楽天定期購入のリニューアル内容は?設定で売上アップさせる手順・活用術を徹底解説!

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この記事では、2025年3月にリニューアルされる楽天市場における定期購入について、メリット・デメリットや売上アップのためのポイント、活用方法をご紹介します。
Contents
1.そもそも楽天市場の定期購入とは?
「定期購入」とは、一度購入をするとユーザーが定期購入を解約しない限りは自動的に購入、配送が続いていく販売方法です。
たとえば、洗剤などの消耗品のように使用頻度が高く継続性のある商材は、定期購入に適した商品と言えます。
2025年3月末に予定されている定期購入サービスのリニューアルで申し込みや利用料は不要となりますが、現行サービスでは定期購入品を販売する店舗は以下のオプション料金が発生します。
- 月額5,000円(税別)
- 定期購入経由の売上に対する手数料2%
2.2025年3月の定期購入のリニューアル概要
2-1.定期購入リニューアルの概要
それでは、2025年3月末に予定されている定期購入サービスのリニューアルについて概要について確認してみましょう。
今回のリニューアルは、これまでの課題を解消し、店舗側と消費者どちらに対しても利便性の向上を目的としており、以下ページにまとまっております。
[出所] [予約商品・定期購入商品・頒布会商品] 定期購入/頒布会リニューアル概要
※要RMSログイン
次項から店舗・消費者それぞれの変更点について説明していきます。
2-2.リニューアルの背景
従来の楽天市場の定期購入では、長年なかなか定着しない問題がありました。
一度設定したポイント料率を途中で変更できない、通常の購入ページと定期購入の商品ページが分かれていた、など、定着しない理由は様々存在していたのですが、今回のリニューアルにより改善される予定です。
消費者に対しても、定期購入画面のUIやUXの向上により、定期購入が定着していく可能性があります。
2-3.リニューアルのスケジュール
楽天市場での定期購入のリニューアルスケジュールは以下のように提示されています。
※2025年1月30日(木)時点、本スケジュールには変更の可能性があります。

3.店舗向け8つの変更点
3-1.「予約購入・定期購入・頒布会サービス」利用申込および月額利用料の廃止
これまでは、定期購入/頒布会を利用する際に、有料オプション機能の申し込みが必要でしたが、リニューアル後は申し込み不要で利用可能になり、月額利用料(5,000円)が無料となります。
※定期購入サービスに関するシステム利用料は引き続き発生するようです。詳細については、以下を参照してください。
[出所] [予約商品・定期購入商品・頒布会商品] 予約購入・定期購入・頒布会サービス利用規約
3-2.定期購入商品・通常商品の統合
これまで楽天市場では、通常商品と定期購入商品をそれぞれ別の画面で登録・編集する必要がありましたが、2025年3月末のリニューアルにより、2つのページを統合し1つの画面で登録や編集が可能になります。
この変更により定期購入商品の制約事項が解消され、通常商品と同じ設定が可能になります。
以下、楽天市場で公開されている解消される制約事項です。

[出所] [予約商品・定期購入商品・頒布会商品] 定期購入/頒布会リニューアル概要
3-3.定期購入価格の設定ルール
リニューアル後の定期購入商品には、新たな価格設定ルールが導入され、定期購入価格は通常購入販売価格より5%以上安く設定する必要があります。
※一部ジャンル(酒類・たばこ等)は例外となります。
さらに、以下の変更も行われることが公表されており、定期購入の方がお得ということが消費者に伝わりやすくなることが考えられるため、定期購入への申し込み促進が期待できます。
・商品ページには、割引率も明記されます。
・ユーザー向けの商品ページや楽天市場の検索結果には、定期購入時の割引価格が表示されます。
3-4.商品別ポイント変倍適用の変更
これまでは、購入申込時のポイント倍率が2回目以降のお届けにも適用されていましたが、リニューアル後は2回目以降のお届けに対する商品別・店舗別ポイント変倍が「1倍」固定になります。
これにより、店舗のコスト軽減による定期購入を利用する店舗の増加が期待されます。
3-5.注文確定までの流れの変更
消費者の定期購入に対する満足度の向上と安定化、店舗の定期購入導入にかかるコスト削減を目的とし、注文確定処理を以下のように変更すると公表されています。
※2025年3月27日(木)より、初回お届け分の注文確定は、購入申込日におこなわれます(購入申込のタイミングによっては、日付をまたぐ場合があります)。

3-6.定期購入価格変更時の自動反映
これまでは、「定期購入販売価格」を改定しても既存の購入申込に反映されませんでしたが、リニューアル後は価格改定後のお届け分から自動的に反映されることが公表されています。
購入申込時点での価格から変更がある場合、注文確定日の3日前に改定価格が確定し、ユーザーにメールでお知らせされるようです。
3-7.在庫連動のタイミング
これまでは、購入申込時に全お届け回数分の在庫が一括で引き落とされる仕様になっていましたが、リニューアル後は各お届け回の注文確定時に1回分の在庫が引き落とされるようになります。また、お届け数の減少やキャンセル時には在庫が戻される仕様になります。
上記に加え、毎週月曜日に、今後4週間分のお届けに対して在庫が不足している場合は、店舗にメールでお知らせが届くようになるようです。
注文確定日後、在庫不足による注文確定保留期間は5日間となり、保留期間後に該当回の注文はキャンセルされるようです。
3-8.消費者からのキャンセルの受付可否の設定機能・申込内容の変更の提供終了
これまでは、消費者による申込内容の変更・キャンセルの受付可否を店舗ごとに設定できましたが、リニューアル後は全ての店舗で常時受付可能になります。
この変更の背景として、消費者庁のガイドラインでオンライン申込の変更・キャンセルを推奨しているようで、キャンセル方法が明確でないことによるユーザーの不安軽減を目的としています。
[出所] 通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン
4.消費者向け4つの変更点
4-1.楽天市場サーチや商品ページでの価格表示
商品ページや楽天市場サーチの価格表示において、「通常購入価格」と「定期購入価格」が同じ画面に表示され、簡単に比較できるようになります。
また、商品ページでは「定期購入価格」の割引率が表示されるため、消費者は定期購入のお得さを実感できるようになることが期待されます。

4-2.お届けサイクルの変更
従来の定期購入では、お届けサイクルの変更は店舗側への問い合わせが必要でしたが、リニューアル後は、消費者側で「申し込み履歴」から「お届けサイクル」と「お届け数量」の変更が可能になります。
これにより消費者の利便性が大幅に向上することが期待されます。

4-3.スマートフォン版申し込み履歴の表示変更
従来では「定期購入の申し込み履歴」を確認するためには、PC版から申し込み履歴を確認する必要がありましたが、リニューアル後はスマートフォンでも確認できるように表示が改善します。

4-4.利用拡大のためのプロモーション
これまでは、定期購入/頒布会購入はSPU(スーパーポイントアッププログラム)のポイント付与対象外でしたが、リニューアル後はポイント付与対象となるようです。
また、同じ月に3店舗以上の定期購入を利用すると、ポイントが5倍(※)になるキャンペーンも開始することが公表されています。
※ポイント原資は楽天です。
5.楽天市場で定期購入に向いている商材
基本的にはリピート率が高い商品、毎日使うような生活必需品で活用するのがおすすめです。
例えば、
- 化粧品
- サプリメント
- 食品
- ドリンク
などです。
最近では特に食品ジャンルにおいてコロナ需要もあり、「お弁当」や「生野菜」などの定期購入も増加傾向にあります。
化粧品のECについては、下記記事を参考にしてください。
6.楽天市場で定期購入を利用する店舗側のメリット
6-1.リピート率が上がりやすい
売上を考えるうえで重要要素として「リピート率」「リピートの獲得」がありますが、定期購入が解決策の一つとなります。
ユーザーが解約しない限り継続的に注文されるので、通常購入よりもリピート率が高くなります。
6-2.売上が安定するため売上計画が立てやすくなる
通常購入と比較して、定期購入の場合は競合が出てきたとしても他社に乗り換えづらくなる傾向があります。
また、楽天市場の定期購入システムによって必要なデータを管理できるため、販売件数の予測・在庫の用意が事前にできるようになり、売上計画を立てやすくなることも店舗にとっては嬉しい面といえるでしょう。
6-3.店舗への認知度が上がる
楽天市場のヘビーユーザーの特徴として、商品単体ではなく店舗から買う、という傾向があります。
定期購入してくれたユーザーに合わせ、
商品ページ内・メルマガ・LINE(R-SNS)等で他の商品のクロスセルも狙えます。
定期購入をしてくれている消費者との関係を育むことは、LTV「顧客生涯価値(Life Time Value)」の向上にも繋がることで、安定的な売上が見込めるほか、新規顧客を獲得するコストを抑えられることも大きなメリットになります。
7.楽天市場で定期購入を利用するユーザー側のメリット
7-1.購入しやすい条件がそろっている
定期購入は消費者側に変更がない限り、購入時の顧客情報の入力や商品選択が初回の1度のみで済み手間が省けること、買い忘れが防げるなどもメリットがあります。また、店舗によっては定期購入の方が通常時の定価よりも安く購入できる場合もあるため、お得に購入できることも消費者が購入しやすい条件です。
7-2.楽天ポイントが貯まりやすい
定期購入が解約されない限りは自動で購入が確定するため、同様にで楽天ポイントも自動で貯まっていきます。ユーザーは意識せず知らない間にポイントが増えていくという状態ができることも定期購入の嬉しいメリットといえるでしょう。
8.楽天市場の定期購入のリニューアルに向けて店舗が対応すべきポイント
8-1.既存の定期購入商品の設定変更
リニューアル後は新しい機能やルールが適用されるため、これまでの設定では不整合が生じる可能性があり、条件設定の変更が必要になります。
楽天から公表されている具体的な条件や対応内容は以下のとおりです。

[出所] [予約商品・定期購入商品・頒布会商品] 定期購入リニューアルに伴う店舗様ご対応事項
8-2.定期購入の申込や商品レビュー移行の申請
リニューアル後に複数ページで販売状態となる同一商品については、ガイドライン違反に該当することになりますので、一方の商品ページを削除または倉庫指定する必要があります。
購入申込・商品レビューを販売継続する商品ページへのデータの移行申請が可能になりますので、以下を合わせて確認してみてください。
[出所] [予約商品・定期購入商品・頒布会商品] 定期購入リニューアルに伴う購入申込・商品レビュー移行申請マニュアル

8-3.新規必須項目の入力
リニューアルにともない、商品登録・編集画面の統合が行われるため、これまで入力できなかったカタログIDの入力が可能となりますが、こちらは入力必須項目になりますので必ず入力するようにしましょう。
なお、リニューアル後にカタログIDの入力をしていない場合、商品更新時や新規登録にエラーが発生するようになりますので、2025年3月末のリニューアル実装後、迅速にカタログIDを設定しましょう。
9.楽天市場の定期購入を活用する際の注意点
9-1.価格設定・通常商品のセール価格に注意が必要
定期商品を活用する際には、通常商品のセール価格との兼ね合いに注意が必要です。
たとえば、セール時に通常商品の価格を定期購入より安い価格で販売してしまうと、定期購入者のメリットがなくなり解約が増える可能性があります。
「楽天スーパーSAIE」や「お買い物マラソン」など、販売価格を割り引くセールやイベントが多いため、販売価格には注意して設定しましょう。
9-2.クレジットカード以外の決済種別とは相性が悪い
楽天市場の定期購入では以下複数の支払い方法に対応していますが、コンビニ決済以外の支払方法の場合、支払い時に手間が発生してしまいます。
・コンビニ決済
・クレジットカード決済
・楽天バンク決済
・代金引換
そのため、定期購入はコンビニ決済などを利用する消費者の獲得は難しい点には注意しましょう。
9-3.契約期間の縛りがない
楽天市場の定期購入は契約期間に縛りがなく、消費者の都合でいつでも解約できる仕様になっています。
そのため、定期購入を継続してもらうためには店舗側の工夫や努力が必要です。
たとえば、メッセージカードやサンプル品を同梱したりするなど、消費者にこの店舗で定期購入を続けたいと思っていただけるような仕組み作りが重要になります。
9-4.クーポンは対象外となる
楽天市場内で利用できるクーポンは、定期購入に適用されない点(2025年3月時点)にも注意しておく必要があります。
なお、2024年11月28に楽天市場から発表された定期購入のリニューアル概要にクーポンに関する言及はありませんが、2025年3月末のリニューアル実装後にこの取り扱いも変更になる可能性があるため、最新情報を確認するようにしておきましょう。
10.定期購入を増やす具体的施策
10-1.定期購入の仕組みをわかりやすく伝える
楽天市場のユーザーでも、定期購入の仕組みを理解できていない方は多いです。そこで、「どういう仕組なのか」「どういうメリットがあるのか」をしっかり伝えて、安心して定期購入を選んでもらえるよう、定期購入を説明するページを作成して、(サイド)バナーからリンクを貼りましょう。
10-2.定期商品説明のバナーを表示する
通常の商品ページにも、定期購入のメリットを訴求する紹介バナーを作り、定期商品のページへリンクを貼りましょう。
10-3.メールマガジンで定期購入を促進
ユーザーの手元に商品が届いてから、商品を使い切るタイミングでメルマガで定期購入を促進すると、通常よりもCVRが高くなる傾向にあります。
11.終わりに
ここまで定期購入の説明をしてきましたが、いかがでしょうか?
ぜひ最大限活用して、利益率を高く保ちましょう!
もし不明点等ありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
また、弊社では楽天などのECショップの運営代行を行っていますので、それについてのご質問もお気軽にいただければと思います。

株式会社Proteinum 代表取締役