BtoB EC市場の導入メリットやデメリット、成功事例をご紹介!

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楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングの大手ECモールや自社サイトのご支援実績のもと、EC売上向上のノウハウをお届けします。

01.BtoB EC市場について

01-1.BtoB ECの市場規模

経済産業省のデータでは、2022年のBtoB ECの市場規模は420.2兆円と、前年比+12.8%で大幅に伸びています。
参考までに2022年のBtoC ECの市場規模は22.7兆円と、BtoBとは20倍近くの大きな差があります。

01-2.BtoB ECとBtoC ECの違い

BtoB ECはモノやサービスの提供者と対象者が、ともに企業や法人です。メーカーと問屋や仲介業者、問屋や仲介業者と小売店などのEC上での取引がBtoB ECに当たります。

対してBtoC ECは、企業や法人から一般消費者の個人などのエンドユーザーを対象にしたEC上の取引を指します。オンラインショップや通販サイトなどがBtoC ECに当たります。

02.BtoB ECの種類

02-1.クローズドBtoB EC

クローズドBtoB ECは既存顧客のみが利用できるもので、自社の業務負担軽減を目的としています。企業間のEDIでの取引についてもクローズドBtoB ECに当たります。

既存の取引先との発注や受注などの一連の業務を効率化・自動化することが目的の場合がほぼすべてのため、新規顧客を取り込むことは想定していません。会員以外はサイトを閲覧できず、ログインIDやパスワードが必要になります。

また、会員ごとにサイトで販売されている商品自体、または同じ商品でも価格が異なる場合があります。

02-2.スモールBtoB EC

スモールBtoB ECは既存・新規問わず、潜在的な顧客も含めすべてのユーザーを対象としており、会員登録をしなくても閲覧が可能です。また、ユーザーごとに掲載されている商品自体や、同じ商品の価格が異なるということはありません。

こちらは楽天やAmazon、YahooなどのECモールをイメージしていただければ分かりやすいかと思います。

03.BtoB ECのメリット

03-1.業務の効率化

従来のBtoB取引では、電話・メール・FAX等で顧客から発注を受け、人の手で受発注処理を行う場合、ミスが生じる可能性があります。
BtoB ECを導入すれば、受注がシステム化されることで手作業での受注処理や入力業務を大幅に削減し、人的ミスも防止することができます。業務負荷を軽減できることが、BtoB ECを導入する大きなメリットの一つです。

03-2.新規の顧客獲得につながる

BtoB ECは、オープンサイトであれば誰でも閲覧できるため、新規顧客の獲得にも貢献できます。遠方の企業などに対しても、サイトを通じて営業活動を行えます。

インターネット広告やSEO対策を行うことで、ニーズがある見込み顧客が関連のキーワードで検索した時にBtoB ECを見つけてもらうことが可能です。

04.BtoB ECのデメリット

04-1.導入コスト

BtoB ECの導入にあたっては、自社の取引形態や既存システムとの連携を考慮した独自のシステムを開発・構築する必要があるため、導入コストが非常に大きいことがデメリットです。初期投資である導入コストが障壁となってBtoB-ECの導入が進まないという企業は多く見られます。

04-2.既存顧客へのサポートが必要になる

BtoB ECを導入する際には、従来の取引方法からデジタルへの大幅な変更が行われるため、既存顧客の合意や協力が必要不可欠です。システム導入後の取引方法の案内、必要に応じてレクチャーを行わなければいけないケースもあります。このような状況が生じることも考慮しておく必要があります。

05.BtoB ECの成功事例

05-1.ASKUL

ASKULは、オフィス用品を中心に幅広い用品を取り扱うサイトです。

「明日来る」という日本語から作られた社名の通り、素早い配送を強みとしています。主に中小企業や事務所向けに当日や翌日での配送を実現し、成功を収めています。

会員登録しているユーザーは「マイカタログ」を作成でき、リピートでの発注がしやすいことも利点です。

05-2.モノタロウ

モノタロウは、工業用の間接資材を扱うBtoBの通販企業で、1,800万点以上の商品を扱うECサイトです。

これまでは発注に際して業者に問い合わせが必要で手間が掛かったり、小口発注は注文数で金額が変動して相対的に価格が高くなるなど、不便なことが多かったのですが、モノタロウではクイックオーダーシステムで簡単にネット注文ができ、納品も当日や翌日配送が可能など、手間を省くことに成功しました。また、1点からの発注でも単価変わらずでの発注が可能になりました。

05-3.ニトムズ

ニトムズは、日用品や医療用品、業務用品など幅広い商品を取り扱っているECサイトです。

BtoB向けのサイト構築になっていることが大きな特徴で、小売店向けや工場向け、病院・クリニック向けなど、それぞれの取引先に合わせて商品情報などの掲載情報を変えています。それぞれで使用シーンに合わせた商品情報を掲載し、より専門性を高めて提案をすることを可能にしました。

05-4.ミスミ

ミスミは、2,000万点以上の商品を取り扱い、製造業で使用する細かい部品から衛生管理用品まで、幅広いジャンルに対応しているECサイトです。

ニッチなニーズにも幅広く対応できることに加え、Excelをアップロードすることで一括で見積が依頼できたり、商品のCADデータをダウンロードすることができたりと、ユーザーの利便性が高いのが大きな特徴です。

05-5.山櫻

山櫻は、名刺・封筒・挨拶状などの紙製品を取り扱う会社で、「corezo(コレッソ)」という法人向けWeb発注サービスのサイトを運営しています。

2016年8月にcorezoをリニューアルし、マニュアルを見なくてもユーザーがすぐに使えるようなインターフェースにこだわったり、入力した内容をすぐにプレビューで確認できるようにしたり、上長や総務などの方が確認できる承認フローを設けたりと機能を一新した結果、リニューアル前は500社ほどだった導入企業が、現在では1,500社以上まで拡大しました。

06.BtoB ECプラットフォームにおススメのカート

06-1.Shopify

Shopifyは世界ナンバー1のシェアを誇るECプラットフォームで、世界175か国で利用されており、2017年に日本に進出して以降は日本でもShopifyを導入する企業が増えています。

BtoC EC向けでご利用する企業が多いですが、BtoB向けにパスワードを設定し、会員専用サイトとしての構築もできます。

ECについて初心者でも簡単にサイト構築ができることや、14日間の無料体験含め月額コストも抑えられることが魅力です。

また、SEO対策も万全で、型番や色・サイズなどの商品バリエーションを自由に設定することができます。

06-2.Bカート

Bカートは、BtoB向けに特化したクラウドサービスで、すべてオンラインでの操作となり、注文や取引をPCやスマートフォンなどのデバイスがあれば、いつでもどこでも対応することが可能です。

在庫や顧客の管理・物流・マーケティング・カスタマー対応など、問い合わせから商品のお届けまでの対応をすべてワンストップで行うことができるのが大きな強みです。

すでに1,500社以上が導入しており、発注企業数は600,000社を超えるなど、導入が増え続けています。

06-3.楽楽B2B

楽楽B2Bも、BtoB向けに特化したECカートのシステムで、ログインしないと情報を閲覧できない「クローズドサイト」や、カタログなどの限定した情報のみ公開できる「セミクローズドサイト」を作成することができます。

また、取引先ごとでの設定をすることが可能で、掛け率や取引金額なども細かく設定することができます。請求書や発注書をスキャンして自動的に情報を取り込める「注文書自動読込み機能」など、他にも業務を効率化するための機能が多くあります。

BtoB向けのみではなく、BtoC向けのサイトの作成もできます。

楽楽B2Bについては、下記記事で詳しく解説しているので読んでみてください。

https://proteinum.co.jp/blog/%e3%81%9d%e3%81%ae%e4%bb%96%e3%83%8e%e3%82%a6%e3%83%8f%e3%82%a6/%e6%a5%bd%e6%a5%bdb2b%e6%96%99%e9%87%91%e3%83%bb%e8%a9%95%e5%88%a4%e3%83%bb%e6%a9%9f%e8%83%bd%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6-%e4%b8%ad%e5%b0%8f%e4%bc%81%e6%a5%ad%e5%90%91%e3%81%91web%e5%8f%97

06-4.Aladdin EC

アラジンECは、5,000社以上の豊富なBtoBのノウハウを持ち、業界や業種に合わせたカスタマイズが可能です。

BtoB専用に開発したECパッケージを、現在利用している基幹システムと連携させることが可能など、企業のニーズに対して柔軟に対応できるのが大きな魅力になっています。

アナログの対応をしている業務のデジタル化、在庫確認や注文のEC化、基幹システムへの入力作業の削減など、ニーズに合わせた様々なカスタマイズができることにより、一からすべて構築するよりコストを抑えることも可能です。

07.まとめ

ECとなると、ついBtoC ECのサイトやモールなどを連想しがちですが、BtoB ECの市場は非常に大きく、しかも身近なところに沢山あることに気づいたかと思います。

皆さんの周りでも、業務においてEC化できるもの、BtoB ECで利用できるもの、BtoB EC化できれば効率が上がるものなど、沢山のビジネスや効率化のチャンスがあるかもしれません。

この記事をご覧いただいたのを機に、業務の様々なところでのBtoB EC化を進めてみてはいかがでしょうか。

Writer渡邊 嵩大

株式会社Proteinum 取締役

楽天市場に入社し、広告企画販促部で広告の企画および販促を担当。コンサル会社に転職後、大手通信事業者の新規事業(EC)の立ち上げ、大手化粧品メーカーのブランド戦略、外資系生保の営業戦略などに携わる。あるときECの可能性を再確認し、プロテーナムに参画。ECの上流設計をメインにしつつ、D2C事業にも携わる。ベンチプレス120kgを目指し、日々自分の限界に挑んでいる。

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