EC受注管理システム徹底比較|おすすめ10選!

よく店舗様から日々の業務が受注や発送作業だけで1日が終わってしまって、本来行わなければならない、もっと売上を伸ばすための方法を考える時間を確保できないというお声を聞きます。
受注管理システムを導入することにより、これらのリソース配分の改善やミスの削減を行うことができます。

ECサイトで活用できる受注管理とは?

受注管理システムとは、顧客からの注文受付から出荷指示までの一連のプロセスを自動化・一元管理するツールです。

従来の手作業との違い

作業内容手作業システム導入後
注文確認各モールに個別ログインして確認1つの画面で全モール一括確認
在庫連動手動で各サイトの在庫数を変更自動で全サイト在庫が連動
発送伝票作成手入力でミスが発生ワンクリックで自動作成
処理時間1件あたり5〜10分1件あたり1〜2分

なぜ今、受注管理システムが必要なのか?

EC市場の拡大に伴い、多くの店舗が複数チャネルで販売するようになりました。しかし、それに比例して運営負荷も増大しています。

よくある課題

  • 楽天、Amazon、Yahoo!、自社ECなど複数サイトの管理が煩雑
  • 在庫連動が遅れて二重販売が発生
  • 受注処理だけで1日が終わり、売上施策に時間を割けない
  • 人為的ミスによる誤配送やクレーム対応に追われる

これらの課題を解決し、スケーラブルな運営体制を構築するために、受注管理システムが必須となっています。

EC受注管理システムの主要3機能

ここからは、主な3つの機能について解説します。

①|注文を受け付けた後の出荷指示

商品を受注した際に、注文内容を確認し、出荷管理システムに正確に伝達するなど、出荷指示が可能です。複数の販売チャネルの中から、受注したサイトや出荷時の特別対応の有無などの確認ができます。

②|商品の在庫管理

商品の受注をした際に、在庫確認や各サイトで表示する在庫数の変更も行わなければなりません。
受注管理システムでは、商品や在庫の情報を一元管理することができるため、在庫確認や表示する在庫数の変更を瞬時に行えます。手作業で行う場合のタイムラグや記入漏れをなくし、販売機会の損出を防ぐことができます。

③|他システムと連携

導入するシステムにもよりますが、ほとんどの受注管理システムでは、他の物流システムとの連携が可能です。
たとえば、各サイトでの商品の動きを管理する受注管理システムを在庫管理システムや発注管理システムなどと連携させることで、適切な仕入れ数量を見極め、在庫回転率の向上を目指すことができます。
また、CRM(customer relationship management)と連携させ、受注した消費者のお客様情報を共有することで、受注商品に付随した必要情報の提供や、該当商品から派生した、他の商品の提案などを行い、顧客の囲い込みを図ることもできます。

受注管理システム導入のメリット

ECサイトで活用できる受注管理システム導入のメリットについて解説していきます。どのような作業に困っている方が導入を検討すべきかチェックしてみてください。

①|リソース配分の改善やミスの削減が可能

通常、受注管理は人が伝票の確認や注文の受付、在庫の確認などをする必要がありますが、受注管理システムは受付から出荷までの工程を一元化して自動化します。
よく店舗様から日々の業務が受注や発送作業だけで1日が終わってしまって、本来行わなければならない、もっと売上を伸ばすための方法を考える時間を担保できないというお声を聞きます。
また、自力で受注管理を行っていると人為的なミスが起こってしまうことがあります。
受注システムを導入することにより、これらのリソース配分の改善やミスの削減を行うことができます。
売上がまだそこまで大きくない店舗様は人力で対応できることも多いかと思いますが、売上が大きくなってきたときに対応できるようになります。

②|EC事業全体の売上向上を目指せる

ECサイトでの売上向上のためには、販売チャネルを増やすことは効果的な手段となります。
しかし、販路拡大に伴い、管理すべき情報や業務も増加します。
そこで、複数のサイトの受注業務を一元管理することのできる受注管理システムを導入することで、そのような懸念をせずに、販路拡大、販売機会の創出を見込むことができ、結果的に、EC事業全体の売上向上を目指すことができます。

失敗しない!受注管理システムの選び方

受注管理システムは数多く存在しているため、自社にあった受注管理システムを選定することが実際に活用して大きな問題が起きないようするために、非常に重要なポイントです。

【受注管理システムの選定ポイント】

  • 自社で取り扱う商品に必要な機能が網羅されているか?
  • 自社で活用している、もしくはこれから活用する可能性が高いシステムとの連携が可能か?
  • 料金体系が自社として許容可能か?
  • サポート体制が充実しているか?

自社で取り扱う商品に必要な機能が網羅されているか?

定期販売がほとんどの商品や生鮮品で賞味期限管理の重要性が高いなど、商材によって必須となる機能がいくつかあると思います。それぞれの特性に合わせた機能が実装されているかどうかをしっかりとチェックしましょう。

自社で活用している、もしくはこれから活用する可能性が高いシステムとの連携が可能か?

EC関連のシステムは今となってはとてつもない数が存在しています。CRMツールなど使う可能性が高いシステムがあると思いますので、事前どのようなシステムを活用するのか想定し、連携できるのか調べたうえで導入しましょう。

料金体系が自社として許容可能か?

当然ですが、費用対効果が合う合わないの検討が必要です。固定費が高いが、従量課金が安かったり、逆に固定費が少ない代わりに従量課金が高いケースもあったりします。自社のフェーズに合わせたシステムを選定しましょう。ただ、受注管理システムは一度導入すると切り替え時にかなりの負荷がかかるため、慎重に選定することが重要です。

サポート体制が充実しているか?

地味にかなり重要なポイントです。受注管理システムの設定はそう頻度高く実施する作業でもないので、慣れない作業となります。説明書を読みながら実施するのですが、説明書だけではわからない部分が必ず出てくるため、サポートとすぐ連絡がつくのか、サポートの対応品質が高いのか、といった点は非常に重要です。マニュアルや窓口の体制を調べた上で導入しましょう。

EC受注管理システムおすすめ10選|規模別比較表

一元管理システム、受注管理システムといってもかなり多くシステムがあり、どのシステムが良いか悩まれるかと思います。

【比較一覧表】主要受注管理システムの特徴と料金

システム名初期費用月額費用向いている規模主な強み主な連携先
NEXT ENGINE無料1万円〜中〜大規模連携数が最多楽天、Amazon、Yahoo!、Shopifyなど
TEMPOSTAR無料1万円〜中〜大規模ヤフオク連携に強い楽天、Amazon、Yahoo!、ヤフオクなど
CROSS MALL無料5,000円〜小〜中規模専属サポート楽天、Amazon、Yahoo!など
助ネコ3万円2,000円〜小〜大規模直感的UI楽天、Amazon、Yahoo!など
アシスト店長要問合せ要問合せ中〜大規模LTV最大化楽天、Amazon、Yahoo!など
タテンポガイド要問合せ要問合せ大規模高カスタマイズ性独自連携可能
LOGILESS要問合せ要問合せ中〜大規模OMS+WMS一体型Shopify、BASE、EC forceなど
CAM MACS要問合せ要問合せ大規模ERP機能カスタマイズ対応
通販する蔵要問合せ要問合せ小〜中規模楽天WEBASP対応楽天、Yahoo!など
まとまるEC店長要問合せ要問合せ中規模データ変換自動化楽天、Amazon、Yahoo!など

NEXT ENGINE

特徴
・操作、ログイン履歴を残すことで、複数人での運営でも安心
・WMSや会計ソフトなどその他システム、業界最大数のモールとの連携が可能
・いつでも機能の追加、カスタマイズが可能

料金
初期費用 無料
月額1万円~(受注件数により金額の変動あり)

公式HP:)https://next-engine.net

ネクストエンジンについては、下記記事も合わせて参考にしてください。

TEMPOSTAR

特徴
・お客さまごとのタグ設定や検索機能で、徹底した顧客管理ができる
・代表的なショッピングモールやカートシステムとの連携が可能。とくに「ヤフオク!」との連携に強み
・システムの新規機能が随時更新、自社に合わせてカスタマイズも可能

料金
初期費用 無料
月額1万円~(受注件数により金額変動あり)

公式HP:)https://commerce-star.com/tempostar/

CROSS MALL

特徴
・専属チームによる手厚いサポート体制
・主要モール、カートシステムとの連携が可能

料金
初期費用 ¥0
月額 ¥5,000~(モール数、商品点数に応じて変動)

公式HP:)https://cross-mall.jp

助ネコ

特徴
・視覚的にわかりやすい管理画面で、誰でも簡単に操作できる
・代表的なショッピングモール、カートシステムとの連携が可能
・はじめてのお客様からリピーターまで、顧客ランクの表示が可能

料金プラン 初期費用 月額
受注管理Lite(ビギナー店舗向け) ¥30,000- ¥2,000~
受注管理Basic(小〜中規模店舗向け) ¥30,000- ¥15,000~
受注管理Pro2(中〜大規模店舗向け) ¥30,000- ¥95,000~
助ネコPremium(大規模店舗向け、最上位プラン) 別途見積もり 別途見積もり

公式HP:)https://www.sukeneko.com

アシスト店長

アシスト店長は株式会社ネットショップ支援室が提供する一元管理システムです。
受注・在庫情報の管理による”作業時間短縮”と顧客情報や分析、メール配信機能を活用したLTVの最大化による”売上アップ”の双方を得意としており、
複数店舗の運営効率化と、リピート率、引き上げ率アップ施策、人的ミスの削減を担うことができます。
また各種カートや送り状、後払い決済サービスなどとの外部連携も進んでいます。

公式HP:)https://assist-tencho.com/

タテンポガイド

タテンポガイドは、株式会社スマートソーシングが提供する複数のネットショップ運営の在庫管理・販売管理・出荷管理・顧客管理などを一元管理するシステムです。
大きな特徴として、外部連携、機能追加の独自カスタマイズが可能です。
事業規模の拡大に応じて必要となる、独自の運用フローやシステムとの連携が行えます。

公式HP:)https://tatempo.guide/

LOGILESS

LOGILESS(ロジレス)は、株式会社ロジレスによって提供されている受注管理システム(OMS)と倉庫管理システム(WMS)が一体型となったEC自動出荷システムです。
受注管理システムと倉庫管理システムがひとつになることで、受注から出荷までの作業を自動化することができます。
EC事業者と倉庫事業者が1つのシステムを利用するため、毎日発生する受注~出荷までの手作業が不要になり、ミスなくスピーディな出荷が実現できます。
LOGILESSと連携可能なシステムはAmazonをはじめとした各種モール、ShopifyやEC forceなどのカートシステム やメールディーラーなど多岐に渡ります。
公式HP:)https://www.logiless.com/

CAM MACS

CAM MACSは、株式会社キャムが提供するクラウドSaaSのERPソリューションシステムです。
受注から出荷・財務まで全体最適を実現し、既存機能と連携させることで、ほしいところだけ導入することもできます。
企業の成長に合わせて機能追加やカスタマイズが可能で、長期的に利用できるのも魅力的な部分です。

公式HP:)https://www.cammacs.jp/

通販する蔵

通販する蔵は株式会社ソフテルが提供する統合ASPサービスです。
複数ショップの一元管理や配送システムとの連携、売上分析などを標準機能として備え、さらにオプション機能としては、メルマガの送信や、在庫の自動連携、商品管理の一元化などが用意されています。
ボタン一つで受注データの処理が可能な機能や、楽天WEBASPにより、自動ポイント承認やクレジット処理ができることなどが特徴と言えます。

公式HP:)https://www.suruzo.biz/

まとまるEC店長(カスタマイズ)

まとまるEC店長は、株式会社ブランジスタが提供する複数ECサイトの一元管理システムになります。
商品データを各モールの仕様に自動変換、登録する「商品管理機能」や注文メールを自動取り込みし、管理画面で注文状況を確認できるようにする「受注管理機能」、複数モールの在庫を自動的に連携更新する「在庫管理機能」を備えており、サイト運営コストの削減と新たな販売機会の創出が可能となります。

公式HP:)https://www.ec-tencho.jp/service/sub_service.html

まとめ

EC受注管理システムは、受注処理時間を最大70%削減し、ヒューマンエラーを95%以上減らすことができる必須ツールです。
選定時は自社の商材特性に必要な機能、既存システムとの連携性、成長フェーズに合った料金体系、そして充実したサポート体制の4点を必ずチェックしましょう。

小規模店舗なら助ネコやCROSS MALL、中〜大規模ならNEXT ENGINEやTEMPOSTAR、特殊要件があればカスタマイズ対応のタテンポガイドやCAM MACSが適しています。

システム導入により浮いた時間を商品開発や広告運用などの売上施策に集中させることで、EC事業全体の成長を加速させることができます。
もし不明点等ありましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
また、弊社では楽天などのECショップの運営代行を行っています  ので、それについてのご質問でも構いません。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

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