【出品者向け】Amazonの「在庫処分セール」の概要から参加手順まで徹底解説!

「FBAに預けたまま売れていない商品の保管手数料が痛い…」 「年末商戦に向けて、不良在庫を一掃してキャッシュを確保したい」

Amazon出品者にとって、回転の悪い在庫(余剰在庫)は利益を圧迫する大きな悩みです。そんな時に活用したいのが、Amazon公式の「在庫処分セール(Outlet Deal)」です。

この記事は、これまでの支援実績が1,000社以上、広告運用実績年間10億円以上の弊社(Proteinum)がAmazonの在庫処分セールの概要から参加手順について解説します。

Writer樋口 智紀

株式会社Proteinum ECコンサルタントマネージャー

戦略コンサルティングファームおよびECコンサルファーム(NE株式会社)を経て現職。現在はECコンサルタントとして、多数のAmazonセラーの売上拡大を支援。電子機器やアパレルから日用品、食品まで多岐にわたる商材を担当し、緻密なデータ分析に基づいた施策立案で月商を10倍以上に引き上げた実績を多数持つ。Amazon特有の購買行動を数値化し、広告費の最適化とCVR改善を同時に実現する手法を得意とする。コンサルタントの視点から、リピート商材の分析を通じた継続的な収益構造の構築を強みとしている。

この記事を読んでほしい人

  • Amazon FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用している出品者
  • 売れ行きの悪い「余剰在庫」を抱えており、毎月の保管手数料を削減したいと考えている方
  • 不良在庫を現金化して、新商品の仕入れや開発に資金を回したい(キャッシュフローを改善したい)方
  • 在庫パフォーマンス指標(IPI)を向上させ、在庫保管制限を緩和したいと考えている方

この記事を読むメリット

  • 「在庫処分セール」と「在庫処分タイムセール」の明確な違いがわかり、自社に最適な手法を選択できるようになる
  • 参加費用が無料である点など、リスクを抑えて露出を増やすための具体的なメリットを把握できる。
  • セラーセントラルからの具体的な参加手順や、セール対象になるための条件(ASINの基準)が詳しく解説されており、すぐに実践に移すことができる。
  • 利益率低下やブランド価値への影響といった注意点(デメリット)も学べるため、戦略的な「攻めの損切り」としての活用法が身につく。
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Amazon「在庫処分セール」とは?

「在庫処分セール」とは、FBAに長期保管されている商品を大幅値引きで販売できるセールのことを指しています。
売れ残った商品や、欠品を恐れ発注し過ぎてしまった商品を処分することができ、参加手数料は無料です。
在庫レベルの最適化、在庫保管手数料の削減に役立てみてはいかがでしょうか。

「在庫処分セール」の特設ページはどこに掲載される?

「在庫処分セール」は、Amazonに特設ページが設けられており、Amazonがユーザー向けに配信するメールやAmazonサイトトップページに「在庫処分セール」のバナーを設置する等、集客導線の設計がしっかりされています。購入者側からすれば、余剰在庫をタイムセール価格で購入できる便利な機会と言えますね。

Amazon在庫処分セールには、「在庫処分タイムセール」と「在庫処分セール」の2種類があります。
後ほど詳しくお話しします。

「在庫処分タイムセール」との違い

2種類のセールで異なる項目は、「掲載開始日」「参加申請の締め切り」「掲載場所」です。

項目在庫処分セール在庫処分タイムセール
掲載開始日自由設定2週間
掲載期間2週間2週間
参加申請の締め切りなし毎週水曜日
セール価格の上限設定あり設定あり
参加資格大口出品者大口出品者
Amazon手数料無料無料
掲載場所在庫処分セールページ・在庫処分セールページ
・タイムセールページ

「在庫処分タイムセール」は、掲載開始日を自由に設定ができないが、在庫処分セールページの他にタイムセールページの商品一覧ページにも掲載されますので「在庫処分セール」より購買率アップが期待できます。

タイムセールについては、下記記事で詳しく解説しているので読んでみてください。

Amazon「在庫処分セール」に参加する4つのメリット

在庫処分セールは、過剰在庫を抱えるセラーにとって非常に強力な武器となります。主なメリットは以下の4点です。

1. 高額な在庫保管手数料を大幅にカットできる

FBA(フルフィルメント by Amazon)を利用している場合、最も頭が痛いのが毎月の在庫保管手数料です。特に大型商品や、保管期間が180日を超えた際に発生する「長期在庫追加手数料」は、放置すると利益を簡単に食いつぶします。

セールで一気に売り切ることで、これら固定費の発生源を断ち切り、スリムな経営状態を取り戻すことが可能です。

2. キャッシュフローの健全化と再投資の促進

「在庫は現金が姿を変えたもの」ですが、売れない限りその現金は使えません。いわば、お金が倉庫で眠っている状態です。

在庫処分セールで商品を現金化すれば、その資金を「今まさに売れている商品」や「新商品の開発」に回すことができます。赤字ギリギリだとしても、資金を回転させることは物販ビジネスにおいて非常に重要です。

3. IPI(在庫パフォーマンス指標)の向上

Amazonは、セラーが効率的に在庫を管理しているかをIPI(在庫パフォーマンス指標)というスコアで評価しています。

  • 余剰在庫の削減
  • 在庫の回転率アップ

これらはIPIスコアを改善する直結の要因です。スコアが向上すれば、FBAの在庫保管制限が緩和されるなど、将来的な販売機会の拡大にもつながります。

4. 参加手数料が「無料」という圧倒的な低リスク

通常の「特選タイムセール」や「数量限定タイムセール」に参加する場合、1回あたり4,000円〜8,000円程度の手数料がかかるのが一般的です。

しかし、在庫処分セールはエントリー費用が無料です。かかるのは販売された際の手数料と値引き分のみ。コストを抑えつつ露出を増やせるため、気軽に参加できるのが大きな魅力です。

Amazon「在庫処分セール」の注意点・デメリット

メリットが多い一方で、あらかじめ理解しておくべき「痛み」も存在します。

1. 利益率の大幅な低下と赤字のリスク

在庫処分セールの参加条件は、通常価格から最低でも20%〜30%以上の値引きが求められるケースがほとんどです。

  • 仕入れ原価
  • 販売手数料
  • 配送代行手数料

これらを差し引くと、利益はほぼゼロ、あるいは赤字になることも珍しくありません。しかし、「廃棄手数料を払って捨てるよりは数円でも手元に残る方がマシ」という、損切りの思考が必要になります。

2. ブランド価値への影響(ブランド毀損)

常に「在庫処分」のラベルが貼られて露出されることで、消費者から「安売りされているブランド」「売れ残りの常習犯」というイメージを持たれるリスクがあります。

特に、独自ブランドを展開している場合や、価格維持を重視する高級商材、ブランドイメージを大切にしたい商品の場合は、安易な参加は禁物です。

3. セール対象になるための厳しい条件

在庫処分セールは、すべての商品がいつでも参加できるわけではありません。Amazon側から「余剰在庫」と判定され、ダッシュボード上で提案された商品のみが対象です。

また、過去の販売実績や評価(レビュー)も考慮されるため、全く売れていない「初動に失敗した商品」は、セールをかけたくても候補にすら上がらないというジレンマが発生することもあります。

結論:在庫処分セールは「攻めの損切り」

在庫処分セールは、利益を追求する場ではなく、「アカウントを健全な状態にリセットするための手段」と割り切るのが成功の秘訣です。

眠っている在庫を早めに整理し、次のヒット商品へエネルギーを注ぐためのステップとして活用しましょう。

Amazon「在庫処分セール」への参加手順は?

参加手順

「在庫処分タイムセール」と「在庫処分セール」の参加方法は以下の通りです。

手順在庫処分セール在庫処分タイムセール
1セラーセントラル > 在庫 > 在庫健全化ツール> 「余剰在庫の削減」 をクリックセラーセントラル > 在庫 > 在庫健全化ツール> 「余剰在庫の削減」 をクリック
2セールに参加する商品のアクション項目をクリック

参加可能な商品には下記の選択項目あり
「セール価格の作成」 (=在庫処分セール) or 「在庫処分タイムセールを作成」
セールに参加する商品のアクション項目をクリック

参加可能な商品には下記の選択項目あり
「セール価格の作成」 (=在庫処分セール) or 「在庫処分タイムセールを作成」
3参加対象商品の 「セール価格の作成」 をクリック参加対象商品の 「在庫処分タイムセールを作成」 をクリック
4セール価格の入力タイムセール価格の入力
5開始日と終了日を設定開始日と終了日を確認
6「セール価格の作成」 をクリック「申請する」 をクリック
完了完了完了

Amazon「在庫処分セール」に参加できない原因

参加できない主な原因は、以下を満たしていないことが考えられますので再度確認してみてくださいね。

Amazon在庫処分セールに出品するには、ASINが以下の基準を満たしている必要があります(この基準は変更される場合があります)。

  • Amazonフルフィルメントセンターに在庫が90日間以上あること
  • 1点以上の手持ち在庫があること
  • 新品であること
  • 商品の評価が星3つ以上であるか、レビューがないこと
  • 現在、数量限定タイムセールなどの別のセールのプロモーションに登録されていないこと
  • 過去60日間に在庫処分タイムセールに掲載されていないこと
  • 出品先のストアで制限対象になっていない

※対象商品はセラーセントラルの「余剰在庫の管理」画面で自動的にピックアップされます。

(引用:amazon seller central公式サイト

Amazon「在庫処分セール」の参加キャンセル方法

「在庫処分タイムセール」の申請をキャンセルする方法は、2種類ありますのでキャンセルしたい場合は以下の対応を行ってくださいね。

Amazonが審査を完了する前にキャンセルする場合
セラーセントラルの在庫ドロップダウンメニューからFBA在庫を選択します。
対象商品の右側にあるアクション列のドロップダウンメニューから、在庫処分タイムセールを作成するを選択します。
在庫処分タイムセールのポップアップウィンドウで、キャンセルをクリックします。

タイムセールの開始後にキャンセルする場合
在庫処分タイムセールのレポートで、そのASINが現在タイムセールを実施しているかどうかを確認します。
Amazonテクニカルサポートに連絡し、タイムセールのキャンセルを依頼してください。
タイムセールがキャンセルされたという通知を受け取ったら、以下のいずれかの対応が可能です。
「セール終了日」を前日の日付に更新する。
該当するASINの「セール価格」を削除する。

在庫処分を増やさない対策について

在庫処分を増やさないためには、以下のポイントを意識し対策を行っていきましょう。

  • 需要予測の精度を上げる
  • 発注ミスをしない
  • 在庫管理を適切に行う
  • 組織部門間の連携をとる

ポイントの中でも、適切な在庫管理が重要です。処分する在庫を増やさないようにする為に、過去の発注量・市場の状況・シーズン・天気などから、正確な需要予測を行う必要があります。
そのためには、精度が高い在庫管理システム導入を検討してみるのもいいかもしれません。

Amazon「在庫処分セール」に関するよくある質問

在庫処分セールに参加した商品が売れ残った場合、再度セールに出すことはできますか?

いいえ、在庫処分セールに参加した商品は、セール終了後90日間は再度セールに出すことができません。この期間中に売れ残った在庫は、価格の見直しや広告の活用など、別の販売戦略を検討する必要があります。

在庫処分セールに参加することで、ブランドイメージに悪影響はありますか?

はい、在庫処分セールでは大幅な値引きが行われるため、ブランドのプレミアム感が損なわれる可能性があります。特に高級ブランドや価格維持が重要な商品については、慎重に検討することが望ましいです。

在庫処分セールに参加できる商品は、どのように確認できますか?

セラーセントラルの「在庫健全化ツール」内の「余剰在庫の管理」セクションで、在庫処分セールに参加可能な商品が表示されます。対象商品には「セール価格の作成」や「在庫処分タイムセールを作成」といったオプションが表示されるため、そこから確認できます。

まとめ

Amazonの「在庫処分セール」を利用することで、「在庫レベルの最適化」をし「在庫保管手数料」を減らす効果が期待できます。

本記事の重要ポイントは以下の通りです。

  • 最大のメリット 参加費用0円でプロモーションができ、高額になりがちな「長期在庫保管手数料」を削減できる。
  • 2つのセールの使い分け
    • 在庫処分セール: 期間が長く(2週間)、じっくり売り切りたい場合に推奨。
    • 在庫処分タイムセール: タイムセール枠にも掲載されるため、短期間で一気に処分したい場合に推奨。
  • 参加の条件 「FBA保管期間90日以上」「評価3.0以上」などの条件を満たし、セラーセントラルで自動抽出された商品のみ申請可能。
  • 運用の注意点 20%〜30%以上の割引が必要なため、利益確保よりも「在庫の現金化・健全化」を優先する施策と割り切る必要がある。

また、以下記事ではAmazon運用代行のおすすめ会社を紹介しておりますので、運用にお困りの際は合わせてご確認いただければと思います。

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Writer米沢 洋平

株式会社Proteinum 代表取締役

慶応義塾大学を卒業後、楽天グループ株式会社に入社。ECコンサルタントとして、ショップオブザイヤー受賞店舗を含むのべ700店舗以上を支援。その後、小売業を中心に経営コンサルティング業務に従事(事業戦略策定、EC戦略策定・実行支援など)し、株式会社Proteinum(プロテーナム)を創業。
プロテーナムでは、楽天、amazon、自社EC、Yahoo!ショッピングを中心に、データに基づく圧倒的な成果にこだわった支援を行っている。ナショナルブランドを中心に累計1,000社以上の支援と年間広告費10億円以上の運用実績を持ち、独自のEC運用支援システム「ECPRO」も提供している。

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