Amazon Businessの「法人価格」とは?仕組み・設定方法・導入メリットを徹底解説!

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Contents
AmazonBusinessについて
Amazonには、法人や個人事業主専用の「Amazon Business」というサービスがあります。
このサービスは一般の個人では登録できず、企業同士の取引に特化しています。
オフィスはもちろん、病院や教育機関など、さまざまな業種・業界で幅広く活用されているのが特徴です。
AmazonBusinessを利用するメリットとデメリット
法人から個人事業主まで、あらゆる規模のビジネスの方にメリットがあります。
その中でいくつかご紹介いたします。
購入者側のメリット
「法人価格」で一般会員より安く購入できる
AmazonBusinessを使用することにより、法人価格で購入可能な商品が多数あります。
オフィス用品なども種類が豊富にあり、安く購入することができます。
会社の備品などを法人価格で安く購入することにより、経費削減に繋がるのではないでしょうか。
多量購入で「数量割引」を受けられる
購入数量が多くなると、割引が受けられる「数量割引対象商品」があります。
オフィスの消耗品などを、まとめて注文する際におすすめです。
割引を受けるためには、出品者に依頼をする必要があります。
購入の際に「数量割引を依頼する」というリンクをクリックし、依頼フォームに購入希望数量を入力して申請をすると、メールで回答が送られてきます。
購入者側のデメリット
Amazon Businessは非常に便利なサービスですが、いくつか注意点もあります。
まず、すべての商品が法人価格の対象というわけではなく、通常の価格と変わらない場合もあります。特にニッチな商品や一部の出品者の商品では、法人向けの割引が設定されていないこともあります。
また、請求書払い(掛け払い)を利用するには審査が必要で、条件によっては利用できないケースもあります。
そのほか、法人アカウントの登録には事業者情報の入力や確認書類の提出が必要になるため、登録時に多少の手間がかかる点も考慮しておきましょう。
出品者側のメリット
「法人価格」を使用し、法人様向けの価格設定が可能
法人価格を使用すると、AmazonBusinessアカウントの購入者のみに適用される法人様向けの価格を設定することができます。
AmazonBusinessアカウントの購入者の目に留まる機会が増え、売上アップや販路拡大の貢献に繋がります。
「数量割引」による大口取引が期待できる
会社で多く利用するコピー用紙、インクなどのオフィス用品や飲食店の消耗品等、多量購入が期待できます。
ビジネス向け商品は、効果的に販売することができるのではないでしょうか。
対してデメリットとしては
商品が売上げが伸びず、まとめ買いもない場合は法人価格にしたことで利益が下がるだけに終わる可能性があることです。
商品ページや価格設定の見直しも検討しましょう。
出品者側のデメリット
Amazon Businessに出品することで、法人向けの新たな販路が広がる反面、いくつかの注意点もあります。
まず、法人価格を設定すると利益率が下がる可能性がある点です。
法人購入者は価格にシビアなケースが多く、他社と比較されやすいため、価格競争が起こりやすくなります。
また、通常の出品に加えて法人向けの価格設定や数量割引など、管理項目が増えるため、手間がかかることもデメリットのひとつです。とくにSKUが多い場合は、効率的な管理が求められます。
さらに、法人購買はBtoB取引であるため、返品や請求対応など、やや複雑な対応が必要になることもあります。顧客対応の面でBtoCとは異なる配慮が求められる場面も出てくるでしょう。
※Amazonで売上を伸ばす方法や商品ページの画像については、以下の記事でも触れていますので読んでみてください。
AmazonBusiness「法人価格」とは?
「法人価格」とは、AmazonBusinessアカウントに向けて販売することができる価格になります。
AmazonBusinessの出品者として登録をすると、法人価格で販売することができます。
ここからはAmazon出品者の方々向けに、手順について解説していきます。
AmazonBusiness「法人価格」の設定方法
セラーセントラルから「在庫管理」を開き、右上の「設定:表示◯項目」ボタンを押します。

項目の表示チェックリストが表示されるので、リストから「法人価格」を押し、チェックを入れます。

法人価格の入力項目が表示されるので、販売価格を入力し設定しましょう。
また、「数量割引を追加」をクリックすると、購入数量ごとの値引き率を設定することができます。

AmazonBusiness「法人割引ルール」について
法人割引ルールとは、一般向け価格を変更した際に、法人価格や数量割引価格も連動して自動更新されるルール設定になります。
法人割引ルールの設定をしておくことにより法人価格を更新する手間もなくなり、更新忘れによる機会損失も防げる為、おすすめです。
例) 一般向け価格より法人価格の割引率を”10%低くする”というルール設定にした場合
一般向け価格を変更すると、法人価格と数量割引価格が変更後価格より10%低い金額に自動で更新されます。
「法人割引ルール」の設定方法
セラーセントラルを開き、価格タブから「価格の自動設定」ボタンを押します。
ページ右端にある、「価格設定ルールをカスタマイズして作成」ボタンをクリックし、作成するルールのタイプを選択するドロップダウンメニューから「法人割引」の「販売価格に対しての法人割引率を設定」を選びます。


ルール名を入力し、ルールを適用するマーケットプレイスを選択しましょう。
ルール名は、短くわかりやすい名前がおすすめです。
適用するマーケットプレイスは、日本の場合「Amazon.co.jp」になります。


価格設定ルールを定義では、割引率を指定します。
数量しきい値が1の割引率を設定すると、商品1点ごとの割引率が法人価格として設定されます。
※0%を入力すると法人価格が設定されません。

また、数量割引のルール設定も最大5つまで可能です。
数量しきい値を追加するを押すと、設定が可能となります。
購入数量を数量しきい値に入力し、割引率を入力することで設定されます。
※数量しきい値(購入数量)と販売価格からの割引率は、段階が上がるごとに大きな値を入力する必要があります。

割引率指定が完了後、「SKUの選択に進む」ボタンを押します。
ルールに追加したい商品のSKUにチェックを入れ、ルールに割り当てるを押すとルール設定完了です。
ルール内容を確認したい場合、「価格の自動設定」を確認しましょう。
また、編集や削除を行いたい場合は、右側にあるアクションタブから変更可能です。
AmazonBusinessの法人価格まとめ
今回は、Amazon Businessの「法人価格」についてご紹介しました。
ご覧いただいた通り、法人価格をうまく活用することで、売上の拡大やコスト削減といったビジネス上のメリットが期待できます。まだ法人割引の設定を行っていない出品者の方も、この機会に導入を検討することで、販路拡大や業務効率の向上につながるかもしれません。
法人価格の導入・活用にあたっては、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
よくある質問
法人価格を設定したのに、購入者に適用されていないと言われた場合、どう対処すべきですか?
まず、購入者がAmazonビジネスアカウントでログインしているかを確認してください。法人価格はビジネスアカウントにのみ適用されます。また、商品ページで法人価格が正しく表示されているかを確認し、問題があればセラーセントラルで設定を見直してください。
法人価格と数量割引を同時に設定する際、注意すべき点はありますか?
数量割引の割引率は、法人価格からさらに割引されるため、過度な割引設定にならないよう注意が必要です。また、数量割引は段階的に割引率を設定することが推奨されており、割引率が段階ごとに増加するように設定してください。
法人価格を設定した商品が一般価格より高くなってしまった場合、どうすればよいですか?
法人価格は一般価格よりも低く設定する必要があります。一般価格を変更した際に法人価格の更新を忘れると、法人価格が一般価格を上回ることがあります。このような場合は、セラーセントラルで法人価格を見直し、適切な価格に修正してください。

株式会社Proteinum 代表取締役