Amazon マーケットプレイスとは?費用や出品方法、注意点まで解説!

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本記事では、Amazon マーケットプレイスの概要・費用・登録から出品方法について解説しています。
Contents
1.Amazon マーケットプレイス概要
1-1.Amazon マーケットプレイスとは
マーケットプレイス(eマーケットプレイス)とは、EC (ネット販売) の一種でありインターネット上で商品を売り買いする場所のことをいいます。
Amazonマーケットプレイスとは、Amazonで出品、販売いただけるサービスのことをいいます。
Amazon のマーケットプレイスには、2種類あります。
1つが「Amazonが販売している商品」、もう一つが「Amazon以外の個人や法人が販売している商品」です。
Amazonでは、全ての商品がAmazonから販売されているように見えて、実はAmazon以外の売り手の商品が存在します。
1-2.Amazonマーケットプレイスの成長と拡張
Amazonマーケットプレイスは、2000年にサービスを開始した当初、書籍や音楽といった限られたジャンルの商品に特化して提供されていました。しかし現在では、取り扱う商品カテゴリーは大幅に拡大し、小売業者と消費者をつなぐ主要なオンラインプラットフォームへと進化しています。
このマーケットプレイスは常に改善が重ねられており、たとえばプライム会員向けサービスやFBA(フルフィルメント by Amazon)など、さまざまな機能が導入されています。
これにより、出品者にはより効率的な販売の仕組みを、購入者には利便性の高い購買体験を提供しています。
また、特にアジアおよびヨーロッパ市場においては急速な拡大を見せており、Amazonマーケットプレイスは今や、世界中の消費者から信頼されるオンラインショッピングの定番サービスとして広く浸透しています。サービス開始から現在に至るまで、継続的に発展を遂げ、多くのユーザーに支持されるプラットフォームとなっています。
2.Amazon公式出品とマーケットプレイス出品の違いと見分け方
Amazonの商品ページでは、購入ボタンの下に「出荷元」と「販売元」の表示があります。
ここをチェックすることで、Amazon自身が販売している商品か、それともマーケットプレイス出品者の商品かを見分けることができます。以下で、それぞれの違いについて詳しくご紹介します。
Amazonが販売している商品
「出荷元」「販売元」の両方に「Amazon.co.jp」と表示される場合、または「この商品はAmazon.co.jpが販売、発送します」と明記されている場合は、Amazonが直接販売・発送している商品です。
マーケットプレイス出品者の商品
「販売元」の欄に特定のショップ名が表示されていれば、その商品はマーケットプレイス出品者によるものです。出品者には以下の2タイプがあります:
- 販売・発送ともに出品者が行うケース
→「出荷元」と「販売元」の両方にショップ名が記載されています。
例:「この商品は(ショップ名)が販売、発送します。」 - 販売は出品者、発送はAmazonが行うケース
→「販売元」がショップ名、「出荷元」が「Amazon.co.jp」となります。
例:「この商品は(ショップ名)が販売、Amazonが発送します。」
このように、商品ページの情報から、どのような形態で販売・発送されているのかを簡単に確認できます。
2-1. Amazonマーケットプレイス出品者とは?
Amazonマーケットプレイスは、個人・法人を問わず、誰でも簡単に出品できる仕組みを提供している点が大きな特徴です。出品者は、以下の2種類に分類されます。
- 大口出品者
企業など、継続的に多数の商品を販売する出品者向けのプランです。商品の管理・運用を効率的に行うための機能やサポートが充実しています。 - 小口出品者
主に個人を対象としたプランで、少数の商品を気軽に出品できます。1点から出品可能で、初めての方にも利用しやすいのが特長です。
Amazonで販売を始めるには、まず出品者アカウントを登録し、基本的な利用方法を把握する必要があります。操作自体は簡単ですが、トラブルを防ぐために、注意すべきポイントも理解しておくことが重要です。
2-2. Amazonマーケットプレイスで取り扱われている主な商品カテゴリ
Amazonマーケットプレイスでは、幅広いジャンルの商品が購入可能です。購入者が探している商品が、実はマーケットプレイス出品者から販売されているケースも少なくありません。以下は、主な取扱カテゴリの一覧です。
- 本
- CD・レコードなどの音楽メディア
- ビデオ・DVD
- 家電・電子機器
- カメラ・写真機材
- パソコン・周辺機器
- Amazon専用アクセサリ
- 生活用品(ホーム、大型家電など)
- 楽器・音響機器
- 文具・オフィス用品
- ソフトウェア・ゲーム関連商品
- DIY用品・工具類
- 工業・研究用アイテム
- 自動車・バイク用品
- スポーツ・アウトドア用品
- おもちゃ・ホビー
- ベビー・マタニティ用品
- ペット関連用品
- 医薬・ヘルスケア・ビューティ用品
- 食品・飲料
- アクセサリー・ジュエリー
- 時計
- ファッション(服・靴・バッグなど)
このように、Amazonマーケットプレイスでは非常に多くの商品カテゴリが揃っており、利用者は自分に合った商品を簡単に見つけることができます。
3.Amazon マーケットプレイスで販売するメリット
3-1.集客力
Amazonでは200以上の国と地域で数億以上のユーザーが存在します。インターネット上であらゆる層に商品を購入いただけ、かなり集客力があります。
3-2.簡単な出品プロセス
出品用アカウントの作成と1商品1個からの商品登録だけで簡単に出品できます。
3-3.配送業務代行(FBA)
FBA(出品者に代わってAmazonがフルフィルメント業務を代行するサービス)のサービスを利用すれば、注文後の梱包、発送、カスタマーサポートをAmazonに任せることができます。
4.Amazon マーケットプレイスで販売するデメリット
4-1.価格競争
Amazonマーケットプレイスは簡単な出品プロセスなので、多くの出品者が存在します。そのため、相乗り出品した商品の数が多い場合は、価格競争が起きやすいです。
4-2.出品手数料が高い
Amazonマーケットプレイスで出品をすると商品ごとに販売手数料がかかります。商品カテゴリーによって異なりますが、多くの場合は8%~15%とかなりの額になります。
5.Amazonマーケットプレイスでの出品にかかる費用
以下は出品にかかる費用です。
出品プラン…Amazonマーケットプレイスには、「大口出品」と「小口出品」の2つの出品プランが存在します。小口出品サービスの料金は商品ごとに100円、大口出品サービスの料金は販売する商品の数にかかわらず、月額4,900円固定です。
小口出品サービスで50個以上の商品を販売すると、販売成約手数料が5,000円を超えてしまうため大口出品サービスを選択するようにしましょう。
引用:https://sell.amazon.co.jp/learn/marketplace
販売手数料…販売する商品ごとに販売手数料がかかります。商品カテゴリーによって異なりますが、多くの場合は8%~15%の販売手数料となります。
配送料…商品の配送にかかる費用は、自社で発送するか、FBAを使用するかによって異なります。
その他…一部追加料金(長期保管料金など)が発生する場合があります。また、広告やプレミアムアカウントサービスなどの有料オプションプログラムもあります。
6.Amazonマーケットプレイスでの出品方法
6-1.出品プランの選択
前述した通り、Amazonマーケットプレイスには、「大口出品」と「小口出品」の2つの出品プランが存在します。
小口出品サービスの料金は商品ごとに100円、大口出品サービスの料金は販売する商品の数にかかわらず、月額4,900円固定です。
小口出品サービスで50個以上の商品を販売すると、販売成約手数料が5,000円を超えてしまうため大口出品サービスを選択するようにしましょう。
6-2.Amazon出品用アカウントの作成
Amazon出品用アカウント登録手順は、こちらを参考にしてください。
出品用アカウントの作成に必要なものは以下です。
・顔写真付きの身分証明書(例:パスポート/運転免許証等)
・既存のAmazonアカウントまたはビジネス用のEメールアドレス
・電話番号
・クレジットカード
・銀行またはクレジットカード会社より過去180日以内に発行された取引明細書
・銀行口座番号(Amazonから売上金を受け取る口座)
6-3.商品を登録する
出品アカウントの登録が完了しましたら、次は商品登録です。
出品したい商品が、すでに別の出品者によって販売されている場合は、既存の出品情報を使用するようにしましょう(相乗り出品)
相乗り出品は、すでに存在する商品ページ内に出品するため、自分でページや説明文を作成する必要はありません。
相乗り出品でないオリジナル商品を出品する場合は、JANコードなどの製品コードを取得したうえで商品詳細を登録します。
詳しい商品登録の方法は、以下の記事をご覧ください。
初心者にもわかる!Amazon商品登録手順を徹底解説!
6-4.商品を発送する
出品した商品が売れたら、次は商品発送です。
Amazonマーケットプレイスで販売する商品は、出品者が発送方法を決めることができます。
方法は2つあり、以下の通りです。
- 自己発送(FBAを利用しない)
- FBA…出品者に代わってAmazonがフルフィルメント業務を代行するサービス
7.Amazonマーケットプレイス保証とは?
Amazonマーケットプレイス保証(Amazon A-to-Z Guarantee)は、Amazonが提供する購入者保護制度です。マーケットプレイスで商品を購入した消費者が安心して買い物できるように設計されており、購入に関するトラブルが発生した際に、Amazonがサポートする仕組みとなっています。
この保証制度は、主に以下のようなケースで購入者の権利を守るために機能し、信頼性の高い購入体験を実現するために導入されています。
また、出品者にとっても、Amazonの規約に基づいて正しく対応している限り、不当な請求から守られるよう配慮されています。Amazonが公正な判断を行うことで、出品者・購入者双方にとって信頼できる取引環境が保たれています。
具体的には以下のような仕組みがあります。
7-1.商品が届かない場合の対応
注文した商品が配送予定日を過ぎても届かない場合、Amazonマーケットプレイス保証が適用されます。
具体的には、発送予定日から最大90日以内に商品が届かない場合、購入者はAmazonにA-to-Z保証請求を行うことが可能です。Amazonが請求を認めた場合、購入代金の全額が返金されます。
7-2.商品の状態が説明と違う場合
届いた商品が、出品者が記載していた内容と異なる場合にも、この保証が適用されます。
例えば、商品が破損していた、偽造品だった、またはまったく異なる商品が届いたといったケースでは、購入者は返金や返品をAmazonを通じて請求できます。Amazonは、こうしたトラブルに対して適切に対応を行います。
7-3.返品・返金が適切に処理されない場合
購入者が商品を返品したにもかかわらず、出品者が返金に応じない、または処理がされないといった場合も、A-to-Z保証の対象です。
この際、Amazonが購入者に代わって返金対応を行い、正当な返金が受けられるようサポートします。
7-4. 偽造品に関する補償
偽造品の取り締まりを強化しているAmazonでは、購入者が偽物を受け取ったと判断した場合にも、A-to-Z保証が利用できます。
購入者がA-to-Z請求を行い、内容が正当と認められれば、返金または商品の交換対応が行われます。このように、Amazonは正規品が安全に購入できるショッピング環境を提供することに力を入れています。
出品者も保護される制度
Amazonマーケットプレイス保証は購入者を守るための制度ですが、同時に出品者側の立場も考慮されています。Amazonのガイドラインに沿った対応を行っている限り、不当な請求が発生してもAmazonが適切に介入し、出品者が不利益を被らないよう配慮されています。
このように、Amazonマーケットプレイス保証は、取引の透明性と安全性を確保する重要な仕組みとして、マーケットプレイス全体の信頼性を支えています。
8.まとめ
ここまで、「Amazon マーケットプレイス概要|登録から出品方法まで解説!」についてお話ししてきました。
Amazonマーケットプレイスとは、Amazonで出品、販売いただけるサービスのことをいいます。
インターネット上であらゆる層に商品を購入いただけ、かなりの集客力があるAmazon マーケットプレイスで商品出品をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
この記事が、皆様にとって役立っていますと幸いです。

株式会社Proteinum 代表取締役