ECでの決済方法は?選ぶ際のポイントを解説!

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Contents
ECサイトでの決済サービスの選び方
ECサイトを構築する際、どの決済方法を選ぶべきなのか、迷うことも多いかと思います。実際に様々な決済方法が使われているのですが、費用や利便性、個人情報の取扱いなど、様々なことを考えなければいけないと思います。どんな基準で選んでいけば良いのか、本記事で解説していきたいと思います。
ユーザーと決済方法の相性
まず考えるべきは、ユーザーとの相性です。特に年代でターゲットがある程度決まっている商品については、その年代が使いやすいとされる決済方法は漏れなく用意しておくことは必要です。10代にはコンビニ決済やキャリア決済、20代~40代にはクレジットカードや電子マネー、50代以上であれば代引きや銀行振込を用意するなど、その年代に馴染みの深い決済方法は必須です。
扱う商品と決済方法の相性
扱う商品によっても、決済方法との相性があります。分かりやすい例ですと、高級品や旅行サービスなどの高額の商品には、代引きなどの現金を用意する決済方法や、電子マネーなどのプリペイド式の決済方法は、リスクや手間があるので適していないでしょう。商品の特性を見た上で、決済方法を決めるべきだと言えます。
ですが、高額の商品以外はどの決済方法でも差分はないので、高額商品以外は商品との相性はあまり考えなくても問題ありません。
決済サービスの種類と特徴
決済サービスにはどんなものが多く使われているのでしょうか。
総務省が行った「インターネットを使って商品を購入する際の決済手段の推移」の調査によると、クレジットカードがかなり高い割合ですが、その他の決済手段も多く使われていることが分かります。
ここではクレジットカードを含めた6つの主要な決済手段について説明していきます。
クレジットカード決済
上記の総務省の調査の通り、最も普及している決済方法がクレジットカード決済です。ユーザーからは利便性が高く、事業者側から見ても代金未納を防ぐことができ、資金計画を立てやすくなるなど、かなりのメリットがあります。
デメリットとしては、ユーザー側は個人情報を入力することや提供することによるリスク、事業者側は決済手数料や、不正利用などによる「チャージバック」が起きるリスクがあります。
コンビニ決済
コンビニ決済には、先に代金の支払いを確認してから商品を発送する「前払い方式」と、商品到着後に支払いをしてもらう「後払い方式」の2種類があります。
最大のメリットは、クレジットカードを保有していないユーザーでも利用可能な点です。クレジットカードを作れない18歳未満のユーザーでも、コンビニ決済であれば手軽に利用することができます。また、特に前払いでは入金を確認してからの商品発送となるため、代金を回収できないリスクがないのも大きな魅力です。
デメリットは、ユーザーにコンビニまで足を運んでもらわないといけない点です。特に後払いの場合、払込票を送っても手間が掛かるので支払いが滞る、なんてこともあるリスクがあります。
代金引換
代金引換(代引き)は配送された商品と引き換えに代金を支払うので、商品の紛失リスクもなく、代金を回収できないというリスクも極力減らすことができます。また、コンビニなどに足を運ばなくて良いのもメリットです。
対して、受け取り拒否や、ユーザーの長期不在による返送のリスクがあります。1週間ほど不在が続くと、配送業者の保管期限を過ぎてしまい、事業者まで返送されてしまう可能性がある、というのはデメリットになります。
銀行振込
銀行振込は歴史の長い支払い方法で、特に高齢のユーザーにも理解してもらいやすいのは大きなメリットです。また事業者にとっても、他の方法と違って事業者側に手数料が発生しない点は大きなメリットと言えるでしょう。
現在はインターネットバンキングの普及などで24時間振込が可能になり、利便性も大きく向上しましたが、事業者側の入金の消込作業が大変なのと、銀行のシステム上15時以降の入金は翌日の処理になってしまう点はデメリットになります。
キャリア決済
スマートフォンが普及した現在では、キャリアからの請求として購入できるキャリア決済はメリットが多くあります。毎月のキャリアの支払いと一緒に支払いになることで手間が減ることや、クレジットカードの個人情報を送らなくても良いことが大きなメリットとして挙げられます。
ユーザーにはかなりメリットが多いのですが、事業者側はデメリットが多く存在します。手数料がクレジットカードよりも高いことが多く、また各キャリアごとに仕様が異なるので、導入前に運用を考慮する必要があるのが難点です。
電子マネー
Suicaなどの交通系ICカードや、nanacoやWAONなど各店が展開しているICカードなど、近年種類が増え続けていますが、最大のメリットはユーザーの利便性です。少額の利用でも手軽に利用できることや、クレジットカードを持っていない人もチャージをして利用可能です。
ただ、特に高額な商品を購入する場合には、プリペイド式の電子マネーには不便で、高額商品購入の際に選択されることは少ないです。商品によっては利用しづらい面もあります。
その他ID決済については、下記記事で詳しく解説しているので読んでみてください。
https://proteinum.co.jp/%e3%81%9d%e3%81%ae%e4%bb%96%e3%83%8e%e3%82%a6%e3%83%8f%e3%82%a6/ec%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88%e3%81%ab%e5%b0%8e%e5%85%a5%e3%81%99%e3%82%8bid%e6%b1%ba%e6%b8%88%e3%81%ae%e9%81%b8%e3%81%b3%e6%96%b9/
複数の決済サービスが必要な理由
機会損失をなくす
ユーザーが希望する決済方法がなければ、すぐにユーザーは他店舗に同じ商品を探しに行ってしまいます。そのECサイトでしか購入できないオリジナルの商品でない限り、わざわざ手間をかけて違う決済方法を用意しようとするユーザーはかなり少ないでしょう。
カードや電子マネーを利用していない人にとっては、代金引換や銀行振込があることが購入の際の大きな助けになります。ユーザーにはそれぞれの事情があり、支払いの選択肢を増やすことによって、機会損失をなくし、決済方法を理由にした離脱をなくすことができます。
ユーザー満足度を上げる
ユーザーが使用したい決済方法を漏れなく用意することで、商品検索から購入までストレスなくできるようになり、ユーザー満足度を高めることができます。
商品自体のクオリティや配送スピードなどの購入に直結する要素だけでなく、ストレスのない購入環境を他のECサイトよりも整えることでも、ユーザー満足度を向上させて差別化を図ることができます。
ECサイトの決済会社を選ぶ際のポイント
使いたい決済方法とECシステムに対応しているか
前提として、現在自分たちが導入しているECシステムに標準対応している決済会社を使いましょう。決済方法導入にあたり新たなシステムを導入しなければならないとなると、当然ながら余計なコストが掛かってしまいます。余分にコストを掛けないためにも、システムが標準対応しているかどうかは必ず確認しましょう。
初期コストとランニングコスト
新たに決済方法を導入する際、初期費用(システム導入料)とランニングコスト(月額/決済手数料)が掛かります。どちらも、必ずいくら掛かるのかチェックが必要です。特に注文件数が多くなることが予想されるサイトの場合、1件ごとに掛かる変動費である決済手数料の割合が大きくなるので、決済手数料により比重を置いて比較する必要があるでしょう。
信頼度の高い企業か
ただ単に手数料が安い会社を選ぶのではなく、その会社自体が信頼できるのかどうか、しっかり見極めることが必要です。
支払いが滞るリスクを踏まえて「財務状況の健全さ」、情報漏洩のリスクを踏まえて「セキュリティレベルの高さ」は必ず見ておく必要があります。一緒に運営していく上で、この後に述べる「サポート体制の手厚さ」も見ておく必要があるでしょう。
サポート体制が手厚いか
ECサイトは24時間365日稼働しています。また、すべてが完璧な訳ではなく、システムの不具合が発生する可能性もあります。また、代引きやコンビニ決済等、人的処理が発生する決済方法にはミスも付き物です。そういった不具合が発生した際、いかにサポートしてもらえるのか、運営していく中で非常に重要な要素になってきます。初期のみではなく、継続して手厚いサポートをしてもらえるのか、しっかり見ておく必要があるでしょう。
まとめ
1つの決済方法のみではなく、複数の決済手段をバランス良く用意することで、ユーザーの離脱を防ぎ、サイト使用の満足度を高めることにも繋がります。
すべての決済方法を用意するのは、コスト面の問題もあり難しいと思いますので、いかにターゲットのユーザーや商品属性に合わせて必要なものを用意するか、が重要になってくるでしょう。
これからECサイトを立ち上げ、決済方法を用意する方々は、是非とも本記事を参考にしていただきたく思います。

株式会社Proteinum 取締役