【楽天市場】RMSのデータ分析方法を徹底解説!売上アップにつながる活用術

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本記事では楽天RMSの分析できるデータについてご説明していきます。
Contents
【本記事の対象となる方】
- 直近で楽天に出店してRMSの見方がわからない方
- 楽天に出店しているものの分析方法等わからない方
- これから楽天での売上を伸ばしていきたいと思っている方
楽天RMSとは
楽天RMS(Rakuten Merchant Server)とは、楽天市場における店舗運営を円滑に行うための専用ツールです。
売上の確認・分析をはじめ、商品登録、商品ページの編集、在庫管理など、店舗運営に関わるあらゆる作業をRMS上で一元管理することができます。
楽天データ分析方法の重要性
楽天市場で売上を最大化するためには、データ分析が欠かせません。
売上データを分析することで、「どの商品が売れているのか」「どの施策が効果を発揮しているのか」といった重要な情報を把握することができます。さらに、顧客の購買行動を理解することで、販売戦略をより効果的に最適化することが可能になります。
たとえば、アクセス数が多いのに売上につながっていない場合は、商品ページの内容や構成に課題があるかもしれません。逆に、特定の商品が好調であれば、その商品を中心としたマーケティング施策を強化することで、さらなる売上アップが期待できます。
ECにおける売上の公式
実際にRMSで得られる各種データを紹介する前に、売上の公式を理解しましょう。
売上の公式は以下の通りです。
売上=アクセス人数×転換率(購入者数÷アクセス人数)×客単価 |
RMSを活用することで、「アクセス人数」「転換率(コンバージョン率)」「客単価」といった主要指標の中から、どこに伸びしろがあるのかを特定することができます。
まずは、1日5分でも良いので「店舗カルテ」や主要指標をチェックする習慣をつけてみましょう。小さな積み重ねが、大きな成果につながります。
下図は、楽天市場で売上アップ施策を検討する際の全体像を示しています。
売上を伸ばすためには、まずは現状の課題や強み=「伸びしろ」を見つけ、それに応じた具体的な施策を立案・実行することが重要です。
また、施策は実施して終わりではありません。実行後の効果検証もRMSを活用して必ず行いましょう。
検証によって得られた知見を次の施策に活かすことで、PDCAを回しながら着実に成果を積み上げることができます。

楽天RMSの基本的な見方
RMSにログインすると、画面左側に「レフトバナー」が表示されており、以下の8つのカテゴリに分かれています。
- 店舗設定
- 受注・決済管理
- 問い合わせ管理
- データ分析
- メルマガ・SNSマーケティング
- 広告・アフィリエイト・楽天大学
- コミュニティ
- 店舗向け情報・サービス
日常的に店舗運営をされている方の多くは、2番目の「受注・決済管理」を中心に利用されており、それ以外のカテゴリについてはあまり目を通していないという方も多いのではないでしょうか?
しかし、売上を伸ばしたいのであれば、特に注目すべきは「データ分析」メニューです。ここには、アクセス数や転換率、商品別の売上状況など、店舗改善に直結する重要な情報が詰まっています。
この後の章では、「データ分析」メニューの具体的な活用方法について、詳しくご紹介していきます。
楽天RMSデータ分析の中で売上アップにつながるポイント
先ほど、「売上を伸ばしたいのであれば、特に注目すべきはデータ分析」とお伝えしました。では、具体的にどのような視点でデータを見れば効果的なのでしょうか?
その前に、まずは「データ分析」メニューの中身を確認しておきましょう。実はこのメニューも、いくつかの項目に細かく分かれており、それぞれで確認できる情報が異なります。
- 店舗チェックシート
- 店舗カルテ
- アクセス・流入分析
- 売上分析
- 販促効果測定
- データダウンロード
それぞれ見るべきポイントを確認していきますので、是非チェックしてください。
店舗チェックシート
店舗チェックシートでは、配送対応や在庫管理、レビュー評価など、ユーザー視点での使いやすさ(ユーザビリティ)に関する項目を確認することができます。
近年、楽天市場ではエンドユーザーの顧客満足度を非常に重視する傾向が強まっており、このチェックシートの評価が店舗の信頼性や露出にも影響を与える可能性があります。そのため、店舗チェックシートの評価を下げないよう、日頃から配送体制や在庫の整備、レビュー対応などにしっかりと取り組むことが重要です。
店舗カルテ
店舗カルテについては、すでに日常的に確認されている方も多いのではないでしょうか。
この機能では、月別・日別の売上推移をはじめ、売上の三大指標とされる「アクセス人数」「転換率」「客単価」の変動を詳細に把握することができます。
また、新規・既存顧客の人数や流入元(参照元)サイトの情報など、より細かな分析データも確認可能です。
さらに最近では、「売れている商品は?」という項目を通じて、楽天市場内のジャンル別トレンドや、店舗内ジャンルの動向比較も見られるようになっています。
これにより、自社の現状と市場全体の流れを照らし合わせて分析することができ、販売戦略の見直しや新たな施策のヒントを得るのに役立ちます。
アクセス・流入分析
アクセス・流入分析では、店舗全体のアクセス状況や、商品ごとのアクセス数などを詳細に確認することができます。
具体的な活用方法としては、まず店舗全体のアクセス数が「どこで伸びているのか」「どこが減少しているのか」を、前年同月比・前月比・月別推移などのデータを使って把握します。その上で、どの商品がその変動に影響を与えているのかを掘り下げて分析していくのがおすすめです。
また、「従来版アクセス分析」にある「商品ページ分析」では、商品ごとのアクセス指標に加え、お気に入り登録数などのユーザーアクションに関する情報も確認できます。
このように、アクセス分析のデータには戦略的に店舗運営を行うためのヒントが多数含まれており、非常に重要なパートだと言えます。どのページ・どの商品に関心が集まっているかを把握し、販売戦略や商品ページの改善に活かしていきましょう。
売上分析
売上分析では、「一日のどの時間帯に売上が発生しているか」や、「月別・日別でどの商品がどれだけ売れているか」といったデータを確認することができます。これにより、自社商品の購買されやすい時間帯や曜日の傾向を把握することが可能です。
たとえば、インテリア商品を扱う店舗では、夫婦世帯がターゲットの場合、日中に奥様が商品をチェックしてお気に入りに登録し、夜にご主人と相談してから購入するという流れが多く見られます。
このような購買行動の傾向がある場合、夜間(20時~0時)限定のクーポンを発行するといった施策を実施することで、購入を後押しし、売上の最大化を図ることができます。
売上分析は、「いつ・何が・どのように売れているのか」を理解するための重要な指標です。購買タイミングに合わせたアプローチを行うことで、より効率的な販売戦略を展開できます。
販促効果測定
販促効果測定では、「行動分析レポート」「顧客属性レポート」「R-mail効果測定」「クーポン効果測定」など、複数のデータを確認することができます。それぞれに注目すべきポイントがありますが、特に重要なのが行動分析レポートです。
このレポートでは、店舗に訪れたユーザーが「認知 → 興味 → 購入」というプロセスの中で、どの段階でどの程度引き上げられているかを、数値として把握できます。つまり、集客から購買までのフローの中で「どこに課題があるのか」「どこを強化すべきか」を明確にするのに役立ちます。
また、R-mail効果測定では、メルマガ運用において非常に重要な開封率を確認できます。もし開封率が低い場合は、件名の工夫や配信タイミングの見直しといった改善策を検討することが可能です。
このように、販促効果測定を活用することで、施策の精度を高め、売上向上につながる具体的な改善ポイントを見つけることができます。
データダウンロード
各種データはCSV形式でダウンロードすることが可能です。中でも特に注目すべきなのが、日別の「新規/既存顧客データ」を唯一出力できる点です。
たとえば、新規顧客の獲得を目的としたキャンペーンを実施した際、その実施日に本当に新規顧客を獲得できたかどうかを、具体的な数値で確認することができます。このように、施策ごとの効果検証を行う際にも非常に有用な機能となっています。
データを活用してPDCAをしっかり回すことが、売上向上への近道です。
楽天データ分析を行うことで得られるメリット
効果的なマーケティング戦略の立案ができる
データ分析を通じて、広告や販促施策の効果を高めることが可能です。
たとえば、楽天スーパーSALE期間中のデータを分析し、どの施策が最も効果的だったのかを把握することで、次回以降のキャンペーンに役立てることができます。
さらに、どの顧客層の購買が多いのかを分析することで、ターゲットを明確にしたプロモーション施策が実行でき、広告の費用対効果も向上します。
売上の推移や傾向を把握
売上の増減を把握することで、成長トレンドや課題を明確にすることができます。
たとえば、季節性による売上の変動がある場合には、そのタイミングに合わせてキャンペーンやプロモーションを実施することで、売上の最大化が期待できます。
在庫管理の最適化
売上データをもとに、商品ごとの販売タイミングを把握することで、より正確な在庫管理が可能になります。適切な在庫調整により、欠品や過剰在庫を防ぐことができ、結果として利益率の向上にもつながります。
まとめ
今回RMSの内容についてご説明させていただきました。店舗運営されている方は日々の業務が忙しくなかなか手の回らない部分であると思いますが、かなり有益なデータがRMSでは確認できるので見てみてください。
よくある質問
RMSの「販促効果測定」機能を活用するメリットは何ですか?
販促効果測定を活用することで、実施したキャンペーンやクーポンの効果を定量的に把握でき、次回の施策改善に役立ちます。
RMSの「アクセス・流入分析」で注目すべき指標は何ですか?
アクセス数や流入元、直帰率などを分析することで、ユーザーの行動パターンを把握し、効果的な集客戦略を立てることができます。
RMSの「データダウンロード」機能を活用する際の注意点は何ですか?
データの取り扱いには個人情報保護の観点から注意が必要であり、適切な管理と分析を行うことが求められます。

株式会社Proteinum 代表取締役
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