Amazonの価格変動を徹底分析!Keepa(キーパ)の使い方・メリットを解説!

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Contents
1.Keepa(キーパ)とは?

出典:Keepa – Amazon Price Tracker
Amazonでの価格リサーチや仕入れ判断に欠かせないツールのひとつが「Keepa(キーパ)」です。
Amazonで販売されている商品の価格変動、在庫状況、最安値履歴などをグラフで可視化できるこのツールは、せどりや物販、EC事業に関わる多くのユーザーに利用されています。
Keepa(キーパ)は最新の価格データが反映されるよう随時更新されていますが、Amazon上の価格はリアルタイムで変動するため、データには若干の遅延が生じることがあります。正確な価格確認は、Amazon公式サイトにて行うのが確実です。
2.Keepa(キーパ)の主な機能は?
Keepa(キーパ)には、以下のような便利な機能があります。
商品の価格推移グラフの表示
・Amazonの販売価格、マーケットプレイス価格、中古品価格、送料込み価格などの価格推移をグラフで表示。
・過去数ヶ月〜数年単位の価格変動を確認可能。
・「タイムセール」や「クーポン適用後の価格」なども表示。
ランキング履歴の追跡
・商品のAmazon内での売れ筋ランキング(Sales Rank)推移をチェックでき、売上の傾向を見て分析できる。
在庫状況・出品者数の推移
・出品状況や在庫の増減をチェック可能。
・競合の動きから需要や競争状況を把握できる。
アラート機能
・特定の商品が指定した価格になったときや、Amazon本体が在庫復活したときに通知を受け取れる(メールやブラウザ通知)。
Chrome/Firefoxブラウザ拡張機能
・Amazonの商品ページにKeepaのグラフを直接表示できる。
製品の比較・履歴の一括表示
・複数商品の価格履歴を一括で比較。
・CSV形式でのエクスポートも可能(有料プラン)。
Buy Box(カートボックス)履歴の確認
・Buy Box(カートボックス)の獲得者の変動履歴を確認できる。
国別対応
・日本を含む世界中のAmazonサイト(例:Amazon.com, .co.jp, .de など)に対応。
プレミアム機能(有料)
・商品の販売個数推定、リストでの大量監視、API利用、データエクスポートなど、リサーチ業務向けの高機能ツール。
3.Keepa(キーパ)の利用料金は?
基本的には一部機能を除いて無料で使用可能ですが、有料版に登録しないと使えない機能も一部存在します。
無料の機能であれば、アカウント登録をせずに利用できます。有料版に登録する場合は月額払いと年間払いの2種類のプランがあるため、自分に合ったほうを選択しましょう。
▼Keepa 無料版と有料版(Data Access)の比較表
機能項目 | 無料版 | 有料版 |
利用料金 | 無料 | 月額19ユーロ 年間189ユーロ |
商品の価格推移グラフの表示 | ◯ 利用可 | ◯ 利用可 |
セール・タイムセール履歴の表示 | ◯ 利用可 | ◯ 利用可 |
商品のトラッキング通知機能 | ◯ 利用可 | ◯ 利用可 |
在庫変動・カート価格の確認 | ◯ 一部確認可 | ◯ より詳細なデータ確認可 |
売れ筋ランキングの履歴表示 | × 利用不可 | ◯ 利用可 |
商品の販売個数・販売履歴の取得 | × 利用不可 | ◯ 利用可 |
商品一覧の一括データ取得(CSV出力等) | × 利用不可 | ◯ 利用可 |
商品リサーチのフィルタ検索機能 | × 利用不可 | ◯ 高度な条件で絞り込み可 |
APIアクセス機能(外部連携など) | × 利用不可 | ◯ 利用可(開発者・法人向け) |
4.Keepa(キーパ)のメリットは?
商品ページ内のグラフ表示でスムーズに価格確認ができる
Keepa(キーパ)の大きな利点は、Amazonの商品ページに価格変動グラフが直接表示される点です。商品説明や仕様といった基本情報とあわせて、過去の価格の動きもその場で確認できるため、商品ごとの市場傾向を瞬時に分析できます。
価格の変化と商品の特性を関連付けて把握することで、より深いインサイトを得ることができ、販売戦略にも反映しやすくなります。すべての情報が一画面で完結するため、作業効率が大幅に向上し、即座に判断を下せる環境が整います。
価格変動データでトレンドを予測できる
Keepa(キーパ)のグラフには、これまでの価格変動が詳細に記録されており、時系列での市場動向を視覚的に把握できます。このデータを活用することで、需要が集中するタイミングや供給過多の時期を見極めることが可能です。
たとえば、特定のシーズンやプロモーション期間中に価格が急騰していれば、その時期に需要が増加していたと判断できます。反対に、価格が継続的に低下している場合は、供給が需要を上回っていることを示唆します。
このように、価格推移グラフを読み解くことで、商品カテゴリごとの需要の山谷や在庫調整の最適な時期が見えてきます。結果として、仕入れや価格設定の戦略立案において、より正確な意思決定が可能になります。
価格が設定値を下回ると自動通知される便利なトラッキング機能
Keepa(キーパ)では、希望価格を設定しておくことで、該当商品がその価格に到達した際に自動通知を受け取ることができます。このアラート機能を活用すれば、重要な価格帯を見逃すことなく、最適なタイミングでの仕入れや販売の判断が可能になります。
特に、価格変動が激しい人気商品や、値下げによって一気に需要が高まるようなアイテムにおいて効果を発揮します。たとえば、型落ちモデルが注目されるシーズンでは、在庫管理と割引のタイミングが重要ですが、アラートを活用することでその見極めがしやすくなります。
このようにKeepa(キーパ)の通知機能は、リアルタイムでの価格監視と精度の高い市場反応のキャッチに優れており、Amazon販売における価格戦略の強力なサポートツールとなります。
Amazon本社の在庫状況が分かる
Keepa(キーパ)ではAmazon本社の在庫を確認できるため、Amazon本社が在庫切れを起こしそうなタイミングを計って商品を売り込みやすくなります。在庫数を先回りで把握しておくことで、商品の仕入れも早くなり、利益の増加にも繋げることが可能です。
5.Keepa(キーパ)のデメリットは?
最新価格の反映までに時間がかかり、多少の誤差が発生する
Keepa(キーパ)は最新の価格データが反映されるよう随時更新されていますが、Amazon上の価格はリアルタイムで変動するため、データには若干の遅延が生じることがあります。正確な価格確認は、Amazon公式サイトにて行うのが確実です。
一部トラッキング対象外のデータ・商品も存在する
Keepaは全てのデータや商品を追跡できるわけではなく、以下のデータや商品は確認できない仕様となっています。
・タイムセール時の価格
・Kindleストアの商品
・Amazonインスタント・ビデオ商品
※デジタルミュージックストアの商品は追跡可能
使えるブラウザが限られている
Keepa(キーパ)をブラウザで利用する場合、Chrome、Firefox、Opera、Edge、Safariに限定されます。
6.Keepa(キーパ)の導入手順は?
Keepa(キーパ)を導入方法するには以下、2種類の導入方法があります。
・Keepa(キーパ)公式サイト(ブラウザ版)で利用する
・ブラウザ拡張機能(プラグイン版)のKeepa(キーパ)を利用する
以下にてそれぞれの導入手順を解説していきます。
Keepa(キーパ)公式サイト(ブラウザ版)で利用する

Keepa(キーパ)の公式サイトにアクセスし、無料会員登録に必要な情報を入力しましょう。
1.Keepa(キーパ)公式サイトにアクセス
2.画面右上の「ログイン/アカウントの登録」をクリック
3.会員登録の手続きを行う
4.画面右下の「アカウント登録」をクリック
5.登録したメールアドレスに届くURLから登録完了
ブラウザ拡張機能(プラグイン版)のKeepa(キーパ)を利用する

Google Chromeなどのブラウザ拡張機能として使うプラグイン版です。Google ChromeやFirefox、EdgeやSafari向けに拡張機能が提供されています。
以下のブラウザに主に対応しています。それぞれの拡張機能配信ページからインストールしましょう。
・Google Chrome
・Opera、VivaldiなどChrome互換Webブラウザ
・Firefox
・Edge
・Safari(Mac OS用)
7.Keepa(キーパ)の使い方・活用方法は?
Keepa(キーパ)を戦略的に活用することで、商品価格の変動や需要のピークを正確に把握でき、Amazonビジネスの売上・利益を大幅に向上させることが可能です。
ここではKeepa(キーパ)の使い方・活用方法を解説していきます。
販売価格最適化のためのKeepa(キーパ)データ活用法
価格設定は利益を左右する最重要要素のひとつです。Keepa(キーパ)で商品ページを開くと、価格のグラフが表示されます。このときに注目したいのは、以下になります。
過去価格のレンジを把握する |
価格の“上限と下限”を知ることで、売れやすいゾーンが見える |
ランキング・販売数の推移を読む |
売れやすい時期や需要のピークを見極め、価格の強気設定が可能に |
出品者数の変動をチェック |
競合が減ったタイミングは価格アップの好機 |

出典:Keepa – Amazon Price Tracker
▼波形グラフの詳細表
データ項目 | 活用ポイント |
Amazon価格(オレンジ) | Amazon本体がいると利益出しづらい →販売回避 or 価格戦略調整 |
新品価格(青) | ライバル出品者の値動きを把握、最安値帯のトレンドを確認 |
中古価格(黒) | コンディション別に差別化戦略を検討 |
販売数推定(グレーの縦棒) | 販売ボリュームの見極めと価格帯別の売れ行きを確認 |
ランク推移(緑線) | 商品の売れ行きやピーク時期の確認(=価格を上げる好機) |
出品者数推移 | 出品者の増減で価格競争が予測できる(価格を維持or変動) |
Keepa(キーパ)を用いた競合商品データの分析手法
Amazon上の「今の価格」ではなく、過去〜現在の変動パターンを見ることで、次のような競合分析が可能になります。
・ライバルの価格戦略の傾向(値下げタイミング/利益重視型か回転重視型か)
・競合商品の需要ピーク(季節性/イベント時期など)
・出品者数の増減(新規参入の有無、価格競争の激化度)
・在庫切れ/販売停止タイミング(=価格を上げる好機)

分析項目 | 注視ポイント | 意図すること |
新品価格の推移(青線) | 価格の上下幅/変化頻度 | 価格競争の激しさ、売れ筋ゾーン |
Amazon直販の価格(オレンジ) | Amazon本体の介入有無 | Amazon在庫の有無で競合力が変動 |
ランキング推移(緑線) | 上下の周期・規則性 | 需要の波、季節性商品の見極め |
出品者数の推移(ピンク線) | 増減のタイミング | 市場の新規参入・撤退判断に活用 |
販売トラッカー(グレーの縦棒) | 販売数の見込み | 実際に売れているかの裏付け判断 |
まとめ
本記事ではKeepaについて解説してきましたが、いかがでしたか?手軽に利用できる便利なツールですので、特徴を理解してEC運営に活用しましょう。

Amazonの価格設定については、以下の記事も合わせてご参照ください。
よくある質問
Keepaのグラフで価格が急に上下している場合、どう判断すればいい?
急な価格変動は、セールの実施・在庫切れ・出品者の切り替わりなどが原因です。一時的な変動である可能性が高いので、全体の価格推移を見て、短期的なノイズか長期的な傾向かを見極めましょう。
通知が来たらすぐに仕入れ判断をしても大丈夫?
通知はあくまで「価格が設定した水準に達した」だけなので、即決は危険です。価格推移グラフで過去と比べて本当に安いのか、出品者の信頼性、コンディションなどをチェックしてから判断するのが安全です。
Keepaの無料版と有料版の違いはどこに出る?
無料版でも基本の価格履歴は見られますが、有料版では出品者ごとの在庫数追跡、最安値アラートのカスタマイズ、カテゴリ別ランキング推移などが使えます。特に「仕入れ判断」や「大量の商品管理」が必要な場合は有料版が便利です。

株式会社Proteinum 代表取締役