Amazonのレビューを増やす方法5選|依頼方法から注意点まで解説

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さてAmazonで売上を伸ばすために不可欠なレビューですが、他モールと比較し規約の壁が高く、効率的にレビューを増やすことが難しいと言われています。
本記事では、Amazonのガイドラインに則しながらレビューを増やす方法や、注意点を解説いたします。
Amazonでなかなかレビューが増えないとお悩みの方は必見ですので、最後までお読みいただき参考にしてください。

1.Amazonのレビューを増やすメリット

1.1転換率の向上

高評価のレビューを増やすことができれば、転換率の向上が見込めます。

Amazonにおいては実際に商品を購入する前に手に取ることはできないので、ユーザーはレビューや評価を基にして商品が良いかどうか判断します。
高評価レビューが多ければ、それだけ商品への信頼度も高まります。
レビューの有無や評価の高さは良くも悪くも、ユーザーの購買行動に大きく影響を与えるのです。

1.2アクセス数の向上

Amazonで高評価のレビューを集めることができると検索順位が上がるため、アクセス数の向上も期待できます。

Amazonの検索アルゴリズムは、レビューの評価が高い商品を高く評価します。
高評価のレビューを蓄積しAmazonにおけるSEOスコアが高くなれば、インプレッション数を増加させることができます

また、レビューの評価が高い商品はCTRも向上するため、インプレッションが増えた分以上にアクセス数を増やすことができるのです。
レビューを増加することは、転換率だけでなくアクセス数にもアプローチすることができるのです。

2.Amazonのレビューの種類

Amazonには2種類のレビューが存在します。

2.1商品レビュー

商品レビューとは商品自体に対するレビューです。
ユーザーが購入する商品を選ぶ際の決定打になります。

引用:amazon.co.jp

2.2出品者評価

出品者評価とは出品者に対する評価です。
商品の質ではなく、「出品者の対応」が評価対象です。

評価内容の例としては以下が挙げられます。
・包装の状態
・発送の質
・商品の状態と説明内容に違いがあったかどうか

AmazonFBAを利用しての発送に対して低いレビューがついてしまった場合、Amazonに評価の削除を依頼することができます。
ただし、商品状態など商品レビューに該当する内容についての低評価レビューの削除依頼は不可能です。

引用:amazon.co.jp

3.Amazonのレビューを増やす方法

3.1レビューリクエストの送信

セラーセントラルからのレビューリクエスト送信は、最もオーソドックスなAmazonレビュー増加施策です
商品を購入したユーザーにメールを送り、レビューの投稿を依頼します。

Amazonが公式に用意しているレビュー増加施策であるため規約違反の心配がなく、定型文しか送信できないもののクリックするだけでレビュー依頼を送ることができます。
ただし30日前~5日前に購入したユーザーにしか送れない点と一括で複数の購入者に送ることができない点や、人間の心理上良い感想よりも悪い感想の方が書き込みたくなることから高評価が集まりにくい点がデメリットです。

以下の手順で行います。

  1. セラーセントラルで「注文」タブの「注文管理」を開く
  2. レビュー依頼を送りたい商品の注文番号をクリックする
  3. 「レビューをリクエスト」をクリックする

3.2AmazonVineの活用

Amazon VineとはAmazonによってレビューの質を担保されたメンバーに無償で商品のサンプルを提供し、レビューを記載してもらえるサービスです。

不特定多数のユーザーに向けたサービスではないため、適当もしくは悪質なレビューが書かれる心配もなく、実際に商品を試したリアルな声が獲得できるため、非常に有効な手段と言えるでしょう。

ただし当然、必ずしも高評価なレビューを獲得できるわけではないのでその点はおさえておいてください。

こちらもレビューリクエスト同様、Amazonが公式に用意しているレビュー増加施策のため利用することで規約違反になる心配はありません。
一方で、既存のレビューの数が30件未満である新商品・予約商品向けしか活用することができないことと、以下のような参加条件が設定されていることから、利用開始前には確認が必要になります。

  • 大口出品者である
  • ブランド登録を行なっている
  • FBAを利用している
  • アダルト商品ではない
  • 在庫がある
  • 商品の画像と説明がある

amazon seller centralより

条件を満たしていれば、セラーセントラルの「広告」タブにある「Amazon Vine」から利用の手続きができます。レビューの投稿が一番最初にされた後に、1つの親ASINあたり22,000円がかかるようになります

AmazonVineに関しては、下記記事も合わせて参考にしてください。

3.3サンクスメールの送信

レビューリクエストに加えて、セラーセントラルからはサンクスメールも送信することができます。

レビューリクエストと異なる点は定型文ではなく自由に編集できるため工数がかかりますが、工夫次第ではレビュー増加に高い効果を発揮します

以下が詳細な手順です。

  1. セラーセントラルの「注文」タブから「注文管理」をクリック
  2. メールを送信したい購入者名をクリック
  3. 「その他」をクリックして、メール文を入力

人間味のある文章を作成することで、定型文を無視してしまう人もレビューを投稿してくれる可能性があります。一方で販売者からのメール受け取りを拒否している人もいるため、必ずしも全員に送れるわけではないことも頭に入れておきましょう。

3.4販促施策の実施

レビューを増やすための手段として、クーポン発行やセール実施などの販促施策も挙げられます。

前述したレビューリクエストやサンクスメールのようにユーザーに直接にレビューを依頼するのではなく、販売数を伸ばすことでレビュー数を増やします。
値引きされていることでユーザーは得をしている感覚になり、レビューの評価を高くしてもらえる可能性が高くなります

利益率や在庫など管理すべき事項は多いですが、新商品の販売時や繁忙期前などレビューを集めたい時期におすすめの施策です。

3.5商品のクオリティ向上

商品が良くないと高評価のレビューはつかないため、商品の質を見直し改善することも重要です。
レビューは商品の改善点、今後の出品商品についての手がかりが隠されています。

例えば乳幼児用のおもちゃを販売し、レビューには「ペットのおもちゃとして良かったです!」という内容の高評価があった場合、訴求ポイントとして「ペットのおもちゃ」を追加することで売上を伸ばすことができるかもしれません。

このように商品の見せ方や訴求内容を定期的にチェックして改善することも、高評価のレビュー増加施策として有効です。

4.Amazonのレビューを依頼するポイント

Amazonのレビューをリクエストするタイミングは、発送後1週間がおすすめです。
商品到着直後、商品仕様前や組み立て前のタイミングで依頼をしても、意味はありません。
また数週間後だと購入時の熱量が冷めてしまい、わざわざレビューを投稿しようという気は薄れていることもあり、効果的にレビューを増やすことが難しくなります。

加えて、サンキューメールとレビューリクエスト共に活用する場合は、送信タイミングをズラすこともポイントです。
サンキューメールの場合、件名だけ見てメールが開封されない場合もあります。
そのため送信時期をズラしレビューリクエストを送信することで、気づいてもらえる確立を上げる事が可能です。

5.Amazonのレビューを増やすときの注意点

5.1インセンティブをつけた依頼をしない

割引やプレゼントなどの形態を問わず、インセンティブをつけた依頼はAmazonで禁止されています。

サンクスメールを文面を書く際などに注意しましょう。

5.2高評価をつけてもらう依頼はしない

Amazonでは高評価のレビューを書いてもらうことを依頼することはできません。

高評価のレビューを促してしまうと正確なレビューが掲載されず、ユーザーが購入時に正確な判断ができずAmazonに対して悪いイメージを持つ可能性があります。
Amazonはこのこと懸念して、高評価レビューを禁止しているのです。

5.3代行業者に依頼しない

代行業者にレビューを依頼することも禁止されています。
インセンティブを付けたレビュー依頼である点と、高評価レビューを依頼している点において規約違反です。

SNSでお互いの店舗のレビューをし合うグループもありますが、こちらも同様に違反行為にあたります。

5.4自社の社員や家族に依頼しない

自社の社員や家族などに出品者に近しい人間は、インセンティブの有無に関わらずレビューを投稿することができません。

レビューを依頼することではなくレビューを投稿することが禁止されているため、出品者が依頼していなくても規約違反になってしまいますので気を付けましょう。

友人や知人については明確な決まりはないですが、レビューの依頼については避けるようにしましょう。

6.Amazonの低評価のレビューへの対処法

Amazonではレビュー数を増やしていくことは大切ですが、低評価のレビューが増えてしまうと本当は良い商品であっても店舗や商品のイメージが悪くなってしまいます。

そこでAmazonでは、低評価をした購入者に対して直接連絡することができる仕組みがあります。

6.1購入者に連絡できる条件

以下の条件では購入者に直接連絡することができます。

  1. ブランドレジストリに登録している
  2. 登録ブランドの代表者
  3. アカウントで大口出品している
  4. 購入が確認済みのレビュー
  5. 過去12か月以内に注文受注がされている
  6. 自動での定期注文ではない
  7. 購入者がコミュニケーションを止めていない

6.2購入者に連絡できる内容

以下の2つの内容を購入者に送信できます。

  1. 全額返金に関する連絡
  2. カスタマーサポート

全額返金を選択すると購入者に全額返金するという内容のメールが自動で作成され、返金手続きを行えます。カスタマーサポートを選ぶと、低評価を付けた理由を教えてもらうためのメールを送ることができます。

直接購入者に連絡することができますが、レビューの内容変更や削除を依頼することはできません。
あくまでも購入者から直接意見を聞いて、商品改善に役立てるための制度となります。

6.3購入者への連絡方法

購入者へは以下の方法で連絡します。

  1. セラーセントラルを開く
  2. 「ブランド」タブから「カスタマーレビュー」をクリック
  3. 連絡したいレビューの右上にある「購入者へ連絡」をクリック
  4. 「全額返金」もしくは「カスタマーサポート」を選択する
  5. メール内容を確認し「送信」をクリック

まとめ

Amazonのレビューを増やす方法について説明してきました。
レビューの数と評価について改善することは、Amazonで売上を伸ばすために重要です
Amazonが定めたルールを守りつつ対策を行いましょう。

またAmazonの売上アップに関しては以下記事でもご紹介しております。
ぜひ参考にしてみてください。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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