EC向け配送サービス「EAZY」とは?Yahoo!ショッピング出店ストアは無料で導入可能!
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今回は、2020年6月からヤマト運輸株式会社が提供を開始したEC向け集荷配送サービスであるEAZY(イージー)について、導入メリットから導入方法、注意点をわかりやすく解説します。
Contents
EC向け集荷配送サービス「EAZY(イージー)」とは?
EAZYの概要や特長を以下にまとめました。
EAZYの概要
EAZYとは、ヤマト運輸により2020年6月から提供が開始されたEC向けの新しい集荷配送サービスです。これまでの宅急便と異なるポイントとしては、EAZYは非対面をはじめとしたさまざまな受け取り方法に対応した点であり、近年で急速にニーズが増加した非対面での受け取りを実現すべく開発がされました。
EAZYは荷物を受け取る側だけでなく、荷物を出荷するEC・通販事業者にもメリットがあるシステムであり、Yahoo!ショッピングや、ZOZOTOWN、LOHACOやユニクロなど多くのECサイトやモールサイトにて導入がされています。
特にYahoo!ショッピングに出店している事業者であれば、追加でのシステム改修や追加費用は不要でEASYを利用することができるので、Yahoo!ショッピング出店者はぜひEASYを導入することをおすすめします。
EAZYと宅急便の違い
「EAZY」と「宅急便」は別のサービスであるため、約款や送り状の表示が異なります。ついては、すでにヤマト運輸と契約中の場合でも改めてEAZYの契約が必要になります。
EAZYによるEC事業者・モール出店者のメリット
ECサイトやモールサイトにてEAZYを導入することでEC事業者やモール出店者には以下のようなメリットがあります。
1. お客さまの受け取り利便性が向上し「顧客満足度」アップ
消費者のライフスタイルは変化し続けており、荷物の受け取りに関しても自由度が求められます。EAZYであれば、対面から宅配ボックスだけでなく、玄関ドア前やガスメーターボックスや自転車のかご、さらにはマンションの受付や管理人預けまでも指定可能です。
お客さまの受け取り利便性が向上することは顧客満足度アップに繋がり、リピート率や購入率の改善などが見込めます。
2. お客さまが受け取りやすくなることで「返品率」が減少
EAZYであればお客さまがあらゆる手段の受け取り方法を選択できるため、長期不在や受取辞退といった理由での返品が少なくなることが見込めます。
さらに、返品が少なくなることによって、付随業務である返品処理業務や返送時に発生する費用の削減にも繋がります。
3.【Yahoo!】注文画面での置き配指定訴求で「カート離脱防止」
Yahoo!ショッピング限定で、EAZY導入ショップの注文手続き画面にて置き配指定の訴求がされます。通常より多い選択肢から受け取り場所を選べるため、配達予定日が在宅時間でなくとも置き配を選択しやすくなるためカート離脱の防止が見込めます。
4.【Yahoo!】EAZY専用送り状が簡単発行で「運用負荷軽減」
Yahoo!ショッピング限定で、B2クラウドへの注文情報の連携・取込が可能で、簡単にEAZY専用の送り状を発行することができます。手書きで送り状を作成する必要がないため運用負荷の軽減が見込めます。また、Yahoo!ショッピングの場合はB2クラウドとの連携に関する開発費用は不要です。
EASYによるお客さま・購入者さまのメリット
ECサイトやモールサイトにてEAZYを導入することでお客さま、購入者さまには以下のようなメリットがあります。
1. 受け取りの選択肢が増え、利便性が向上する
一部のEAZY導入サイトでは注文時に置き配選択が可能ですが、クロネコメンバーズに加入している場合は注文後でも後から置き配に変更が可能なため、注文後に予定に合わせて受け取り方法を変えることができます。
2. 在宅が不要で、家で待っている必要がない
置き配がされることがわかっているので荷物が届くまで家で待っている必要はございません。ついては、不在票や再配達の手続きも不要になる上、非接触なので身だしなみを気にする必要もありません。
3. 置き場所の変更は直前まで可能
EAZYによる置き配選択は、配達が完了する直前までであれば注文時に選択した置き場所から別の場所へ変更することが可能です。クロネコメンバーズ会員であればLINEでも簡単に変更依頼ができます。なお、配達完了後は荷物の様子を写真で確認ができるので、自転車のかごなどを指定した場合でも安心です。
EAZYの利用方法・申し込み方法
自社ECサイトや出店モールサイトにてEAZYを導入する方法は、現在2種類あります。まず、Yahoo!ショッピングに出店している場合は、システム改修・追加費用なしでEAZYの利用が可能です。しかし、その他の場合はカートシステムや出荷予定EDIの改修、EAZY専用送り状レイアウトへの変更が必要など、導入ハードルが高い状況です。
「Yahoo!ショッピング」以外を利用している事業者
Yahoo!ショッピング以外のモールやカートシステム、プラットフォームでEAZYを利用するには、注文サイトと出荷予定EDIの改修、EAZY専用送り状レイアウトへの変更など、時間と手間がかかるのが現状ですので導入には十分に検討が必要です。
利用しているシステムによっても対応や費用は異なるため、導入を検討する際はヤマト運輸の担当と打ち合わせすることをおすすめします。
「Yahoo!ショッピング」に出店している事業者
Yahoo!ショッピングの出店者であれば、以下の手順にて無料で簡単にEAZYを店舗に導入することができます。申し込みから最短で2週間ほどで完了できます。
- 専用ページからEAZYの利用申し込みをする
- クラウドサインにてEAZYの契約に同意する
- B2クラウドへの連携準備をする
- EAZYの初期設定を行う
1. 専用ページからEAZYの利用申し込みをする
「EAZY」を利用する際の契約先はヤマト運輸になるため、まずはヤマト運輸に対して専用ページ(https://yamato-grp.my.salesforce-sites.com/eazy)[外部リンク] からEAZYの利用申し込みを行います。申込後から1週間ほどでメールにてクラウドサインの契約同意依頼が届きます。利用開始までの目安期間は2週間前後です。
なお、EAZYの利用には「ヤマトビジネスメンバーズ」への加入が必須であるため、未加入の方は、利用申し込み後に担当のヤマト営業所と相談の上、ヤマトビジネスメンバーズの登録から行ってください。ヤマトビジネスメンバーズ加入から始めた際の利用開始への所要日数は3~5週間です。
2. クラウドサインにてEAZYの契約に同意する
ヤマト運輸よりEAZY契約に関する確認・同意依頼メールが届いたら以下作業を行います。
- クラウドサインから届いた「確認依頼」メールに記載されたリンクをクリック
- 利用規約を確認の上「利用規約に同意して書類を開く」ボタンをクリック
- 書類の内容を確認する
- 入力項目の記入と確認をしたら「書類の内容に同意ボタンをクリック
- ポップアップで確認画面がでたら「同意して確認完了」ボタンをクリック
3. B2クラウドへの連携準備をする
「B2クラウド」とはヤマト運輸の無料で使用可能な送り状発行システムで利用することでEAZY専用伝票の発行をご利用のプリンターから行うことが可能です。B2クラウドへの注文情報連携方法は2種類あり、ストアクリエイターPro連携か、CSV形式ファイルのアップロードがありますが、おすすめはストアクリエイターPro連携です。
B2クラウドの利用にはヤマト運輸への申し込みが必要です。登録費用・年会費はかかりませんので、まだB2クラウドを利用したことがない方はヤマト運輸(https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/lineup/b2/)[外部リンク] にて申し込みを行ってください。
B2クラウド申込後のストアクリエイターPro連携の手順は以下の通りです。
- ストアクリエイターProへログインする
- 「ストア構築」メニュー内の「カート設定」タブを選択
- 「ヤマト運輸配送サービス」をクリック
- 「送り状システムB2クラウドとの連携」項目へ移動
- 必要事項を記載する
- 入力したら「更新」ボタンをクリックして終了
B2クラウドとの連携設定を行うと、「注文管理」メニュー>「出荷処理中」一覧にて「ヤマト運輸送り状発行システム」ボタンをクリックすることが可能になります。送り状を印刷する際は、印刷したい中もを選択して「ヤマト運輸送り状発行システム」ボタンをクリックしてください。
4. EAZYの初期設定を行う
続いて、EAZYの初期設定を行います。
- 「EAZY利用上限金額」を設定
- 「配送方法」を設定
- データエレメントへ置き場所を追加
1. 「EAZY利用上限金額」は、「ストア構築」メニュー>「カート設定」>「配送方法、送料設定」の「EAZY利用上限額」欄に利用上限額を入力します。EAZYはもともと150,000円までが上限なので、こちらの設定も150,000円の設定で問題ございません。
2.「配送方法」は、上記と同じ場所で「配送方法(表示名)」の「編集」をクリックして、表示された「カート設定 ー 配送方法設定」画面で「配送会社」「配送方法(表示名)」を設定します。「配送会社」は「ヤマト運輸」が選択されており、「EAZYを利用する」のチェックボックスをチェック状態にします。「配送方法(表示名)」はカート画面にて選択項目としてお客様へ表示される名前ですので任意で設定をします。
3. 「データエレメントへ置き場所を追加」は、「注文受付メール」や「出荷通知メール」などのメールテンプレートに、「EAZY置き場所 {%EazyDeliveryName%}」のエレメントを追加することを指します。メールテンプレートの設定は、「注文管理」メニュー>「注文管理設定」>「メールテンプレート設定」から編集が可能です。
受注後のEAZY利用注文確認方法
EAZYを導入後、お客さまがEAZYを利用して注文をしたかどうかは、以下の方法で確認できます。
1. ストアクリエイターProの注文一覧・注文詳細で確認する
EAZYが利用された注文に関しては注文一覧の「お届け先都道府県/お届け方法」欄に、都道府県以外に以下のいずれかが表示されます。
- EAZY(対面受取)
- EAZY(玄関ドア前)
- EAZY(自宅宅配BOX)
- EAZY(ガスメーターBOX)
- EAZY(物置)
- EAZY(車庫)
- EAZY(自転車かご)
- EAZY(建物内受付/管理人預け)
2. 注文データベースファイル(CSV形式ファイル)で確認する
注文データをCSV形式ファイルでダウンロードする際に、ご利用のテンプレートにEAZY利用注文を判別する項目を追加することで判別が可能になります。
EAZYを利用する際の注意事項
EAZYは宅配便とは異なるサービスのため、いくつかご利用時の注意事項があります。導入を検討する際に参考にしてください。
1梱包あたりの商品代金は上限15万円まで
EAZYを利用する際の引受上限額は15万円までとなります。宅急便は30万円までなので、単価の高い商材を取り扱っている事業者は注意が必要です。
クール宅急便・宅急便コレクト・宅急便タイムサービス利用不可
EAZYを利用する際は「置き配」の特性上、クール宅急便が使用できないので常温帯での配達となります。また、宅急便コレクトが使用できないため現金代引きを使用できません。ついては、着払いについても利用不可となります。また、宅急便タイムサービスの利用もできないため、食品系のECサイトや、クレジットカードなどの先払い決済を導入していないECサイトは注意が必要です。
「お届け先住所」と「注文者住所」が同一でなければいけない
EAZYは「お届け先住所」と「注文者住所」が同一でなければ利用ができません。注文時は自動で調整がされますが、注文内容の変更を行う際は「お届け先住所」と「注文者住所」が異なるように設定をしないように注意が必要です。
まとめ
ヤマト運輸株式会社が提供するEC向け集荷配送サービスであるEAZY(イージー)は、ECサイトの事業者・お客さまともに利用メリットのある便利なツールです。特にYahoo!ショッピング出店中の方であれば簡単にEAZYの導入が可能なので、ぜひお試しください。
以下の記事もあわせてご参考ください。
株式会社Proteinum 代表取締役