PPC広告とは?メリット・デメリットや費用、種類を徹底解説!

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01.PPC(Pay Per Click)広告とは?

PPCは、「クリック1回ごとに支払う」という意味の「Pay Per Click」の頭文字を取ったものです。

ユーザーが表示された広告をクリックして広告主のランディングページに移ると、広告主へクリック1回分の金額(クリック単価)が課金される仕組みです。

ユーザーがクリックしない限りは広告費が発生しないため、費用対効果が高いマーケティングを行いやすいという特長があります。
また、PPC広告はアカウント登録や広告設定などの費用がかからず、紙の広告のように多額な初期投資が必要ないことも特徴です。

02.PPC広告とCPC広告の違いとは

PPC(Pay Per Click)と似た言葉に、CPC(Cost Per Click)があります。CPCは1クリックあたりの「単価」を表す用語であり、課金方式を表すPPCとは別の概念となります。 ただし「CPC広告」という用語は、クリックごとに課金される形態の広告、つまりPPC広告と同義として使われています。

  • PPC=クリック課金制のシステム
  • CPC=1クリックあたりに発生する費用

PPC広告を利用する上ではCPCという用語は頻出しますが、混同しないようにしましょう。

03.PPC広告の費用と種類とは?

PPC広告は、クリック数に応じて費用が発生し、「クリック数×クリック単価」が広告費用として計算されます。クリック単価は、出稿する広告のジャンルや設定するターゲットによって相場が異なります。
PPC広告には、下記の3つの種類があります。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • SNS広告

それぞれの特徴について紹介していきます。

03-1.検索エンジン連動型広告(リスティング広告)

リスティング広告とは「検索エンジン連動型広告」とも呼ばれます。

ユーザーが検索したキーワードに合った広告が、検索結果の上部や下部に表示されます。
PPCをはじめ、キーワード広告、サーチワード広告、ペイドリスティングはすべてリスティング広告と同義になります。料金体系は、クリックされるごとに課金される「クリック形式」と、広告主自身が金額を入札する「入札形式」の2つがあります。

リスティング広告の費用相場は、広告を出稿する商品・サービスによってそれぞれ異なります。
一般的には月20〜50万円程度といわれており、リスティング広告に注力している大手企業の場合は月数千万~数億円の場合もあります。しかし、月に数十万円の予算がなければ、リスティング広告を出稿できないわけではなく、個人事業者や小規模な企業の場合だと、月1万円程度の予算でリスティング広告を出稿しているケースも多くあります。

リスティング広告については下記記事で詳しく解説しているので、ご参照ください。

03-2.コンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)

ディスプレイ広告は「コンテンツ連動型広告」とも呼ばれます。

WEBサイトやアプリの広告枠に、バナー形式で大きく表示されるのが特徴です。代表的なディスプレイ広告としてGoogle広告やYahoo!広告、YouTube広告があり、テキストだけでなく画像や動画でも訴求できます。

ディスプレイ広告の費用相場は企業規模によって異なりますが、月間20〜50万円程度です。Google広告やYahoo!広告の場合、1クリックあたり50〜100円、YouTube広告の場合、1クリック3〜20円程度となります。

03-3.SNS広告

SNS広告とは文字どおり、FacebookやX(旧Twitter)などの「SNSに掲載するディスプレイ広告」を指します。

アカウント登録時に年齢や性別、趣味などを入力することから、ターゲティングしやすいのが特徴です。ターゲットとなる人に対して的確に広告を出すことができます。またSNSは拡散性が高いため、潜在顧客への認知拡大にも有効といえます。

SNS広告の費用相場は、月間30万円程度です。SNSをマーケティングの柱としている企業だと、毎月数百万〜数千万円かけている場合もあります。クリック単価はSNSプラットフォームによって異なりますが、1クリックあたり24〜200円程度です。

04.PPC広告のメリットとは?

04-1.費用対効果が高い

PPC広告は、ユーザーが広告をクリックして初めて課金される方式です。つまり、ユーザーが興味を示した場合にのみ広告料が発生するため、ターゲットへの訴求状況にかかわらず固定の掲載料を払う方式よりも、無駄が少ないと言えるでしょう。

広告掲載にあたって、初期費用が少ないという点でもメリットがあります。費用対効果の高さが期待できます。

04-2.効果測定が簡単

PPC広告は効果測定を容易に行えるメリットがあります。クリック数(CT)はもちろん、広告が表示された回数を表すインプレッション数(IMP)、コンバージョン数(CV)といったデータを取得できるためです。これらをもとに広告の効果を定量的に把握し、改善につなげられるでしょう。

例えば、広告の表示回数に対しどれくらいの割合でクリックされたかを調べることで、ユーザーに対する広告効果を測定できます。これはCTR(クリック率)という指標で、以下の式で求められます。

CTR(クリック率) = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100

また、広告の最終成果であるコンバージョンが、クリック数に対してどれくらいの割合で発生したかを示すCVR(コンバージョン率)は以下の式で求められます。

CVR(コンバージョン率) = コンバージョン数 ÷ クリック数 × 100

CTRが低い場合は、キーワードや広告内容の見直しなど、ユーザーの興味を引くように広告を再検討する必要があるでしょう。クリック数に対してCVRが思うような数値にならない場合、ターゲットに沿った広告になっていない可能性があります。もしくはクリックしたあとの遷移先であるランディングページの改善が必要かもしれません。

このように数値で効果を測定できるので、例えば複数パターンの広告を出してみて結果を比較し、より効果的な広告はどれかを判断することも可能です。

04-3.低予算で始められる

低予算から始められる点もメリットです。小規模~大規模の企業まで、自身のビジネス規模や予算に合わせて広告の配信を実施することができます。

また、低予算から始められることで、試験的にキャンペーン実施をしたり、新しい顧客層へのアピールを行うことも可能です。初めから大きな費用をかけなくても、工夫によって広告効果を最大化できることがPPC広告の強みでもあります。

04-4.SEOよりも即効性がある

PPC広告は即効性が期待できる点もメリットです。多くの企業が取り組むSEOと比較してみましょう。SEOは広告費をかけずに検索エンジンからの流入が図れ、さらにWebサイトの質の向上にも貢献しますが、取り組みにリソースと時間を要します。

また、期待するキーワードで検索結果の上位表示を達成できるか、不確実な部分は否めません。その点、PPC広告は導入が容易な上、キーワード選定や単価設定が適切であれば確実に上位表示が叶います。短期間で、検索サイトから自社Webサイトへの流入を、確実に増やすことができる広告手法と言えるでしょう。

05.PPC広告のデメリットとは?

05-1.キーワードによってクリック単価が高い

キーワードによって、必ずしも理想通りの費用対効果が得られない可能性があります。PPC広告のクリック単価は入札によって決まるため、競合の多い人気のキーワードで掲載順上位を狙う場合、クリック単価が高くなりがちです。

入札単価が低すぎると、ユーザーの目に触れにくい掲載位置しか得られず、思うように広告の効果が出ないこともあるでしょう。予算を抑えてPPC広告を運用するには、キーワードの選定が重要になります。

複数の語を組み合わせたロングテールキーワードを登録する、入札単価の低いキーワードを選ぶといった工夫が必要です。さらに、人気のキーワードだけにとらわれず、ターゲットに訴求するキーワードを定期的に検討し、費用対効果の高いキーワードを探していく必要があります。

05-2.運用の手間がかかる

広告を適切に運用するためには、ある程度のリソースを要する点も注意です。

例えば、Google広告でリスティング広告を出稿したとします。出稿したリスティング広告のクリック数や表示回数、クリック率、コンバージョンなどのパフォーマンスを日々確認します。
確認してクリック数が少なければ、文言を修正したリスティング広告を再度出稿します。また、コンバージョンが少なければ、リンク先のランディングページの内容を修正します。

こうした改善を成果が出るまで繰り返します。そのためには、測定結果を分析して運用していく専門知識が欠かせません。また、広告運用を外注する場合はそれなりのコストがかかることも想定しておきましょう。

06.PPC広告以外の課金タイプ広告

06-1.枠掲載型

PPC広告以外のWeb広告の課金タイプとして、枠掲載型があります。

掲載期間や掲載料金が予め決まっているので一定の広告費が発生するタイプです。

06-2.成果報酬型

成果が発生した時のみ広告費(報酬)が発生する課金タイプ広告として、成果報酬型があります。

自身のサイトに提携したアフィリエイトの商品リンクを掲載したとします。その商品リンクがユーザーにクリックされて、商品が購入された場合、成果として商品の売上額の数パーセントがアフィリエイトサービスの会社を通じて自身に支払われます。

06-3.インプレッション保証型

広告の表示回数によって広告費が発生する課金タイプ広告として、インプレッション保証型があります。

広告枠に掲載した、回数表示されるごとに費用が掛かります。表示回数が増えればその分かかる料金が発生する広告タイプになります。

07.まとめ

今回は、PPC広告についてお話ししてきました。PPC広告は他の広告に比べて費用対効果が高く、初めての広告運用にはおすすめです。

PPC広告、リスティング広告ともにインターネットで自社のサイトに誘導し、商品やサービスを宣伝したいときには非常に有効です。 相談したいという方は是非お問い合わせください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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