他FBA関連手数料
- 長期保管手数料(在庫が一定期間売れ残った場合)
- 返送・廃棄手数料(商品を返送・廃棄する場合)
- 返品手数料(購入者からの返品時)
これらの手数料は納品のタイミングの調整や廃棄商品の取り扱い方法を検討することで対策・調整が可能です。
売上金の入金サイクル
Amazonの売上金は、14日サイクルで入金処理が行われます。具体的には、14日ごとに売上が集計され、登録された銀行口座へ自動的に振り込まれます。通常、振込手続き完了後、3~5営業日程度で口座に着金します。
ただし、2016年8月以降に新規登録されたアカウントには「引当金」というルールが適用されます。このルールでは、売上金の一部である50%が一時的にAmazon側で留保され、残りの50%が通常の14日後のサイクルで入金されます。
したがって、新規出品者の場合、初回に入金されるのは最初の14日間の売上の50%のみとなるため、出品初期の資金繰りには特に注意が必要です。
Amazonで売上を伸ばすポイント
ここからは、Amazonで売上を伸ばすためのポイントをご説明します。
1. カートボックスの獲得
Amazonでは、1つの商品に対して原則として1つの商品ページしか存在しません。そのため、複数の出品者が同じ商品を販売している場合、購入者が「カートに入れる」ボタンを押して注文できるのは、カートボックスを獲得した出品者に限られます。カートボックスを獲得できていない出品者は、商品がほとんど売れないという状況に陥りやすいため、その獲得は非常に重要です。
カートボックスを獲得するための主な条件は以下の通りです。
- 大口出品であること
- 販売価格が最安値であること(ポイントを含めた総支払額で比較されます)
- 出品実績と評価が高いこと
- 商品の配送方法にFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用していること
- 十分な在庫数を確保していること
これらの条件を満たすことで、カートボックスを獲得できる可能性が高まり、商品の売上増加に繋がります。
2. 広告の活用
「スポンサープロダクト広告」などクリック課金型広告で検索上位表示を狙う必要があります。クリック課金型のため、配信実績に応じて調整を行い、獲得につながる配信KWを早期に見つけることがポイントです。
また、広告の利用にあたり、大口出品・新品・カート獲得済み・日本全国発送可などの条件があるため注意が必要です。
3. オリジナル商品の強化
相乗り出品者とのカート獲得競争にならないためには、オリジナル商品を強化することも重要です。独自性の高い商品やブランド登録、レビュー集めなどを実施し、価格競争を回避しましょう。
4. 商品ページの最適化(Amazon SEO)
Amazonで商品を効果的に販売するためには、単に出品するだけでなく、商品ページを最適化することが不可欠です。Amazon SEO(検索エンジン最適化)は、顧客が商品を検索する際に、あなたの出品が上位表示されるように対策することを指します。
関連性の高いキーワードを商品タイトル、説明文、箇条書きに適切に含めることで、検索結果での露出を高め、クリック率と売上向上に繋げましょう。高品質な画像や動画も、顧客の購買意欲を高める重要な要素です。
出品プランの選び方と注意点
Amazonで出品を始める際、まず検討すべきは出品プランの選択です。「小口出品」は、月間販売数が少ない個人や、初期費用を抑えたい場合に適しています。一方、「大口出品」は、月間50点以上の販売を見込む事業者や、広告機能、詳細な分析ツールを活用したい場合に有利です。
注意点として、Amazonには出品制限のあるカテゴリーや商品、また出品禁止商品が存在します。事前に規約を確認し、違反しないように注意しましょう。知的財産権を侵害する商品の出品も厳禁です。また、選択した出品プランによって手数料体系が異なるため、自身の販売戦略や取扱商品に合わせて慎重にプランを選ぶことが重要です。プランは後から変更できますが、初期設定を誤ると不要なコストが発生する可能性もあります。
Amazon新規出品者向け特典とは?
Amazonでは、以下のような新規出品者向け特典があります。
- FBAパートナーキャリアサービス利用でFBA納品配送料が11,000円割引
- FBA商品50点を90日間無料保管、返送も180日間無料
- スポンサープロダクト広告のクリック課金型広告で6,500円分クレジット付与
- Amazon Vine無料登録で最大30件のレビュー獲得(22,000円相当)
これら特典を活用することで、初期費用を抑えて新規の出品が可能です。
このような特典は新規出品時のみ付与されるため、有効活用できるよう内容を十分確認しながら実施していきましょう。
まとめ
今回は、Amazonで出品を始めるための具体的な手順やポイントについて解説しました。Amazonでの販売を成功させるためには、出品時のルールや手数料、商品ページの最適化など、重要なポイントをしっかりと押さえておくことが大切です。これからAmazonへの出品を検討されている方は、本記事を参考に、ぜひ万全の準備でスタートを切ってください。
また、Amazonや各種ECモール、自社ECサイトの運営についてご不明点やお悩みがありましたら、お気軽に弊社までご相談ください。お問い合わせフォームよりご連絡いただければ、専門スタッフが丁寧にサポートいたします。

株式会社Proteinum 代表取締役