YouTubeの活用でEC売上アップ|メリット・デメリットや企業案件にかかる費用まで

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我々はECにおける総合的な売上向上サービスを展開しています。
楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。

ECサイトと比較し、1日の接続時間が長いと言われるSNS。
中でもYouTubeは老若男女問わず日次接続時間が長く、うまく活用することでECの売上を伸ばしてきている企業様も増えてきています。

【本記事の対象となる方】

  • 楽天などのECモールに出店していて、YouTubeをマーケティングツールとして活用を検討されている方
  • YouTubeとECの関係性について理解を深めたい方

1.YouTubeとECの関係性

今ではYouTubeは生活の一部となっている方も多いかと思いますが、圧倒的な動画視聴ツールの存在となっています。
近年ではYoutuberが紹介した商品がバズって爆発的に売れたという話をよく耳にします。
YouTubeが企業のマーケティングツールとして無視できない存在となっていることは間違いない事実です。
これからはYouTubeをマーケティングツールとしてうまく活用できた企業が伸びていくと言ってもよいかもしれません。
動画マーケティング支援などを手がけるエビリーが実施した「10-30代世代別YouTube動画視聴と商品購入の関連調査」によると、10〜30代の約4割がYouTuber(ユーチューバー)が紹介した商品を購入したことがあると回答しています。
「YouTuberが紹介していた商品を購入する事はありますか?」という質問に対し、「よくする」は11.3% 、「たまにする」は27.5。
合計38.8%が購入経験を持っているという高い数値が出ています。
「商品の購入を検討する際にYouTuberの動画を参考にする事がありますか」という設問では、参考にすると回答した割合は約5割近くにも及んでいます。
このようにYouTubeは企業のマーケティングにおいて重要な立ち位置となってきています。

2.ECサイト運用においてYouTubeを活用すべき理由

大きくは以下3点があげられます。

  • 動画により商品理解が深まることで、ECサイトからの購入と言う心理ハードルを下げる
  • 圧倒的に視聴者が多いプラットフォームのため、新規顧客の集客に寄与する
  • 検索エンジンの一つとしてYouTubeが活用され始めている

では1点ずつ詳細を解説していきます。

2-1.商品理解が深まり購入時の心理ハードルを下げる

まず1つ目ですが、動画による商品への理解度を深める効果です。
ECサイトでは商品の画像とテキストのみの説明になりますが、実際に使用している様子を動画にすることで、より詳しい商品の外観や大きさ、素材感やテクスチャー、効果的な使い方まで紹介することが可能です。
また注文が入ってから実際に梱包して発送するまでの動画などもおすすめです。
ECでお買い物をする際、特にギフト目的の場合、ユーザーが最も気にする点は梱包状況です。
自分が購入した商品が丁寧にきれいに梱包されて届くことが事前に把握出来れば、購入時の心理ハードルも下がり、購買意欲につながるでしょう。

書籍以外に文具などを取り扱う有隣堂では書店員自ら様々な商品を紹介し、チャンネル登録者数も現在29.5万人(2024年8月時点)まで増えており、Yahoo!店ではYouTube紹介商品がまとめられており、実店舗以外への集客にしっかり寄与している良い例と言えます。

有隣堂のYouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@Yurindo_YouTube/featured

2-2.新規顧客の集客

2つ目は圧倒的な集客力です。
YouTubeは他SNS媒体同様に独自のアルゴリズムでユーザーにおすすめ動画が表示されます。
競合店や類似商品に関する動画を視聴しているユーザーに対し、おすすめとし動画が自動表示されるため、店舗名や商品名を全く知らない視聴者に対し商品を紹介することが可能です。
動画を多く公開しているほど、おすすめに表示される確率は高くなります。

前述の通りYouTubeで紹介していた商品を購入したことのあるユーザーは38.8%です!
視聴者数の多いYouTubeを集客エンジンとして使うことで、モール外からの集客が狙えるようになるため、まずはショート動画からでも良いので初めていただくことをお勧めいたします。

2-3.検索エンジンの1つとして活用され始めている

3つ目は、現在YouTubeは検索エンジンとして世界で2番目に位置しているという事です。
ユーザーの日常経済圏内(楽天/Amazon/Yahoo!)で商品を探すことはもちろんですが、自分の悩みや課題にマッチした商品を探す際、GoogleではなくYouTubeで検索するケースが増えてきています。

例えばYouTube「毛穴に効果的な化粧下地」や「長時間デスクワークにおすすめの椅子」などと検索し、実際に商品が紹介されている動画で使用イメージや使用結果を見て、ECサイトに遷移といったケースです。
現在では紹介した商品の購入リンクをYouTube概要欄に掲載している店舗やインフルエンサーも多く、YouTube経由の売上は増加傾向にあると考えられます。

3.ECの売上アップにつながるYouTube企業案件

YouTube活用によるECサイトの売上効果については、なんとなくご理解いただけたかと思います。
ただ、自社でチャンネルを立ち上げ、定期的にコンテンツを公開し続けることは難しいのも事実です。
そこで効果的なYouTube活用方法が「企業案件」です。

YouTubeの企業案件とは、自社商品やサービスをYouTuberに宣伝してもらうマーケティングの一つです。
企業側からYoutuberに案件依頼をするケースが多いですが、YouTuberから企業へアプローチをして案件につながるケースもあります。

4.YouTubeの企業案件をECに活かす際のメリット

YouTubeの企業案件をマーケティングに取り入れるメリットは大きく分けて3つあります。
1つずつご説明していきます。

4-1.YouTubeという媒体の特性から拡散されて話題性が増す

YouTuberのファンはYouTuberが宣伝している商品をX(旧:Twitter)やInstagram・TikTokといった媒体を使って拡散する可能性があります。
ただ一度だけ依頼したYouTuberに宣伝してもらうだけでなく、その動画を見た人が紹介するといった拡散が拡散を呼び、注目を集められる点が企業案件のメリットです。

4-2.狙ったターゲット層にアプローチしやすい

YouTubeの企業案件を行う最大のメリットは、自社商品をYouTuberのファンへ訴求できる点です。
テレビCMやテレビ上での案件は、視聴者を選ばずに放映するためターゲットを絞ることなく商品をアピールすることになります。
しかし、YouTube企業案件の場合はYouTuberのチャンネルに登録しているファンに対してのみ商品を訴求できます。
YouTuberのファンは属性がハッキリしている傾向が高いため、ターゲットを絞ってアプローチすることが可能です。

例えば、20代の美容系女性YouTuberのチャンネルには20代で美容に興味のある女性のファンがつきやすいでしょう。
このようにしてYouTuberのファン属性を把握できれば、企業案件は効果的なマーケティング手法となります。

4-3.継続的に効果がある

YouTubeの動画は一度アップすると長期間にわたりチャンネルに残り続けます。
テレビなどのメディアでの広告ですと、放映されている時間でしか露出はされず、保存がきかないです。
そのため動画が長期的に残り続けるというのはYouTubeの企業案件の大きなメリットといえるでしょう。

5.YouTubeの企業案件をECに取り入れる際のデメリット

上記のようなメリットもありますが、企業案件を依頼する場合にはデメリットも想定されるため、しっかりと把握しておくことが重要です。

5-1.動画・アカウントが停止するリスクがある

企業案件を依頼したYouTubeチャンネルや動画が、公開停止となるリスクがあるため注意が必要です。理由としては「動画の内容がポリシー違反に該当した」「YouTubeチャンネルの他の投稿動画が規約違反になった」というような内容があります。
そのような状況になった場合の対処について、契約前に明確にしておくようにしましょう。
公開してから時間が経過していれば損害は少ないかもしれませんが、公開直後は特にリスクが大きくなります。

5-2.YouTuberの行動が原因で企業側に影響が出る場合がある

企業案件を依頼したYouTuberの行動によって企業にも影響が出てしまう可能性があります。
YouTuberがトラブルや事件に巻き込まれたり、関与するケースが多発しているため、依頼するYouTuberの普段の言動や行動についてはしっかりとチェックしておいた方がよいでしょう。

6.Youtuber依頼時の費用相場

YouTubeの企業案件はYouTuberの影響力や宣伝力によって費用が大きく変化します。
依頼方法もチャンネル主に対しDMで交渉する場合もあれば、事務所を通して依頼する場合もあります。
大きく分けて支払い方法は3つのパターンがあります。

6-1.YouTuberへの商品提供を報酬とする支払い方法

こちらのパターンは比較的チャンネルの登録者数が少ないYouTuberに対しては可能な支払い方法となります。
目安としては1000人~1万人くらいの登録者数であれば依頼可能です。

6-2.YouTubeチャンネルの再生数に応じた支払い方法

YouTubeチャンネルの再生回数を基準とする場合、費用相場は「過去30日間の平均再生回数 × 2~10円」となることが多いです。下記が費用の目安と考えていただければと思います。

・1万~10万円:平均再生回数およそ5千~5万回の場合
・11万~100万円:平均再生回数およそ5万~50万回の場合
・101万~1000万円:平均再生回数およそ50万~500万回の場合

6-3.YouTuberの登録者数に応じた支払い方法

YouTubeの登録者数を基準とした場合、依頼費用は「登録者数×1.5~3円」が相場となります。下記が費用の目安と考えていただければと思います。

・1万~30万円:登録者数およそ5,000~15万人の場合
・31万~100万円:登録者数およそ15万~50万人の場合
・101万~300万円:登録者数およそ50万~150万人の場合

7.終わりに

以上でYouTubeの企業案件についてご説明させていただきました。
YouTubeでは現在ショッピング機能も搭載されており、ますますECとは切り離せないSNSプラットフォームになっています。
ご自身の商品をインフルエンサーに紹介してもらうのも1つの手ですが、自社の商品を最も熟知している人が商品解説するチャンネルでファンが増えることで、一過性ではない売上が期待できるのもYouTubeの良い点です。

弊社では楽天などのECショップの運営代行を行っていますので、ECショップ運営に関わるご質問やご不明点等がありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。

ECにおいて、ネット上の有名人を活用するという点においては、下記記事も参考になりますので合わせて読んでみてください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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