エクセル研修について
この記事では、プロテーナムで実施しているエクセル研修の考え方について説明していきます。
エクセルの習得となると、よく関数の組み方などの使い方がフォーカスされがちですが、重要なのは分析の基本を抑えることです。
最近ではChatGPTというとてつもないAI技術が生まれてきており、分析など人がする必要がない時代が目の前に迫ってきています。
だからこそ、なおさら「分析の考え方」を正しく身につけておくことが重要になってきます。
この記事を読んで、少しでもプロテーナムに興味を持っていただけましたら、お気軽にご連絡ください。絶賛採用中です!
Contents
エクセル研修の目的と研修の流れ
ECコンサルを実施するにあたりデータ分析は最も重要なスキルの一つです。各ECサイトの管理画面を活用することで、データを確認することはできますが、管理画面では十分な分析ができないシーンがよくあります。
そのため、実際に案件担当をすることになってからの業務を円滑に進めるため、最初にエクセル作成の方法を習得していただきます。
実際に研修を行う際には、今回紹介するエクセル作成の基本を抑えたうえで、以下の流れで研修を実施していきます。
- 自主課題への取組
- 解答例の共有
2つの自主課題を行うだけですが、Excelの本当に基本的な部分については理解できると思います。ただ、当然すこしエクセルを触ったぐらいでは習得できないのも事実です。基礎を体系的に学んでからは実務を通して、徹底的に分析の考え方を身につけていただきます。
エクセルを用いた定量分析の根幹
まずは、データ分析の全体像をつかみます。データ分析は以下の流れで進めていきます。
- 分析イメージを自分のなかでつくる
- 分析に必要なデータを収集する
- 分析しやすい形にデータを整備する
- 示唆を出すために分析を実行する
- 分析結果をクライアントに伝える
- クライアントにアウトプットを理解し、心の底から共感いただくことで、付加価値を生む
それぞれのプロセスについて、少し詳細に説明していきます。
1.分析イメージを自分のなかでつくる
伝えるべきメッセージにつながる分析結果とその分析方法をできる限り正確にイメージします。例えば、売上が下がっている原因として、リピート率の低下してしまったという仮説があるとします。すると、必要なデータ分析結果はリピート率が下がったという事実になります。そのため、どのようなデータをつかって、どうデータを加工すればリピート率が算出できるか、イメージします。
2.分析に必要なデータを収集する
分析イメージに沿って、必要なデータを収集します。データはECサイトの管理画面からダウンロードできることがほとんどですが、場合によってはクライアントの方からデータを受領しなければならない場合があります。データを受領する場合はリードタイムがかかることもよくあるので、できるだけ早い段階でデータ出力の依頼をかけるようにします。
3.分析しやすい形にデータを整備する
研修で取り上げるプロセスの一つです。
データ分析を実施する前に、分析しやすい形にデータを整備していきます。裏側でデータセットを整えることで、後続の分析作業の時間を大幅に短縮することが可能です。
4.示唆を出すために分析を実行する
ここも研修で取り上げるプロセスの一つです。
いわゆるExcelの研修っぽい部分で、関数を適用し、アウトプットを構築します。
5.分析結果をクライアントに伝える
分析結果をわかりやすい形に整え、クライアントの方にお伝えします。
えてして、Excelの分析結果や数字だけだと情報量が多かったり、整備がされていなかったりと理解が難しいことがよくあります。
誤解を与えないようにしつつ、必要な情報だけを抽出し、意味のあるアウトプットを作成します。
6.クライアントにアウトプットを理解し、心の底から共感いただくことで、付加価値を生む
クライアントの方にアウトプットを理解いただいて、初めて意味のある分析となります。また、心の底から共感いただくことができなければ、アクションを起こす際にスピード感や巻き込みにマイナス影響が出てくるため、しっかりとご納得いただくことで、付加価値を生むことができます。
エクセル作成の心得
Excelを作る際の心得をお伝えします。実際ECコンサルを実施するにあたり、ここまでのクオリティが求められる場面は少ないですが、継続して利用するExcelツールを作成する場合、必要な考え方になります。
Excel作成の心得:作成開始時から丁寧なワークシート作成を心ががけることが重要です。常にクライアントにそのまま出せる品質で、
ワークシートを作成することを心掛ける
①誰が見てもわかりやすい(自分、チームメンバー、クライアント)
誰が見てもわかりやすいExcelを作るコツは、「一貫したルールで作成する」これに尽きます。
例えば以下のようなルールを設定することができます。
- 決められた位置に入力内容を設定する
- 例)例えば、一番最初にExcelの前提数字をいれてから、その下の行から計算するための関数を入力する、など
- 何をやっているのかを記載する
- データの塊ごとにタイトルを付ける
- 単位、データの出所はすぐわかるセルに記載する
- 入力内容の計算方法を言葉で記載する
上記を徹底することで、自分の頭が整理されるとともに、ミスが減り、かつ、ミスの発見も容易になります。
また、他人が見てもわかりやすいExcelとなるため、信頼獲得につながります。
エクセル作成の基本的な流れ
具体的なExcel作成の手順について、説明していきます。最終Outputを決めてから、Excel作成に取り掛かることで、わかりやすく無駄のないExcelを作成することができます。また、Excelが一発でミスなく作成できることはほとんどないので、一旦完成したあと必ず見直しを実施するようにしましょう。
以下が基本的な流れになるので、詳細を説明していきます。
- Outputイメージの作成
- 加工プロセスの作成
- データの見直し
1.Outputイメージの作成
どのようなOutputとするか、最終形を作成してから、途中の計算プロセスを作成していきます。
これはOutputを最初に作成することで、どの数字を出せば示唆を出せるのか、明確になり、無駄な数字を算出するプロセスを削減することができ、整理されたレイアウトで算出しやすくなります。
2.加工プロセスの作成
必要データを収集し、データの整形、関数の使用、ピボットテーブルを活用することで、データを算出します。
3.データの見直し
出力したデータは見直しましょう。触れる機会が多く数字勘がある領域であれば肌感覚と比べて、違和感がないか?であったり、
別の方法で出力したデータと比較しておかしな数字となっていないか、といった作業を行いましょう。
最後に
弊社のExcel研修について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
一番最初にExcelの基礎的な考え方に触れることで、実際に業務に入った時に活かせるようにしていただきたいと考えております。
Excel自体はポピュラーなツールですが、使い方が本当に人によって異なるのが実際のところです。
ベースの考え方を揃えることで、個人のスキルアップ促進、社内での情報伝達のスピードアップを図ることが狙いです。
この研修記事を通して、弊社に興味をもっていただけましたら、随時カジュアル面談を実施しておりますので、ぜひお問い合わせお願いいたします。
株式会社Proteinum 取締役