楽天市場のR-Mail(メルマガ)活用のポイントを解説!

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はじめに

今回は楽天市場のメルマガについて解説していきます。
何となくイベントの時に新商品の案内を入れている、思いついたタイミングでメルマガをとりあえず送っている、といった店舗様も多いかと思います。
手間がかかるため、やむを得ない部分もあるかとは思いますが、一度楽天のメルマガについて体系的に整理して、既存顧客の売上をしっかりとれるように、施策を打っていきましょう。

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)とは

楽天市場におけるメルマガを「R-Mail」と呼び、RMS上から申し込みをする事で活用する事が可能になります。「R-Mail」の主な特徴は以下の通りです。

  • メールの配信数に応じて費用が発生
  • 配信数に応じて1通1円の配信料が発生します。(基本料・月額は無料)
  • 送信先リストを作成してユーザのターゲティングを行うことが可能
  • 一定の条件を満たすと週1回無料での配信が可能
    条件については以下の通りです。
    1. 期間:毎週日曜日 0:00から土曜日23:59まで
    2. セグメント:楽天提供の「週1回無料配信対象ユーザへ送信」リストを使用
    3. 頻度:週に1回まで
  • 効果測定データに基づいた戦略的なメルマガの配信が可能
  • テンプレートを用いたデザイン性・機能性に優れたメール作成が可能

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)を配信する意味

そもそもですが、楽天市場において、メルマガは意味があるのでしょうか?
「自分はメルマガ経由で購入したことが無いから、意味がないのでは?」とお考えの方も多いと思います。
楽天内部のデータになるのでデータを明示的に出すことはできないのですが、
楽天市場全体の売上の20%以上はメルマガ経由での売上高、というデータがありますので、
「メルマガで買わない人は買わないが、頻繁にメルマガ経由で購入するユーザーも一定程度存在する」ということが言えます。
特に店舗運営の初期は、既存顧客の数が少ないので、あまり売上に対するインパクトはないですが、後々威力を発揮してくることになるので、少し長い目で見てしっかりメルマガを運用していく必要があります。

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)のメリット

低コストで販促施策を実施できる

楽天メルマガの申込は無料で行うことができます。
月額料金も無料で、メール1通あたり1円で運用できます。

リピーター向けのキャンペーンの告知などにメルマガを活用することで、コストを抑えつつ顧客と関係性を築くことができます。

販促施策を低コストで実施できることがメルマガの長所です。

リピーターを獲得しやすい

自社商品のリピーター獲得に楽天メルマガは有効です。

自社商品の購入履歴があるユーザーに新商品紹介メールやセール情報を配信できます。

自社商品の購入履歴があるユーザーに対象を定めて配信し、繰り返し自社商品を買ってもらいましょう。

サービスの認知度を高められる

楽天メルマガを利用して商品に関連する情報を発信していくことで、信頼性を高めることができます。

サービスについて知ってもらい、ユーザーの需要がある商品を届けることができると企業への信頼度を高めることができます。

一方で発信頻度が多かったり、似たような内容の発信が多いとユーザーからの印象が下がってしまうので注意が必要です。

R-Mail配信リスト保有数の増やし方

楽天でメルマガを送信するためには自社で保有しているリストが必要になります。
このリストが少ないとせっかくメルマガを時間をかけて作成したとしても、そのメルマガを届けられる人数は限られてしまいます。
保有数の増やし方についてご説明していきます。
以前は楽天市場が主催する「メールアドレス獲得系」のメルマガ広告が存在し、リストを短期間で増やす方法は存在しました。
しかし、現在ではそのような広告は廃止されてしまっているため、リストを増やす方法は下記の2点となっています。

  1. 商品を購入してもらう
  2. ページ内で購読してもらうように促進する

このようにリストを増やすための手段は限られています。また、商品を購入してもらうには店舗側からの働き方では難しいです。
そのため、こちらからの働きかけでリストを増やすにはページ内で購読してもらうように促進することを工夫することが大切になります。
では、どのように購読してもらうように促せばよいのでしょうか。
メルマガを購読してもらえるようにするのに大切なのは、ページに入ってきたお客さんをいかにここのメルマガを購読したと思わせられるかです。
具体的には、メルマガで商品がお得に買える日の告知であったり、メルマガ購読者限定でクーポンを配布などといった文言をページに記載することでメルマガを購読しようと思わせることができます。
このような工夫を積極的に行っていきましょう。

メルマガ登録促進バナー例

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買い物かごの上に設置
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フローティングで画面に追従する形で設置

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)の料金

楽天メルマガは配信数に応じて1通あたり1円の配信料がかかります(基本料金(月額)は無料)。 1,000人に配信すると1,000円、10万人に配信すると10万円が費用としてかかるということになります。ただ、楽天が提供するリストに配信すると週に1回無料で配信することができます。
つまり、週に何度もメルマガを配信する店舗は費用が発生しますが、週に1度で良いという店舗はずっと無料で送り続けることができるということになります。
それでは、どのようにすれば無料で配信できるのか見ていきましょう。

R-Mailでは、以下の条件を満たしたメール配信は無料で行うことが可能です。

  • 期間:毎週日曜日 0:00から土曜日23:59まで
  • セグメント:楽天提供の「週1回無料配信対象ユーザへ送信」リストを使用
  • 頻度:週に1回まで

また「週1回無料配信対象ユーザ」とは「メールに対する反応12ヶ月以内 もしくは 購読開始日6ヶ月以内」、ただし除外条件として「6ヶ月以内にリスト広告にて獲得した新規アドレス」となっています。

「週1回無料配信対象ユーザへ送信」リストとは、以下手順で作成することが可能です。

  1. RMSの[メルマガ配信] – [1 配信設定] – [メール送信]をクリック
  2. [メール種別選択]画面が表示されるので、送りたいメール種別の右にある[次へ]をクリック
  3. [週1回無料配信対象のユーザへ送信]画面が表示されるので[無料配信対象ユーザへ送る]をクリック
  4. [リスト条件確認]画面が表示されるので条件を確認し[この条件でリストを作成する]をクリック
  5. メール編集画面が表示されればリスト作成は完了です。送信したいメール内容を作成してください。

以上が、無料配信のメルマガの作成方法になります。

無料で配信ができるので是非積極的に活用してみてください。

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)の作り方、具体的な活用方法

では次に、具体的にどういった考えを基にメルマガを運用していく必要があるでしょうか?
以下、①内容、②配信種別、の二つに分けて解説していきます。

内容(イベント時のメルマガや訴求したい内容ごとに紹介)

まずは内容についてみていきます。
内容について、一番課題となりやすいのが「件名」です。
後ほどご説明いたしますが、メルマガの効果測定の重要な指標で「開封率」という項目があります。
その名の通り、「メルマガを開封したかどうか」という指標です。
メルマガの件名を考えるコツは、「ユーザーが思わず開封したくなるキャッチコピーが入っているかどうか」ということを毎回考えることです。
一般的には、「(既存顧客が気になる)新商品情報」「セールなどのお得な情報」になります。

以下のワードを参考にして、組み立ててみてください。

■お買い物マラソンやスーパーセール、店舗のタイムセール開催時

・店内全品ポイント10倍
・タイムセール開催中!

■クーポンを訴求したいとき

・〇〇円から使える〇円クーポン
・最終クーポン配布中!

■緊急性を訴求したいとき

・24時間限定
・残り4時間
・100枚限定

配信種別の選択

まず、楽天メルマガには以下の5種類があります。

・PCテキストメール
・HTMLメール
・レスポンシブメール
・モバイルテキストメール
・モバイルHTMLメール

基本的に利用することが多いのは、PCテキストメール、HTMLメール、レスポンシブメールの三点になるかと思います。
管理画面上では以下の画面からどの配信種別を選ぶか、選択することができます。

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)の配信設定方法

楽天市場におけるメルマガ(R-Mail)の配信設定の方法を解説していきます。
メルマガ作成の工程を3つのステップに分けて説明を進めます。
①メルマガの本文を作成する
②送信先リストを作成する
③メルマガの送信設定を行う

①メルマガの本文を作成する

1.RMSの「メール・SNSマーケティング」から「1 メルマガ配信」を選択。

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2.「配信設定」の中から「メール本文編集」ボタンをクリック。

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3.「メール種別選択」から、作成したいメール種別の「編集開始」ボタンをクリック
※ここでは「レスポンシブメール」を例として解説していきます。

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4.「レスポンシブメール」の場合、メールのテンプレートを選択。

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5.「サブジェクト(件名)」と「メール本文」を作成し、画面下の「送信一覧に保存する」をクリック。
レスポンシブメールでは選択したテンプレートのまま作成することも可能ですが、左側の「ブロックを選ぶ」から各ブロックを好きな位置に追加・配置することができます。

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②送信先リストを作成する

1.RMSの「メール・SNSマーケティング」の中から「1 メルマガ配信」をクリック

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2.「管理」の中の「リスト条件一覧・登録/削除」をクリック

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3.「リスト条件登録」の中から、「PCテキスト/HTMLメール」「モバイルメール」どちらかの「新規条件設定」ボタンをクリック
※ここでは「PCテキスト/HTMLメール」を例として解説していきます。

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4.「新規条件設定」から、「ユーザーのリアクションによるリスト設定」「ユーザーの属性によるリスト設定」の各項目を入力または選択してユーザーの絞り込みを行います。
指定した条件に当てはまるユーザーを抽出して、送信先リストを作成していきます。
※モバイルメールの場合、「メルマガ購読に使用しているデバイス」や「携帯電話のキャリア」などの条件で絞り込むことができます。

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5.各条件の設定が完了したら、画面下部の「この条件で検索追加」ボタンをクリック

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6.「人数更新」ボタンをクリックし、送信リストを作成します

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7.「設定した条件」、「送信人数」を確認し、内容に問題がなければ「この条件を保存する」ボタンをクリックして送信リストの作成は完了となります。

③メルマガの送信設定を行う

1.RMSの「メール・SNSマーケティング」から「1 メルマガ配信」をクリック

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2.「配信設定」から「メール送信」ボタンをクリック

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3.「メール種別選択」の中から、送信したいメール種別の「次へ」ボタンをクリック
※ここでは「レスポンシブメール」を例に解説をしていきます。

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4.「リスト選択」から、作成した送信先リストを選択

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5.「メール送信」画面で「送信一覧」をクリックし、作成したメルマガ本文を選択して「プレビュー画面へ」ボタンをクリック

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時短メルマガ作成方法

メルマガの内容をゼロから考えるのは時間と労力がかかってしまいます。
そこで是非やっていただきたいのが、他の店舗が配信しているメルマガを見て真似をすることです。
競合他店のメルマガを購読することはもちろん、他業種であってもショップオブザイヤーを受賞している店舗を中心にできるだけ多くのメルマガに目を通しましょう。メルマガは店舗から顧客へダイレクトにアプローチできる唯一の媒体です。その分、数多くのノウハウが詰め込まれています。

また、店舗によっては購入者限定でさらにお得な情報を配信しているケースもあります。気になる店舗については、実際にその店舗から商品を購入するなどして、店舗の対応そのものを顧客目線で体感してみると、表には見えない重要な発見に繋がる場合も多々あります。ぜひ、一度、試してみましょう。

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)発信のコツ

タイトルで惹きつけるようにする

メルマガにおいてタイトルは最も重要です。
メルマガはクリックされなければ読まれませんので、タイトルを魅力的にしましょう。
本文の質が良くてもタイトルが良くないと、開封率が伸び悩んでしまいます。

例えば、タイトルの冒頭にクーポン情報やセール情報などの文言を入れたり、
【】や””などの記号を使用して目立たせましょう。疑問形で締める手法も有効です。

ユーザーの立場に立ってタイトルを検討しましょう。

ターゲットに合わせて配信時間を検討する

商品や店舗ごとにターゲットとする層は変わってきますが、狙いたい層が閲覧する時間帯に配信しましょう。

層ごとの開封しやすい時間帯は以下です。

  • 会社員:8時~9時、12時~13時、16時~18時
  • 主婦:10時~12時、14時~15時
  • 学生:7時~8時、12時~13時、18時~19時
  • 高齢者:8時~12時台

自店舗に訪れたユーザー層は、RMSの以下からチェックすることができます。

メール・SNSマーケティング>メルマガ配信>管理画面>月次主要指標>クロスデバイス効果測定

ユーザーの特徴を掴み、配信する時間帯を工夫してみましょう。

イベント期間に配信する

楽天市場のポイント還元率が高く、転換率が高くなるイベント期間中に配信することも良いです。
楽天には以下のようなイベントがあります。

  • ワンダフルデー(毎月1日)
  • ご愛顧感謝デー(毎月18日)
  • お買い物マラソン
  • 楽天スーパーセールな

このようなイベント期間を調べて狙って配信していきましょう。

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)の注意点

スマホから見やすいようにする

楽天メルマガはスマホから読まれることが多いです。
楽天に登録しているメールアドレスはプライベート用のスマホのメールアドレスが多いためです。

スマホ画面で読みづらい場合、内容の質が良いメルマガでも開封されなかったり最後まで読まれなくなってしまいます。

メルマガを作成したらスマホからの見え方を確認し、画像の見やすさ、改行の位置など整えるべき要素をチェックしましょう。

無料配信を使う

楽天のメルマガは週1回、楽天が提供している送信リストを利用することで無料でメール配信できます。

楽天が提供している送信リストとは、楽天市場を利用したユーザーのメールアドレスを集めたリストで、対象先は楽天市場が提供している「週1回無料配信対象のユーザへ送信」から確認できます。

以下が「週1回無料配信ユーザー」の対象です。

  • メール受信を開始してから3ヶ月以内のユーザー
  • メールに6ヶ月以内に反応したユーザー

メール送信画面「週1回無料配信対象のユーザーへ送信」の箇所から該当人数を確認できます。

効率的に販促のために、無料枠も使っていきましょう。

配信リスト対象者を絞り込む

配信リストで対象者を絞ることで効率良くメルマガを送ることができます。

「ユーザーのアクション」と「ユーザー属性」の2つの軸で、配信リスト対象者を絞り込むことができます。

作成した絞り込み条件はRMSに登録と保存することができ、一度保存した条件でから常に最新のリストを作成してメール送信ができます。

メルマガの内容と送付先ごとの効果を分析してPDCAを回していくと売上を伸ばしやすいのでおすすめです。

楽天市場「R-Mail」(メルマガ)の効果測定について

次に効果測定について考えていきます。
効果測定については、上記の管理画面より配信種類別の各指標が確認できるようになってます。
それぞれ、簡単に指標の内容を確認していきます。

  • 配信回数
    その名の通り、配信種別ごとに何回配信したか、というデータになります。
    最低でも週に一回程度はメルマガを送るようにしましょう。
  • 送信数
    合計のメルマガ送信数になります。
    はじめのうちはリスト数が少ないため、サンプル数が少ない状態での効果測定となりますが、
    ある程度の送信数を送れるようになると、しっかりした効果測定が可能となります。
  • 開封率
    これは主にメルマガの「件名」に左右される項目となります。
    前項でご説明した通り、ユーザーが気になる内容をしっかり盛り込むようにしてあげましょう。
  • クリック数
    こちらはメルマガ内の貴社リンクのクリック数になります。
    開封率が高い一方で、クリック数が伸びない場合は、メルマガのコンテンツを一度見直してみましょう。
    メルマガ専用でクリエイティブを作ると、作業工数が増えてしまう恐れもありますが、
    商品ページ内の既存クリエイティブだけではどうしても惹きが弱い場合もあるので、
    ある程度リストが溜まってきた段階で、メルマガ専用のクリエイティブを作ってみることをお勧めします。
    「詳細はこちらをクリック」など、クリックしてもらうクリエイティブを考えてみましょう。
  • お気に入り登録率
    こちらはその名の通り、お気に入り登録されたかどうかの指標となります。
    通常時はそれほど気にする必要がないですが、イベントの事前告知などの際は、お気に入り登録の数が、スタートダッシュを上手く切れるかどうかの一つのポイントとなります。
    お気に入り登録促進用のコンテンツを用意するなどして、うまく対応していく必要があります。
  • 転換率
    こちらはメルマガ経由でどれだけ商品が購入されたか、という指標となります。
    メルマガのクオリティよりも商品ページ自体の魅力度が大事になります。
  • 売上
    メルマガの経由売上になります。

終わりに

今回は楽天市場のメルマガについて解説してみました。
今LINEなどのコミュニケーションツールが浸透している中、メルマガを見る人はほとんどいないのではないかと思われている方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかし、メルマガは依然として企業からのお得情報などを受け取る手段としては重要な役割を果たしています。
是非、楽天に出店されている店舗は売上を伸ばす一つのツールとしてメルマガを積極的に活用していきましょう。

弊社では楽天市場の運営代行も行っておりますので、ご要望の方はページ下部のフォームよりお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

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