楽天SKUプロジェクトとは?変更点や担当者の対応方法について解説

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楽天SKUプロジェクトとは?

そもそもSKUとは?SKU単位についても解説

SKU=ストックキーピングユニット(Stock keeping Unit)の略
SKUとは、在庫管理において最小の品目数を数える単位です。
分かりやすくいうと、1つの商品を単品として管理する必要があるため、サイズや色、デザインなどで品目をSKUを使用し細分化しています。

例えば以下の表が示すように、サイズやカラーのバリエーションがあるTシャツを販売している場合、 「オレンジのS」「ブラックのM」などが1つのSKUとなります。

商品バリエーションの「カラー」「サイズ」の各組み合わせが1つのSKUになるということです。
(下記例は、4SKU)
1.オレンジ・Sサイズ
2.オレンジ・Mサイズ
3.ブラック・Sサイズ
4.ブラック・Mサイズ

SKUの必要性とは?

どの商品がどれくらい売れたかといった商品の売上を把握するために、SKUは必要な概念です。前述した例でいうと、SKUがなければどの種類のTシャツが売れているのかを把握することができず在庫管理にも影響します。

楽天SKUプロジェクトとは?

楽天SKUプロジェクトとは、「ユーザーが”よりほしいものが見つかる”楽天市場を目指すために行われるプロジェクト」です。
SKUでの商品管理を導入することで、ユーザーは自分の求める商品がより検索しやすくなり、
店舗側も自店の商品を表現する幅が広がります。

具体的にいうと、楽天市場のユーザーが商品検索の際、「サイズやカラー、重さ・容量など」楽天市場内で目的の商品を見つけやすくするためです。
ユーザーにとっては、「すっきりとシンプルに」「比較しやすく選びやすい」楽天市場になりますね。

楽天SKUプロジェクトでできるようになること(楽天市場上)

  • 同一ページ内で価格の比較ができるように
  • 楽天サーチ上でバリエーションを表現
  • 商品の選びやすさがアップ
  • 同一ページ内で「通常購入」」と「定期購入」を選ぶことが可能に

同一ページ内で価格の比較ができるようになり回遊性が向上

下記の例でいうと、同一ページ内でベッドサイズの価格の比較が可能になり、価格違いの同じ商品を比較しやすくなります。

これまでの楽天市場では価格の異なるSKUはそれぞれで商品ページを作成する必要しなければなりませんでした。そのためユーザーは商品を見比べるために複数の商品ページを行き来する必要があり、それが離脱を引き起こす可能性がありました。

今後は価格の異なるSKUも1つの商品ページで表示できるようになるため、ユーザーは別ページへ移動することなく、同一ページ内での閲覧が可能になり、店舗側も商品を効率的に管理できるようになると期待されています。

バリエーションの組合わせで3軸以上の設定が可能に

これまでは「カラー × サイズ」など2軸以内での設定が可能でした。
今後は最大6軸までの設定が可能となり、より豊富なSKUラインナップからお買い物を楽しめるようになります。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046339

楽天サーチ上でバリエーションを表現

楽天サーチの検索結果上でバリエーションを検索することで、商品ページへの遷移を促進します。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046339

商品の選びやすさがアップ

サーチ画面(商品の検索画面)の中で、「色」「サイズ」や「単位価格」が表示されて商品の比較がしやすくなります。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046339

楽天SKUプロジェクトのデメリットについて

対応するための工数が発生する

一方、デメリットは出品者には、それなりの対応工数が発生することです。
特に「カートボタンをどこまでまとめるか」です。
例えばスーパーSALEサーチの申請にあたり、申請商品の全SKUが合格条件を満たす必要があることなどを考慮したうえで
バリエーション毎に分けるか、1つの商品にまとめるかを事前に決め統合作業を進めていく必要があります。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046321

楽天SKUプロジェクトの移行は必ず必要?

では楽天SKUプロジェクトは、出品者は必ず対応しないといけないのでしょうか?
と疑問を持っている出品者も多くいらっしゃるかと思います。

結論から言いますと、対応しなくても問題はありません。

ですが、楽天市場も推奨していることから検索などの条件で有利になりやすくなることが予想される為、対応することをおすすめします!

楽天SKUプロジェクトはいつから?

移行時期について

楽天SKUプロジェクトの移行時期は、店舗によって異なります。
全体の開始時期は2023年4月で、順次切り替えです。

店舗によって異なるって、自店舗はいつ?
→RMSお知らせ配信にて「店舗様の移行時期」というメッセージが届いていると思いますので確認してみてください。

<店舗様でのご対応事項>
1.通達に記載された「店舗の移行時期」をご確認ください。
2.以下フローに従い、移行時期の変更申請の要否を店舗様にてご確認ください。
3.「変更申請は任意」な場合は、店舗様で必要な作業はありません。
4.「変更申請が必要」な場合は、通達上に掲載された変更申請リンクから店舗様で変更申請をおこなってください。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046208

楽天SKUプロジェクトの店舗側の移行準備について

移行準備・対応について

まずは、「カートボタンをどこまでまとめるか」対応方針を練りましょう。
・対象となる商品の整理
・SKU画像の作成
・商品バリエーションの用意

その後、ページ編集から上記の修正、登録を行っていきましょう。

移行準備の注意点

複数の商品を1ページに集約する場合、残った商品ページは「削除」もしくは「倉庫指定」となるかと思います。
販売実績や購入実績、購入履歴、お気に入り履歴は統合後のページには引き継がれないため、よく確認し移行作業を行っていきましょう。
※元ページは削除しないことをおすすめします。

楽天SKUプロジェクト移行後にRMS上で変わること

  • 商品登録(編集)ページ内の仕様が変更
  • CSV一括編集機能の仕様変更
  • バリエーション設定の幅が広がる
  • タグIDの設定方法が変更される
  • SKU数に応じてサムネイル1枚目の画像登録が必要(画像判定必須)

商品登録(編集)ページ内の仕様が変更

商品登録(編集)ページ内の「項目選択肢別在庫」→「バリエーション設定」という名称に変更されます。
変更後は、カラーや量、オプションなどの設定ができ、価格違いの登録も個別に設定ができるようになります。

※引用:https://navi-manual.faq.rakuten.net/item/000046339

CSV一括編集機能の仕様変更

商品ページの変更などをCSV一括アップロードにて実施している場合は、SKUプロジェクト移行後はCSVの仕様が変更となります。
詳しくは下記記事をご覧ください。

バリエーション設定の幅が広がる

従来の設定では「服」であればサイズとカラーなどが設定できましたが、今後は着丈などもSKUのバリエーション設定に含めることが可能になります。
例えば「ゴルフクラブ」であれば、左利き・右利きなどもSKUのバリエーションとして設定できるようになります。

タグIDの設定方法が変更される

「タグID」→実際の値を入力する「商品属性」というものに変更されます。
タグIDの時と同様に、商品スペックに沿って商品の特徴を示す値を入れていく必要があるため、1つずつ対応するとそれなりの工数がかかります。
メリットとしては、他店舗の商品との差別化を図ることができます。

タグID登録については、下記記事も合わせて参考にしてください。

⇒楽天市場のディレクトリIDとタグIDを最短で登録する方法

SKU数に応じてサムネイル1枚目の画像登録が必要(画像判定必須)

「SKU単位の画像登録」が必要になり、それぞれのSKU数に応じて商品画像ガイドラインを満たさなければなりません。登録する商品画像がガイドラインに準じているかどうか、チェックしておきましょう。

楽天SKUプロジェクトまとめ

ここまで、「楽天SKUプロジェクトとは?変更点ややることについて解説!」についてお話ししてきました。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。
楽天SKUプロジェクトは、「商品ページ」のわかりやすさがアップし、楽天市場のユーザーの活発な購買行動が期待できます。
移行対応には、それなりの工数はかかると思います。
ですが計画的に移行対応することで店舗側、ユーザーどちらにも大きなメリットがありますので是非対応するのをおすすめします!
この記事が皆さまにとって、参考になっていますと幸いです。

Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

大学卒業後、楽天株式会社に入社。 初期配属は東北エリアグループにて、牛タンやりんごなどの東北の名産品の販売支援に従事。 その他、アパレル業界を専門として、大手企業を中心に各種ECコンサルティング活動に従事 (のべ担当店舗数700以上)。楽天を卒業後、経営コンサルタントの道へ進み、小売企業を中心に様々な業界において経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、実行支援、EC戦略策定等)その後、株式会社Proteinumを創業。”EC業界にとってなくてはならない存在に”をミッションに、現在は自社ブランドの立ち上げとクライアントのEC事業の支援に従事。

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