楽天の配送品質向上制度と配送認定ラベル(最強配送ラベル)獲得条件
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本記事では「配送品質向上制度」の概要や、店舗側として対応すべき点などについて解説していきます。
Contents
楽天の「配送品質向上制度」と「配送認定ラベル(最強配送ラベル)」について
楽天では配送品質の向上のため、配送品質向上制度が実施されています。今後検索結果の表示順位への影響が大きくなる可能性が非常に高いと言われているため、ルールを把握して対応していく必要があると考えられます。
楽天の「配送品質向上制度」の概要
配送品質向上制度とは、楽天が設定した配送基準を満たす店舗に「最強配送」ラベルを設定する制度です。Yahoo!ショッピングにおける「優良配送」をイメージしていただくと分かりやすいと思います。
楽天市場における目的の商品の探しやすさや買い物のしやすさを改善する、ユーザー満足度を向上させるための取り組みの一つです。
配送品質向上制度はユーザーに対し以下のようなメリットがあります。
- 一定の配送基準をクリアしている商品ページには上記の「配送認定ラベル(最強配送ラベル)」が付与され、ユーザーは商品受け取りの選択肢が多い商品をより見つけやすくなる
- ユーザーが自身の都合に合わせて商品受け取りのタイミングを選択できるようになる
楽天市場からは、配送認定ラベルがついた商品は、検索順位決定の要素のひとつにすることを予定している、と発表されいます。
検索結果で上位表示されれば、アクセス数が高まり注文数の増加が見込まれ、配送認定ラベルの専用ロゴ(以降 最強配送ラベル)が表示されることでクリック率の向上も期待できます。
制度の内容は追加で例外条件や緩和案が既に発表されています。最新の制度内容や認定の基準については、店舗運営Naviをご確認ください。
店舗運営Navi:https://navi-manual.faq.rakuten.net/service/000047386
※要RMSログイン
楽天の最強配送ラベルを獲得するための必要な3つの条件とは?
「最強配送ラベル」を獲得するためには、以下3つの条件をすべてクリアする必要があります。
①楽天SKUへの対応(2023年4月~)
楽天SKUプロジェクトとはユーザーが欲しい商品を探しやすくなるように、
商品ページ上で複数のSKUを紐づけるプロジェクトのことです。
すでに対応済の店舗様も多いと思いますが
「配送認定ラベル」の獲得には、まず楽天SKUに対応する必要があります。
未対応の店舗様は楽天から移行スケジュールのお知らせが届いていますので、必ず確認してご自身の店舗がいつ移行予定なのか把握し、対応していきましょう。
なお、楽天SKUについては以下記事で詳しく解説していますのでご参考にしてください。
楽天SKUプロジェクトの概要と移行対応・一括登録用CSVの仕様変更を徹底解説!
②お届け日表示への対応
上記の楽天SKU切り替え対応後には、「お届け日表示」機能の対応が必要です。
配送日時の指定ができる商品について、「SKUごとに、発送元の住所と出荷リードタイムを登録」する必要があります。
ユーザーは「お届け日表示」機能により、検索結果や商品ページ上にお届け日が表示されるようになります。
③店舗&商品の基準クリア
上記の条件に加えて、以下の全ての基準を満たす必要があります。
▼「最短お届け可能日表示機能」ご利用の場合
【店舗基準】
- 納期順守率:96%以上
- 6日以内のお届け数比率:80%以上
- 商品の性質上、6日以内のお届けが難しい商品は母数から除外可能
- 出荷件数:100件/月以上
- 共通の送料込みラインの導入
【商品基準】
- (午前の注文) 365日いつでも「翌日お届け」指定可
- (午後の注文) 365日いつでも「翌々日お届け」指定可
- 土日祝は通常注文の締切時間を最短で午前9時に短縮可能
- 年末年始(12/31〜1/3)および月1回は休業可能
追跡可能メール便は日付指定ができない配送方法のため、最短お届け可能日は表示されませんが、出荷リードタイムは「1日」に設定のうえ、納期情報設定より「お届け目安」を「〇時までの注文で当日出荷」とご登録いただく事ことで対処いただけます。
なお、RSLご利用店舗様の場合は対象エリアにより出荷リードタイムが異なるため、「〇時までの注文で当日出荷(対象地域のみ)」と登録することが必須になります。
▼「RSLお届け日時表示サービス」ご利用の場合
楽天スーパーロジスティクス(RSL)を活用されている商品に関しては以下項目が基準から免除されます。
- 納期遵守率
- 6日以内お届け件数比率
- 出荷件数
加えて通常基準とは異なり、送付先が全国どちら宛であってもラベルが表示されます。
ただ、本条件の適用にあたっては、「RSLお届け日時表示サービス」の対象としてご登録頂くことが必須となりますのでご注意ください。
楽天の「配送品質向上制度」と「最強配送ラベル」による影響は?
楽天の配送品質向上制度が導入されたら、どういった影響が考えられるんでしょうか?ユーザー、店舗様それぞれの観点で解説していきます。
楽天における「配送品質向上制度」と「配送認定ラベル」によるユーザーへの影響
配送品質向上制度の導入により、楽天市場ユーザーは商品受取りの選択肢が多い商品を見つけやすくなり、更に最強配送ラベルの基準を満たすショップが増えることで、楽天市場全体の配送品質が向上することも期待されます。
すぐ届けてほしい商品を見つけやすくなり、お買い物が便利になる事でしょう。
検索結果や商品ページ上で「今、購入するといつ手元に届くのか」という一番知りたい納期情報が分かりやすくなれば「配送の早い、近い地域の店が選ばれやすくなる」などのお買い物行動の変化も予想されます。
楽天における「配送品質向上制度」と「配送認定ラベル」による楽天ショップ出店者への影響
ユーザーには良い事だらけである一方で、店舗にとっては、この「最強配送ラベル」を取得するためには土日出荷が必須になるため、出荷や顧客対応などの業務負担が増すことが考えられます。
そのために人を増やすのであれば採用や教育コストが掛かりますし、物流業務の委託をしようとすればその分のコストが増え、利益率は下がります。
対応出来ればそれに越したことはありませんが、今の所は対応してもラベルがつくだけで全店必須対応ではないです。
競合店舗の動きも注視しつつコストとメリットのバランスを見て、例えば「主力の商品のみ土日出荷に対応できるようにしておく」など、自社の運営戦略に沿った検討をしていきましょう。
「配送品質向上制度」と「最強配送ラベル」に関する楽天の支援策
配送品質向上制度の支援策として、楽天が365日出荷対応の支援サービスを打ち出しています。
「BOSS」(受注データをRSLに連携するサービス)にて、「RMS自動化プラン」が提供されるようになりました。
このプランとRSLを併用すると365日自動で出荷を行えるようになり、繁忙期の注文処理などの対応もしやすくなりますので、導入を検討されても良いでしょう。
楽天の「配送品質向上制度」と「最強配送ラベル」まとめ
以上、楽天の配送品質向上制度と対応策について解説しました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
今回の楽天が実施する配送品質向上制度は、
これまで以上にユーザーの配送に対するニーズに対応する姿勢を明確にしてきているといえるでしょう。
AmazonのprimeマークやYahoo!ショッピングの優良配送など、同様の取り組みは各モールでも展開されており、ECモール業界全体での配送利便性向上への熱の高まりを感じさせる状況となっています。
Amazon、Yahoo!ショッピングに関しては以下記事もご参考にしてみてください。
楽天市場の配送品質向上制度においては、検索結果で上位表示されるようになる、などメリットが大きい一方で、配送認定ラベルを維持するためには店舗側でクリアすべき条件が多いのも事実です。
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